ロードバイクのタイヤの寿命は乗り方や距離にもよるので人それぞれだが、ざっくり目安は4500キロ前後といったところ。
5000キロ乗れると、「かなり持ちがよかったなぁ」と感じる。ちなみに同じ距離でも回転数が多くなるミニベロの場合、3500~4000キロで買い替えとなる。
2017年8月にIRC社の
ASPITE Pro(アスピーテプロ)(24c)を使い始め、4500キロ走った(ちょうど10か月)ところで交換した。今回選んだのはシュワルベ社の「
シュワルベワン(SCHWALBE One)(23c)」。軽量で転がりが良いというウワサを聞き(レースには出場しないけど)レース系タイヤを選んでみた。

これまでのタイヤ歴の変遷を記しておきますと、ミシュランのProシリーズ、からのパナレーサーのRace L Evo 3を好んで履いて(3回くらい連続した)、初めてIRCに浮気し、さらにシュワルベ社へと移ってみた。「ブログのネタになるかな」ってくらいの動機で、べつにシュワルベのタイヤに思い入れがあったわけではない。
ところがっ……乗ってみてびっくらこいた。
シュワルベワン(SCHWALBE One)の予備知識がなかった分、その性能に衝撃を受けた。控えめに言ってこれまで履いたどのタイヤよりも段違いにすばらしい。
ということで、Aspite Pro の感想も交えつつ、
シュワルベワン(SCHWALBE One)のインプレッションをお届けしますね。(すでに500キロほど走りました)
※パナレーサーのRace L Evo 3は同じ23cで180グラムなのでさらに軽い
※ 自分はいつもフロント7.0BAR、リア 7.2BARにしている
「転がり抵抗の低さ」「グリップ性能」「耐久性」を兼ね備えた ポリマーベース(化学合成されたラバー)である「ワンスタートリプルコンパウンド」というので造られている。

しかも、単純な一枚ラバーではなく、
と、何層もの構造になっていることで、あらゆる走行シーンで最適な転がり性能を実現しているそうな。
「レース向けで転がり重視、かつ軽量だってことは、耐パンク性能がトレードオフで犠牲になっているのでは?」
と心配したが、耐パンクベルト「Vガード」で守られており、デメリットは解消されている。
赤信号からのゼロスタートをするとあっという間にスピードが上がり、巡航に入ると普段より1枚上のギアを使っていることに気付く。脚が抵抗感なくクルクル回ってしまう感じ。「いやいや、やっぱ追い風吹いてるだろ?」と立ち止まって確認するも、無風。マジか。
「この転がりの良さは、今まで経験したことがないぞ。Aspite Pro には申し訳ないが、まるで別物だ…。新品であることを差し引いても、”まるで飛ぶよう”に走る……こんなの初めての感覚だ」

最初は24cから23cに替えたことによるものかなと思ったのだが、そんなことで説明できるレベルを超えている。これまで使ったタイヤの中でダントツの転がりの良さ。
ASPITE Pro(アスピーテプロ)の前に履いていたパナレーサーのRace L もそうとうに良かったけど、そのさらにひとつ上を行く。走るのがとにかく楽しくなってしまうタイヤ、それがシュワルベワンである。
気になるのはダウンヒル&カーブでのグリップ。まだダウンヒルは走ってないが、通常の市街地のコーナーを走った限りでは問題なし。まあ、レース用に作られたタイヤなのでそこらへんは盤石のはず。
ただ、コーナリング時のグリップ力&安定感はAspitePro の圧勝。

※AspiteProです
シュワルベワンは直進時の転がり抵抗を感じないのがメリットだけど、コーナーでもその感覚が続くので、やや速めのスピードで侵入すると「だ、大丈夫?スリップしない?」ってちょっと不安になる(笑)。

が、それがどうしたってくらいの高性能なので大満足である。ロングライドでぜんぜん疲れないのが楽しくてたまらない(タイヤのおかげだけじゃないでしょうが…)。よって、今後はよほどのことがない限りシュワルベワンをリピートするつもり。

