2017~2018年あたりから「エアロ化」と「ディスクブレーキ化」がやたら進んできている気がする。ついつい、ツーリング中にすれ違うロードバイクのブレーキに目をやって、「おぉ、ディスクロードだ」と無意識にチェックしてしまうことも増えてきた。

※取材させてもらったMさんのTIME SCYLON DISC
かつては、
「ディスクブレーキはロードレースでは過剰スペックでしょ~」
「落車時の選手の怪我につながるでしょ~」
って意見も多かったし、選手の間でも最初は不評だったが、いまでは少数派になっている印象。UCIも認めたし、それに合わせて国内レースでの使用もOKになってきている。テクノロジーの進歩は止められないし、時代の流れには抗えないということかなと。
◇ ディスクブレーキはプロレースで使われるべきかどうか? ジロ・デ・イタリア出場選手らに訊いた結果(2017年の記事)
◇ カデル・エヴァンスのディスクブレーキに対するスタンスが意外に寛容で驚いた(2016年の記事)
◇ ロードバイクにディスクブレーキは必要か不要か? 海外ユーザーの反応は?(2016年の記事)
◇ ディスクブレーキで大怪我をしたベントソの言葉をまとめた(2016年の記事)
メーカー公式サイトを見ても、まず紹介されるのはディスク仕様のほうであることが多い。ずーっと下までスクロールしてようやくリムブレーキモデルが現れる。「リムブレーキよりディスクを推したい」って意図を強く感じる。
たとえばトレックのサイトでロードバイクを新着順にソートすると
って具合に5台中3台がディスクロード。
スペシャライズドだともっとすごくて、パフォーマンス系ロードを「価格の高い順」に並べると、、、
なんとTOP10がすべてディスクロード! リムブレーキ版が登場するのは11番目の「Men's S-Works Tarmac」から。ハイエンドロードバイクはかなりディスク化が進んでいるのだなと改めて実感する。
「ディスクブレーキはロードレースでの使用を許されるべきか否か」だった議論はすでに過去のもので、今は「ディスクロードを買うか否か(好きか嫌いか)」になってしまったような気がする。
で、ふと思ったのが「プロチームはどれくらいディスク化しているのか?」ということ。リム一択のところもあれば、山岳ステージでは軽量化しやすいリムブレーキ、平坦ではディスクブレーキ…と使い分けるチームもあるっぽい。
そこで、ワールドチームの使用機材とその周辺情報をまとめてみました。
まずはリムブレーキ採用チーム。
続きまして、ディスクブレーキ採用チーム。
最後に、ディスク&リムブレーキ併用チーム。
<割合(18チーム)>

プロロードレースの世界ではまだリムブレーキがかろうじて主流だが、併用チームもじわじわ増えてくるだろうし、リム一択チームは少数派になっていくのかもしれない。
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※取材させてもらったMさんのTIME SCYLON DISC
かつては、
「ディスクブレーキはロードレースでは過剰スペックでしょ~」
「落車時の選手の怪我につながるでしょ~」
って意見も多かったし、選手の間でも最初は不評だったが、いまでは少数派になっている印象。UCIも認めたし、それに合わせて国内レースでの使用もOKになってきている。テクノロジーの進歩は止められないし、時代の流れには抗えないということかなと。
◇ ディスクブレーキはプロレースで使われるべきかどうか? ジロ・デ・イタリア出場選手らに訊いた結果(2017年の記事)
◇ カデル・エヴァンスのディスクブレーキに対するスタンスが意外に寛容で驚いた(2016年の記事)
◇ ロードバイクにディスクブレーキは必要か不要か? 海外ユーザーの反応は?(2016年の記事)
◇ ディスクブレーキで大怪我をしたベントソの言葉をまとめた(2016年の記事)
メーカー公式サイトを見ても、まず紹介されるのはディスク仕様のほうであることが多い。ずーっと下までスクロールしてようやくリムブレーキモデルが現れる。「リムブレーキよりディスクを推したい」って意図を強く感じる。
たとえばトレックのサイトでロードバイクを新着順にソートすると
- Domane SL 5 Disc
- Domane SL 6 Disc
- Madone SL 6
- Émonda ALR 4
- Émonda ALR 5 Disc
って具合に5台中3台がディスクロード。
スペシャライズドだともっとすごくて、パフォーマンス系ロードを「価格の高い順」に並べると、、、
- S-Works Venge
- S-Works Venge – Sagan Collection
- S-Works Venge Disc – SRAM ETAP
- S-Works Roubaix - Sagan Collection
- Men's S-Works Tarmac Disc – Sagan Collection LTD
- Women's S-Works Tarmac Disc
- Men's S-Works Tarmac Disc
- S-Works Roubaix - SRAM Red ETAP AXS
- S-Works Roubaix - Shimano Dura-Ace Di2
- Men's S-Works Roubaix Di2 – Sagan Collection
なんとTOP10がすべてディスクロード! リムブレーキ版が登場するのは11番目の「Men's S-Works Tarmac」から。ハイエンドロードバイクはかなりディスク化が進んでいるのだなと改めて実感する。
