B.B.BASEを利用して館山〜鴨川〜養老渓谷〜木更津を1泊2日で走る旅の続編。
初日はB.B.BASEで両国から館山駅まで移動する様子しかお届けできなかったので、後編では初日と二日目にどこをどう走ったかをお伝えする。
◇ 前編はこちら
初日は海沿いをメインに、二日目はひたすら内陸を走る行程であった。両国駅から館山駅まではB.B.BASEはこんなルートで走る。
※まあまあの移動距離です
まず、館山駅から短く登っては降りを繰り返し、海岸線へ出る。路面はほぼキレイで走りやすい。が、信号が少ないせいか、車両の平均速度は速い。大型トラックが通り過ぎる瞬間はやや緊張するかも。
途中、見知らぬ旧道を「抜けられるかな?」と思って入り込んでみたものの、おびただしい土砂と木の枝で足止めをくらい、引き返すこともあった。
いったん海側に出れば、ほぼ平地となる。
野島埼灯台は絶景ポイントなのでぜひ立ち寄ってほしい。
不思議な銅像が建てられていたりもするが、とにかく良い景色。公園内は徒歩でぐるっと回れる。ロードバイクは手で押しながら歩きましょう。
その後は道の駅「ちくら 潮騒王国」でランチ。人気スポットなのでいつ来ても人が多い。お土産も軽食もレストランもデザートもあるし、海も見れる。開放感のある場所だ。
B.B.BASE のチケットを買ったときに付いてきた「1,000円分のバウチャー(500円券が2枚)」をここで利用し、お土産を買った。お釣りは出ないので全額ここで使い切る。使える場所やお店は決められており、どこでも使えるわけではない。(ショップリストは列車内で教えてもらえます)
ひらけた湾岸線なので、しゃかりきにぶっ飛ばすよりも、のんびりペースでゆっくり&いつもより多めに休憩して、海を愛でながら走るほうが楽しいかと。淡々と走って、駅からそばの宿に到着したのは17時前。すでに暗くなっていた。
この日は風がほぼなかったので走りやすかったが、向かい風だとまあまあ死ねるだろう(笑)。館山に限らず、海沿いはたいてい風は吹いているものなので、今日はラッキーだった。
初日の館山駅から鴨川駅までのルートはジャスト60キロほど。
※翌朝撮りました
事前にウェブサイトはチェックしたのだが、信じられないほど古風というか・・・レトロな造りなのと情報量が少なすぎて謎だったので、「何があっても驚かないようにしよう」とは心に決めていた。
ちなみに、予約してくれた仲間は「電話したら、いいかんじのオバサンだった(からそこに決めた)」とのこと。その言葉に賭けた。果たして、現れたのは3人のおばさん。一緒に切り盛りしているっぽい。
部屋を案内してもらい、ひと風呂浴びることに。バイクは食堂に入れさせてもらえるので助かる。
※The 昭和
びっくりしたのが夕飯のメニュー。お刺身、金目鯛の煮付け、サザエの刺身、エビ&カニの足、味噌汁、焼いた秋刀魚、筑前煮(らしき煮物)……そしてトドメがアワビのステーキ。どれも美味しくて、食べても食べてもなくならないではないか…。
自分が食べたことのあるアワビって、うっすくスライスされたものしかなかったんで、丸ごとをナイフでガシガシ切って食べたのは人生初(なんという贅沢)。バター醤油に死ぬほど合うではないですか…。
あと、「今が旬!」である金目鯛の煮付けも抜群に美味。金目鯛の産卵期は夏(6~10月頃にかけて)なのだが、産卵前後は避けるとして、旬は脂がのった12月~2月のあたり。まさに今である。甘めの煮汁に対し、刻んだ生姜が絶妙にアクセントとなって、ご飯が高速で進む。お茶碗3杯食べてしまった。
これで採算取れているのか?と心配になるほど。 完全なる満足とともに夕食を終えたのであった…。これぞ民宿の醍醐味だろう。
湯船が小さくてリラックスできなければ、外湯に行きたいかも…と考えたが、宿で満足できたので、外湯に行かずに済んだ。ただ、民宿なので当然ながら温泉ではない。
やはり、もうひとつのほうのファミリーマートに行くのがいいだろう。片道700メートルあるが、昭和の風情が残る道を散歩するつもりでいれば苦にはならない。
