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タグ:ジムニー

1年前はわりと真剣に購入検討していたジムニーシエラ。2019年1月に予約したものの、1年以上(!)という待ちの期間のため諦めた経緯がある。 最初、営業さんから聞かされていた納車時期(9月)が「ちょっとずれ込んで11月になりそうです…」となり、「年内納車すら無理です ...
1年前はわりと真剣に購入検討していたジムニーシエラ。2019年1月に予約したものの、1年以上(!)という待ちの期間のため諦めた経緯がある。

最初、営業さんから聞かされていた納車時期(9月)が「ちょっとずれ込んで11月になりそうです…」となり、「年内納車すら無理です…」となってしまったので泣く泣く諦めたわけだが、9月納車だったら予定通り買ってたし、だとしたらパナモリ(FRCC22)への新調はなかっただろう。

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ジムニーシエラが買えなかった代わりに、いま(パナモリ)がある。人生の分岐点はほんの些細なことがキッカケになるんだなぁ…と実感。「ジムニー買えなかったんだから、じゃあロードを新車にするか」って意識は無意識のうちに働いたような気はする。

それに、パンダは車検に通してしまったので、もう1年半は使い続ける予定。

で、1年半後に買い換えるとして「ジムニーシエラは選択肢になり得るか?」と自問自答したとき、じつは「ちょっと自信ないし、たぶん入ってこない」という気持ちに至った。なぜなら、予約時から細かな不満をいくつか抱えてはいたから。その不満点には目をつぶって、なるべく見ないようにしていた。

ジムニーシエラから距離を置き、欲しい欲しい病が治癒して冷静になった今、なぜ選択肢から外そうとしているのかを考えてみた結果を書いてみます。
※逆に言うと、これらが解消したら俄然ジムニーシエラは選択肢になる!ということでもある。

目次


残念ポイントその1   「ATが4速しかないこと」

これが一番のネガポイント。ローテクの塊なパンダですら5速のこの時代に、4速って1990年代にでも戻ったかのような印象。
※MTなら5速だが、オクサマがAT限定免許なので却下

先代ジムニーに乗る弟も「え!?新型が4速?いやいや、何かの間違いなじゃないの?」って仰天していた。

市街地をまったり転がすぶんには問題ないけど、高速道路で追い越し車線でアクセルを踏むと、「うーーん、エンジン音がうるさいし、すごく無理して回っているなぁ。エンジン音はお世辞にも褒められるような官能性はないし…」とちょっと萎えてしまった。

乗ったのはジムニーシエラ(1500cc)で3名乗車だったんだけど、全ての動きがもっさりしてて、よっこらせって動かすかんじだったのも、「予想はしてたがやはり…」だった。

きっと、オフロード走破性を考えた結果、4速が最適解なのだと思う。たぶん、4速でいいのか?5速にすべきではないのか?って議論はスズキ内でも散々あったはずで、熟考と検討の結果の今だとは思うのだ。

ただ、自分はオフロードで使う予定はナッシングなので、オンロード性能しか目に無いんですよね…。じゃあなんでそもそもオフロード車を買うんだ、ジムニーとはこういうキャラの車なんだから乗り手が合わせるべきだろって理屈はもちろん理解できるんですが。

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※ドラポジは問題なし(テレスコがないのが残念)

【オクサマのコメント】

変速が何段とかよくわかんない。4速でもいいんじゃない?ただ、エンジン音のせいで車内がやたら騒がしくて、高速道路では前後シート間で会話がままならなかったのは事実。

残念ポイントその2  「内装が黒一色しかない」

車の愛着ってエクステリア(外見)もさることながら、インテリア(内装)の影響も大きい。なんせ、見てる時間はインテリアのほうが圧倒的に長いから。

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※わずかにシルバーメッキもあるにはあるが

パンダ購入を決意した瞬間は、じつは試乗のために乗り込んだタイミングでして、

乗る前 → 「外見はまあまあかわいいな…外見はね…(買う気65%)」乗った瞬間 → 「いい!惚れた!(買う気99%)」走ってみて → 「これ、ください」

って流れで即効決まった。

ベージュ基調の明るいポップな色使いで、デザインもうまい。素材はめちゃチープでどこを触ってもカチカチのプラスチックで質感は低いのに、不思議と安っぽさがない。愛着が湧いて、5年半乗った今も「かわいいなー」と思う。

