レース系の軽量タイヤ「シュワルベワン(23c)」を使い始めてもうすぐ5ヶ月になる。走行距離は2,500キロほど。ふつう、ロードバイクのタイヤは2,500キロでは問題はなく、まだまだ走れるのだが、ほーんの少し劣化が目立ってきた印象がある。

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ということで、シュワルベワン(23c)のロングタームインプレッションをお届けします。

シュワルベワン(SCHWALBE One)のインプレ ~アスピーテプロ(Aspite Pro)のインプレを添えて~

結論をひとことで言うと、「転がり性能バツグン!文句なし!でも劣化がやや早めかな」ですね。

目次


シュワルベワン(SCHWALBE One)の使用環境&空気圧

  • フロント7.0 BAR(100 psi)
  • リア7.2 BAR(104 psi)
※身長173センチ、体重69キロです 

  • 雨でない限り毎週末走る
  • 月間走行距離は500キロ(4ヶ月で2,000キロ)
※3本ローラー込み(週1~2回、1回1時間)

シュワルベワン(SCHWALBE One) のフロントの劣化&消耗具合

見た目も触った感じもとくに減りはなく、まだまだ走れそう。ただ、よーく観察すると接地面に砂つぶ大のほつれが数カ所あって、それが気になる。ここにピンポイントで小石などがハマれば、パンクもあり得る気がする。

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シュワルベワン(SCHWALBE One)のリアの劣化&消耗具合

フロントに比べて明らかに摩耗が激しい。中心部分が摩耗してきており、やや平らになっている。「2,000キロでこれはちと早いかな…」というのが正直な印象。これまで使ったどのタイヤよりも減りが早い気がする。軽量なレースモデルなのでこれは致し方ないのかも。

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/やや平らに…\

使い出した直後〜1ヶ月は劇的だった転がりの良さは…ちょっと失われてきた。まあ、もともとが群を抜いて転がるタイヤだったので、失ってきたって言っても悪くなったかんじではなく、普通に戻った印象。なので、転がりにくいわけではない。

シュワルベワン(SCHWALBE One)でのパンク経験はゼロ

パンクは1回もしていない。そもそも軽量だけど耐パンク性能が高いって触れ込みのタイヤなので、その辺は心配していなかった。レース用で軽量だからパンクしても仕方ないよね…ではなく、勝負のかかった道具だからこそパンクしない!というのが本来のレース用タイヤのあるべき姿。

ちなみに、自分はここ3年半から4年ほど、ミニベロでもロードでもパンクをしていない。耐久性重視ではなく、軽量なレースモデルばかり選んでいるが、それでもパンクが起きないのは、おそらく空気圧調整をライドのたびに欠かさない心がけが効いているのだと思う。

ひとつ残念なのが、シュワルベワンにはスリップサインはないので、交換タイミングの見極めは自己判断するしか無い。前に使っていたIRCのアスピーテプロにはポッチ穴のようなスリップサインがあって、交換タイミングを見極めやすかったのだが。 

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/スリップサインのように見えるのは、ただの傷です\

IRCのロードバイクタイヤ、『アスピーテ・プロ(Aspite Pro:24c)』を6ヶ月使ってみての長期レビュー

もうちょっと平らになってきたら交換かな…と。ただパンクが怖いので、あまりケチらないようにはしておこうと思う。

シュワルベワン(SCHWALBE One)の性能の感想

回転&直進性

肝心の性能だが、はっきり言い切れるのは「転がりは最高」ってこと。とにかくストレスなく脚を回せて、スイスイと快適に走れる。これまで使ってきたミシュラン(Pro3)、パナレーサー(Race L)、IRC(アスピーテプロ)より圧倒的に転がりがいい、乗ってて楽しい。

一度でもシュワルベワンの抵抗感のない回転を味わってしまったら、他のタイヤが使えなくなるのでは…ってほど素晴らしい。新品状態だと「無風なのに追い風かっ?」ってほど飛ぶように走る。