ちなみに自分は、旅先や出張先の宿周辺を無目的にウロウロするのが大好き。スナック看板の薄明かりを見て、「人生で一度もスナックとかバーに入ったことないけど、ドアの先にはどんな世界があるんだろう」…と思いを馳せたり、お婆さんとすれ違ったら「長年、鴨川で暮らしてらっしゃるのかな…どんな人生を送られてきたのかな」と想像を膨らませてしまう。
市の平均年齢はなんとなく高い印象だったが、翌朝にニューデイズで補給食を買ったら、二十歳かそこらのベトナム人っぽい名札をつけた女性店員さんだったので、気になって「ベトナムから留学?」と聞いたら「そうです。城西国際大学の学生です」とのこと。観光学部 観光学科だけ、鴨川市(安房キャンパス)にあるそうな。(へぇー)
学業、がんばってください…。
鴨川から清澄寺へのアプローチは斜度8~10%くらいでまあまあキツめ。
寺の手前に古びたドライブインがあったんだけど、ここは日本一初日の出が早く拝める場所らしい。きっと、年末年始は大勢の人でごった返すのであろうが、この日は至って静か。
清澄寺は日蓮宗の大本山で、日蓮が出家得度および立教開宗した寺とされる。久遠寺、池上本門寺、誕生寺とともに日蓮宗四霊場とも呼ばれるそうな。
敷地内には太古の大杉があった。千年杉とのことで、平安時代のモノ(!)ということになる。
が、ウィキペディアによれば、 推定の樹齢は400年とも800年以上ともいわれているので、千年を突破しているかは定かではない。地元の伝承では「樹齢は1000年」とされ、古くからこの木を「千年スギ」と呼んでいる。
正確な樹齢はともかく、千葉県内では最大の巨木であり、関東地方においても神奈川県足柄上郡山北町に生育する「中川の箒スギ」(国の天然記念物)と並ぶ巨木。大正13年には、国の天然記念物に指定もされたらしい。
ところで、唐突だが「神社と寺の違い」をご存知だろうか?
大雑把に分けると、
寺:「仏像があり、お坊さんの住むところ」
神社:「日本の神様が住むところ」
である。
「いまさら聞けない「お寺」と「神社」の違い」(MATCHA)の記事を引用させてもらうと、
なぜこんなことを書いたかというと、「いい歳して自分はそんなことも知らなかった」から。一緒に走った仲間(20代)が絶句していた(笑)。
自分はなんとなく、寺と神社は宗教界におけるセ・リーグとパ・リーグ的なもので、互いに同じ種目というか、時には交流戦的なことをするんだろうなぁー的な小学生並みの認識だった。だが正確には神社は日本古来のもので、寺(仏教)は外来宗教である。まったく、勘違いにもほどがある……無知は罪だと恥じた次第。
次に、遠回りして麻綿原高原(まめんばらこうげん)にも足を伸ばす。ここには「麻綿原天拝園」があり、妙法生寺のてっぺんから望む景色は視界を遮るものがなくて最高だった。ただ、標高は340メートルなのでそんなに高いわけではない。
◇ 麻綿原高原(まめんばらこうげん)(公益社団法人 千葉県観光物産協会)
ようやく登りが終わった…やっと下り…かと思いきやまた登る…が何度もあり、メンタルを少しやられそうになる。樹木が左右に生い茂っているので、先が見えないのも理由。
さて、ようやく養老渓谷に着いたと思ったら、交通量が異常に多い。いったいなんだと思ったら、ここは紅葉の名所らしく、大勢の観光客が押し寄せていたのだ。
※このへんです
釜飯屋さんでランチ。本格的な紅葉にはちょっと早い気もしたが、景色は十分に綺麗。トレッキング姿の人もちらほら。ここは観光目的で来てみたいな~って思わされた。
のんびり紅葉狩りでもしたかったのだが、木更津駅まではまだ30キロ以上ある。時刻は14時という中途半端な時間。暗くなる前に駅に着きたいので先を急ぐことにした。
16時に到着。まだ明るいうちに着けてよかった。鴨川から木更津までは75キロほど走っただろうか。輪行準備をして電車に乗る。行きはB.B.BASEで来る場合でも、帰りは在来線…というケースも多いだろうから、輪行バッグを忘れないようにしたい。
木更津駅を出発し、蘇我駅で京葉線に乗り換え、東京駅へ(所要時間は90分ほど)。東京駅からは自走で自宅(川口市)へ帰った。自走も合わせて全走行距離は180キロ弱で、一泊ツーリングにはちょうどいい距離だった。
走っている時、野生の鹿と猿にも出くわしたし、素掘りのトンネルもあったり、「ここが南関東なのっ?」って気分になれる。