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余談だが、パンダ試乗の前にアウディA1も試乗して、あまりのクオリティの高さにおったまげ、そして見積額(なんやかんやで400万オーバー!)にも腰を抜かしてスゴスゴ店を後にした(笑)。(たしか、オプションのNAVI単体で30万とかだったもんな…)

じゃあ、予算が許せばA1が良かったのか?というと、そんなことはなく、「とても仕立てのいいお車だけど、欲しい気にはならなかった」ので、なんか違ったんだろう。マシンとして客観的に比較すればパンダに勝ち目はないが、惚れる、惚れないは別問題なのかなと。

で、ジムニーなんですが、内装が黒一色なのと、デザインがあまりにシンプルすぎた。

いや、わかるんです。ジムニーとは本来こういう無骨さが身の上であり、過度な装飾は潔く切りおとすのが美学!男なら黒だろ!という哲学があるのは。そして、自分の注文はニワカの戯言であるということも。

ただ、アウトドアを感じさせる遊び心の演出って意味で、もうちょいなんか工夫できなかったかな…って思うんですよね。まるで自分が20代だった1990年代のインテリアデザインが蘇ってきたみたいで、悪い意味での懐かしさを感じた。

形状を今更変更するのは難しいだろうからそこまでは願わないまでも、ボディカラーに合わせたツートン仕様とか、せめて何かしらのワンポイントカラーでアクセントをつけられないだろうか…。

あ、色とは関係ないですが、ハンドルにテレスコがないのもマイナスでした。
※パンダにこれがないので、次の車にこそは備えてて欲しい

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【オクサマのコメント】

インテリアなんてなんでもよくない?あなたの注文がうるさすぎると思う。ただ、ジムニーは真っ黒で、もうちょいなんかあってほしいって気はしたかも。

残念ポイントその3  「シートの出来がいま一歩(フロントもリアも)」

ジムニーのシート、けっして悪いわけではないです。フロントシート、サイズは十分でサイドのサポートもまずまず。ヘッドレストも問題なし。だけど、特筆するものもなかったのが正直な印象。

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1999年から2014年まで15年、ドイツ車に乗ってきたせいもあり、シートの良し悪しには人一倍敏感でして、それと比べるとまだまだかな…って感想だった。

パンダにはドイツ車らしい質実剛健さは備えないものの、日本車にはない表面は柔らかくも奥には腰があって、ロングライドでも疲れにくいシート。値段から考えたら十分満足できるクオリティ。

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※リアシートのクオリティも良い

ジムニーのフロントシートは及第点ではあるんですが、リアシートはほぼベンチでいただけない。シートバックは「こんなに?」って二度見するほど低くて肩が思い切り飛び出す。後ろから追突されたら首がもげそう。

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※シートバックの高さが決定的に不足している

ヘッドレストをグィーンと伸ばせばなんとかカバーはするが、心細いことこの上ない。まあ、リアシートはそもそもエマージェンシー的な用途だと思うので、こんなもんなのかなと。ジムニーを4人家族で使うのは想定してないんだと思う。

それに、4人で乗るとトランクスペースはほぼ無いに等しい。ジムニーを快適に使いたいのなら「人間2人、自転車2台」って用途に割り切るべきかなと。

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【オクサマのコメント】

フロントシートは全然いいと私は思うよ?リアシートは身長146センチの私ならなんとか。でも、普通のサイズの人は相当窮屈だろうね。私ですら居心地がいいとは言えない空間かな。


えーっと、なんだかジムニーシエラを買えなかった男の僻みみたいになってしまった。ジムニーを批判しているわけではけっしてなく、「ここがこう改善されれば迷わず候補になる!」という決意表明みたいなもんです。

ちなみにオクサマのジムニーシエラに対する感想をまとめると、

ジムニーシエラの気に入らない部分

  • エクステリアがアウト(どうしてもカッコいいと思えないそうな…)
  • 車体とタイヤの隙間が大きくてかっこ悪い(SUVってそういうもんでしょ…)
  • もっさりしたエンジンで軽快さはない(ここは同意)