20インチのほうのシュワルベワンも悪くはなかったが、それでいうといま履かせているパナレーサーのミニッツライト(Minits Lite)のほうが気に入っている。
※20インチのシュワルベワンは「すべてにおいて平均点以上のオールラウンダーだけど、特出した何かはない」ってかんじでした。
あと、2017年8月~2018年5月まで乗った
ASPITE Pro(アスピーテプロ)の感想も添えておきますね。
公式サイトから引用すると、
ASPITE Pro(アスピーテプロ)では4,500キロ走ったが、まだもう500キロは行けそうだった。 ケーシングの外側にビード to ビードで配置した耐パンク層があって、レーシングタイヤの重量(205グラム)ながらサイドカットもパンクしにくい構造。スリップサインがあるので交換タイミングを見極めやすいのもメリット。
ただ、ちょうどオーバーホールのタイミングだったので、チューブもろとも総取り換えにして併せて交換することに。

ちなみにパンク回数はゼロ!
うたい文句に偽りなし、である。
24cということもあって、23cより接地面積が広かったせいもあると思うが、「どこまでも傾けられるんじゃないか…」って錯覚するほど粘り強く路面に食らいつく。ヒルクライムでの下りはすこぶる気持ち良い。
ウェットコンディション専用モデルのASPITE Pro(アスピーテプロ)WET もあったが、その必要性を感じさせないほどノーマル版でもグリップは素晴らしかった。イベントで何度か豪雨の中を走ることもあったけど、サーキットでもダウンヒルでも自信をもってバイクコントロールできた。1種類のタイヤでいろんなコンディションを走りたい人(ブルべ、ロング系ヒルクライム)にはASPITE Pro(アスピーテプロ)はオススメである。

以上、10か月使った
ASPITE Pro(アスピーテプロ)と2018年6月から使いだした
シュワルベワン(SCHWALBE One)、それぞれのインプレッションをお届けしました。
>>> オールラウンダーがほしい →
ASPITE Pro(アスピーテプロ)
>>> 転がりの良さを徹底的に追求したい →
シュワルベワン(SCHWALBE One)
ってとこでしょうか。
いやぁ~、タイヤ選びって本当に楽しいですね(*^_^*)
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5000キロ乗れると、「かなり持ちがよかったなぁ」と感じる。ちなみに同じ距離でも回転数が多くなるミニベロの場合、3500~4000キロで買い替えとなる。
2017年8月にIRC社の

これまでのタイヤ歴の変遷を記しておきますと、ミシュランのProシリーズ、からのパナレーサーのRace L Evo 3を好んで履いて(3回くらい連続した)、初めてIRCに浮気し、さらにシュワルベ社へと移ってみた。「ブログのネタになるかな」ってくらいの動機で、べつにシュワルベのタイヤに思い入れがあったわけではない。
ところがっ……乗ってみてびっくらこいた。
ということで、Aspite Pro の感想も交えつつ、
目次
- シュワルベワンってどんなキャラクターのタイヤなの?
- シュワルベワンを1ヶ月乗ってみてのインプレッション
- シュワルベワンの500キロインプレッションまとめ
- Aspite Pro の10ヵ月(4,500キロ)インプレッション
- Aspite Pro の耐久性はまずまずよい
- Aspite Pro の 「乗り心地、転がり、グリップ」のトータルバランスが良かった
- Aspite Proはホイールにはめるのにちょっと苦労した(初回は固かった…)
シュワルベワンってどんなキャラクターのタイヤなの?
シュワルベワンはシュワルベ社のレース向けタイヤ。700×23で205グラムとまずまずの軽さ。規定空気圧は「7~9 bar(100~130 PSI)」である。※パナレーサーのRace L Evo 3は同じ23cで180グラムなのでさらに軽い
※ 自分はいつもフロント7.0BAR、リア 7.2BARにしている
「転がり抵抗の低さ」「グリップ性能」「耐久性」を兼ね備えた ポリマーベース(化学合成されたラバー)である「ワンスタートリプルコンパウンド」というので造られている。

