たまにひどい肩こりに悩まされることがある。

典型的な中年オッサンあるあるなのでべつに驚きもしないのだけど、地味に辛い。起きている時間ずっ~~と気になるだけでなく、横になっても辛さから開放されることがない。これが数日続くとQuality of Life にも影響してくる。

40代を超えてつくづく感じるのは、「筋力が衰えないよう刺激を与えて鍛えるのも大事だが、それと同じくらいメンテナンスにも気を使うべき」ってこと。つまり回復と休息ですね。

数年前までは緩めの肩こりに慢性的に悩まされていたのが、ストレッチポールを活用し始めて一発で解消したので、自分の使い方を紹介してみよう。同じ悩みを持つ方々の参考になればと。

目次


背筋に沿って寝そべるように使うのが基本

自分はてっきり、「背筋に沿うように寝て使うしか方法がない」と思ってた。ストレッチポール公式サイトを見てもそうだし、画像検索してもそう。

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こんなかんじに寝そべって、腕を上げ下げしたり、胸筋を開いてやる。あとは、横に小刻みにゴロゴロと動いて、背骨周辺の筋肉に刺激を与える。


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※部活選手やプロスポーツ選手も使ってます

なのでこればかりを繰り返していたんだけど、徐々に「なんか物足りない」と思うようになった。たしかに気持ちは良い。背筋が伸びて開放感は得られる。しかし筋肉に与えられる刺激が少なすぎる気がした。

そんな状態のママ、肩こりは解消せずに数年が過ぎる。

真横にして使ってもいいと知って目からウロコが落ちる

キッカケはパーソナルストレッチでトレーナーさんから言われたヒトコトで、「肩こり解消するにはストレッチポールが有効」とのこと。

(´・ω・`) 「ええ、すでに使ってはいるんですよ。でも、ストレッチポールって背骨周りをグリグリするだけじゃ、本格的な肩こりの根本解決にはならないんですよ」

(`・ω・´) 「それだとたしかにそうでしょうね。だから、ポールを背中に対して横にして使うんですよ

(´・ω・`) 「え!その使い方アリなの?」

(`・ω・´) 「もちろん!かけられる圧がぜんぜん違いますよ。っていうか、知らなかったんですか・・・

恥ずかしながら、真横にして使うという発想がなかった。んで、言われたとおりにやってみたら、誇張でも何でもなく一発で肩こりが解消して目からウロコが落ちた。本当に一発で。それまで揉んでも、薬を塗っても、叩いても、伸ばしても、まったく改善しなかった、あの憎き肩こりが雲散霧消したのだ。思わず万歳三唱してしまった。


以下、やり方。

まずはまっすぐ上を見て、僧帽筋に沿うように上下にグリグリと動かす。スピードは付けずにゆっくりと刺激してやろう。

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腰を浮かして体重をかけることでポールが固まった筋肉をほぐしてくれる。ついでに腰もほぐしてしまってもよし。

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中心部分をやったら今度は左右の肩甲骨をば。これが自分の場合はすっごく効果あった。やり方は同じで、片方の肩を持ち上げてもう一方の肩甲骨に圧をかける

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肩甲骨周辺の筋肉が、「グキッ、グキグキッ」と鈍い音をたてるであろう。「うぉぉ・・・き、効いているっ・・・!」となること請け合い。

肩甲骨周辺の筋肉って、ストレッチではなかなか伸ばせないし、自分で揉むこともできないのでずっと手の打ちようがなかったんだけど、ストレッチポールがあれば心ゆくまで「これでもかっ」と揉みほぐせる。


あと、肩こりには直接関係ないかもだが、こういうのも教えてもらった。上半身を真横にして、脇とその下の筋肉をほぐす方法である。

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やり方は上記と同じでゆっくりと上下させるのみ。脇の下よりもさらに下に行こうとすると、あばら骨に触れて痛い。その一歩手前で止めるのが無難。僧帽筋、腰、肩甲骨、脇の下……までガッツリやれば、見違えるような開放感が得られるはず。両サイド入念にやっても所要時間は5分くらい。

