埼玉県民として愛さずにはいられないマンガがあって、その名は『翔んで埼玉』。全埼玉県民が泣いたとの呼び声も高い、伝説の埼玉Disマンガである。
故郷は東海地方だが、埼玉県在住歴14年(大宮に2年、川口に12年)として大事に家に保管してある。
本作を乱暴に言い表すと、埼玉版『ロミオとジュリエット』。

※埼玉県民として、見過ごすわけにはいかない過激なタイトル(笑)
珠玉の名言も多数登場する。
↓
「埼玉から東京に行くには、通行手形がいる」
「一生に一度は三越に行くのが埼玉県民の夢」
「病気になっても、医務室は都民のもの」
「最近やっと電気が通うようになった、まだテレビはめずらしい」
「県知事に年貢を収めている」
「埼玉にタクシーはない、あるのは牛車か馬車のみ」
極めつけは、「埼玉県民にはそこらへんの草を食わせておけ! 」 …。よくこんなセリフ考えつくな…。
作者は魔夜峰央先生。「パタリロ!」を産んだ巨匠(若い人は知らないかも)。「やおい君の日常的でない生活」という短編集に収録された作品。1986年の作品なので、もう31年も前。
魔夜先生が編集長の勧めで新潟から埼玉県(所沢市)に引っ越した。転居後、近所にその編集長と編集部長が居住していることが判明。締め切りを催促されるわ、連載打ち切りの通告におののく…という、極度のストレスの中で執筆したのが本作。
※名作って、このような極限の精神状態から生まれるのかもしれないですね
第3話まで執筆した後、魔夜先生は横浜市に転居してしまう。連載を続けると単に埼玉県に悪意のある作品となってしまうため連載を中断したため、未完で終了している。じつに殘念。

※「所沢へ?」というセリフが刺さる
ちなみに、埼玉県以上に茨城県もひどい描かれ方をしている。今で言うグンマー的な扱いといえるだろう。魔夜先生の奥様が茨城県出身だったため、「身内の地元ならば少しぐらいおちょくってもいい」と考えたためらしい。しかし、親戚からクレームをつけられたというオチがついているそうな(笑) 。
余談だが、埼玉県内の各市長から応援メッセージも届いている。
>> 話題の埼玉ディスマンガ『翔んで埼玉』に埼玉県の各市長から応援の声続々!
>> 55万部!「翔んで埼玉」がバカ売れした理由(東洋経済)
所沢市民でさえ、自分の住む街を「なんもないっす。見どころ?ないっす。名物?ないっす。来る意味ないっす」と自嘲気味に話すけど、住めば都だろうし、それは謙遜さが言わせているのだろう。きっと、所沢市~武蔵村山市~狭山市界隈にだってステキな場所はあるに違いない。
そう思って、元職場の仲間といっしょに走ってきたのである。

お世辞にも、「絶景」ではないし、道路は片側一車線が多く、べつに走りやすいとも言えない。

しかし、予備知識のない街を走るのは悪くないモノ。車だと気にも留めずに通り過ぎるだけなのに、サイクリングだとただの風景ですらちょっとした日帰り旅行感があるのだ。このワクワク感は、サイクリストならわかっていただけると思う。
「自宅から遠い街にいる」だけで、テンションが上がる。そこが観光地であるかどうかは関係ない。むしろ、観光地化されていないほうがよい。サイクリングの不思議な魅力である。

「村山うどんって何?」って思ったので、公式サイトを見たら歴史が書いてあった。なんでも、武蔵村山は東京都内で唯一、駅のない市なんですって。でもって、武蔵村山市を含む武蔵野台地は、昔は稲作には適さない土地で、昔は麦やさつまいもなどを栽培して自給自足していたらしい。
換金のために大麦、小麦を育ていた時代もあり、そのせいでうどんが地域に根付いていったわけ。武蔵村山で生まれたうどん文化が立川、東村山、小平に広がったとも言われている。
メニューとノボリに「かてうどん」と書かれていたのだが、最初は意味がわからず、「かすうどん」がナマッた言葉なのかな?と思っていたら、「かて=糧」であることが判明。

