買うかどうか半年迷っていたジムニーを正月明けに予約してきた。

選んだのは1.5LのジムニーシエラでグレードはJC。色はメタリックアイボリーというベージュっぽいやつ。屋根はツートンカラーではないノーマルのほう。

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※これはジムニーのキネティックイエローです

ボディカラーは最後までキネティックイエローと迷ったのだが、やや派手すぎかな…と。

グレーやグリーン系のほうが土や草木っぽくてジムニーらしいと思ったのでそっちも検討したものの、オクサマの「グリーン系は地味でちょっとないわ~」という鶴の一声で却下となった。

気になる納期はディーラーでもはっきり断言できないそうで、「最低でも6カ月はかかる」とのこと。となると納期は7月か。ただ、2019年1月から増産体制に入るので、前倒しの可能性もあるにはある。
※別車種の既存ラインを潰してジムニー用ラインに変更する・・・って噂は何かで読んだ。

ジムニーとジムニーシエラの両方を試乗させてもらい、オクサマと散々協議した結果、ジムニーシエラに落ち着いたのだが、その経緯とか理由を記しておこうと思う。(購入後検討中の方のお役に立てばうれしい)

目次


5年でフィアットのパンダに見切りをつけた理由

2018年11月に起きたトランスミッション系のトラブルがキッカケ。かなりレアな呼称とのことだったが、部品をイタリアから輸送&修理に45日間もかかるのはなかなかキツかった。台車はお借りさせていただけたけど、乗り慣れない車(トヨタのヴィッツ)なのであまり運転したくはなかった。

どうやら、フィアット(&イタ車全般)は伝統的にトランスミッション系が弱いそうで、周囲のイタ車所有者の経験談とか、ブログのコメント欄で改めて学ばせていただいた次第。

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失敗したと思ったのが、メーカー保証を3年で終わらせてしまったこと。2年の延長保証をつけることもできたのに、「3年間ノートラブルだったから不要だろう」と判断してしまったのがつくづく悔やまれる。

よって修理費は実費。今後、再び深刻なトラブルが起きたときの持ち出しが怖い。5年目の車検(2019年5月)を迎えるのも地味に恐怖。2017年の1回目の車検でも「え!こんなにかかるの?」ってショックを受ける額だったし。

そんなわけで、下取り価格がつく今のうちに手を打っておく方がいいと判断した。幸いにも車体にキズはほぼなく、査定に影響はないレベルことも確認済み。

車そのものにはとても満足しており、本当ならまだまだ乗りたかったので残念な気持ちではある。

ジムニーではなく、ジムニーシエラを選んだ理由

ジムニーとジムニーシエラどっちを選ぶかだが、これは早い段階で「シエラしかない」と決めていた。

ジムニーはエンジンがもっさりしてるのが一番の理由で、試乗してみた結果でもその印象は変わらなかった。信号待ちからの出足がかなりゆったりしてて遅い。今どきの軽自動車に比べても遅く感じてしまう。

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※ジムニーシエラ(JL)のミディアムグレーです

というのも、ジムニーはわりと重くて(軽で1,030 ~ 1,040 kg、シエラで1,070 ~ 1,090 kg)と両方1トンを超える。一般的な軽自動車の重量は800 kgくらいなので、250 kgもアップしてしまう。ハナから成人男性が4人乗っているようなモノで、そりゃもっさりするのも仕方ない。

それに比べて1.5L エンジンのジムニーシエラは満足のいく走りだった。パンダよりも余裕があったので、問題なし。ただ、パンダの方はターボが低速から効くという特徴があるので、最初の出足だけはパンダが勝る(そのかわり、伸びないw)

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試乗したオクサマも同じ意見で、「ジムニーはいい車なのは認めるけど、非力なエンジンだけがネック」と話していた。維持費が安いのは魅力だし、フェンダーのない箱型ボディはスッキリしてて好きだったが…。

ジムニーシエラの気に入っている部分

ジムニーを選ばなかった理由の裏返しで、1.5Lの余裕ある走りをすること。意思決定を分けたのはエンジン性能のみ。高速道路をそこそこ走る機会があるので、そこは妥協できなかった。