グリップ

十分に良い。そもそもレース用なので、ハイスピードのコーナーでもしっかり踏ん張ってくれる。ウェットな条件でもとくに問題なし。

ただ、グリップだけで言えば、IRCのアスピーテプロ(24c)はさらに良くて、下りのコーナーとか、サーキットでのS字カーブは全然怖くなかった。とにかく安定しまくっている。

23cと24cでそんなに変わるのかな?って以前は思っていたけど、安定性とグリップでは太いほうに分があると感じる。25cにしたら、さらに効果を実感するのかも。

登り

とても登りやすい。軽いせいで回しやすいと感じる。シュワルベワンに限った話ではないんだけど、登坂は細いタイヤの方が登りやすい(自分はそう)。強く踏み込んだときにグッと地面に噛みついてくれるのは25c よりも23cって感じる。タイヤの重量云々よりも、食いつきの良さで23cが好き。

これは自分だけの感覚か、わりと一般的なのかわからないけど、同じ感想を多くのサイクリストから聞くので、やっぱりそうなのかなと感じている。

シュワルベワン(SCHWALBE One)の次のタイヤをどうするか

あとどれくらい乗れるか…だが、3,000キロはいけそうだけど、3500キロはどうかな…。苦肉の策で前後のローテーションで延命してみようかと考えてはいる。仮に3,000キロ未満でご臨終になったら、リピートはしない可能性も。性能は文句なしでも、ホビーサイクリスト的には4,000キロはもってほしいのが理由。あと、タイヤの中では比較的高価なので。

一般的なロード用タイヤの寿命が100だとしたら、シュワルベワンは70くらいかしら。せめて80だったらリピートしたいが…。

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レース用、イベント用と利用シーンを限定してしまえば長期間使えるだろうが、自分は常に同じタイヤで走りたい性格で、決戦用と普段用と使い分けをしたくない派。

ちなみに、タイレル(Tyrell)のCSI でも一度シュワルベワン(20インチの451)を使ったことがあって、3,600キロ走れたことがある。ミニベロタイヤで3,600キロいけたのだから、700cのロードタイヤならクリアしそうな気もする。

【15ヶ月で3,600キロ走行】 シュワルベワン(SCHWALBE ONE)の長期レビュー。次 はパナレーサー(Panaracer)のミニッツライト


ただ、価格と性能と耐久性のバランスを考慮すると、パナレーサーのRace シリーズがベストな気がしている。3回ほど連続で愛用した時期があって、4回目でIRCに浮気したけど、今もパナレーサーは大好き。転がり、グリップ、軽さ、耐久性、耐パンク性能、すべてがオールラウンドに素晴らしいタイヤだと思う。

ロードバイクでパンクしないために心がけていること(パナレーサーのRace L Evo2のインプレを添えて)

パナレーサー Race L Evo2 で4,800キロ走った劣化具合とインプレッション

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パナレーサーのRaceシリーズにはクリンチャー、チューブラー、チューブレスが用意されていて、クリンチャーには下記の3タイプある。

  • 強さと軽さのトータルバランスに優れたオールラウンドクリンチャータイヤのRACE A EVO3
  • ヒルクライムやタイムトライアルなどで威力を発揮する軽量タイプのRACE L EVO3
  • 荒れた路面にも対応するためミックストレッドパターンを採用したRACE C EVO3

これまで自分は軽量モデルの「RACE L 」ばかり使ってきたが、バランスと耐久性を考慮するとAもアリ。

太さに関しては23cにする。ワイドブームの流れがあるが、登りでのグリップの良さを重視する派なので23cでいく。下りの安定性だと太いほうに分があるが、もともと下りは攻めずにゆっくり派なのでそこまで求めてない。ただ、25c全盛のせいか、23cの選択肢少なくなってるような気がしてはいる。


シュワルベワン(23c)で何キロまで走れるか、最終的に交換した際にもインプレッションする予定です。(^o^)


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