ジムニーシエラの気に入った部分

  • アイポイントが高くて運転しやすい
  • ボクシーな形状のおかげで車体感覚がつかみやすい
  • パンダより前席の空間は広く感じた(実際はそうではないけど)

です。

フォローするわけではないですが、ジムニーシエラは大好き。街で見かけると目線でずーっと追ってしまうし、気にならないどころか意識しまくりです。振られた女の子のことが今も忘れられない少年のような気持ちです。
※シエラもいいけど、デザインのシンプルさでは軽自動車のほうのジムニーのほうが気に入ってたりするんだよなぁ…。

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※ホイールハウスがないのもスッキリしてて良い…

エクステリアデザインとサイズ感は完璧で、何も足さなくていいし、何も引かないで欲しい。そのままのジムニーでいて欲しい。変に色気出してマイナーチェンジしないでほしいなぁ。

ということで、ホントは好きなくせに、無理して興味ないふりをしていることがバレバレなオッサンの「ジムニー購入をしないでおいた理由」でした。


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2018年に登場した新型ジムニー(&ジムニーシエラ)が気になっている。 一度は真剣に検討しかけたものの、「まだパンダは4年半しか乗ってないし、買い換えるのはもったいない」となった。2年後くらいに再検討すればいいよね、と夫婦間で合意し、ジムニーのことはいったん ...
2018年に登場した新型ジムニー(&ジムニーシエラ)が気になっている。

一度は真剣に検討しかけたものの、「まだパンダは4年半しか乗ってないし、買い換えるのはもったいない」となった。2年後くらいに再検討すればいいよね、と夫婦間で合意し、ジムニーのことはいったん頭から切り離した。

ところが、11月中旬にパンダのミッション系統にそこそこ重篤な故障が発覚した。路上で突然ニュートラルになったり(うんともすんとも動かずに超焦った)、信号待ちでエンストしたり…が頻発し、ついに家から動かせなくなった。レッカー移動でディーラーに持ち込み、診断の結果「クラッチ破損とミッションにかなりレアな症状が出て、本国から部品を取り寄せないと修理できないかも」と回答があったところ。←イマココ。しかも12月中旬まで入院予定で1ヶ月使えない。

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※さようなら、愛車よ…(まったく動かなくなったので、レッカーでディーラーへ)

うーん、やはりイタ車クオリティなのか…メーカーの3年保証期限はとうに過ぎており、実費修理となる。修理代が怖い。今後もいろんな箇所が壊れたら……と考えてしまう。

で、次回車検を通さず、ジムニーに乗り換えるほうがいいのではないかと考えたワケ。だが、人気車ゆえ納車待ち状態と聞くし、風の噂では一年半待ちとも。判断を下すならグズグズはしておられないし、最新状況も知っておきたい。

ということで、スズキのディーラーさんでジムニーを試乗してきました。以下、感想でございます。

目次


ご用意いただいたのはジムニーXC。

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軽バージョンの中で最上グレード。ボディはキネティックイエロー、ルーフはブラックのツートンカラー。小さい車なのに、遠目からもすごく目立つ。うーむ、カッコいい。 というか、可愛い。

ジムニーはめちゃくちゃアイポイントが高い

乗った瞬間にびっくりしたのがコレ。外から想像するよりずっと着座位置が高い。パンダなんて比較にならないほど高い場所から見下ろすかんじ。視点は完全にクロスカントリー車だった。なるほど、これは運転しやすそう。

クラムシェルのボンネットフードが良く見えるので、車体感覚が異常に掴みやすい。後ろを振り返っても同じで、「真四角の箱の中にいるな~」ってのがわかる。こんなに車とドライバーが一体感を味わえる車、初めてだ。

この時点ですでにワクワクしてくる。 

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※オクサマ的にも着座位置に問題はない

ジムニーは室内空間が意外に広く、圧迫感がない

車内のスペースは、数字上ではけっして広くはない。いや、むしろ狭い。しかし、垂直に切り立った両サイドパネルのせいでまったくそう感じさせない。なるほど、前後スペースは絶対的に狭くって(というか短い)、振り返るとすぐ近くにトランクのドアがある印象。しかし、横方向は余裕がある。「パンダと変わらないね」とオクサマもコメントしていた。

