愛車のBOMA の Refale というロードバイク、2014年1月に購入したものなので5年半ちょい乗ったことになる。5年以上にもなるので、

「そろそろ次のフレームを…(うふふ)」とか妄想してしまうことが増えている。

ロードバイクというものがどれくらいの頻度で買い替えするものなのか?カーボンの耐久性はいかほどのものなのか?車だとなんとなく分かるんだけど、自転車は人それぞれな気がして正解というものがわからない。

いや、きっと正解なんて存在しないし、あったところでそれがどうしたというのか。

買い替えたいときが買い替え時……!

ということで、目下絶賛妄想中のフレーム2個を紹介させてください。

目次


決めなければならない大前提(リムブレーキ?ディスクブレーキ?)

ディスクブレーキは非常に気になる存在だけど、次もリムブレーキモデルにするのは確定。理由は3つあって、まずリムブレーキで問題なくダウンヒルできるので。下ハンで下ればリムブレーキでも長いダウンヒルは快適にできる。ぶっちゃけ、これまでの5年でリムブレーキで物足りなさを感じたことがない。
※あと、今使っているULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 のコンポーネントがリムブレーキ版なので、さすがにそれを手放すことはできない…というのもある。

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2つ目の理由は、メンテの楽さ。油圧ディスクの素晴らしさは疑いの余地が無いのだが、出先&旅先でのトラブル時の対処が自分でなんとかできるのはリムブレーキのほう。

3つ目の理由は輪行のしやすさ。ホイール脱着を伴う移動はわりと多いほうなので、その利便性を取ることにする。まあ、ディスクブレーキのオーナーさんらからはさんざん「ディスクでも問題ないよ~」とは言われているのだが。

カーボン?それ以外の素材?

これはもう疑いの余地がなくカーボンのままでいく。カーボンの軽さを知ってしまったら、もはやアルミに行く意味はないし、そもそも選択肢が少ない。それにタイレル(Tyrell)のCSI がアルミ(&カーボンバック)なのでさらにアルミを増やすのはなんか違う。

クロモリはアリっちゃあり。ただ、サブのマシンとしてなら…という条件で。山にも行くので重いバイクをメインに据えることは無い。クロモリはあくまで街乗り専用車として買い足すかんじ。というか、パナモリを1台増やすのは長年の夢なんだけど、BOMA の Refale の買い替えと同時に行うわけには行かないので、いったんクロモリは保留とする。

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え~、ということで前置きが長くなりましたが、検討中のフレームは「 LOOK 795 BLADE RS 」と「Chapter 2 のTERE(テレ)」です。性格も形状もぜんぜん違うやんけ…?という気がしないでもないが、好きになってしまったものは仕方ないのである(笑)。

いま超買い替えたいフレームその1: LOOK 795 BLADE RS

「いつかはLOOK!」という純粋な夢。

最近増えてきたエアロフレーム。空力、振動吸収性、重量のバランスが取れており、ゴリゴリ&ペッタンコのエアロ!ってかんじではなく、角の取れたほどよいエアロ感を醸している。オールラウンドエアロレーシングバイクと謳われているので、どんなシーンでも使えそう。

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自分は「一点突破のスーパー性能」よりも「あらゆるシーンで快適に使えること」を重視する性格なので、それがLOOK 795 BLADE RSを気に入った理由でもある。フレーム重量は1,250g( Sサイズ フレーム950g+フォーク300g)なので超激軽モデルではない。が、それは自分には問題ではない。

まあ、正直に言うと、見た瞬間に問答無用のかっこよさに完全に心を鷲掴みされた。性能がどうのこうというのは後付の理由だ。あまりにわかりやすいかっこよさが逆に不安になるほど。

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※こっちはディスクモデル

ちなみにエアロのラインナップでは LOOK 795 BLADE RS はセカンドグレードにあたる。こんなにカッコいいのにセカンド…?マジで…?まあ、セカンドとは言えかなりのお値段はするのだが…。

最上位モデルの「795ライトRS」が62万円(税抜き※フレーム単体価格で!)なのに対し、LOOK 795 BLADE RSは41万円(同じく税抜き&フレーム単体)とぐっと手を出しやすい。

いやいや冷静になれ……フレームで41万円だぞ。手を出しやすくはない(笑)。

795ライトRSのほうが独自規格と専用パーツをふんだんに取り入れているのに対し、 LOOK 795 BLADE RS ではステムが専用品になる以外は汎用パーツが多いのは魅力。

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専用フォーク+ヘッドパーツ(上下1-1/2)、ADS専用ステム、専用シートポスト(+53.9mm +26.8mm -6.2mm -33.3mmの4段階で調整可能)とのことなので、ここだけ気にならないこともないが、気にするレベルではないかなと。

あと、ボトムブラケットはBB386なのだが、圧入部の径が違うだけなので、BBは基本の構造は同じ。よってシマノのクランクは問題なく使えるっぽい。

いいなと思った特長としては、3Sデザイン(スムース スウォード シートステー)というやつ。リアブレーキ台座がシートステー上に設けられておらず、シートチューブ裏にある。こうすることでシートステーには柔軟性を確保させつつも、シートステーのたわみによってリムとブレーキシューの接触が起きなくなるわけ。リムブレーキとディスクブレーキのシートステー剛性をほぼ同様に設計できたそうな。

