2016年1月にタイレル(Tyrell)のCSIを購入して、1年が過ぎた。ちょうどよいタイミングなので、CSIのインプレッションと各パーツのヘタリ具合いをレポートしてみようと思う。

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フレームが素晴らしすぎる

ヒトコトで総括しておくと、CSIは「完全無欠のミニベロロード」だった。デュラエースというコンポーネントのおかげもあるが、不満が一切見つからない、喜びしか無い究極のミニベロだ。

とにかくフレームが美しすぎて、なんと1回も電車輪行しなかった。カーボンのBOMAは平気でバラして、輪行袋に突っ込んで、「あらよっ」てかんじでどこにでも持って行ける。途中で多少ぶつけても、あまり気にならない。
※カーボンって、思っていた以上にはるかに丈夫

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なのに、アルミフレームのCSIは、傷がつくのが心配すぎて電車に載せるのが怖い。「この美しいボディに傷がついたら、ショックで立ち直れなくなりそう・・・」ってドキドキするほどCSIは塗装がキレイでピッカピカ。まるで芸術作品。これでカドワキコーティングでないのだからビビる。
※カーボンバックなので、純粋なアルミフレームではないですが

しかも、パイプの継ぎ目の加工が舌なめずりしたくなるほど滑らか。そんじょそこらのミニベロとは、手間暇のかけ方のレベルが根本から違う。以前所有していたMu、オクサマのボードウォークと比較するとその差は歴然。

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※継ぎ目の処理もカンペキ

とにかく、傷をつけずに、大事に大事に乗りたいフレームである。乗り心地に関しては、下記記事をどうぞ。

>> タイレル(Tyrell)のCSI で3,200キロ走ったインプレッション

>> デュラエースを買って思う、人はどのコンポーネントを買うべきなのか?

デュラエースの使い心地に酔う

一つ一つの操作は軽い。なのにクリック感の手応えはしっかりと指先に伝わってくる。アルテグラと比較しても、違いはしっかりとわかる。アルテグラでも必要にして十分、もしくはそれ以上の性能を持っていると思うんだけど、デュラエースはゆうにそのレベルを越えていく。

コンポーネントって、ライド中は常に動かしているじゃないですか。シフトアップ、シフトダウンするたびに、「気持ちいいな~~」と感じることができ、幸せな気分に浸れる。

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※年末年始は実家にも持っていきました

ブレーキの良さも秀逸で、やはりアルテグラの一枚上手。ストッピングパワーの良さもさることながら、それ以上に舌を巻くのがスピードコントロールのしやすさ。

うれしいことに、シマノはブレーキシューが共通なので、「デュラエースだからブレーキシューが高くつく」ってことがない。105、アルテグラ、デュラエースで共通のブレーキシューなのだ。よって、交換するときもお財布に優しい。
※余談だが、カンパニョーロのシャマルミレは専用シューしか使えない。しかも一般的なシューの1.5倍もする…

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1年経ってもブレーキシューの溝は健在。交換時期はまだまだ先になりそうだ。

デュラエースのチェーン、ワイヤー類の劣化はほぼ見られない

走行距離が3,000キロ未満ということもあるのか、目立った劣化は見られない。チェーンもワイヤーもそのまま使えている。リアディレイラーの調整は、1回したかどうか…。つまり、ほぼノーメンテナンス。それでいて、快適性はまったく失われていない。

アルテグラにくらべて、前後ディレイラーの動きの安定性も優れている。アルテグラだと、フロントディレイラーが半年に1回くらいのペースで、「あれ?調子悪いな?」ってなり、ワイヤーテンションをいじるんだけど、デュラエースでは一度も違和感がない。

機械としての精度の高さはさすが。こういう目に見えない部分にも、価格差が現れているのだろう。

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2017年に新型デュラエースが登場して、気にならないわけではないんだけど、正直な気持ちを言うと、9000系の前モデルのほうがデザイン的に気に入っている。シルバーのCSIのフレームカラーにもマッチしているしね。

よって、9100デュラエースがほしいとは、現時点ではまったく思わない。(その予算もないし…w)

CSIに行なったカスタマイズは3点

この1年間、交換したパーツはシートポストとタイヤの2点。

シートポストは、ストレートタイプをセットバックタイプに替えた。デザイン上のためではなく、「ハンドルが近すぎた」ため。セットバックシートポストにしたことで、ポジションがしっくりした。

>> タイレル(Tyrell)CSIのポジションを『セットバックシートポスト』を導入していじってみた結果

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タイヤはデュラノ(28c)をシュワルベワン(23c)に取り替えた。デュラノだと、空気を抜かないと開放したキャリパーブレーキから取り外せない問題があったから。

シュワルベワンは、「耐久性が低い」というウワサを聞いていたので、ヒヤヒヤしながら使い始めたのだが、1,300キロ走った現時点でパンクはゼロ、目立った摩耗もなく、まだまだ使えそうだ。3,000キロまで保ってくれれば…と願っているが、どうなるだろうか。

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>> タイレル(Tyrell)のCSI のタイヤをシュワルベワンに交換します

>> 451サイズのシュワルベワン(SCHWALBE ONE)のロングターム・インプレッション


あと、交換ではないけど、アップライト過ぎたポジションを少し下げたかったので、ハンドルポストを3センチほどカットもした。

つまり、CSIのカスタマイズはほとんどしていない。最高のフレーム、最高のコンポーネントを奢ってしまったことで、いじる喜びを失ってしまったのが、CSIに関する数少ない悩みであると言える。(贅沢な話だ…)

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カーボンクリンチャーを考えていないわけではない

具体的な時期は決まっていないし、決心もしていないのだが、ホイールをカーボンクリンチャーにしたいという欲望はある。

いま使っているのはタイレル純正のホイール、「AM-9」で、すでにタイレルのラインナップからは消滅している。  
※今あるのはAM-7(451)である。AM-10というホイールもあるが、サイズは406

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フリー音は控えめで、よく回るホイールで性能面に関してはなんの不満もない。が、(完全に見た目だけの理由で)BOMAの「TH-20CS」というカーボンクリンチャーホイールが気になっている。前後合わせて1255グラム。

リムハイト38mm、リム幅22mm の軽量かつスポーティーな「451」ホイールで、シマノの10、11速、スラムの10、11速、カンパの10、11速のすべてに対応している。  

ただ、168,000円(税抜)という価格はいくらなんでも高すぎるので、実現することはまずない(ような気がする)。

冷静に考えれば、ミニベロにカーボンホイールを履かせるなんて、あまり意味のある行為ではない。少なくとも、10万円以上ものコストをかけるのはちょっと異常だと思う。(←と、必死に自分に言い聞かせています)

不満がないのが不満

CSI については、不満がないのが不満…かもしれない。何の文句もない。100%満足しまくれたミニベロライフを送れている。

乗り始めの頃は、「ダウンチューブにボトルケージを付けられない」のが不満だったけど、ミノウラのケージをサドルに取り付けられたので問題なし。折りたためないことがデメリットなのかもしれないけど、自分はあえて折りたためないフレームが欲しかったので、不満にはなりえない。

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正直、「ロードバイクよりもミニベロロードのCSIのほうが楽しい…」とすら思っているレベル。絶対的スピードではロードバイクにはかなわないけど、走らせていて気持ち良いのはCSIのほうなのだ。

ということで、2017年はBOMA の Refale よりもタイレル(Tyrell)のCSI と付き合う時間が長くなりそうな予感がしている。 ということで、ミニベロでロード風に乗りたい方に、タイレルはマジでオススメしたいです。