ロードバイク乗りにとって洗車はちょっとした頭痛のタネ。

雨天明けの河川敷を走ったりすると、(水たまりのせいで)ものの見事に一発で砂まみれになってしまう。晴れ続きであれば洗車回数も少なくてすむが、とはいえそれなりの距離を走るとどうしても汚れるので、定期的な清掃が必要になる。

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汚れが目立つのはBB周辺、前後のブレーキ、シートポスト、トップチューブの下。あと、跳ね上がった雨水は、サドルの裏やサドルバッグもガッツリと汚してくれる(笑)。

これまでは砂だらけになったバイクを家のリビングで掃除してきたんだけど、いくら新聞をまんべんなく敷いたつもりでも、隙間から砂が落ちるんですよね…。スプレー式洗剤も控えめに使わないと畳みに滴ってしまう。ちまちま洗わねばならないことが強いストレスになるわけ。

泥まみれになったバイクを見て、「丸洗いしたい…盛大に水をぶっかけて、汚れを流れ落としてしまいたい…」という衝動に駆られるのは自分だけではないはず。

ただ、水洗いしてよいのか、ずっと不安だった。万が一でもフレーム内に浸水してはイヤだし、知らず知らずのうちにグリスを洗い流してしまったり、見えない箇所に水が残ってサビの原因になる…のが怖かったから。

ただ、Global Cycling Network の動画を視聴まくった結果、「問題なさそうだ」と知り、自分でもやってみることにした。



メンテナンススタンドが欲しくなるね



ジェットノズルで水をBBにぶっかけ、浸水するかどうか実験したもの(結論は「問題なし」である)

ホイールは外し、逆さまにフレームをセット

ホイール付けたままのバイクって、洗いにくくないですか?キャリパーブレーキの奥に潜む砂を洗い流してしまいたくないですか?BBの下を覗き込むようにして洗うの、姿勢的に苦しくないですか?掃除完了~と思って道具を片付け終わった後に、フロントディレイラーとBBの隙間に砂が残っているのを発見してグオオオオオオオオオオオってなりませんか?(私はなります)

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ということで、家の外で両ホイールを外し、洗剤で泡だてた水でワシワシとする「丸洗い方式」を試してみたんですが、短時間で一気に根こそぎきれいになります!
※マンションや集合住宅だと難しいかもしれないですが、敷地内に洗車スペースが用意されている場合もあるので、管理人さん(or 管理会社)に確認してみましょう(^^)

用意するもの

これだけ。すべて100円ショップで手に入ります。

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  • 中性洗剤
  • スポンジ
  • 水の入ったバケツ
  • ブラシ
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/ ちょっとの洗剤でいっぱい泡立ちます \

洗い方

とくに難しいことはなく、泡と水をタップリ含ませたスポンジでワシワシと洗うのみ。砂がついた状態で強くこするとフレームを傷つけるので、タッチは軽く。まずは主だった汚れ(砂、土)を水で落とすイメージで。

あらかたの汚れが落ちたら、さらにワシワシこすって汚れを完全になくす。

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フォークの裏側、シートステー、チェーンステーの裏側は汚れがたまるので、念入りに。キャリパーブレーキは隙間にスポンジが入らないので、水を流し込んで洗い落とすイメージですね。


フロントディレイラー、リアディレイラーもやさしくこすって洗う。指が届かなければ、ブラシを使おう。

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チェーンリングの裏側って、普段は見落としがちなのと、「どうせ見えないし~」ってサボりがちな場所なんだけど、逆さまにするとすごく目立つ(とくにインナーリングが)。この機会に黒い汚れをグリグリと洗い流しましょう。

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あと、サドル裏も砂がごびりついていたり、ボトルケージの根本に汚れが溜まっていたりもするので、合わせて洗い流してやる。

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もちろん、チェーンも同時に洗う。ルブは後で挿せばよい。

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ホイールとタイヤも丸洗い

フレームをやっつけたら今度はホイールとタイヤ。

リムとスポークをジャブジャブと洗う。黒系だと汚れが目立たないのでつい疎かにしてしまうのだが、ブレーキシューのカスがこびりついているもの。放置しすぎると硬化してしまって、やっかいな存在になる。

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リムを洗うときは、スポンジに固いもの(小さな砂利とか)が着いていないかチェック。リムを傷つけたくはないからね。


カセットスプロケットも洗ってうやりましょう。羽が長めのブラシが便利。歯と歯の間にたまったカスを糸ようじよろしくかき出してやりつつ、歯そのものにこびりついたチェーンルブの黒い塊をガシガシこすって落とす。スプロケットがピカピカになると、なんとなくウレシイ気分になれます(笑)。

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水を落とし、乾拭き。その後は乾燥

フレームもホイールも洗い終わったら、真水で洗剤を洗い流してやりましょう。水をぶっかけるというよりも、水を含ませたスポンジを絞ってかけてあげるイメージ。よって、大量の水は不要。

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ホイールをハメて、バイクを地面にガンガン叩きつけて水を落とす。それだけでは完全ではないので、エアスプレーで細かな箇所(ディレイラー類、ブレーキ)を吹き付けで雫を飛ばす。で、乾いた布でしっかりと拭き上げる。

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/ シャマルミレ、美しいわぁ… \


これで洗車はほぼ完了。

その後、空気の通りの良い場所に小一時間ほど置いて、自然乾燥させる。仕上げにチェーンルブを挿して完成だ。あと、ごくまれに(数ヶ月に1回くらい)リアディレイラーとプーリーの軸の部分にスプレーグリスを挿すこともある。

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/ 水滴は乾拭きしましょう \

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/ エアスプレーでメカ内の水滴を吹き飛ばす \

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さらに、月イチくらいのペースで『ガラスの盾』でフレームを磨く。ここまでやればカンペキ。見違えるように美しく生まれ変わった愛車を愛でつつ、晩酌を愉しもう。

以上、ロードバイクの丸洗い式洗車にハマっているお話しでした。毎度毎度この方法で洗車しているわけではないですが、「ガッツリ汚れちゃったな~」ってときにお試しになってはいかがでしょうか。


たいしてコストも時間もかからないわりに、終わった後の達成感&爽快感がハンパないです。
\(^o^)/


※プロ洗車集団「ラバッジョ」さんだとこんなにキレイにしてくれます。

【注意】
フレームによっては、ボトムブラケット付近に「(水抜き用の)小さな穴」が開いていることがあります。そこからの水の侵入が考えられるので、逆さまの状態で水をジャカジャカかけ過ぎないようご注意ください。あと、洗車後は水がフレーム内に溜まっていないかどうかの確認をお忘れなく!
(コメントをお寄せくださったトトサマさん、ありがとうございましたm(__)m)



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