まあ、パンダがそもそも広い車ではなく、それに慣れた我々の印象なので、一般的乗用車と比べたら「肩が近い」とは感じるかも、だが。

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大人4人が乗るとさすがに窮屈だろうが、3人(我々と営業さん)で走る分にはまったく問題なかった。

ジムニーのエンジンはややもっさりで、出足がゆっくり

鍵を挿して回すのではなく、スイッチでエンジンがかかる方式。今風でかっこいい~。もっとボコボコボコボコ音がするのかとか、ギシギシ揺れるのかしらと悪い方向に想像していたのが拍子抜けするほど静か。そして揺れもない。

水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボのエンジンをかけて、走り出す。ボディがよっこらせ・・・って感じで動く。初速がややもっさりしているかな…。1速から2速の間が少々遅い感じで、車体の重さを感じた。

いったんスピードに乗れば普通に走るのだが、やはり軽エンジン(最高出力:64PS/6,000 rpm、最大トルク9.8kgm/3,500 rpm)であるのと、そもそもジムニーはほかの軽自動車よりやや重め。その辺も影響しているかなと。

<参考>
  • ジムニーXC:1,040 kg(MTは1,030 kg)
  • ハスラー(Jターボ&2WD):820 kg
  • ワゴンR(2WD):790 kg(フルタイム4WD でも840 kg)

軽ではない乗用車のイグニス(HYBRID MZ)出も880 kg。スイフトRS(2WD)でも900 kg。クロスビーのHYBRID MZのフルタイム4WD でようやくジャスト1,000 kg。パンダが1,070 kg。

そう考えると、いかにジムニーが重いかが分かる。ほかの軽のラインナップより250 kg 前後も重くなれば、そりゃあ燃費があまりよろしくないのもナットクだ。

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ちなみにジムニーシエラのATが1,090 kg で、MTが1,070 kg である。シエラはもっと重いのかなと思ったら、意外にそうでもなく、40~50 kg のプラスだけである。

街乗りする分には不満はない。エンジン音は独特だが、イヤではない。ただ、このパワーで高速道路を長時間走るとなると……かなりアクセルを蒸さなければならないのと、エンジン音もそれなりにうるさくはなりそう。この点は営業さんも指摘されていて、「高速道路を良く利用するなら、ジムニーシエラのほうがいいでしょう」とのこと。自分も同感。

ただ、売れ行きからいうと、営業さんの肌感によれば「7:3でジムニーのほうが売れている」とのことである。 (そうなんだ)

ジムニーは見切りが抜群に良く、初運転でもすぐ慣れる

エンジンの非力さは気になるものの、運転のしやすさには舌を巻いた。見晴らしがいいわ、車体感覚が掴みやすいわ、ジムニーなら都内の狭い道だろうが、細い山道だろうが、どこでも走れちゃうんだろうなあって思った。

ちなみにジムニーの最小回転半径は4.8メートルと、すごく小回りが利く。(ジムニーシエラは4.9メートル)

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ほんの10分かそこらの試乗だったし、細かく見ればそれなりにアラもあるのだが、それを差し引いて余りある「運転が楽しい」感は十分に感じ取れた。

ジムニーの乗り心地はいたって快適

これもプラスポイントなのだが、オンロードでの乗り心地がかなり良かった。へんなゴツゴツ感なんて皆無。むしろ、快適だなー気持ちいいなーって感心したほど。

ただ、高速域でこの快適さがどう出るかはわからない。カーブではそれなりにロールしそうだし、横風を受けたらハンドルは若干取られやすいのは間違いないかなと。

ジムニーの後席はさほど窮屈ではなく、足元のスペースも期待以上

3ドアだし、ホイールベースは2,250 mm なのでぜんぜん期待していなかった。ジムニーは2人乗り+荷物という使い方に割り切るしかない…くらいの覚悟で乗り込んでみたら、あれ?何気に大丈夫だ。
※ちなみにパンダのホイールベースは2,300 mm なので、パンダより5センチ短い。

自分の身長は173センチで、助手席を自分に合わせても同じ身長の大人がまあ座れるスペースは確保できる。ゆったり伸び伸び〜とはもちろんいかないけど、膝がシートバックに当たることはない。あと、スクエアなボディ形状のお陰で窮屈感はなかった。

