友人の直井さんが今年から始めた、電動アシスト自転車による東京観光ツアー「Tokyo Bike Bliss(東京バイクブリス)」。
もともと外国人観光客向けのサイクリングツアーガイドをされていたのだが、一念発起して自分のツアー事業を立ち上げた。自転車が好きなのはもちろん、英語も堪能で外国での生活経験もあって、日本文化を発信することに情熱を持っている40代おじさんである。
「好きなことで食っていく」を地でやっていて、個人的にかっこいいなと思う。
そんな直井さんのバイクツアーに参加してみた。
コースは浅草~北千住である。

すでに都内なんて走り尽くしていて、もう新しい発見なんてないんじゃないか?とうっすら思っていたのだが、ツアーに参加して、自分の認識の甘さを痛感した。
東京、マジ広い…知らないこと、山ほどある…と。

使うのは電動アシスト自転車である。デイトナの「DE01」というスタンダードなモデルだ。しかも、外装9段変速まで備えていて、15~20km 前後の自転車ツアーなら申し分ないスペック。
自転車に慣れた身からすると、電動じゃなくても構わないけど?と思うけど、都内でも場所によっては坂はあるし、これから春~夏になれば暑くなる。電動なら汗だくにならずに走れるのでベターだろう。

なお、後輪の上にある箱状のカゴにはバッテリーが入っているので、ここに荷物は入れられない。サコッシュかミニリュックがあると便利だろう。
「まつちやましょうでん」と読むのだが、和合を象徴する大根のモチーフで知られるそうな。(初めて聞いた…)

※無料で配布している
なぜか大根が置かれていたり、大根をあしらった提灯や石碑があるのだが、
というご利益があるらしい。

面白かったのが、さくらレールと呼ばれる待乳山聖天スロープカー。
本龍院の駐車場・信徒会館脇から本堂横を結んだケーブルカー的なもので、誰でも自由に乗れる。なんとレール長はたったの18mで、乗車時間は1分。(写真を忘れた…)
なんでこんなものが設置されているかはわからないのだが、国内最短のケーブルカー(らしい)。このツアーに参加していなかったら、絶対に知ることがなかったので、良い経験になった。
何の変哲もない神社だが…と思ったら、なんと沖田総司終焉の地だそうな。

しかし、招き猫が目立つ…。というのも、ここは招き猫発祥の地のひとつでもあって、境内の至るところに招き猫が点在している。縁結び、恋愛成就、夫婦円満のご利益がある。
個人的には、招き猫よりも「沖田総司終焉の地」に惹かれたのだが、境内には「沖田総司終焉之地」の碑がある。
Wikipediaを抜粋すると…
今戸神社の境内に医師・松本良順の邸宅があり、そこで療養したと伝えられている。新選組隊士の永倉新八の「同志連名記」によると、江戸に引き上げた時、沖田総司の肺の病はかなり進んでおり、薩長軍の江戸入りに際して、総司を含む患者たちは今戸神社に収容された…らしい。ううむ、そうだったか…。
こんな場所が浅草の近くにあったとは…。知らなかったことを学べるのも、サイクリングツアーの良いところである。新選組ファンなら、ぜひ訪れてほしい。

連載は1968~1973年なので、1971年生の自分はリアルタイムでは見ていないのだが、ちばてつやの名作のいえばこの作品だ。
3次元だと髪型がどうなっているのか?を確認するためにも、一度見てみることをオススメしたい。
知らんかったし、走ったこともなかった。

※道幅がいかにも旧街道!然としてていいですね
情緒ある商店街がずーっと続き、道中には可愛らしいカフェや惣菜店、みたらし団子の店などがあって、食べ歩きしたくなる(というか、したw)。
趣があってよかったのが「かざま」。

定番の唐揚げ、アジフライ、とんかつ、焼き鳥…だけではなく、鶏カツ、れんこんの挟み揚げ、フランクフルトもあって、どれを食べるか迷う!
そして、「時が昭和で止まったままなのか?」と思うばかりの安さ!素晴らしい…。

もう、ここで立ち飲みやってくれよ!ついでにおでんもあったら最高だよ!とは思った(笑)。家の近所にあったら、週3で通いたい。
かどや、というだんご店にも寄った。

※立っているのがガイドの直井さん
焼き団子(みたらし)と餡団子の2種類があって、どっちもうまい!
補給食に最適である。

人気店のようで、たくさん人が集まっていた。

じつは、直井さんはどこをどの順番で巡るのが最高の体験になるか?を考えてツアーを設計している。
序盤は神社や仏閣等で歴史を学び、次に地元民しか知らないスポットを教えてくれ、ついでに食べ歩きを楽しませてくれ、エネルギーチャージした後半にサイクリングロードを快適に走らせて、スカイツリーでフィナーレ&記念撮影!と、まるでコース料理のようなおもてなしをしてくれた。