日帰りも悪くないけど、館山~鴨川周辺を満喫するなら、一泊で行程を組むのがオススメです。
ヽ(*^ω^*)ノ
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初日はB.B.BASEで両国から館山駅まで移動する様子しかお届けできなかったので、後編では初日と二日目にどこをどう走ったかをお伝えする。
◇ 前編はこちら
初日は海沿いをメインに、二日目はひたすら内陸を走る行程であった。両国駅から館山駅まではB.B.BASEはこんなルートで走る。
※まあまあの移動距離です
目次
- 館山は全体的にアップダウンが短いので脚にこない
- 海沿いはほぼ平坦で景色が良い
- 泊まったのは「竹生」という民宿
- 食事のレベルが高すぎて驚愕
- 民宿のお風呂も悪くない
- 夜のつまみはコンビニで
- 鴨川→養老渓谷→木更津のルートはアップダウンの連続で楽しい
- 養老渓谷は紅葉目当ての観光客が多かった
- 木更津駅には16時に到着
- 手付かずの自然も多し
館山は全体的にアップダウンが短いので脚にこない
南房総方面は大きな山がなく、丘がいくつも連なるイメージ。斜度は比較的マイルドで大汗をかくほどではない。まず、館山駅から短く登っては降りを繰り返し、海岸線へ出る。路面はほぼキレイで走りやすい。が、信号が少ないせいか、車両の平均速度は速い。大型トラックが通り過ぎる瞬間はやや緊張するかも。
途中、見知らぬ旧道を「抜けられるかな?」と思って入り込んでみたものの、おびただしい土砂と木の枝で足止めをくらい、引き返すこともあった。
いったん海側に出れば、ほぼ平地となる。
野島埼灯台は絶景ポイントなのでぜひ立ち寄ってほしい。
不思議な銅像が建てられていたりもするが、とにかく良い景色。公園内は徒歩でぐるっと回れる。ロードバイクは手で押しながら歩きましょう。
その後は道の駅「ちくら 潮騒王国」でランチ。人気スポットなのでいつ来ても人が多い。お土産も軽食もレストランもデザートもあるし、海も見れる。開放感のある場所だ。
B.B.BASE のチケットを買ったときに付いてきた「1,000円分のバウチャー(500円券が2枚)」をここで利用し、お土産を買った。お釣りは出ないので全額ここで使い切る。使える場所やお店は決められており、どこでも使えるわけではない。(ショップリストは列車内で教えてもらえます)
海沿いはほぼ平坦で景色が良い
潮騒王国から鴨川までは29キロほど。ずっと平坦なのでミニベロでも問題ないレベルだ。館山にはダホンのEEZZ D3(3段変速ミニベロ)で2回訪れているので間違いない。ひらけた湾岸線なので、しゃかりきにぶっ飛ばすよりも、のんびりペースでゆっくり&いつもより多めに休憩して、海を愛でながら走るほうが楽しいかと。淡々と走って、駅からそばの宿に到着したのは17時前。すでに暗くなっていた。
この日は風がほぼなかったので走りやすかったが、向かい風だとまあまあ死ねるだろう(笑)。館山に限らず、海沿いはたいてい風は吹いているものなので、今日はラッキーだった。
初日の館山駅から鴨川駅までのルートはジャスト60キロほど。
泊まったのは「竹生」という民宿
泊まったのは、鴨川駅から徒歩1、2分の距離にある「竹生(たけお)」という民宿。外から見ると、大きめの民家にしか見えなくて、看板もない。※翌朝撮りました
事前にウェブサイトはチェックしたのだが、信じられないほど古風というか・・・レトロな造りなのと情報量が少なすぎて謎だったので、「何があっても驚かないようにしよう」とは心に決めていた。
ちなみに、予約してくれた仲間は「電話したら、いいかんじのオバサンだった(からそこに決めた)」とのこと。その言葉に賭けた。果たして、現れたのは3人のおばさん。一緒に切り盛りしているっぽい。
部屋を案内してもらい、ひと風呂浴びることに。バイクは食堂に入れさせてもらえるので助かる。
食事のレベルが高すぎて驚愕
18時、「お食事ですよー」の声に誘われて1階食堂へ。昭和のスナック的な雰囲気の食堂…良い(スナックというものに行ったことないけど)。※The 昭和