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※これはシエラですが、中はジムニーとまったく同じ

後席の窓はハメ殺しで開かない代わりに、窓自体が大きいので日差しは良く入るし、見晴らしもナイスなので、そのへんも不快感がない要素なのだと思う。

リアシートのシートバックの高さがやや不足しているのがマイナスだが、ヘッドレストを伸ばせば成人男性の後頭部までちゃんと来てくれるのはOK。できれば、あと5センチ弱シートバックがあって、肩まで来てくれると嬉しいのだが、フルフラットにするためとか、いろんな事情のせいでこの高さになったと思われる。

ジムニーのナビの位置はかなり高くて見やすい

インパネに目を移すと、黒一色なのがやや寂しい気はする…。もうちょっと遊びとか演出があっても良かった気はしないでもない。ただし、スイッチ類はどれもスーパー操作しやすい。さすが質実剛健な四駆ならでは。グローブをつけたままでも操作できるのだから、素手なら余裕のよっちゃんだ。

カラーリングはやや退屈だが、外装パネルの色が車内にもあって、それがいい感じに「アウトドア感&タフネスさ」の演出に一役買っている気はして、なんか良い。高級車に慣れた人にはチープに見えてしまうかもだが、パンダで慣れている自分はむしろ好印象である。

あと、ナビの位置がむちゃくちゃ高い場所にあって、これもGOOD

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※試乗車ゆえ、ナビは装着されてませんでしたが

視線をほぼ移動させずに運転できるのも、さすが実用車と言えるだろう。ちょっと上を向くように角度がついており、それもナイスな点である。

ジムニーにロードバイクが積めるのは確認済み

これは問題ナシ。両輪は外さねばならないのは当然。今のパンダでもそうなので負担ではない。

縦方向だと外に飛び出してしまうので、横積み必須となる。後席を倒せば完全なフルフラットになるのもマル。荷物の出し入れのやりやすさはさすがジムニーといったとかろ。

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逆さまにして積んだバイクをどう固定させるか考えねばならないが、まあなんとでもなるだろう。

新型ジムニーにロードバイクは載るのか?【ディーラーで検証してきた】

と、かなり好印象だったジムニーだが、気になった箇所もありまして…。

ジムニーに試乗して、気になったところ

1 テレスコピックがない

これがないのは痛い…。最適なポジションに合わせられないのは悲しい…。まあ、テレスコ付けると一気にコストアップになるからね…ジムニーの価格を考えれば、ぜんぜん文句言えないよね…とは思う。

ただ、ジムニーはもともと日本人の体格に合わせられて設計されているせいもあり、平均的日本人骨格を持つ自分(身長173センチ)はテレスコがなくても全然問題ないわってなった。

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超小柄なオクサマ(身長146センチ)はどうかが気になったが、幸いにして彼女も問題なし。身長180センチを超えてくると、ちょっと合わせずらいかもしれない。その点はご注意を。

2 座面の上げ下げができない

なんと、シート座面を上下に微調整できない。調節できるのは前後のスライドのみ。「そっかー、前後しか動かせないのかー」って思って乗り込んだら、自分の体格だとまったく問題なかった。うん、自分は座面の上下は不要だわ。

しかし、オクサマは必須なのではないか…上げられないせいで運転に支障が出るのでは…だとしたら購入対象リストから外れてしまう…と恐る恐る調整させてみたら、あらびっくり。彼女も問題なかった。

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むしろ、上げてしまうと足がブレーキとアクセルに届かなくなるので、「いまの座面位置でちょうどいい」とのこと。さすがスズキは日本人の体格を熟知しておられる…。

ということで、我が家は問題なかったが、体格によってはシートの上下調整ができないことがネックになるかもしれない。

3 軽エンジンの非力さ

けっして悪くはないし、必要にして十分なのだが、やはり信号からの発信時にモッサリ…ってなるのは少々気になった。

パンダとジムニーがほぼ同じ車両重量で、

◇ パンダ
  • 最高出力:85 ps / 5,500 rpm
  • 最大トルクが14.8 kgm / 1,900 rpm

なのに対し、

◇ ジムニー
  • 最高出力:64 ps / 6,000 rpm
  • 最大トルク:9.8kgm / 3,500 rpm

なのはやはり見劣りがする…というのが正直な印象。パンダもけっして出足の良い車ではないけど、そのパンダに比べても「やや劣るかしら」とは感じた。シエラと乗り比べて検証したい。