しかも、単純な一枚ラバーではなく、
- センター部分はスピード重視のラバー
- ショルダー部分はグリップ性の高いラバー
- 内側にもベース層を設ける
と、何層もの構造になっていることで、あらゆる走行シーンで最適な転がり性能を実現しているそうな。
「レース向けで転がり重視、かつ軽量だってことは、耐パンク性能がトレードオフで犠牲になっているのでは?」
と心配したが、耐パンクベルト「Vガード」で守られており、デメリットは解消されている。
トレッド下には軽量素材ながら耐パンクレベル5を誇る”Vガード”を装備し、 荒れた路面等でのパンクリスクを最小限に抑えています。 信頼性の高い確かな性能は、レースシーンにおいても大きなアドバンテージとなり、 コンマ1秒を削るシリアスレーサーのみならず、完走を目指すホビーレーサーまで、 あらゆるライダーの走りに貢献します。 車体にあわせて選べるカラーとサイズ展開も充実。公式サイトの引用
シュワルベワンを1ヶ月乗ってみてのインプレッション
1ヶ月で500キロほど走ってみた。行き先は宇都宮、横浜、お台場、都内…といった平地ばかり。あと、三本ローラー。恐るべき転がりの良さ
冒頭にも書いたとおり、転がりの良さが尋常ではない。衝撃レベル。履き替えて最初の100メートルで効果を実感した。転がり抵抗がなさすぎて、「追い風が背中を押してくれてる?」と勘違いするほど。赤信号からのゼロスタートをするとあっという間にスピードが上がり、巡航に入ると普段より1枚上のギアを使っていることに気付く。脚が抵抗感なくクルクル回ってしまう感じ。「いやいや、やっぱ追い風吹いてるだろ?」と立ち止まって確認するも、無風。マジか。
「この転がりの良さは、今まで経験したことがないぞ。Aspite Pro には申し訳ないが、まるで別物だ…。新品であることを差し引いても、”まるで飛ぶよう”に走る……こんなの初めての感覚だ」

最初は24cから23cに替えたことによるものかなと思ったのだが、そんなことで説明できるレベルを超えている。これまで使ったタイヤの中でダントツの転がりの良さ。
ASPITE Pro(アスピーテプロ)の前に履いていたパナレーサーのRace L もそうとうに良かったけど、そのさらにひとつ上を行く。走るのがとにかく楽しくなってしまうタイヤ、それがシュワルベワンである。
乗り心地とグリップ性能は?
段違いの転がりの良さにくわえ、乗り心地も満足のいくものだ。このへんの説明は感覚的、かつ個人差があるので多少割り引いてほしいのだが、これまでのタイヤとそん色ない。もっちりした感じも、カッチカチなフィーリングでもない。ちょうどいい…といったとこ。気になるのはダウンヒル&カーブでのグリップ。まだダウンヒルは走ってないが、通常の市街地のコーナーを走った限りでは問題なし。まあ、レース用に作られたタイヤなのでそこらへんは盤石のはず。
ただ、コーナリング時のグリップ力&安定感はAspitePro の圧勝。

※AspiteProです
シュワルベワンは直進時の転がり抵抗を感じないのがメリットだけど、コーナーでもその感覚が続くので、やや速めのスピードで侵入すると「だ、大丈夫?スリップしない?」ってちょっと不安になる(笑)。
シュワルベワンに見た目のインパクト無し(笑)
シュワルベワンはけっして安くない(むしろややいいお値段)。そのくせ見た目のインパクトも高級感も無し。トレッドパターンも無しのスリックタイヤ。 しかも、経年劣化によって「ロゴが茶色く変色する」らしい(笑)。
が、それがどうしたってくらいの高性能なので大満足である。ロングライドでぜんぜん疲れないのが楽しくてたまらない(タイヤのおかげだけじゃないでしょうが…)。よって、今後はよほどのことがない限りシュワルベワンをリピートするつもり。
じつはタイレルCSIではシュワルベワン(20インチ:451)を使っていた
そうなのである。2016年夏~2017年10月まで20インチ(451)のシュワルベワンをタイレルのCSIに履かせていたので、 正確にはシュワルベワンは2回目。しかし、700cのほうのシュワルベワンは「別物なんじゃ!?」って思うほどの驚きだった。
20インチのほうのシュワルベワンも悪くはなかったが、それでいうといま履かせているパナレーサーのミニッツライト(Minits Lite)のほうが気に入っている。
※20インチのシュワルベワンは「すべてにおいて平均点以上のオールラウンダーだけど、特出した何かはない」ってかんじでした。
シュワルベワンの500キロインプレッションまとめ
- 平地は快適そのもので文句なし。もはや最高
- 速く&気持ちよく走りたいならシュワルベワンで決まり
- パンクのリスクが気にはなる
- が、耐パンク性能もじつはかなりハイレベル(レース用で軽量だからと言って、パンクしやすい…ではプロの支持を得られないもんね)
- (ショップのメカニックさんによると)「性能はピカイチだけど、トレードオフで耐久性は期待しないで」と言われているので、交換時期は早めに訪れるかと
あと、2017年8月~2018年5月まで乗った
AspiteProの10ヵ月(4,500キロ)インプレッション
使っていたのは700 x 24cでして、重量は205グラム(つまり、23c のシュワルベワンと重量は同じ)。公式サイトから引用すると、
軽い走行感と優れたグリップ性、耐パンク性をハイレベルでバランス化させた、太くて軽い次世代クリンチャータイヤ。180TPI の軽量ケーシングの上に、40 ×40t pi のクロス織りメッシュ繊維をサイドウォール部分まで延長し、サイドカットを大幅に軽減。24c・26c の2 サイズ展開で、シーンに合わせてセレクトできる。
Aspite Pro の耐久性はまずまずよい
ただ、ちょうどオーバーホールのタイミングだったので、チューブもろとも総取り換えにして併せて交換することに。