うどんの脇に、茹でた小松菜やほうれん草、季節の野菜が添えられ、それらは“糧(かて)”と呼ばれるようになった。まさに、ソウルフード。
村山周辺では、冠婚葬祭とか盆暮れ正月のとき、うどんを打ってもてなす風習が今でも根付いている。しっかりしたコシがあるため、よく噛むように“かめかめ”。『つるつるかめかめ=鶴鶴亀亀』で縁起が良いともされている。うどんが縁起物だったとは、初めて知ったが、たしかに良い語呂である。
麺はやや太く、ひとくち食べて「おおっ、すごいコシだっ」って感じた。つけ麺風にして食べるのが習わしらしい。トッピングも豊富だし、なにしろデフォルトがうどん2玉なので、お腹いっぱいになれる。かやくご飯、かき揚げ付きのセットも美味しい。

食いしん坊さん向けには、6玉(超得大盛り)があるが、よほどの大食漢でない限り、やめておくのが無難だろう…。
場所は入り組んだ市街地で、わかりにくく、「こんなところにお客さん来るんかな?」(←失礼)って思ったのだが、ひっきりなしにクルマがやってきて待ち状態が続く。地元に愛されているうどん屋さんのようだ。

※横田基地が近い
公式サイトはウェブ0.2なかんじ(失礼)で、ある意味懐かしさを感じさせるが、一周してこれはこれで味わい深いものがある。「なめらかプリン」をいただいたのだが、自家農場の生みたて卵としぼりたてのミルクを使っていて、表面は濃厚で中はなめらかな口どけ。キャラメルの苦味との絶妙なバランスがおいしい。
公式サイトの地図がわかりにくすぎるので、いちおう、食べログのリンクも添えておこう。

ロールケーキを買っていきたかったのだが、さすがにロードバイクでは運びようがないので、泣く泣く諦めた。

※店内にイートインコーナーあります


>> 狭山湖(ダム湖100選)
>> 多摩湖(ダム湖100選)
あと、「となりのトトロ」のモデルとなった山もあるね。マウンテンバイクで一度走ったことがある。

※パンクリスクがあるので、ロードバイクで未舗装を走るのは積極的にはススメない
ただ、狭山湖から所沢市を抜け、さいたま市に入るまでの道の分かりにくさには閉口した。どの道路を走ればよいか、地図を見てもさっぱり。
西部に詳しい方にリードしていただけたおかげで迷わずに秋ヶ瀬公園にたどり着けたけど、ソロだったらグーグルマップを5分ごとに開けなければならなかっただろう。助かった。

関係ないですが、グンマーマンガも面白いよです。
↓
『お前はまだグンマを知らない』
埼玉県民にはぜひ読んでいただきたい…
↓
『
翔んで埼玉 』


故郷は東海地方だが、埼玉県在住歴14年(大宮に2年、川口に12年)として大事に家に保管してある。
本作を乱暴に言い表すと、埼玉版『ロミオとジュリエット』。

※埼玉県民として、見過ごすわけにはいかない過激なタイトル(笑)
珠玉の名言も多数登場する。
↓
「埼玉から東京に行くには、通行手形がいる」
「一生に一度は三越に行くのが埼玉県民の夢」
「病気になっても、医務室は都民のもの」
「最近やっと電気が通うようになった、まだテレビはめずらしい」
「県知事に年貢を収めている」
「埼玉にタクシーはない、あるのは牛車か馬車のみ」
極めつけは、「埼玉県民にはそこらへんの草を食わせておけ! 」 …。よくこんなセリフ考えつくな…。
『翔んで埼玉』って、どんな作品やねん
ウィキペディアを引用しつつ紹介すると…作者は魔夜峰央先生。「パタリロ!」を産んだ巨匠(若い人は知らないかも)。「やおい君の日常的でない生活」という短編集に収録された作品。1986年の作品なので、もう31年も前。
魔夜先生が編集長の勧めで新潟から埼玉県(所沢市)に引っ越した。転居後、近所にその編集長と編集部長が居住していることが判明。締め切りを催促されるわ、連載打ち切りの通告におののく…という、極度のストレスの中で執筆したのが本作。
※名作って、このような極限の精神状態から生まれるのかもしれないですね
第3話まで執筆した後、魔夜先生は横浜市に転居してしまう。連載を続けると単に埼玉県に悪意のある作品となってしまうため連載を中断したため、未完で終了している。じつに殘念。

