埼玉県はフラットなので、たまに山に登りたくなる。ヒルクライムでいくのは、秩父、奥多摩のどちらかが多い。比較的アクセスがしやすいのがその理由だが、毎回同じ場所では飽きてしまうので、「3年ぶりにヤビツ峠に行こう!」と考えた。

で、「世界にひとつだけのDAHON」オーナーの津田圭さんをお誘いし、表からヤビツ峠を登ってた。

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※ロードバイクとミニベロという組み合わせで…(汗)

こんな記事にもしていただいた(^^)

ヒルクライム初心者が折りたたみ自転車Tyrell FXでヤビツ峠に挑戦した話(その1準備編)

ヒルクライム初心者が折りたたみ自転車Tyrell FXでヤビツ峠に挑戦した話(その2攻略編)



秦野駅までのアクセスは新宿から

東京、埼玉方面から秦野駅を目指すには新宿からからの小田急線が便利。新宿駅からは約1時間。座れると助かるが、季節と時間帯と目的地による、登山客が多い奥多摩とか秩父方面の電車だと、なかなか座れる機会はない。

秦野駅はわりとこじんまりしており、輪行はしやすい場所。さっと組み立ててスタート地点のコンビニに向かうと、すでに多数のヒルクライマーな方々がたくさん。ここで水分補給、補給食を仕入れておくのがオススメ。ここを過ぎてからは、山頂までコンビニはないし、山頂以降もしばらく補給できる場所がないので。

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名古木交差点のこのセブンイレブンから山頂までは約12キロ。平均勾配は5.6%。3年ぶりなので、どんな緩急だったのか、どのあたりがキツかったのか、記憶が薄らいでいる。

2014年に行ったときの記事

>> ヤビツをロードバイクで軽くねじ伏せてきたった(前編)

>> ヤビツをロードバイクで軽くねじ伏せてきたった(後編)


ということで、ボチボチ出発。

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前半がキツく、後半は淡々と登れる

ヤビツ峠は前半の住宅地がキツイ。実に苦しい。休み所がないまま延々とキツめの斜度が続く。この日は暑かったせいもあって、なおさらしんどかった。

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住宅ゾーンを過ぎてからは、緑の中を走れて影もあるので対案温度はある下がる。あと、斜度もマイルドになるので、淡々と登ることができる。前半がラクで後半キツくなる峠よりも、前半に山場のあるヤビツ峠のほうが登りやすいと感じた。

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昨年登った榛名山では死にそうになったのだが、前半が淡々としてて、後半の神社を過ぎてから突然斜度がグイッと増すので心がくじけそうになる。個人的には、榛名山の苦しさが10だとすると、ヤビツ峠は7であろうか。

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ところどころで一息入れながら、丹沢大山国定公園の駐車場でひと休み。オートバイでのツーリングの方々も多い。

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山頂には自販機があるので、ここで給水は可能

しかし、こういう場所でがスポーツドリンクやミネラルウォーターは売り切れになっていることがっままあるので、あまり期待し過ぎてはいけないだろう。やはり、麓(ふもと)のコンビニで給水はしておくべし。

あと、山頂にはトイレもある。設備的にはややボロく、水が出ないので流せなかった…サーセン。
※小のほうです

まさか大のほうで水が出ないことはないと思うが、小で出なかったのでやや不安。ヤビツ峠のトイレに過度な期待はしてはダメ!というどうでもよいアドバイスです。

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※シャマルミレは登りやすいです

さて、ヤビツ峠の山頂は風光明媚な景色が見えるわけでもなく、あまり長居したくなる場所ではない。よって、我々も早々に下山することにした。

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裏ヤビツは良い景色、ただし路面が荒れる場所もあり

裏ヤビツは表に比べて斜度がマイルドで、そのぶん距離が長い。下山中にも、登ってくる多数のサイクリストとすれ違った。

1キロほど下ったところにある湧き水ポイントで、空になりかけたボトルに給水する。「そのまま飲まないように」と書かれていたが、飲んでしまった・・・。(飲んでからサインに気づいた…)

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まあ、3年前も今回もお腹はなんともなかったので、たぶん大丈夫でしょう。(自己責任でお願いします)

裏ヤビツは斜度も緩めで下りやすい。ただ、路面がところどころで荒れているのと、道幅が広がっては細くなる・・・を繰り返すので、ぶっ飛ばすことのないように。車もフツーにバンバン登ってくるので、かーぶではしっかり減速し、膨らんだ走り方(アウトインアウト的な)はしないように。車にも、他のサイクリストにも迷惑になってしまう。

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昼食は宮ヶ瀬湖なので、そこを目指すのだが、そこまでは下りだけではなく、何度もアップダウンがある。地図を見ると、なんとなく下り基調のような気がして、「ああ、ここから(ヤビツ頂上)からは下るだけだ。よかった…」となるかもだが、そうではない(笑)。

宮ヶ瀬湖はサイクリストが休むのに最適な場所

2016年の暮れに、ウォークライドの須田さんのヒルクライムセミナーを受けた場所でもある。景色が良いので、サイクリスト以外のカップルや親子連れもたくさん。

>> 実走セミナーでプロに指導を受けたら、ダンシングと体重移動が劇的に変化した

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食事する場所、軽食やオヤツ、お土産類を買う場所も揃っており、ちょっとした観光地。ここからゼブラカフェを目指す手もあったが、時間の関係でそれはやめておいた。まだ行けていないのだが、今度の機会までお預けにしておこう。

>> 相模原市にあるカフェ、「ゼブラコーヒー」に行ってみようと思う

宮ヶ瀬湖から府中本町駅を目指す。武蔵野線で輪行し、南浦和まで輪行するため。宮ヶ瀬湖から府中本町駅までは35キロあるが、下り基調なので比較的らくちん。

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秦野駅からヤビツ峠、宮ヶ瀬湖、府中本町駅までちょうど70キロ。距離にするとやや短いが、ヒルクライムをいれたツーリングとしてはちょうどよいかんじ。天気も良く、素晴らしいサイクリング日和であった。

ひとつ学んだこととして、府中には競馬場があり、大きなレースがある日は観客(?)と駅でバッティングすることがある。そうなると大きな荷物を抱えたサイクリストは迷惑な存在になるので、府中本町駅を利用するときは、事前に大きなレースがないか、ちょっと調べておくといいかもしれない。

自分は競馬をしたことがないのでまったく気づいていなかった。駅ナカのカフェで小一時間ほど過ごして競馬客の方々が過ぎるのを待ち、武蔵野線に乗る。

まあ、武蔵野線は比較的いつでも混んでいるイメージがあるが…。

ヤビツ

ということで、ヤビツ峠は楽しいですよ!ただ、産経サイクリストの下記記事もあるので、地元の住人の方々の迷惑にならないよう、節度ある走りを心がけたいものである。

>> クライマーの聖地、ヤビツ峠が走れなくなる? 規制される前にもう一度マナーの確認を (産経サイクリスト)