ちなみにパンク回数はゼロ!
うたい文句に偽りなし、である。
Aspite Pro の 「乗り心地、転がり、グリップ」のトータルバランスが良かった
とくに何かが際立って良いってことはなく、全体的に平均点をクリアした印象。 その中で際立ってGOODだったのが、コーナリングでのグリップの良さ。そしてバイクを傾けたときの安定感。24cということもあって、23cより接地面積が広かったせいもあると思うが、「どこまでも傾けられるんじゃないか…」って錯覚するほど粘り強く路面に食らいつく。ヒルクライムでの下りはすこぶる気持ち良い。
ウェットコンディション専用モデルのASPITE Pro(アスピーテプロ)WET もあったが、その必要性を感じさせないほどノーマル版でもグリップは素晴らしかった。イベントで何度か豪雨の中を走ることもあったけど、サーキットでもダウンヒルでも自信をもってバイクコントロールできた。1種類のタイヤでいろんなコンディションを走りたい人(ブルべ、ロング系ヒルクライム)にはASPITE Pro(アスピーテプロ)はオススメである。
Aspite Proはホイールにはめるのにちょっと苦労した(初回は固かった…)
ホイールとの相性、それと個体差もあるので再現性は不確かだけど、シャマルミレに最初はめるときはけっこう苦労した。一度もパンクしなかったので、2回目以降のはめやすさはわからずじまい。
以上、10か月使った
>>> オールラウンダーがほしい →
>>> 転がりの良さを徹底的に追求したい →
ってとこでしょうか。
いやぁ~、タイヤ選びって本当に楽しいですね(*^_^*)
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コメント
コメント一覧 (5)
おっしゃるとおり、初めて走り出したときは後ろから何かに押されているいるように感じました。
感じたことがが自分と同じだったので思わず書き込んでいます。
Proのほうはチューブレスなのですが、荒れたアスファルトの上での乗り心地がクリンチャーと別物過ぎてこちらも驚きました。
次回はプロワンはいかがでしょうか?トレッドパターンもついています
同じ感覚ですかー、いやーほんとうによく転がりますよね。これで走るのが楽しくて仕方ないです(^^)/
プロワンですか…じつは少々気にはなっておりますゆえ、試してしまう可能性大です(笑)
更新頑張ってください。
先日、私も、シュワルベOneを購入しました。
が、私のOneは、スリックではありません。。。
なにが違うのでしょうか???
私が購入したのは、これです。
ttp://www.wiggle.jp/schwalbe-one-v-guard-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4/?sku=100283229
ところで、奥方のビンディングデビューはまだですか?
たしかに画像にはパターン入ってますね…なんででしょうね…。
もしかして、年度モデルの差なのかも?
ちなみに妻は「ビンディングやっぱ怖い」としり込みして、一歩も動こうとしません…
なので、気が変わるまで待っていようとおもいます(笑)