※「所沢へ?」というセリフが刺さる
ちなみに、埼玉県以上に茨城県もひどい描かれ方をしている。今で言うグンマー的な扱いといえるだろう。魔夜先生の奥様が茨城県出身だったため、「身内の地元ならば少しぐらいおちょくってもいい」と考えたためらしい。しかし、親戚からクレームをつけられたというオチがついているそうな(笑) 。
余談だが、埼玉県内の各市長から応援メッセージも届いている。
>> 話題の埼玉ディスマンガ『翔んで埼玉』に埼玉県の各市長から応援の声続々!
>> 55万部!「翔んで埼玉」がバカ売れした理由(東洋経済)
所沢市~武蔵村山市~狭山市をサイクリングしてきた
で、なぜ延々と『翔んで埼玉』を紹介したかというと、所沢市と武蔵村山市に行ってきたから。所沢市民でさえ、自分の住む街を「なんもないっす。見どころ?ないっす。名物?ないっす。来る意味ないっす」と自嘲気味に話すけど、住めば都だろうし、それは謙遜さが言わせているのだろう。きっと、所沢市~武蔵村山市~狭山市界隈にだってステキな場所はあるに違いない。
そう思って、元職場の仲間といっしょに走ってきたのである。

狭山も所沢も小平もいろいろあって面白ですよ
武蔵境駅を狭山湖に向かって、小平市や東大和市を通過するかんじで走ったのだが、なるほど、たしかに道中は典型的な田舎というか、地方の風景が続く。田舎だから絶景があるかというとそんなことはなく、中途半端なベッドタウン然としてた。お世辞にも、「絶景」ではないし、道路は片側一車線が多く、べつに走りやすいとも言えない。

しかし、予備知識のない街を走るのは悪くないモノ。車だと気にも留めずに通り過ぎるだけなのに、サイクリングだとただの風景ですらちょっとした日帰り旅行感があるのだ。このワクワク感は、サイクリストならわかっていただけると思う。
「自宅から遠い街にいる」だけで、テンションが上がる。そこが観光地であるかどうかは関係ない。むしろ、観光地化されていないほうがよい。サイクリングの不思議な魅力である。
満月うどんで村山うどんを食す
ランチに立ち寄ったのが、武蔵村山市にある本格手打ちうどん 「満月うどん」さん。村山うどんのお店である。
「村山うどんって何?」って思ったので、公式サイトを見たら歴史が書いてあった。なんでも、武蔵村山は東京都内で唯一、駅のない市なんですって。でもって、武蔵村山市を含む武蔵野台地は、昔は稲作には適さない土地で、昔は麦やさつまいもなどを栽培して自給自足していたらしい。
換金のために大麦、小麦を育ていた時代もあり、そのせいでうどんが地域に根付いていったわけ。武蔵村山で生まれたうどん文化が立川、東村山、小平に広がったとも言われている。
メニューとノボリに「かてうどん」と書かれていたのだが、最初は意味がわからず、「かすうどん」がナマッた言葉なのかな?と思っていたら、「かて=糧」であることが判明。

うどんの脇に、茹でた小松菜やほうれん草、季節の野菜が添えられ、それらは“糧(かて)”と呼ばれるようになった。まさに、ソウルフード。
村山周辺では、冠婚葬祭とか盆暮れ正月のとき、うどんを打ってもてなす風習が今でも根付いている。しっかりしたコシがあるため、よく噛むように“かめかめ”。『つるつるかめかめ=鶴鶴亀亀』で縁起が良いともされている。うどんが縁起物だったとは、初めて知ったが、たしかに良い語呂である。
麺はやや太く、ひとくち食べて「おおっ、すごいコシだっ」って感じた。つけ麺風にして食べるのが習わしらしい。トッピングも豊富だし、なにしろデフォルトがうどん2玉なので、お腹いっぱいになれる。かやくご飯、かき揚げ付きのセットも美味しい。

食いしん坊さん向けには、6玉(超得大盛り)があるが、よほどの大食漢でない限り、やめておくのが無難だろう…。
場所は入り組んだ市街地で、わかりにくく、「こんなところにお客さん来るんかな?」(←失礼)って思ったのだが、ひっきりなしにクルマがやってきて待ち状態が続く。地元に愛されているうどん屋さんのようだ。