ぶっちゃけ、自分がどんなにもがいたところで、フレームのたわみでブレーキシューがリムに当たる…なんてことはない。が、そういうことはどうでもいいのだ。とにかくLOOK 795 BLADE RSの剛性は素晴らしいということだ。

じゃあガッチガチに硬いフレームなのか?ピュアレースマシンなのか?と思いきや、従来モデルより23%も衝撃吸収性に優れているそうな。しかも30mm幅のタイヤまで装着できるということなので(履かせることはないだろうが)、それも相まって快適な走りは実現させられそう。

最後まで“脚が残る”乗り心地と速さを両立 ルック「795ブレードRs」

気になる点としては、フレームが硬いのか柔らかいのかよくわからないってこと。メーカーサイトによれば硬いそうだけど、インプレ記事では柔らかいって声もあれば、実業団レベルの選手向けの高剛性って意見もあって、できれば試乗して確かめたいところ。でも、LOOKってまず乗れる機会がないんですよね…。フレーム形状を見る限り、柔らかいとは思えないのだが。

LOOK 795 BLADE RSの購入の現実性

フレーム性能云々以前に税抜き41万円って値段のせいで「買う!」決心はまったくついていない。というか、いいなとは思うが高嶺の花で終わりそうな気はしている。いったん保留。

いま超買い替えたいフレームその2: もう一台はChapter2(チャプター2)TERE(テレ)

あまり聞き馴染みのないメーカーだと思うが、ニールプライドから分かれて設立された新興のニュージーランドのフレームと言えば、

「あー、ニールプライドか!ヨットとかサーフィンに強いあそこね!」

と思った方も多いハズ。

マイケル・プライドさん(ご子息)が立ち上げたブランドなのだが、そのマイケルさんの経歴を箇条書きでまとめると…

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  • 大学で工業デザインや建築を学んだ(6年に渡ってイギリスで)
  • 卒業後はフォスター・アンド・パートナーズやアエダスに勤務
  • 香港国際空港のデザインなどにも携わった
  • 建築家として活躍する傍ら、自転車レースのセミプロでもあった
  • アジア南東部や北米を拠点にMTBダウンヒルとクロスカントリーに参戦
  • 2004年に父親が1970年に創業したニール・プライドにジョイン
  • 空力やカーボンファイバーを利用したハイテクスポーツ機材のデザインや開発に携わった
  • ニールプライド傘下で2008年に自転車部門を設立
  • デザイン、研究開発、エンジニアリングの責任者に就任
  • 数値流体力学や風洞実験で培った知見を生かしてIDSA、レッドドット、IFアワード、シカゴ・アテナエウム・アワードなど多くの賞を受賞
  • 2013年と2014年、アメリカのプロコンチネンタルチーム、ユナイテッドヘルスケアに提供された
  • 両年ともアメリカのプロレースで年間チャンピオンを獲得
  • アメリカの3大レース、ツアー・オブ・カリフォルニア、USプロチャレンジ、ツアー・オブ・ユタなどでも多くのステージ勝利を挙げた
  • 2015年にニールプライドを離脱してチャプター2を設立
  • デサインと開発を再びグラウンドゼロから始め、2年の歳月をかけ生み出されたのがTERE(テレ)

生粋の自転車乗りであると同時に、めちゃんこ優秀なエンジニアさんでもあるらしい。

TERE(テレ)が気に入った理由

まず乗っている人が少ないので人とかぶらない。そしてホリゾンタル(に近い)形状が珍しいし、ユニークなカラーリングも魅力的。トップチューブ等、各所にニュージーランドのネイティブ(マオリ族)由来のパターンがペイントされているのも芸が細かくてナイス。あと、TERE(テレ)とはマオリ語で”すばやい、迅速”という意味がある。

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遠目から見たときにごちゃごちゃとしておらず、ツートンメインであっさりとまとめられつつも、大人っぽい雰囲気を感じられる。手抜きのシンプルさとは真逆の、考えつくされた上の緻密さの中で成立するSimple is Best 的なデザイン…のような印象を受ける。

公式サイトによれば、「乗り味はオーソドックス」とのことなので、自分にとってはマル。

これのリムブレーキ版に35mmハイトのBORA ONE を付けたらと想像するだけで鼻血が出そう。コンポはもちろんBOMAのULTEGRA(アルテグラ) R8050 Di2 を引っ越す形で。

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フレーム価格はリムブレーキ版が30万円を切る(税抜き)のでLOOK 795 BLADE RSよりは10万円ちょい安い。個人的にフレームに出せるマックスが30万なので、ここが限界か。

残念なのはチャプター2の公式サイトの出来がいまいち。日本語がつたないというか、英語文をそのまま直訳してるせいで不自然で読みづらいってのと、メーカー本位のプロダクトアウト的な記述ばかり目立つ。

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※言ってることは分かるが頭に入ってこない(翻訳マシンにかけただけちゃう…?)