「ディスクブレーキはロードレースでの使用を許されるべきか否か」だった議論はすでに過去のもので、今は「ディスクロードを買うか否か(好きか嫌いか)」になってしまったような気がする。
で、ふと思ったのが「プロチームはどれくらいディスク化しているのか?」ということ。リム一択のところもあれば、山岳ステージでは軽量化しやすいリムブレーキ、平坦ではディスクブレーキ…と使い分けるチームもあるっぽい。
そこで、ワールドチームの使用機材とその周辺情報をまとめてみました。
目次
- UAEチームエミレーツ
- チームイネオス(前チームスカイ)
- チームユンボ・ヴィスマ
- ロット・ソウダル(Lottp Soudal)
- モビスター・チーム (Movistar Team)
- ミッチェルトン・スコット(Mitchelton–Scott)
- グルパマ・FDJ
- アスタナプロチーム(Astana Pro Team)
- アージェードゥーゼル・ラ・モンディアル(AG2R La Mondiale)
- CCCチーム
- トレック・セガフレード(Trek-Segafredo)
- ドゥクーニング・クイックステップ(Deceuninck-QuickStep)
- カチューシャ・アルペシン (Team Katusha-Alpecin)
- チーム・ディメンションデータ(Team Dimension Data)
- ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)
- バーレーン・メリダ プロ・サイクリングチーム(Bahrain–Merida Pro Cycling Team)
- EFエデュケーションファースト(EF Education First PRO Cycling)
- チームサンウェブ(Team Sunweb)
まずはリムブレーキ採用チーム。
UAEチームエミレーツ
- UAEチームエミレーツ公式サイト
- 国:UAE
- フレームメーカー:コルナゴ
- コンポーネント:カンパニョーロ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
チームイネオス(前チームスカイ)
- チームイネオス公式サイト
- 国:イギリス
- フレームメーカー:ピナレロ
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
チームユンボ・ヴィスマ
- チームユンボ・ヴィスマ公式サイト
- 国:オランダ
- フレームメーカー:ビアンキ
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル: なし
ロット・ソウダル(Lottp Soudal)
- ロット・ソウダル公式サイト
- 国:フランス
- フレームメーカー:リドレー
- コンポーネント:カンパニョーロ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
モビスター・チーム (Movistar Team)
- モビスター・チーム公式サイト
- 国:スペイン
- フレームメーカー:キャニオン
- コンポーネント:カンパニョーロ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
ミッチェルトン・スコット(Mitchelton–Scott)
- ミッチェルトン・スコット公式サイト
- 国:オーストラリア
- フレームメーカー:スコット
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
グルパマ・FDJ
- グルパマ・FDJ公式サイト
- 国:フランス
- フレームメーカー:ラピエール
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
アスタナプロチーム(Astana Pro Team)
- アスタナプロチーム公式サイト
- 国:カザフスタン
- フレームメーカー:アルゴン18
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
アージェードゥーゼル・ラ・モンディアル(AG2R La Mondiale)
- アージェードゥーゼル・ラ・モンディアル公式サイト
- 国:フランス
- フレームメーカー:エディメルクス
- コンポーネント:カンパニョーロ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
CCCチーム
- CCCチーム公式サイト
- 国:ポーランド
- フレームメーカー:ジャイアント
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
続きまして、ディスクブレーキ採用チーム。
トレック・セガフレード(Trek-Segafredo)
- トレック・セガフレード公式サイト
- 国:アメリカ
- フレームメーカー:トレック
- コンポーネント:スラム
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
ドゥクーニング・クイックステップ(Deceuninck-QuickStep)
- ドゥクーニング・クイックステップ公式サイト
- 国:ベルギー
- フレームメーカー:スペシャライズド
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
カチューシャ・アルペシン (Team Katusha-Alpecin)
- カチューシャ・アルペシン公式サイト
- 国:スイス
- フレームメーカー:キャニオン
- コンポーネント:スラㇺ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