※横田基地が近い
お店情報
- 満月うどん
- 〒208-0032 東京都武蔵村山市三ツ木1-12-10
- TEL 042-560-3559
- 営業時間 11:00〜15:00
- 玉売り 09:00〜15:00
- 金・土曜日 11:00〜15:00 / 18:00〜21:00 /
- ラストオーダー20:30
- 定休日 毎週月曜日・第3火曜日・年末年始
たまご工房うえのにて、おいしいプリンを食べた
その後、デザートとして向かったのが、「たまご工房うえの」さん。公式サイトはウェブ0.2なかんじ(失礼)で、ある意味懐かしさを感じさせるが、一周してこれはこれで味わい深いものがある。「なめらかプリン」をいただいたのだが、自家農場の生みたて卵としぼりたてのミルクを使っていて、表面は濃厚で中はなめらかな口どけ。キャラメルの苦味との絶妙なバランスがおいしい。
公式サイトの地図がわかりにくすぎるので、いちおう、食べログのリンクも添えておこう。

ロールケーキを買っていきたかったのだが、さすがにロードバイクでは運びようがないので、泣く泣く諦めた。
お店情報
- たまご工房うえの
- 東京都西多摩郡瑞穂町駒形富士山133
- TEL/FAX 042-557-0494

※店内にイートインコーナーあります
狭山湖、多摩湖は似ている
その後、締めくくりに狭山湖、多摩湖を拝んできたのだが、じつに似た風景というか・・・「まるで間違い探し?」ってくらい、違いを見つけるのに苦労した。でも、どちらもキレイで、見晴らし良いですよ。散歩する人、ジョギングする人、小さな子どもを連れた家族連れがいっぱいいらっしゃった。

>> 狭山湖(ダム湖100選)
>> 多摩湖(ダム湖100選)
結論:埼玉県西部も面白いですわよ
埼玉県内のサイクリングは、どーしても北部が有名処。その事実は変わらない。でも、西部だってなかなか楽しいし、土地の食べ物もあって、歴史がちゃんとある。あと、「となりのトトロ」のモデルとなった山もあるね。マウンテンバイクで一度走ったことがある。

※パンクリスクがあるので、ロードバイクで未舗装を走るのは積極的にはススメない
ただ、狭山湖から所沢市を抜け、さいたま市に入るまでの道の分かりにくさには閉口した。どの道路を走ればよいか、地図を見てもさっぱり。
西部に詳しい方にリードしていただけたおかげで迷わずに秋ヶ瀬公園にたどり着けたけど、ソロだったらグーグルマップを5分ごとに開けなければならなかっただろう。助かった。

関係ないですが、グンマーマンガも面白いよです。
↓
『お前はまだグンマを知らない』
埼玉県民にはぜひ読んでいただきたい…
↓
『


コメント
コメント一覧 (5)
埼玉ディスってたらハナワに歌われてる佐賀は目も当てられないじゃないか…(-_-;)
その土地その土地で独自の魅力があるから住む人が居るのであとはその魅力に気づけるかどうか
自転車じゃなく車が趣味の走り屋だったら首都圏より聖地鈴鹿サーキットがある三重県が魅力的になるようになんもないって言っている人はその人にとっての重要な物がそこに無いだけ
カディエの場合人混みに酔うから首都圏は完全NG
住み慣れた地元は水は旨いし飯も旨い
山があるからヒルクライムは出来るし金沢市から出れば田んぼ道が多いからスプリントにも挑める
更に元走り屋のカディエにとって魅力的なのは全日本ダートトライアルに使用されるコースが門前町にあり観戦のアクセスが良い等々
その土地が好きな人に聞けばその土地の魅力を沢山教えてもらえるはずです
なので今後はディスった漫画じゃなく魅力が伝わるブログを期待します
まぁほどほどに食すのがよろしいかと^ ^;
石川は海のものが美味しいですよね~。なんでも、回転寿司のレベルの高さは関東民が度肝を抜かれるという。。。
土地の魅力は、いくらでも探せますね。サイクリングしていると、それが断言できます。ゆっくりと味わわないと、見えてこないものがありますから。
yoshimotoya120さん
たいてい、消費よりも摂取が多くなってしまいます…反省w
いい裏ルートがあればいいんですけどね...