日本で大絶賛のスズキのジムニー(&ジムニーシエラ)は、海外ではやや辛口なレビューをされていた(動画を翻訳してみました)

ジムニーに試乗しての結論

なんだかんだ書いたが、かなりよい。ハッキリ言って、好きになった。オクサマも「思ってたよりずっといい!」とコメント。が、シエラも試乗しないと判断できないので、さっそく予約した(その日はディーラーさんに置いてなかったので)。

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気になる納車待ちの状態だが、「(軽もシエラも)半年から一年」とのこと。
※2018年11月末時点

半年と一年ではかなり開きがあるが、ディーラーさんではコントロールできない要素もあるので広めの回答しかできないのだそうな。2019年に入ると増産体制に入るそうで、うまくいけば半年で納車可能らしい。(まあ、ジムニーとジムニーシエラでも時期は変わるらしいが)。

まだ購入が決定したわけではないが、もしかすると、もしかするとかもしれない…。シエラに試乗したら、自分はどうなってしまうのだろうか…。


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自転車フリークスの皆様におかれましては、車選びにおいて「ロードバイクが積めるか否か?」は最重要要素のひとつではないでしょうか? 車で輪行するのも自転車の楽しみのひとつなので、どんなに素敵な車でも、愛機が積めないとなると一気に熱が冷める。 ※1年くらいまで ...
自転車フリークスの皆様におかれましては、車選びにおいて「ロードバイクが積めるか否か?」は最重要要素のひとつではないでしょうか?

車で輪行するのも自転車の楽しみのひとつなので、どんなに素敵な車でも、愛機が積めないとなると一気に熱が冷める。
※1年くらいまでは「アバルトがいいなぁ」と妄想していたが、自転車運搬がどうにも難しいので諦めた。

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アバルト(Abarth)500のレビュー動画を見まくって、ベストだと思った動画がコレだ

アバルト500シリーズの売れ筋をディーラーで教えてもらった。一番売れているのは意外にも…


屋根にサイクルキャリアを取り付けれるって手段もあるっちゃあるが、積み下ろしはそこそこしんどい。それと、愛機をむき出し状態(雨なら雨ざらし)で走るのは少々心苦しいものだ。盗難対策もしなくちゃいけない。あと万が一、バイクの存在を忘れて高架下を通過しようものなら大悲劇…。

人様がやってるのを見ると「あらステキ」って思うのだが、そんな理由もあって自分は導入予定なし。やはり、車内で保管したいのである。


そこで気になっているのが新型ジムニーシエラ。

先日、スズキの新型ジムニーとジムニーシエラを見たとき、ロードバイクも持参して積載可能かどうかをディーラーでチェックさせていただいた。
スズキアリーナ川口さん、ご協力ありがとうございます!

先に結論を書いておくと・・・ジムニーにロードバイクはばっちり載ります!なんの問題もなく余裕で積めます!(よって、ますます欲しくなってしまった)

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ということで、その様子を写真多めでレポートしよう。

目次


まずはジムニーの外観チェック

全長は3,550mm、全幅は1,645mm とかなりコンパクト。パンダと比べても全長はやや短いくらいで、全幅はまったく同じ。にもかかわらず、実車が放つ存在感はサイズ以上のものがある。きっと、スクエアで垂直に立ったボディ(全高1,730mm)のせいだと思う。

まるでチョロQのような愛らしいルックス…たまらんではないか。

※チョロQとは タカラトミー(旧・タカラ)製のミニカーの一種。3 - 4cm四方程度の大きさで、主にぜんまいばねで駆動する。名前の由来は「チョロチョロ走るキュートな車」から来ている ※ウィキペディアより

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ただ、外から見た限りでは、「リアシートを倒しても縦方向にバイクを積むのは厳しそう…」と感じた。ボディサイズは真四角で、スペースにはかなり余裕があるのはいいのだが、絶対的な長さが不足している気がする。

ジムニーの後部ドアを開ける

後部ドアは横方向に開けるタイプ。腕で引くと「おっ」と感じるほど重い。これはスペアタイヤのせいだ。ちなみにスペアタイヤのホイールはアルミホイール仕様車でも「スチール製」である。(残念)