びっくりしたのが夕飯のメニュー。お刺身、金目鯛の煮付け、サザエの刺身、エビ&カニの足、味噌汁、焼いた秋刀魚、筑前煮(らしき煮物)……そしてトドメがアワビのステーキ。どれも美味しくて、食べても食べてもなくならないではないか…。
自分が食べたことのあるアワビって、うっすくスライスされたものしかなかったんで、丸ごとをナイフでガシガシ切って食べたのは人生初(なんという贅沢)。バター醤油に死ぬほど合うではないですか…。
あと、「今が旬!」である金目鯛の煮付けも抜群に美味。金目鯛の産卵期は夏(6~10月頃にかけて)なのだが、産卵前後は避けるとして、旬は脂がのった12月~2月のあたり。まさに今である。甘めの煮汁に対し、刻んだ生姜が絶妙にアクセントとなって、ご飯が高速で進む。お茶碗3杯食べてしまった。
これで採算取れているのか?と心配になるほど。 完全なる満足とともに夕食を終えたのであった…。これぞ民宿の醍醐味だろう。
民宿のお風呂も悪くない
お風呂についても触れておきますと、「民宿は食事はいいけど、民家サイズのこじんまりした湯船がどうも…」と感じる人もいるだろう。自分もそれは同感だったのだが、竹生には大と小の2つの浴室があって、大のほうは「成人男性が体育座りで2人入れる」大きさだった。深さも十分で、肩までしっかり温まる。湯船が小さくてリラックスできなければ、外湯に行きたいかも…と考えたが、宿で満足できたので、外湯に行かずに済んだ。ただ、民宿なので当然ながら温泉ではない。
夜のつまみはコンビニで
さて、旅先での食後は酒とつまみが欲しくなるだろう。コンビニは2軒あって、近いのは鴨川駅併設のニューデイズ。ここは徒歩2分の距離だが、20時に閉店になってしまう。あと、駅併設型のミニサイズコンビニなので商品点数は少ない。やはり、もうひとつのほうのファミリーマートに行くのがいいだろう。片道700メートルあるが、昭和の風情が残る道を散歩するつもりでいれば苦にはならない。
ちなみに自分は、旅先や出張先の宿周辺を無目的にウロウロするのが大好き。スナック看板の薄明かりを見て、「人生で一度もスナックとかバーに入ったことないけど、ドアの先にはどんな世界があるんだろう」…と思いを馳せたり、お婆さんとすれ違ったら「長年、鴨川で暮らしてらっしゃるのかな…どんな人生を送られてきたのかな」と想像を膨らませてしまう。
市の平均年齢はなんとなく高い印象だったが、翌朝にニューデイズで補給食を買ったら、二十歳かそこらのベトナム人っぽい名札をつけた女性店員さんだったので、気になって「ベトナムから留学?」と聞いたら「そうです。城西国際大学の学生です」とのこと。観光学部 観光学科だけ、鴨川市(安房キャンパス)にあるそうな。(へぇー)
学業、がんばってください…。
鴨川→養老渓谷→木更津のルートはアップダウンの連続で楽しい
さて、二日目は朝早めに出発し、鴨川から清澄寺(せいちょうじ)を目指し、麻綿原高原(まめんばらこうげん)、養老渓谷を経由して木更津駅まで行く(そこから輪行)ルート。最短ルートではなく、ちょっと大回りするイメージ。鴨川から清澄寺へのアプローチは斜度8~10%くらいでまあまあキツめ。
寺の手前に古びたドライブインがあったんだけど、ここは日本一初日の出が早く拝める場所らしい。きっと、年末年始は大勢の人でごった返すのであろうが、この日は至って静か。
清澄寺は日蓮宗の大本山で、日蓮が出家得度および立教開宗した寺とされる。久遠寺、池上本門寺、誕生寺とともに日蓮宗四霊場とも呼ばれるそうな。
敷地内には太古の大杉があった。千年杉とのことで、平安時代のモノ(!)ということになる。
が、ウィキペディアによれば、 推定の樹齢は400年とも800年以上ともいわれているので、千年を突破しているかは定かではない。地元の伝承では「樹齢は1000年」とされ、古くからこの木を「千年スギ」と呼んでいる。
正確な樹齢はともかく、千葉県内では最大の巨木であり、関東地方においても神奈川県足柄上郡山北町に生育する「中川の箒スギ」(国の天然記念物)と並ぶ巨木。大正13年には、国の天然記念物に指定もされたらしい。
ところで、唐突だが「神社と寺の違い」をご存知だろうか?