「技術力やテクノロジー等のファクトとしての凄さは左脳で理解できるけど、エモーショナルな良さを右脳で感じ取りにくい」

のだ。

自分はすでに惚れているので、何を読んでも「アバタにエクボ」状態なんだけど、フラットな目線でチャプター2を見た人は「ようわからん」って読み飛ばす可能性大。

チャプター2の公式サイトによれば、

  • モノコックブローモールド製法を採用
  • フレーム前三角の製造にはステンレス製の2ピースモールドを使用
  • ヘッドチューブ廻りからBBまでカーボン繊維が途切れることのない構造
  • シートステーとチェーンステーが航空宇宙産業が使用する接着剤で接着
  • ダストフリーかつクリーンな環境で製造することで、接着不良を予防
  • BB、ドロップアウト、ヘッドチューブ、シートチューブ、チェーンステーの芯材としてポリウレタンとポリスチレン(PU/EPU)を使用
  • すべてのデザインと開発をニュージーランドで行っている(※つまり製造はちがうということ。当然だけど)

言いたいことは分かる。
技術力を誇りたいのも納得できる。

ただ、上滑りしてしまっている印象は否めない。チャプター2に限らないが、海外バイクブランドの日本語サイトの出来栄えはたいていしょぼい。サイトの改善点はいくらでも思いつくので、個人的にアドバイスしてあげたくてたまらない(笑)。

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※読みにくいよ~~~~w


それはともかく、チャプター2の魅力は個性的な二通りのカラーリングであるのは間違いなくって、定番カラーの「エセンシャルコレクション」も充分にカッコいいのだが、さらに「リミテッド・エディション」という限定生産モデルも定期的にリリースされ、しかも「同じデザインは二度と作らない」という特長がある。

どういうことかというと、イヤーモデルの概念がそもそもない。新興かつ小さなメーカーということもあって大量生産をしない。リミテッドエディションカラーは6〜8ヶ月のスパンで新しいカラーが登場する…という仕組み。

これはオーナーの所有欲を刺激する素敵なマーケティング手法だと思うし、「今買わねば生涯手に入れられない!」と購買促進にもなるのでは。

FUNRIDEさんによる取材&インプレ記事がなかなか良かったので、は気になる方はこちらもどうぞ。2017年8月の記事なんだけど、TEREの購入者の65%がリムブレーキ、35%がディスクブレーキらしい。欧州やアメリカのホビーサイクリストはディスクを選び、アジア圏のサイクリストはリムブレーキをチョイスする傾向だそうな。(へぇ~)

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※画像検索は目の毒…!

上記記事を引用すると、乗った感想は、

踏み出した時に感じたのはソフトさ。カーンと反射的に加速するような感じではないが、踏み込めば応えてくれる加速感が心地いい。もっとも爽快に感じたのは、ある程度スピードに乗った状態からさらにスピードをあげようとペダルに力を入れた時の加速性だ。あきらかに踏み出しの最初の加速よりもずっと反応が良く感じられる。実際の走行中に起こりうるのはこちらの加速局面だろう。

そして下りでの安定性もまたこのバイクの魅力だろう。フォーク剛性が実に優れている点、さらにバック側の振動のいなしや、適度なフレームの重量感がバイクを安定させる。実にコントローラブルだが、ハンドリング自体は軽め…..という、噛めば噛むほど味がでる性格といえる。

ですって…。ゴリゴリレーシングマシンというよりは、中速度域で快適にツーリングできるフレームって印象。これはかなり気になる…!

Chapter2(チャプター2)を選ぶうえで不安なこと

通販形式であり、実車を拝む機会が極めて少ないということ。サイクルモードとかに出展してくれればいいのだが、どうだろう。個人的には人混みのイベント会場に1日潰して足を運びたくはない派なのよね。それにイベント会場の1キロ程度ではフレームの良し悪しはわかんないし。

できればメーカー主催のイベントか試乗会に出かけてみたい。問い合わせてみようかな。って思って日本の取り扱いショップを調べてみたが、サイトが見にくい!!!世界地図を縮小するしか方法がないんかい。なんつうUIじゃ…。

あら…?秋葉原のRAMON BIKES さんが扱っているんだ。こんな紹介記事もある。しかも2017年から。家からも近いし、遊びに行ったこともあるので、今度立ち寄ってみようかしら。

あと、新興メーカーなので日本国内から撤退しないかどうかは気になる。GEO RIDE JAPANさんというとこがやっているみたい。日本の取り扱いショップも掲載されている。今のところ問題はなさげ。まあ、ニールプライドは事実上バイク事業から撤退しているとのことだが。

TERE(テレ)の購入の現実性

10万円以上安いし、LOOK 795 BLADE RS よりはぜんぜんアリ。現実味で言えばTEREは70%か。

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※リムブレーキモデルで30万か…

まあ、お財布と相談して結論を下そうと思いますが、この動画を見ていると無性に欲しくなりますな…w。 もうちょっと妄想続行します。

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