2015~2016年にかけて、ミニベロ(ダホンのボードウォーク)のポジションをオクサマ専用マシンに特化してカスタマイズした。

ハンドルポジションチェンジャー付きのブルホーンバーを導入し、ハンドルポストを切断し、シートポストを軽量化し、よりオクサマの身体(身長148センチ)にマッチするようにした。その結果、ますますオクサマはサイクリングにハマってしまい、走る回数が飛躍的に増えた。

まあ、そのこと自体は良いのですが…。

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オクサマ、冬も走る宣言をする

オクサマの体格にバイクを最適化した結果、長距離走っても疲れにくくなった。50~60キロのサイクリングではまったく満足してくれず、70~80キロでちょうどいいくらい。霞ヶ浦で100キロ走ったこともあるので、100キロを怖がることもない。ポジションってむちゃくちゃ重要だなと改めて痛感した。

2016年は、オクサマのサイクリングの頻度が伸びた。これまでは冬は「寒いからヤダ」と4月~10月しか走らず、11~3月の5ヶ月は引きこもっていたのが、「年間で5ヶ月も自転車に乗れないのはもったいない。冬も走りたい」と言い始めた。

オクサマは沖縄出身で、寒いことが大の苦手。スキーには15年以上前に1回だけ連れて行って、「寒い、コケるの痛い!二度とやらん!」ってなってしまったし、雪景色とかにも興味はなく、冬場のアクティビティにはまるで縁がなかった。そんな人間が自発的に「走りたい」と言う。この変化にはぶったまげた。

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※持っているのは夏用半袖ジャージ1枚

ただ、当然ながらオクサマは夏と秋用のウェアしか持っていない。ということで、冬用サイクリングウェアを買いに、都内のワイズロードお茶の水レディース館に自走で行ってきました。

空っぽのメッセンジャーバッグを背負って出かける

自宅(川口市)からお茶ノ水まではたったの18キロほど。電車とバスを乗り継いで行く距離ではないので、ミニベロで出かけることにした。

自走で行くので、買った荷物を背負って走らねばならない。そこで活躍するのが、ミッションワークショップのメッセンジャーバッグ、「Rummy」である。容量は27Lあるので、荷物はめちゃんこ運べる。

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>> 【自転車で荷物を運ぶ!】 1年使ってわかった、メッセンジャーバッグのメリットとデメリット(ミッションワークショップのRUMMYのインプレを添えて)

ただサイクリングをするだけであれば、荷物は少量なのでバックポケットさえあれば済む。だけど、買い物に出かけるとなると、そこそこの容量のあるメッセンジャーバッグとかバックパックが必要。使用頻度は高くないRummy だけど、こういうときはとても頼りになるタフなメッセンジャーバッグである。

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ウェアの知識皆無で、一人で選べないオクサマ

予想していたとおり、オクサマは一人で冬用ウェアを選べなかった。どれもこれもパット見では区別かつかないので、多種多様なウェアを前に呆然と立ち尽くすのみ。 自分とのやりとりも、おのずとトンチンカンなものになる。


冬用アウターが必要です。

『アウターとはなんなの?ウィンドブレーカー、ジャケット、シェルという単語との差がわからない』

冬の気温に対応させて選びましょう。

『0度?5度?15度?冬の気温ってどんなモノなの?0度を買っておけば間違いないの?だったら冬は常に0度対応のウェアを着ればいいんじゃないの?』

冬用アンダータイツも合わせて揃えましょう。

『どれも似たデザインだけど、何を基準に絞り込めばいいの?えっ、これ1枚で冬に走れるの?ウソでしょ、ぜったい寒いに決まっているでしょ』

インナーも必要です。

『どれも黒いけど何が違うの?ぶ厚いほど冬用って思えばいいの?ユニクロのヒートテックを2枚重ねで着れば、ここで買わずに済むんじゃないの?』

冬用グローブも必須です。

『ぶ厚いのは暖かそうだけど、ブレーキレバーを操作できるのかしら?種類が多すぎてどれにすればいいのかわからない』

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こんなかんじで、質問攻めに遭いながら選んでいく。まあ、初めての冬用サイクリングウェア選びは難しいし、自分も通った道なのでオクサマの混乱っぷりは想定内。

ひとつひとつを説明して、結果的に購入したのがこちら。 
  • 冬用アウター(5度対応)
  • 冬用インナー
  • 冬用アンダータイツ(5度対応)
  • 冬用グローブ
※5度対応にした理由は、0度だとオーバースペックなので。東京、千葉、埼玉、神奈川エリアであれば、真冬の厳冬期を外せば5度対応でちょうどよい。(自分もそうしている)

店内で右往左往するオクサマを眺めながら、「女性専門店であっても、初心者にはわからないことが多いのだな…。商品説明のPOPや商品にぶら下がっているタグの説明も彼女に刺さっていない(理解すらされてない)ということは、同じように感じる女性サイクリストもまだまだ多いのでは…」と感じた。

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※荷物は全部Rummyに詰めこみます

自転車業界は女性の取り込みに一生懸命だけど、まだまだ男性目線が抜けきれないというか、女性のニーズに応えきれていないと思う。実際、他の女性のお客さんも、店員さんを質問攻めにしていた。初めて買うものにしてはかなり高価な部類に入るわけで、そりゃあ失敗はしたくないもんね。

インナー1枚でも7,000円くらいするし、アウターはどんなに安くても10,000円は下らない。あれこれまとめ買いすれば、4~5万円にもなる。まさに、スーツ一着買うくらいの気合いで来店しているはずだから。

全部をメッセンジャーバッグ(Rummy)に詰め込んでもまだ余裕

購入した
  • 冬用アウター(5度対応)
  • 冬用インナー
  • 冬用アンダータイツ(5度対応)
  • 冬用グローブ
をメッセンジャーバッグに詰め込む。オクサマは、「そんなにたくさんの荷物は入らないでしょ」と思っていたようだが、ミッションワークショップのRummyの収納力を舐めてはいけない。すべてを飲み込み、まだ余裕がある。

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※そこそこ重いけど(笑)

こういうシーンはツーリングではあまりないけど、出先で買い物をするとか、たくさん荷物を運ばねばならないときにものすごくありがたい。

ふつうのバックパックではキツい量でも、Rummyクラスのサイズのメッセンジャーバッグであれば問題ない。 ただ、パンパンに膨らんだメッセンジャーバッグを背負って快適に走れるのは、個人的には片道30~40キロまでかな…。

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Rummyのストラップは極太で、肩周りの締め付けはとても少なく、快適に走れるバッグではあるけど、重量は背中にずっしりと来るからね。

なお、オクサマは、冬のサイクリングを楽しみにしつつも、「私、人生で一度も冬に自転車に乗ったことないんだけど大丈夫かしら…凍死しないかしら…」と怯えている(笑)。