ラピエールのXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discが納車されまして、150キロほど走ってみました。(7月は梅雨でなかなか距離が伸びなかった…)

約1年ぶりのカーボンフレーム、人生初のディスクブレーキ&チューブラーホイール(&タイヤ)という組み合わせ。

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ということで、諸々まとめてファースト・インプレッションをお届けしてみます。

目次


XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discってこんなバイク

ひとことでまとめると、こんなかんじです。

  • フランスのUCIワールドツアーチーム、グルパマ・エフデジで使われている
  • 超級山岳などの登坂ステージでよく使われる(いわゆる山岳系オールラウンドレーサー)
  • 「3Dチューブラーテクノロジー」というシートステーがトップチューブへ直につながるフレーム形状が最大の特徴

三本ローラーで試して衝撃を受ける

雨が続いて全然乗れず、がまんできずに三本ローラーで回してみました。

そしたら「ま、待って!ペダリング軽すぎない?ゴムバンドちゃんとローラーにハマってる?空転してない?」ってなりました。あまりにペダルがくるくる回るのでローラーがバカになったかと焦ったほどです。
※過去に1度、ゴムがハマってなくて空転→落車ってことがあったのでw

クロモリと比較して、ギアが2段上がりました。なんで…?

冷静に考えると、フレーム素材とかバイク重量どうこうではなく、高圧(8bar)入れたチューブラータイヤのせいかと思います。タイヤでこんな変わるんだ…。

ディスクローターが目の前でシュンシュン回転するのがエモい

100%見た目の話です。単純に男子マインドを刺激してきてゾクゾクします。 少年マンガとかロボットアニメだったら、ぜったいローターって飛び道具になってるよな~と思いました。

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私が中学生だった1980年代前半、『ブラック・エンジェルズ』ってマンガ(ジャンプ)がありまして大好きでした。主人公の雪藤洋士は被害者から報酬を一切受け取らず、法で裁けない悪人をバッサバッサ抹殺する…という現代版必殺仕事人的的ストーリーです。

雪藤が自転車のスポークを武器にして、敵の耳から挿して脳を貫いて殺す…ってシーンがちょいちょい登場します。殺す瞬間の「地獄に落ちろ…」ってセリフがかっこよかった。中2病を発動させまくってた私は「かっけ~、スポークを武器にしてぇ~」って憧れていました。
※ちなみに一番好きなキャラは水を操る飛鳥(あすか)です

なんのことかわからない若い人はググってください(笑)。

アマゾンプライムで改めて読んでみたら、現代だと描写できないような差別表現&暴力シーン満載で、「これが少年向けだったのか…エグすぎる…」って軽く引きました。

回転するローターを見つめながら、そんなことを思い出しました。

前輪のローター径を大きめ(160mm)にしたけど、140mmでも問題なかったかも

試していないので勘ですが、140mmでも十分な制動力は得られたかも。ただ、でかいほうが存在感あってカッコいいのでこれでよし。

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160mmででかいからといって、扱いづらさとか過敏さは皆無。というか、リムブレーキより引きが軽く、デメリットはひとつもありません。

過去に多くのディスクブレーキユーザーさんに取材してきましたが、「ディスクがイマイチだった」って話す人、ゼロでした。私も120%同意です。

完成車は鬼のように軽いわけではない

7.5kgくらいでした。十分に軽いですが、普通といえば普通。

Bora One (50mm)の チューブラーディスクホイールが1348gなのでもうちょい軽くなるのを期待してましたが、ディスクロードの宿命でしょうか。それでもクロモリから乗り換えるとその差は歴然。まあ、パナモリ(FRCC22)は完成車状態で8.5kgとかなり優秀な部類です。なので実質1kgの軽量化でしかないのですが、それでもでかいです。

ということは数キロダイエットに成功すればさぞかし…ということですね。痩せよう…。

快適そのもの!なフレーム(不快さ&尖った硬さは皆無)

踏むとなんぼでも加速してくれます。笑ってしまうレベル。

自分の脚力ではポテンシャルぜんぜん引き出せていないだけで、ガチでパワーある人がどう感じるかはわからないのですが、自分にとっては「すっごいスポーツカー」を手に入れた印象。

でもガチガチ感はなくて、むしろ乗り心地は秀逸そのもの。雷おこし風のザラザラなアスファルトの衝撃もビシッといなしてくれて、3Dチューブラーテクノロジーの恩恵を感じます。

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路面のあらゆる衝撃の「角を削って丸くしてくれている」ようで、痛さがないですね。

ふだんクロモリで走っているコースで比較して、あ~、パナモリよりすごいな~って感じました。レースマシンのはずなんですが、グランフォンドとかロングツーリングでも問題なしでしょう。