さすが、長年のガイド歴の賜物で、「そこまで考えて組み立てているんだ~」と感心させられた。
走った距離は15km 程度と、距離にしては短いのだが、体感としては「半日たっぷりかけて、しっかりと街を観光した」満足感があった。
知ったつもりでいた東京にも、まだまだ知らない場所や歴史がいっぱいある。
東京に不慣れな人はもちろん、東京近郊に住んでいる方にも、観光ガイドツアーはオススメしたい。ガイドブックには載っていないがために、知名度は低いのだが、じつはとてもおもしろくて興味深い場所はたくさんある。

最後にお知らせ。
「4月に、房総半島の鋸南町でサイクリングツアーを開催します」とのこと。

ツアーは、鋸南町の里山に焦点を当てたノコギリコースと、風を感じながら海岸線を走るミナミコースの2つ。どちらのコースも1時間弱のツアーです。
>>詳細&申し込みはこちら
Tokyo Bike Bliss(東京バイクブリス)
フェイスブックページ
公式Instagram
もともと外国人観光客向けのサイクリングツアーガイドをされていたのだが、一念発起して自分のツアー事業を立ち上げた。自転車が好きなのはもちろん、英語も堪能で外国での生活経験もあって、日本文化を発信することに情熱を持っている40代おじさんである。
「好きなことで食っていく」を地でやっていて、個人的にかっこいいなと思う。
そんな直井さんのバイクツアーに参加してみた。
コースは浅草~北千住である。

すでに都内なんて走り尽くしていて、もう新しい発見なんてないんじゃないか?とうっすら思っていたのだが、ツアーに参加して、自分の認識の甘さを痛感した。
東京、マジ広い…知らないこと、山ほどある…と。
出発は雷門
スタート地点は雷門。観光客にも外国人にもお馴染みの場所で、集合場所としてばっちり。ちなみに、ツアーは何種類(新宿, 渋谷, 六本木, 芝, 汐留, 日比谷, 丸の内, 浅草)もあって、自分が選んだのは浅草だった。
使うのは電動アシスト自転車である。デイトナの「DE01」というスタンダードなモデルだ。しかも、外装9段変速まで備えていて、15~20km 前後の自転車ツアーなら申し分ないスペック。
自転車に慣れた身からすると、電動じゃなくても構わないけど?と思うけど、都内でも場所によっては坂はあるし、これから春~夏になれば暑くなる。電動なら汗だくにならずに走れるのでベターだろう。

なお、後輪の上にある箱状のカゴにはバッテリーが入っているので、ここに荷物は入れられない。サコッシュかミニリュックがあると便利だろう。
神社に大根が祀られている?
走って5分で待乳山 本龍院(待乳山聖天)という場所を案内してもらったのがここ。浅草寺の子院なのでほど近い。「まつちやましょうでん」と読むのだが、和合を象徴する大根のモチーフで知られるそうな。(初めて聞いた…)

※無料で配布している
なぜか大根が置かれていたり、大根をあしらった提灯や石碑があるのだが、
大根は身体を丈夫にしていただき、良縁を成就し、夫婦仲良く末永く一家の和合を御加護頂ける功徳を表しています。
というご利益があるらしい。

面白かったのが、さくらレールと呼ばれる待乳山聖天スロープカー。
本龍院の駐車場・信徒会館脇から本堂横を結んだケーブルカー的なもので、誰でも自由に乗れる。なんとレール長はたったの18mで、乗車時間は1分。(写真を忘れた…)
なんでこんなものが設置されているかはわからないのだが、国内最短のケーブルカー(らしい)。このツアーに参加していなかったら、絶対に知ることがなかったので、良い経験になった。
沖田総司終焉の地、今戸神社へ
次に案内されたのが今戸神社。何の変哲もない神社だが…と思ったら、なんと沖田総司終焉の地だそうな。

