自分はJAFに加入しているので、毎月「JAFメイト」という会員向け冊子が送られてくる。業界ニュース、お出かけ情報、交通事故防止のノウハウ、安全運転のテクニックなどが紹介されており、結構自分は熟読している。
とくに重宝しているのが「ドライバーの行動心理」に関する情報で、自分も運転はするのでそれなりに分かって入るつもりではあるものの、「あー、そういう人もいるんだ」とか「高齢者はそんな行動をしやすいんだ」ってことがわかって勉強になる。
こないだ知ったのは「つられ右折」というやつ。右折レーンで複数台並んでいるとき、前の車が右折したのに釣られるようにして並んで曲がってしまう行為をいうそうな。
なぜこれが起きるのかって解説と、サイクリストがどう対処すべきなのかを考えてみた。
↓
ドライバーの緊張が一度解けてしまう
↓
運転とは関係ないことを考えてしまう(シニア層はこの傾向が強いとのこと)
↓
眼の前の車が右折する
↓
(対向車線を目視で確認せず)釣られてアクセルを踏んでしまう
この現象が「つられ右折」だ。
対向車線の安全を確認することもなく、「前の車が行けたから、では自分も…」くらいの感覚なのだろう。しかし、当然ながら対向車線からの車との事故のリスクは非常に高い。
右折レーン待ちは小休止の時間ではないのに、車が完全停止してしまうことでついホッとしてしまうのだと思う。自分もその心理はわからないでもない。
もうひとつ怖いのが、そしてじつにあるあるなのが、「横断歩道を渡る歩行者を行かせるために先頭車両が一時停止することで、つられた後続車両が道を塞いでしまう→衝突するリスク」。むしろ、こっちのほうが怖い。
こっちが自転車だと、「突っ込んでこれないし、どうせ止まるだろ」ってかんじで悪びれずに道を塞ぐこともある。追突しないようサイクリストは注意したほうがいい。
意を決したように急発進してくることもあるので、(いざとなったら)停止できるスピードに減速しておくのもひとつ。まあ、いちいち交差点のたびにこれをやっていると疲れるし現実的ではないのだが。
自分が強く意識していることがあって、それは「車と並走して、右折待ちの車の死角に入ったまま交差点に侵入はしない」である。
右折車から見落とされてしまうことで、巻き込まれ事故が起きやすい。サイクリストの心がけで予防できるので、覚えておいてほしい。交差点に進入するときは、自分が目視されやすい状態を保つことは最低限の自己防衛法だと思う。
◇ 自転車で車道を走るとき、気をつけていること 【車の左斜め後ろは走らない】
/こういう道ですね\
ドライバー心理を考えると当然で、一車線で右折待ちをしていると「自分のせいで後続車両を塞いでしまっている。早く右折せねば迷惑をかけてしまう」と無意識に考えてしまうものだ。で、少々無茶な右折をしがち…となる。
自分は交差点に進入する際、対向車線が片側一車線だと「急アクセルで踏み込んでくるかもしれん」という気持ちを持ち、視野の中で挙動を観察しつつ、通過するかどうかを決めている。ジリジリ前に出てくるとか、焦っている様子がうかがえたらペダルを止めて「お先にどうぞ感」を見せて先に行ってもらう。
以前はスポーツカーとか若者が運転しそうな車種でとくに注意するようにしていたんだが、最近は車種に関係なく気をつける。なぜなら車種タイプと運転の横暴さ度合いは関連性があまりないから。
個人的な印象だが、怖いのはむしろ老人と女性のドライバー。老人はそもそも注意力が散漫、女性は優柔不断なくせにギリギリのタイミングで「南無三!」って感じで急アクセルて切り込んでくることが多く、肝を冷やされる。
男性は「(行く、行かない)の判断→行動」がスムーズなのに対し、女性は「行こうかしら、行けるのかしら、やっぱりやめようかしら、でも行けるかもしれないわ、でも危険かもしれない、待って、行けそうな気もする、うーん無理かな……やっぱ行く!」ってかんじでギリギリで無茶な行動をしやすい。(あくまで傾向の話ね)
よって、軽自動車だから安全で、スポーツカーだから危険なんて決めつけはしない。