チーム・ディメンションデータ(Team Dimension Data)
- チーム・ディメンションデータ公式サイト
- 国:南アフリカ
- フレームメーカー:BMC
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)
- ボーラ・ハンスグローエ公式サイト
- 国:ドイツ
- フレームメーカー:スペシャライズド
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
最後に、ディスク&リムブレーキ併用チーム。
バーレーン・メリダ プロ・サイクリングチーム(Bahrain–Merida Pro Cycling Team)
- バーレーン・メリダ プロ・サイクリングチーム公式サイト
- 国:パーレーン
- フレームメーカー:メリダ
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル: なし
EFエデュケーションファースト(EF Education First PRO Cycling)
- EFエデュケーションファースト公式サイト
- 国:アメリカ
- フレームメーカー:キャノンデール
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
チームサンウェブ(Team Sunweb)
- チームサンウェブ公式サイト
- 国:ドイツ
- フレームメーカー:サーヴェロ
- コンポーネント:シマノ
- インスタグラム
- YouTubeチャネル
<割合(18チーム)>
- リムブレーキ:10(56%)
- ディスクブレーキ:5(28%)
- リム&ディスクブレーキ:3(16%)

プロロードレースの世界ではまだリムブレーキがかろうじて主流だが、併用チームもじわじわ増えてくるだろうし、リム一択チームは少数派になっていくのかもしれない。
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コメント
コメント一覧 (7)
プロの世界でも「パンクの際にホイール交換に時間がかかる」として敬遠されてきましたが、電動工具を使って時間短縮を試みたり、バイクごと交換で対応したりして「交換に時間がかかる」というデメリットも薄れてきている印象があります。
空力面でもほほリムブレーキとディスクブレーキは変わらないようですし。
ただ、ブレーキの利き方、特に雨天の場合に差があるのも事実で、サガン選手が言っていたように、選手の安全面を考慮すると、どちらかに統一すべき、という意見も無視できないかと。
ちょうど今は過渡期で、最低重量が6.8kgというルールが変わらない限り、いずれ全チームがディスクを使用する時が来るような気がします。
cyclegadget
が
しました
イベント会場の某ホイールメーカーのブースで聞いた話ですが、
ディスク化により、リムの熱問題&強度問題が解決できるので、カーボンホイールの設計の自由度がかなり広がり、現状よりもかなり低価格で、軽く強くしなやかなホイールを販売できるようになるので、ディスクブレーキの早急な普及を期待しているとの話でした。
ディスク化によりこのような波及効果があることは、メカ好きのサイクリストにとってはうれしい限りでしょう。
プロレーサーの人は、自分の命と生活がかかってるので、ディスクに対して慎重にならざる終えず、否定派も多いのでは思います。
趣味としてロードバイクを楽しむ人にとっては、ディスク化のメリットがデメリットを上回っていると思っている人が多いようなので、メーカーの努力もあり、今後ディスクの普及がMTBの時のように急加速していくような気がします。
cyclegadget
が
しました
主流はディスクだけど、「やっぱり」や「あえて」でリムブレーキを積極的に選ぶ人もいる……という風に。
そういう意味ではコストの問題があるとはいえ、完全にリムブレーキを切り捨ててしまうメーカーが出てこないことを願って止みません。
cyclegadget
が
しました
ちなみにトレックは上ででている車種以外にハイエンドモデルのSLRシリーズすべてでこれからはディスクモデルだけ作るそうです
時代の流れですね
cyclegadget
が
しました
統一したほうがいいって選手側の意見もあるんですね。
たしかに一般人の私でも雨天のリムブレーキの制動力の低さには閉口しますので、プロならなおさらでしょうね~。
通りすがりさん
ホイールの自由度はおっしゃるとおりですね。今の流れは止まらないのかな~~って気はしてます。もちろんそれは悲観的な意味ではないですが(^o^)
よっちかずさん
私もまだリムのコンポとフレームが現役なので、いっきに変えるのは現実的じゃないですね。でも、数年後に買い換えるときはディスクを本気で視野に入れると思います。
おつきさん
うおーーー、それも時代の流れですね。。
cyclegadget
が
しました
日本ではヒルクライムが盛んなので軽量リム需要は他国に比べて強いとは思いますが、作る側も買う側もほとんどは欧米ですからね…
将来的にはトレックやスペシャのようにほぼディスクでリムはオプション扱いになるのではないでしょうか。
どっちがいいか悪いかというより、新しいのがディスクしかないから選びようがないみたいになりそうです。
cyclegadget
が
しました
うわーー、欧州はそうなんですかー。周囲でもディスクをちょいちょい見かけるし、この波は確実に来てますね。今度フレームを買い換えるとき、どっちを選ぶか非常に悩む、、悩んでいるうちに選択肢がなくなるかもしれませんね(;´∀`)
cyclegadget
が
しました