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もうひとつ残念だったのが、後部ドアは段階的なノッチがないので一気にばいーんと90度近くまで全開してしまう。ちょっと荷物を取りたいときとか、ドアを手で押さえながらでないと、生垣とか柱にヒットしてしまうので注意が必要。ロードバイクの積み下ろし時は、後方にそこそこ広めのスペースを確保する必要はある。

が、トランク開口部は見事なまでの真四角!コンビネーションランプをバンパーのほうに埋め込んであるおかげで、ギリギリまでドアの開口部に使えている。うーむ、見るからに荷物の出し入れがしやすそうで興奮する。素晴らしいじゃないですか。

まずは(シートを起こした状態で)トランクスペースをチェック。あっけにとられるほど狭い。というか、ないに等しいのでは。4人家族のファーストカーとしての利用は現実的ではなさそう。人は乗れても荷物を置く場所がない。家族旅行や帰省するにはルーフキャリアの併用が必須のような気がする。

ただ、ジムニーはきっと「1~2人+多めの荷物」で利用することを想定している車だと思うので、そう割り切ってしまえばミニマムなトランクで問題ない。自分がもし買うとしたら、「夫婦+自転車2台」をメインとし、ごくまれに後部座席を使う…かんじになる気がする。よって、リアシートは常時フォールディングし、でかいトランクスペースとしておくつもり。

ジムニーのリアシートを倒す

リアシートの小ぶりさにもびっくりした。なんと左右の両端がスパッと切り取られており、大人2人が座ると肩が触れ合ってしまいそう。あと、シートバックもけっこう薄い。なんとなく…観光バスの補助シート感がある。スペース確保のために致し方なかったのだと想像。

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※隙間がすごい

当然ながらアームレストといった快適装備はない。が、ジムニーにそれを求める人もいないだろうから問題無いでしょう。

リアシートはトランク側から倒せる。ストラップを引いて前に押すだけで、ヘッドレストを抜く必要はない。実に簡単。しかもきれいなツライチの面ができるので、荷物も積みやすそうだ。

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さらに、トランクとシートの裏部分は汚れが付きにくい素材でできており、汚れた&濡れた荷物を入れるのにも躊躇しなくて済む。さっとひと拭きで掃除もできて、使い勝手はバツグン。さすがアウトドアに強いジムニーだけある。

縦方向にフレームを積んでみる→ダメ

両ホイールを外した状態でフレームを積んでみよう。ちなみにフレームはBOMA社の「Refale」のMサイズ。当方、身長は173センチなのでごく一般的な成人男性のバイクフレームと思ってもらってOK。

ではまず縦方向に…ハンドルとフォークから入れていくが、予想通りとランクスペースの室内長が足りない。リアシートを倒してもぜんぜん不足。

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ハンドルを曲げてもリアディレイラーが外に飛び出してしまう。うーむ、ダメか…。縦方向に入ったら固定させやすいので助かるのだが、無理なものは仕方ない。

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※あとちょっとなのだが…

あ、ちなみにジムニーの助手席シートはフルフラットにできるので、助手席を倒してしまえば余裕で縦方向に積める。ただ、自分は2名乗車を前提に検証しているので、助手席はいじらない。

横方向に積んでみる→いけた!

縦がダメなら横方向で試すと、余裕でスッと入った。しかも左右と上下スペースもまったく問題ない。

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フォークとリアディレイラーはそれぞれ窓からかなり離れており、接触の心配は無用。天地方向にも余裕はありまくりなので、チェーンリングが天井に触れて汚してしまうこともない。これも、両サイドがほぼ90度に切り立っている&高めの全高のおかげだ。

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※リアディレイラーが窓に当たる心配なし

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※天地方向も余裕

ちなみにパンダでは、ひっくり返したフレームをリアシートの上に直に載せているんだけど、横方向はギリギリ。フォークを毛布で養生して窓ガラスを守っているし、リアディレイラーも壁に当たらないようヒヤヒヤしながらゴムバンドでキツめに固定している。

ジムニーにロードバイクを積むなら「横方向で!」という結論が出た。フレーム2本とホイール4本、そしてヘルメットやらシューズやらバッグやらを積んだらまあまあパンパンになりそうな気はするが、充分合格!である。