自分は5年ほど300ルーメンのライトを使っていたんだけど、800ルーメンのかなり光量強めのものに交換した。このおかげで夜間走行の安心感がかなり変わった。車や歩行者が遠くからでも自分を認識してくれていると感じられる。(明るくしすぎて目くらましにならないよう、街中ではMAXパワーで照らさないけど)
以上、「車のつられ右折」にはお気をつけくださいませ…。
◇ 【ロードバイク初心者に捧ぐ】ミニベロ時代は想像すらしなかった、ロードバイクで街中を走るときの注意点
◇ 交差点で己を守るために心がけていることリスト
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とくに重宝しているのが「ドライバーの行動心理」に関する情報で、自分も運転はするのでそれなりに分かって入るつもりではあるものの、「あー、そういう人もいるんだ」とか「高齢者はそんな行動をしやすいんだ」ってことがわかって勉強になる。
こないだ知ったのは「つられ右折」というやつ。右折レーンで複数台並んでいるとき、前の車が右折したのに釣られるようにして並んで曲がってしまう行為をいうそうな。
なぜこれが起きるのかって解説と、サイクリストがどう対処すべきなのかを考えてみた。
目次
なぜ、つられ右折が起きるのか
右折レーンで一時停止する↓
ドライバーの緊張が一度解けてしまう
↓
運転とは関係ないことを考えてしまう(シニア層はこの傾向が強いとのこと)
↓
眼の前の車が右折する
↓
(対向車線を目視で確認せず)釣られてアクセルを踏んでしまう
この現象が「つられ右折」だ。
対向車線の安全を確認することもなく、「前の車が行けたから、では自分も…」くらいの感覚なのだろう。しかし、当然ながら対向車線からの車との事故のリスクは非常に高い。
右折レーン待ちは小休止の時間ではないのに、車が完全停止してしまうことでついホッとしてしまうのだと思う。自分もその心理はわからないでもない。
つられ右折の怖さ
1台かと思っていたのが数珠つなぎのごとく2台連なることで、「直進車両が避けきれずに衝突するリスク」がまずひとつ。もうひとつ怖いのが、そしてじつにあるあるなのが、「横断歩道を渡る歩行者を行かせるために先頭車両が一時停止することで、つられた後続車両が道を塞いでしまう→衝突するリスク」。むしろ、こっちのほうが怖い。
こっちが自転車だと、「突っ込んでこれないし、どうせ止まるだろ」ってかんじで悪びれずに道を塞ぐこともある。追突しないようサイクリストは注意したほうがいい。
自転車側にできる対策&心構え
右折車の挙動をみておくこと。できればドライバーとアイコンタクトをしたいが、広い幹線道路とかだと距離があって難しいことも多い。意を決したように急発進してくることもあるので、(いざとなったら)停止できるスピードに減速しておくのもひとつ。まあ、いちいち交差点のたびにこれをやっていると疲れるし現実的ではないのだが。
自分が強く意識していることがあって、それは「車と並走して、右折待ちの車の死角に入ったまま交差点に侵入はしない」である。
右折車から見落とされてしまうことで、巻き込まれ事故が起きやすい。サイクリストの心がけで予防できるので、覚えておいてほしい。交差点に進入するときは、自分が目視されやすい状態を保つことは最低限の自己防衛法だと思う。
◇ 自転車で車道を走るとき、気をつけていること 【車の左斜め後ろは走らない】
片側一車線と二車線の場合のドライバーの心理の違い
つられ右折とはちょっと違うが、サイクリストが知っておいて損はないのは、「一車線だとドライバーは無茶な右折をしがち」という点。/こういう道ですね\
ドライバー心理を考えると当然で、一車線で右折待ちをしていると「自分のせいで後続車両を塞いでしまっている。早く右折せねば迷惑をかけてしまう」と無意識に考えてしまうものだ。で、少々無茶な右折をしがち…となる。
自分は交差点に進入する際、対向車線が片側一車線だと「急アクセルで踏み込んでくるかもしれん」という気持ちを持ち、視野の中で挙動を観察しつつ、通過するかどうかを決めている。ジリジリ前に出てくるとか、焦っている様子がうかがえたらペダルを止めて「お先にどうぞ感」を見せて先に行ってもらう。
以前はスポーツカーとか若者が運転しそうな車種でとくに注意するようにしていたんだが、最近は車種に関係なく気をつける。なぜなら車種タイプと運転の横暴さ度合いは関連性があまりないから。