筋トレと違って辛い運動ではないので、毎日でも続けられる。寝る前とかお風呂上がりがよいかなと。自分は就寝前の日課にしている。あと、ロングライドで疲れて帰ってきたときはいつもより長めにおこなっている。 冬場は特に身体が固まっているので、やるとやらないのでは回復がかなり違う印象。

学生の部活やプロアスリートなど活用シーンは多い

ロードバイクは前傾姿勢を維持するので、腰~背中がエビのように曲がる。よって、むしろ積極的に伸ばしてあげるのが良い。「エンネ スポーツマッサージ治療院」を運営するトレーナーの中野喜文さんもそうおっしゃっていた。
※渋谷区千駄ヶ谷にあります

ティンコフサクソのマッサー、中野喜文さんのトークショーに行ってきた@RAPHA CYCLE CLUB TOKYO

ストレッチポールはプロアスリート、医療・介護、ヨガ・ピラティス、学生、子ども、高齢者など・・・様々なシーンで活用されていて、たとえば部活、水泳選手、Jリーグチームも導入しているようだ。

ストレッチポールの公式サイトでは横浜F・マリノスのチーフトレーナー、日暮さんが事例で登場していた。以下、引用させていただくと・・・

サッカーという競技で起こりやすい腰痛や鼠蹊部痛、その他傷害の予防、リハビリに、コアの働きは欠かせません。なぜなら、リハビリや予防だけでなく、パフォーマンス向上も得られるからです。コアへのアプローチは、リハビリメニューとしてのみではなく、それ自体が優秀なエクササイズになります。

また、怪我をするとどうしても身体がアンバランスになりやすいです。そのため、全身を均等に使うことが非常に大切です。ストレッチポールを使った、手足の重さを感じるような動きは左右対称性を作る上でも適しています。怪我した部位をかばうことで別の部位の故障に繋がるケースも多いですが、ストレッチポールを用いてコアにアプローチすることでそのような故障の予防にもつながっています。

リバビリ解消としてだけでなく、トラブルが起きる前に予防策としても使っているそうな。柔軟性があればあるほど、怪我はしにくいし、筋肉も関節も傷めにくい。

(ストレッチポールは)多様なメニューに用いられるのでとても重宝しています。かなり長い期間使っていますが、滅多に買い換えることはありません。非常に耐久性に優れています。また、これ一本でリラクゼーション以外にも、筋膜リリースや、コアトレなど多様なメニューに用いることができるので、欠かせないツールです。

そうなのだ。ストレッチポールはぜんぜん劣化しない。オクサマが買ったのはたぶん10年以上とか前なんだけど、半永久的に使えるんじゃないのか・・・?とすら思う。

体重が三桁ある力士とかプロレスラーだと自重で押しつぶしてしまうのかもしれないが、一般人であれば心配無用。滅多なことでは買い換える必要はない。1本あれば家族全員で共有できて費用対効果だってすこぶる高い。

ストレッチポールの公式ブログにあった「肩こりカテゴリのリンク」も参考になったので置いておきますね。

おまけ:肩甲骨周りの柔軟運動

肩こりが解消されてからは、こんな動作もできるようになった。両腕を背中で対角線になるようにクロスさせる。人の助けを借りずに両手の指を引っ掛けることができれば合格。 交互でやりましょう。片方はできるけど、もう片方がムリって人も少なくない。

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※汗だくですみません・・・ローラー回した直後だったので

もうひとつ、腰に両手を回し、手のひらを拝むように合わせるのも。手のひらが合わせられれば合格。腰を前に出さずに背筋は伸ばしたままでおこないましょう。

ということで、肩こりにお悩みの方はストレッチポールを騙されたと思って使ってみていただきたい。


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