で、バイクが車内に収まったのはよいのだが、実際問題フレームをどう固定するか?きっと何かしらのオプションキットはあるだろうからそれを利用するのもいいかも。自分だったら「後部座席にある左右のグリップに廃チューブをくくりつけ、それをフレームに引っ掛けて“軽い宙吊り”っぽくするかなと。固定するよりも、ぶら下げるイメージに近い。

2台のフレームを積むときは、間に緩衝材用のダンボールを挟むと傷がつかずに良い塩梅になるかなと。

運転しやすそうなジムニーのコクピットとボディ形状

残念ながら展示車しかなかったので試乗はできなかった。まあ、納期が遅れている(1年以上待ち!)ので試乗車を手配するどころではないのだろう。

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見るからに運転はしやすそうで、まず高めのアイポイント&ドラポジ。そして見切りの良いスクエア極まるボディ。切り立ったAピラーで視界も抜群。ワイドなサイドミラー(補助ミラー付き)。

ナビの位置も高めでグッド。(寒冷地など)グローブを付けたままでも操作しやすい大振りな各種ボタン類。ひたすらにシンプルで無骨なインパネとレバー類。官能さ、セクシーさ、高級感は微塵もないが、むしろそれがいい。

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エクステリアもインテリアもナイス。ユーティリティも合格。これだけでもすでに良いのに、試乗して気に入ってしまったらどうしよう。衝動契約してしまうかもしれない…。

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とまあ、こんな感じでジムニーに惚れました。久々に本気で欲しいと思える車である。しかも車両本体価格が150~180万円とかなり現実味がある。(パンダより安いし)

営業さんの「納期が1年以上かかる」って言葉でハッと我に返ることができたが、即納可能だったら危なかった(笑)。

ジムニーシエラをオクサマに提案してみた

ジムニーを見てきた日の夜


(´・ω・`) 「ちょっと見てほしい動画があるんだけど」

( ´ー`) 「なに?」

(´・ω・`) 「ジムニーって車がいいなって思ってる今日この頃でして」

( ´ー`) 「なんだと?クルマだと?」(表情が険しくなる)

(´・ω・`) 「う、うん…」

( ´ー`) 「パンダがあるじゃん。何か問題なわけ?」

(´・ω・`) 「問題はないです。あくまで、数年先を見据えたプランのご提案レベルでして」

( ´ー`) 「ふーん…まずは見せてみ」



( ´ー`) 「ジープっぽいね。スタイルは可愛い」

(´・ω・`) 「チョロQっぽいでしょ?見た目の可愛さとは裏腹に、コンパクトオフローダーなんだ。四駆だから荒れた道でも走れるんだよ」

( ´ー`) 「泥だらけの山道をモリモリ登ってるね、すごいじゃん」

(´・ω・`) 「でしょでしょ!」

( ´ー`) 「アンタ、未舗装の山を登る予定あんの?」

(´・ω・`) 「ないです」

( ´ー`) 「岩だらけの河原を走ったり、急な坂道を上り下りする計画は?」

(´・ω・`) 「ありません…」

( ´ー`) 「仮にジムニーがあったとして、どう使うのさ?」

(´・ω・`) 「基本はきれいなアスファルト道路メインです」

( ´ー`) 「だったら、ジムニーの性能必要なくない?豚に真珠でしょ」

(´・ω・`) 「そうなんだけど、今後はあるかもしれないし…可能性の一つとして…」

( ´ー`) 「ふーん…」

(´・ω・`) 「いまはパンダもあることですし、すぐにどうこうしようってつもりはないです」

( ´ー`) 「あっそ…」

(´・ω・`) 「し、しかもどのみち納車まで1年以上かかるそうだから、しばらくは様子を見ながら妄想していたいなーなんて」

( ´ー`) 「わかった。とりあえず妄想するのは許したるわ」


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ということで、妄想は許可が下りたので、1〜2年の長期でジムニー導入計画を練ろうと思う。

いつか試乗してこよう~っと。


◇ 日本で大絶賛のスズキのジムニー(&ジムニーシエラ)は、海外ではやや辛口なレビューをされていた(動画を翻訳してみました)



新型 ジムニー / ジムニーシエラ のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)



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