個人的な印象だが、怖いのはむしろ老人と女性のドライバー。老人はそもそも注意力が散漫、女性は優柔不断なくせにギリギリのタイミングで「南無三!」って感じで急アクセルて切り込んでくることが多く、肝を冷やされる。
男性は「(行く、行かない)の判断→行動」がスムーズなのに対し、女性は「行こうかしら、行けるのかしら、やっぱりやめようかしら、でも行けるかもしれないわ、でも危険かもしれない、待って、行けそうな気もする、うーん無理かな……やっぱ行く!」ってかんじでギリギリで無茶な行動をしやすい。(あくまで傾向の話ね)
よって、軽自動車だから安全で、スポーツカーだから危険なんて決めつけはしない。
夜間は昼間の2倍気をつけよう
夜間はすべてのリスクが高くなる。右折車輌に轢かれる可能性しかり。ライトをつけていても車やバイクのそれより光量が弱くて目立たないので、見落とされやすい。そういう意味でも、なるべく明るいものを装着したい。自分は5年ほど300ルーメンのライトを使っていたんだけど、800ルーメンのかなり光量強めのものに交換した。このおかげで夜間走行の安心感がかなり変わった。車や歩行者が遠くからでも自分を認識してくれていると感じられる。(明るくしすぎて目くらましにならないよう、街中ではMAXパワーで照らさないけど)
以上、「車のつられ右折」にはお気をつけくださいませ…。
◇ 【ロードバイク初心者に捧ぐ】ミニベロ時代は想像すらしなかった、ロードバイクで街中を走るときの注意点
◇ 交差点で己を守るために心がけていることリスト
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コメント
コメント一覧 (6)
この『つられ右折』で大津の保育園児たちが亡くなってしまいました。非常に痛ましい事故でした。
先日、自転車で走っていて、対向車の『つられ右折』を体験し、これは危ないなと感じました。右折車を先に行かせるより、自分が先に進んだ方が危険度は少ないと考えています。
cyclegadget
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大津の事故は記憶に新しい、、、
つられ右折をされてからでは遅いので、右折してくると察知したら速やかにスピードダウンして、先に言ってもらうように最近は心がけています
cyclegadget
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例えば国道122から左折して川口駅へ向かう交差点をバイクで川口元郷方面へ直進する場合です。
左折の矢印信号で車がつながって左折して、青信号になっても車がつながって左折してそれから信号が赤になって信号待ち。車はまず譲ってくれません。
あの交差点は左折する車の勢いがありすぎて直進するのは危険ですね。
cyclegadget
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経験的に、巻き込み事故の防止には「車と並走しないこと」が一番のような気がします。
ドアミラーを確認すれば、後方だけでなく横の安全確認もOKと思い込んでいる人は意外と多いようです。
また、自分が加害者にならないためには、「ビューアラウンド」機能のついた車を選択するのもアリです。
cyclegadget
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車との並走は私もやらないようにしてますねー。わりと死角になってて見落とされていることが多いので。
「ビューアラウンド」機能ってのがあるんだ、、なるほど。ローテクのパンダにはついていませんので、買い替えの際は検討しようと思います!
cyclegadget
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おっしゃっている場所のこと、よくわかります。あそこは通りにくいので、夜間はなるべく避けていますね。車も下りなので勢い付けて走ってくるので怖いです(^_^;)
cyclegadget
がしました