6年ほど使ったメッセンジャーバッグ(TIMBUK2のカタパルト)がボロボロになったので、同じくTIMBUK2のCatapult Sling Messenger Bag を買い直しました。現行型ではなく、1世代くらい前のものをメルカリで、です。

2017年の記事で同じもの(知人のモノ)を紹介しているんですが、それを自分で買ってみました。 ↓ ◇ TIMBUK2のカタパルト(旧型)とCatapult Sling Messenger Bag(新型)を並べて比較してみた

サイズはほぼ同じですが、ポケットの構造やジッパーの位置など大胆に変更されているので、オーナーとして実際の使い勝手をレビューしてみようと思います。

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目次


TIMBUK2のCatapult Sling Messenger Bagの基本スペック

素材は定番のCordura Nylon。少々の雨ならへっちゃらです。サイズが「約H20XW40XD8cm」でこれもほぼ変わらず。カタパルトスリングはミニマルなメッセンジャーなので、これ以上サイズアップする必要はなく、キープコンセプトのままなのでOKです。容量も約3.2リットルと変わらず。

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この7年ほど、大中小、さまざまなメッセンジャーバッグを使ってきましたが、結局一番多く使っているのは小サイズのカタパルトスリング。メッセンジャーバッグは大は小を兼ねるのは事実なんですけど、でかいと持て余すんですよね…。それに、荷物がめっちゃ多いと「リュックにするか」となってしまう。

カタパルトスリングは多くは詰め込めないけど、軽く出かけるときにジャストなサイズなのです。

新旧でのカタパルトの仕様変更

iPad収納スリップ

10.5インチのiPadを収納できるトリコット裏地付きポケットはそのまま。まあ、自分はiPadを外に持ち出すことはなく、仕事は全てノートパソコンかiPhoneなので使うことはほぼないけれど。

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2つのフロントポケット

2つのスリップポケットが前にあって、蓋もジッパーもないぶん、取り出しはしやすい。ベルクロで蓋をするわけなので、スリップポケット自体にジッパーは無くても問題は無いかなと。

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チャムスの財布(左)と家の鍵(右)がちょうどきれいに収まります。

フラップに用意されたフロントジップポケット

小物収納用のフロントジップポケットがあって、iPhone7がちょうどピッタリ収まる。10とか11は厳しい。(3年ほど前のモデルになると思うので、当時の主流のスマホサイズに設計されているのだと思う)

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※iPhone7は「高さ138.3 mm、幅67.1 mm、厚さ7.1 mm」(Phone 6とほぼ同じサイズです)

トップジッパー

メインコンパートメントにアクセスしやすいよう、トップジップが設けられている。これのおかげでベルクロをベリベリとすることなく中にアクセスできる。買い物の際にサッと支払いできるので便利。

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ここのジッパーを開けると…

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※中にいきなりアクセスできます

メインコンパートメント内のジッパー付きポケット

内側にまったくジッパーが無いのもちょっと…と思っていたら、薄手のジッパー付きポケットを発見。これがあるのは知らなかったのでいい意味で驚いた。紛失しやすい小物とか女性ならリップスティックとか入れておくと何かの拍子で飛び出さないので安心できる。

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アイコン的な六角形のボトルオープナー

栓抜きが必要な状況ってまずないため別に使うことはないし、プラスチック製なので積極的に使うのもどうかなと。アイコンだけにしておくのが良いと思う。

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※これで開けられる…のか?

両利き用のストラップ

ストラップが左右どちらにも装着可能なので、利き腕に関係なく使えるのもマル。ストラップが左右対称なため、入れ替えて使えるわけ。旧型は主流であろう「左肩〜右脇」で固定するタイプしかなかったのでここは改善ポイント。

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残念だったのは、ストラップが(シートベルトのように)バックル同士で合体させるタイプではなく、ストラップを締め上げるタイプに変更されていたこと。個人的には旧作の方がガッチリと固定できる&ストラップの伸縮が瞬時にできて好きだった。

補助ストラップ付き

走っている途中でバッグがずれ落ちてこないようついてくる補助ストラップ。これが無いと自転車で長時間走るのはキツい。

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TIMBUK2のCatapult Sling Messenger Bagを使ってみたインプレッション

良い点

  • トップジッパーのおかげで物の出し入れがラク
  • フロントポケットにジッパーが無いのでサッとアクセスできる
※旧作は「1 トップのフラップを開ける→2 フロントポケットのジッパーを開ける→3 財布を出す」だったのが、「1 トップジッパーを開ける→2 財布を出す」だけ。たかがワンアクションだけどけっこう繰り返す動作なので地味にありがたい。

いまいちな点

  • 脱着の際に、ストラップの伸縮をいちいちするのが面倒
  • 左右脱着できるストラップは同然脱着できるタイプなので微妙に動く
※片腕しか使えないタイプより汎用性は高いのだが、微調整の必要がある
※メッセンジャーバッグを誰かと共用することってあんまり無いと思うので、自分の利き腕に合わせて買うほうがいいのかなと思ったり

自分の使い方

自分は「輪行バッグ一式+財布+鍵+モバイルバッテリー」を入れて日帰り輪行ツーリングするときにヘビーユースしている。リュックより背中がむれず、脱着が容易で、サイズがミニマムで、重さを感じさせない(背中で背負うから)のが気に入っているポイント。

ただ、使い勝手の面で改善されたポイントもあるけど、コストの帳尻を合わせるために細かな点で手抜きされているかな?とは感じた。

TIMBUK2のCatapult Sling Messenger Bagの注意点

今回買ったのはおそらく2016~2017年頃にリリースされたもので、2020年時点の最新版とはちょっと違う。1点注意してほしいのが、2020年時点のカタパルトスリングには「サブストラップが用意されていない」こと。オプション設定って話ではなく、そもそも設計から外されている。ショップ店員さんに確認したので間違いない。

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おそらく、自転車ユースよりもタウンユースを見据えた改変ではないかと思うんだけど、たしかに日常生活上ではサブストラップは不要というか、むしろ邪魔な存在(外すとダラーンと垂れる)なので、潔く省略したと思われる。そのおかげで、サイクリングには不向きな設計になってしまったのが残念…。なので、現行モデルを買う方はその点をご注意ください。

街中でも使えるデザイン

垢抜けたルックスなのでタウンユースしてもまったく問題はないんじゃなかろうか。街中で見かけるTIMBUK2の中では主流じゃないけど、それは単に売れ筋ではない(通勤・通学には容量不足)からで、週末のお出かけならむしろちょうど良いサイズだと思う。

旧作を6年ほど使って「耐久性は抜群」でベルクロが一部剥がれた以外は目立った損傷はなく、汗まみれになったらバスタブでガシガシ踏んで洗えたし、輪行ソロライドでは一番役立ったバッグなので、TIMBUK2のCatapult Sling Messenger Bagの新型も耐久性は問題なかろうと期待している。

荷物は最低限で!ってのがお好きな方にはオススメしたいメッセンジャーバッグです。


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