大雑把に分けると、
寺:「仏像があり、お坊さんの住むところ」
神社:「日本の神様が住むところ」
である。
「いまさら聞けない「お寺」と「神社」の違い」(MATCHA)の記事を引用させてもらうと、
お寺には、お坊さん・尼さんなどの仏教を信仰する修行者がいて、仏様の像が置かれています。仏様には大日如来、薬師如来、釈迦如来、聖観世音菩薩などたくさんの種類があります。それらの違いがわからなくても観光に問題はありませんが、知識を積み重ねるとよりお寺を訪ねるのが楽しくなるでしょう。
また、神社では祀られている神様の姿を見ることができませんが、お寺では仏様の像を見られる場合がほとんどです。 多くの日本人が仏教の方式で葬式を行い、お墓もお寺の敷地内にあることが多いです。
神社は、かつて信仰されていた自然のあった場所や、神聖な儀式を行っていた場所が起源と言われています。とのこと。
神社では神道の神様が祀られ、神主さんや巫女さんなどが、儀式の準備などの仕事をおこなっています。 神社の入口にはたいていの場合、鳥居があります。神様の世界と人が住む世界とを区別する施設です。 神社の大半が、祀られている神様の名前を元にして名づけられています。神道にはたくさん神様がいるため、それだけたくさん神社も建てられているのです。
その中でも、特に大きな神社は○○神宮や○○大社という風に呼ばれます。伊勢神宮や出雲大社がそうですね。
なぜこんなことを書いたかというと、「いい歳して自分はそんなことも知らなかった」から。一緒に走った仲間(20代)が絶句していた(笑)。
自分はなんとなく、寺と神社は宗教界におけるセ・リーグとパ・リーグ的なもので、互いに同じ種目というか、時には交流戦的なことをするんだろうなぁー的な小学生並みの認識だった。だが正確には神社は日本古来のもので、寺(仏教)は外来宗教である。まったく、勘違いにもほどがある……無知は罪だと恥じた次第。
次に、遠回りして麻綿原高原(まめんばらこうげん)にも足を伸ばす。ここには「麻綿原天拝園」があり、妙法生寺のてっぺんから望む景色は視界を遮るものがなくて最高だった。ただ、標高は340メートルなのでそんなに高いわけではない。
◇ 麻綿原高原(まめんばらこうげん)(公益社団法人 千葉県観光物産協会)
養老渓谷は紅葉目当ての観光客が多かった
麻綿原高原(まめんばらこうげん)から養老渓谷までの道は、「すでに高い場所にいるんだから、下るだけの楽チンなルートかな」と甘く見ていたのだが、ひたすらアップダウンの繰り返しだった。ようやく登りが終わった…やっと下り…かと思いきやまた登る…が何度もあり、メンタルを少しやられそうになる。樹木が左右に生い茂っているので、先が見えないのも理由。
さて、ようやく養老渓谷に着いたと思ったら、交通量が異常に多い。いったいなんだと思ったら、ここは紅葉の名所らしく、大勢の観光客が押し寄せていたのだ。
※このへんです
釜飯屋さんでランチ。本格的な紅葉にはちょっと早い気もしたが、景色は十分に綺麗。トレッキング姿の人もちらほら。ここは観光目的で来てみたいな~って思わされた。
のんびり紅葉狩りでもしたかったのだが、木更津駅まではまだ30キロ以上ある。時刻は14時という中途半端な時間。暗くなる前に駅に着きたいので先を急ぐことにした。
木更津駅には16時に到着
養老渓谷から木更津も少々の起伏はあるが、丘レベルなので大したことはない。舗装面は整っているし、開放的な景色だし、非常に走りやすかった。川沿いに走れば、交通量の多い国道を走ることなく木更津駅まで行けてしまう。16時に到着。まだ明るいうちに着けてよかった。鴨川から木更津までは75キロほど走っただろうか。輪行準備をして電車に乗る。行きはB.B.BASEで来る場合でも、帰りは在来線…というケースも多いだろうから、輪行バッグを忘れないようにしたい。
木更津駅を出発し、蘇我駅で京葉線に乗り換え、東京駅へ(所要時間は90分ほど)。東京駅からは自走で自宅(川口市)へ帰った。自走も合わせて全走行距離は180キロ弱で、一泊ツーリングにはちょうどいい距離だった。
手付かずの自然も多し
南房総全体に言えることだけど、良い意味で観光地化(=俗化)されていない。土産物屋で「⚫⚫⚫⚫⚫に行ってきましたクッキー」の類を目にすると途端にゲンナリしてしまう自分には、南房総の素朴さとか手付かずな自然がすごく魅力的だった。走っている時、野生の鹿と猿にも出くわしたし、素掘りのトンネルもあったり、「ここが南関東なのっ?」って気分になれる。
日帰りも悪くないけど、館山~鴨川周辺を満喫するなら、一泊で行程を組むのがオススメです。
ヽ(*^ω^*)ノ
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