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内装やシート、室内空間に違いはないので迷う要素なかった。黒一色の内装は地味で無愛想な印象を最初は受けたのだが、ところどころにシルバーの差し色があって見慣れてくると意外に悪くない。


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※シフォンアイボリーメタリックです

樹脂製のフェンダーが力強くてカッコいいのもマル。そのぶんトレッドも広くなり、安定感のあるフォルムなのも好み。

ジムニーシエラのほうがジオメトリは大きくなるが、たかが知れている。車幅はパンダとまったく同じ1,645 mm とかなり細く、全長はパンダより10.5 センチも短くなるので取り回しで苦にはならない。


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ホイールベースが5センチ短くなり、後席の狭さは気にならないと言ったら嘘になる。とはいえ、今後は子どもが親から巣立つし、家族全員で出かける機会も少なくなるので、いざというとき乗れればOKと割り切った。

<パンダ>
  • 全長(mm) 3,655
  • 全幅(mm) 1,645
  • 全高(mm) 1,550
  • ホイールベース(mm) 2,300

<ジムニーシエラ>
  • 全長(mm) 3,550
  • 全幅(mm) 1,645
  • 全高(mm)※1 1,730
  • ホイールベース(mm) 2,250

ジムニーシエラは小柄な女性でも運転できる?

実は最も気にしていたのが「身長147センチのオクサマでも運転できるのか?」という点。これがダメなら全てがパー。

結論から言うとノープロブレム。シートはかなり前に出さねばならないが、正しいポジションは取れる。座面の高さ調整は不可だが、問題なし。

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※「あと数センチだけ上げられたらベスト」とは話していた

アクセル、ブレーキへのアクセスもスムーズだし、ハンドルにテレスコがないもののこれもクリア。自分もオクサマもドラポジの不安はない。この辺の機能を省くことでコストダウンしているはずなので、あまり文句は言えない。

スクエアボディのおかげで「車両感覚はすっごく掴みやすい!」そうな。


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巨大なサイドミラーと大柄なバックミラーのサイズも見やすいとこのと。

ジムニーシエラに乗り換えるうえでの不安

正直に言うと不安がないわけではない。まずトランクの圧倒的な狭さ(後席利用時)は気になっている。

2人ならまだしも、4人乗車時のトランクスペースは最低限で、帰省とか家族旅行に行くとして、どこに荷物を積めばいいのか…。どこかのタイミングでルーフキャリアを検討しなければいけないかもしれない。

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しかし、ただでさえ車高が高い(1730mm)のにそこにルーフキャリアを置いたら、さぞかし積み下ろしがやりにくかろう。オクサマ単独では絶対ムリ。あと高架下の最低地上高にも接触しそうで、走るコースを制限される恐れもある。まあ、ボチボチ考えていこう。

ロードバイクを積むことに関しては検証済みなので問題なし。後席を畳めばミニベロ2台は余裕、ロードバイクでも2台いけるスペースは確保できる。


あとはこれかな…。まあ、これを承知で購入に踏み切ったわけだが。

Euro NCAP Crash Test of Suzuki Jimny


パンダの車検が2019年5月中旬に控えている問題

納車は7月(予定)なので確実に車検が来てしまう。うーむ、こんなことなら昨年秋に予約しておくんだった…。

手放すとわかっている車の車検に通すのはありえないので、車検直前に手放すことにした。つまりシエラの納車まで車なし生活送る覚悟である。

二カ月くらい、移動手段は自転車でたぶんダホンのEEZZ D3 が活躍する予感。子供らのママチャリも活用することになるだろう。梅雨の時期というのが心配だが、暖かい季節なのでなんとかなりそう。

納期が早まるのを祈るばかりである。

ということで、引き続きジムニーシエラについてはレポートしていきますね。


◇ ジムニー(JB23型)に3年ほど乗った弟によるインプレッションと新型ジムニーは買いかどうかについての率直な意見をもらった

◇ 日本で大絶賛のスズキのジムニー(&ジムニーシエラ)は、海外ではやや辛口なレビューをされていた(動画を翻訳してみました)


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