しかし、招き猫が目立つ…。というのも、ここは招き猫発祥の地のひとつでもあって、境内の至るところに招き猫が点在している。縁結び、恋愛成就、夫婦円満のご利益がある。
個人的には、招き猫よりも「沖田総司終焉の地」に惹かれたのだが、境内には「沖田総司終焉之地」の碑がある。
Wikipediaを抜粋すると…
・体調の悪化により、第一線で活躍することがなくなるのは慶応3年(1867年)以降
・鳥羽・伏見の戦いには参加できず、大坂に護送される
・鳥羽・伏見での敗戦後、隊士と共に海路江戸へ戻り、甲陽鎮撫隊に参加するも、中途で落伍
・以後は幕府の医師・松本良順により内藤町の植木屋に匿われ、近藤勇斬首から2ヶ月後の慶応4年(1868年)に死去
今戸神社の境内に医師・松本良順の邸宅があり、そこで療養したと伝えられている。新選組隊士の永倉新八の「同志連名記」によると、江戸に引き上げた時、沖田総司の肺の病はかなり進んでおり、薩長軍の江戸入りに際して、総司を含む患者たちは今戸神社に収容された…らしい。ううむ、そうだったか…。
こんな場所が浅草の近くにあったとは…。知らなかったことを学べるのも、サイクリングツアーの良いところである。新選組ファンなら、ぜひ訪れてほしい。
あしたのジョー像ってここにあったのか!
いろんなサイクリストが写真をSNSにあげてて、存在は知っていたのだが、実物を見たことがなかった。
連載は1968~1973年なので、1971年生の自分はリアルタイムでは見ていないのだが、ちばてつやの名作のいえばこの作品だ。
3次元だと髪型がどうなっているのか?を確認するためにも、一度見てみることをオススメしたい。
旧日光街道を走って北千住へ
旧日光街道ってこんなかんじなんだ…。知らんかったし、走ったこともなかった。

※道幅がいかにも旧街道!然としてていいですね
情緒ある商店街がずーっと続き、道中には可愛らしいカフェや惣菜店、みたらし団子の店などがあって、食べ歩きしたくなる(というか、したw)。
趣があってよかったのが「かざま」。

定番の唐揚げ、アジフライ、とんかつ、焼き鳥…だけではなく、鶏カツ、れんこんの挟み揚げ、フランクフルトもあって、どれを食べるか迷う!
そして、「時が昭和で止まったままなのか?」と思うばかりの安さ!素晴らしい…。

もう、ここで立ち飲みやってくれよ!ついでにおでんもあったら最高だよ!とは思った(笑)。家の近所にあったら、週3で通いたい。
かどや、というだんご店にも寄った。

※立っているのがガイドの直井さん
焼き団子(みたらし)と餡団子の2種類があって、どっちもうまい!
補給食に最適である。

人気店のようで、たくさん人が集まっていた。
荒川を走り、隅田川に戻り、浅草へ
その後は荒川と隅田川を走ってスカイツリーを目指して走る。ちゃんと進行方向に観光名所があるので、走りながら風景を楽しめるのがいい。
じつは、直井さんはどこをどの順番で巡るのが最高の体験になるか?を考えてツアーを設計している。
序盤は神社や仏閣等で歴史を学び、次に地元民しか知らないスポットを教えてくれ、ついでに食べ歩きを楽しませてくれ、エネルギーチャージした後半にサイクリングロードを快適に走らせて、スカイツリーでフィナーレ&記念撮影!と、まるでコース料理のようなおもてなしをしてくれた。

さすが、長年のガイド歴の賜物で、「そこまで考えて組み立てているんだ~」と感心させられた。
走った距離は15km 程度と、距離にしては短いのだが、体感としては「半日たっぷりかけて、しっかりと街を観光した」満足感があった。
知ったつもりでいた東京にも、まだまだ知らない場所や歴史がいっぱいある。
都内の魅力を再発見できるサイクリングツアー
東京は飽きるほど走ったわ~、もう走るとこないわ~、なんてうぬぼれていたが、とんでもない話である。まだまだ知らない場所がたくさんあって、勉強不足だった。知らないことだらけである。東京に不慣れな人はもちろん、東京近郊に住んでいる方にも、観光ガイドツアーはオススメしたい。ガイドブックには載っていないがために、知名度は低いのだが、じつはとてもおもしろくて興味深い場所はたくさんある。

最後にお知らせ。
「4月に、房総半島の鋸南町でサイクリングツアーを開催します」とのこと。

ツアーは、鋸南町の里山に焦点を当てたノコギリコースと、風を感じながら海岸線を走るミナミコースの2つ。どちらのコースも1時間弱のツアーです。
>>詳細&申し込みはこちら
Tokyo Bike Bliss(東京バイクブリス)
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