ダンシングが気持ち良い

トッププロとまったく同じフレームなので「素人の脚だと売り切れてしまわないか」が心配でしたが、完全な杞憂でした。ホビーサイクリストの脚でも気持ちよく踏めます。自分はもがくようなダンシングではなく、休むかんじで回すことが多いんですが、適度な跳ね返りがあってリズムよく回せました。

シッティングももちろん快適。細いシートステーは縦剛性はしっかりしているものの、横にはしなります(手で握ると目視できるほどグニグニ動く)。見た目の細さに少々心細くなりそうですが、そこはトッププロが使うフレームなので大丈夫かと。

レースに出ない、マイペースで走りたいって人にもオススメできるフレームだと思います。 早くヤビツに行ってみたいです。

カーボンチューブラーは(走ることに限定すれば)とってもよい!

タイヤは硬いのに乗り心地が良い!矛盾しているんですが、そうなんです。

前8.0bar、後ろ8.3bar で乗っていまして、Vittoriaルビノプロのミニマム空気圧が8.0barなのでこれでも圧は低いほう。でもクリンチャーでは前7.0で後7,2bar だったので「こんなにパンパンに入れたらお尻がいたくなるじゃん…9.0bar とか入れたら跳ねまくるんじゃないのか…」って不安でした。

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ところが!

あらゆる角度の衝撃をきれいに受け止めてくれているんです…これにはビックリ。

いや、硬さはあります。ふわふわ感はなし。「真はしっかりあるけど外側で吸収している」かんじでしょうか。 真円形状のタイヤのおかげってこのことだったのかなと。

クリンチャーと比べて段違いに快適です。ピュアに走行性を追求するならチューブラーって意味が腑に落ちた気がします。 

クリンチャー運用の不安はほぼ消えた(なんとかなりそう)

交換時のリムテープ除去がめんどいってのはあるけど、年に1,2回の話なのでOKでしょう。それくらいは許容範囲。

納車時に装着作業は1回やってみて、わりとカンタンとわかりました。



ただ、出先でのパンクリスクは減らしたいので、シーラントを入れています。これで大半のパンクリスクは回避できます。カットしたらアウトですが、10年の自転車歴でゼロなのでそう滅多に起きるものでもなし。

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あと、スペアタイヤはサドルにつけてあります。

シーラントを入れて知ったことなんですが、空気を入れるときはバルブを上に持ってきましょう。下にするとシーラントが飛び出してしまいます。

BORA ONE(50mm)は見てよし、乗ってよし

完全にルックスで選んだBORA ONEの満足度は高いです。35mmと悩みましたがインパクトで50mmに。オールブラックでフレームとのバランスも良いんじゃないでしょうか。

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横風はたしかに受けます。でも危険は感じないレベル。鎌倉~湘南の風の強い日でもまあ問題なかったです。

ディープを履いている人には「時速35kmからの巡航速度維持がしやすい」って聞かされていましたが、自分は時速35~40kmで巡航しないので本当かどうかは…よくわからないです(笑)。

ホビーライドのみのオッサンには猫に小判ですが、自己満足の世界ということで(^_^;)

ブレーキタッチは軽いけど、リムブレーキと段違いで違うってわけでもない

脳も指先も混乱しないです。油圧ディスクとリムブレーキをいったりきたりしても大丈夫

納車前に触った感じだとムニッとした引き心地に違和感あったんですが、実際に走らせるとリムブレーキより扱いやすい。比較してわかったのは、リムブレーキって止まる直前にレバーをキュッと握るように操作する必要があります(急な減速とかとくに)。物理的に挟み付けているかんじですね。

それがディスクブレーキだと常に一定の入力で操作できます。指先の引きの強弱を気にしなくても常時快適。ホビーライドはもちろん、レースでもこちらのほうが快適でしょうね。

雨の日はディスクだと安心!

1回だけ雨に降られてしまったことがあって、まあまあ土砂降りの中を30分ほど走りました。ローターって濡れると音鳴りするんですかね?利きはじめの最初だけウォウォウォウォ…って大きめの音がしました(ずっと引いてると止む)。

利きについてはさすが!のヒトコト。そっか~、雨に強いって安心感があるな~と感心しました。

リムブレーキだと制動距離を意識したり、強めにレバーを引かねばだったり、擦れたブレーキシューでリムが真っ黒&ドロドロになる心配をしたり…と懸念することが多すぎなのが、ディスクだと路面のスリップに注意する以外考えなくて済みます。

積極的に雨の中を走ることはしない自分ですが、不測の雨に見舞われることはあるわけなので助かります。


ということで、継続的にインプレしていこうと思います。


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