3RUNさんの主催するロードバイク・セミナーに参加してきた。今回は座学ではなく、実際にロードバイクを走らせながらの実地形式である。
運動ってなんでもそうだけど、座学とか、雑誌(書籍)、動画視聴だけでは限界がありますよね。床の上で水泳の練習をいくら積んでも泳げるようにならない理屈で、体を動かして学ばないと身につかない。
講師はウォークライドの須田晋太郎さん。テーマは「実装でレベルアップ!宮ヶ瀬湖畔・様々なコースを課題を持って走ろう!」なのだが、字面だけではいったい何が行われるのか、よくわからない。レベルアップと書かれている以上、チンタラ走ることはありえないことだけはわかる。
須田さんにしごかれるのだろうか・・・、激坂で「もっと踏め!踏まんか~~!追い込め追い込め~~!」とか怒鳴られるのだろうか…脱落してしまわないだろうか…そんな一抹の不安を抱えながら、相模原市にある宮ヶ瀬湖に行ってきました。
結論から言うと、むちゃくちゃ勉強になった。走り方が変わった。参加して本当によかった。これまでのペダリング、ダンシング、体重移動の概念が大きく揺さぶられたのだ。あと、須田さんにしごかれるどころか、わかり易く丁寧にご指導いただけた。
今回は、宮ヶ瀬湖での実走セミナーの様子をレポートします。
まずびっくりしたのが、ホリデーライダーこそ冬のトレーニングは頑張るべき、というご指摘。プロにとってはシーズンオフなので休む期間だけど、時間の限られたホリデーライダーは、冬に休むと体力が落ちてしまう。むしろ、しっかり鍛えて春に備えましょうとのこと。
※まずは座学で基本情報をレクチャーいただく
プロのコンディショニングの方法とペースの上げ方は、「あくまでプロ向け」のものなので、アマチュアは鵜呑みしないように注意した方がいいそうな。
須田さんからは、「参加者の皆さんの課題やテーマに沿ったレクチャーをしたい」とおっしゃっていただけたので、参加者の要望を汲み取って、「登坂でのダンシング(シッティング)のやり方、体重移動のコツを学びたい」に設定。
自分も登りがヘタなので、このテーマ設定はありがたかった。 余談だが、「ヒルクライム速くなる方法はありますか?」という質問に対し、「極端にシンプルに言うと、20分インターバルで全力でもがく→休む→20分インターバルで全力でもがく…を繰り返す」とのこと。
これを三ヶ月続ければ、劇的にフィジカルが向上して登りが速くなるそうだが、「三ヶ月続けられればの話ですが…。ただし、たいてい心が折れます(笑)」とおっしゃっていた。自分もこれを聞いて、「三月どころか、三日と続けられる気がしない…」と絶望した。
「1.5キロの坂を、ダンシング縛りで登りましょう。まずは思い思いに自分のふだんのダンシングで走ってください」
の指示に従い、登る。序盤は緩やかで、最後の200メートル位がキツい斜度になっている坂を参加者全員でひーこら登る。
ダンシングで1キロ以上も漕ぐなんて、したことない。ペース配分がまったくわからないまま1.5キロ上り切り、そこで初めて言葉でのフォローがある。
なるほど、事前にあれこれ説明を受けるより、一度走ってからのほうが、「あ、それは自分はできてなかった」、「重心はそうやって置くのか…考えて漕いでなかったな…」と反省が生まれやすいし、言葉が腹に落ちる。
『休むダンシング』って言葉があるのはずっと前から知っていたけど、具体的になにをどうすれば休めるのか、イマイチよくわかっていなかった。
「休むも何も、疲れるじゃん。体重をうまい具合にペダルに乗せて、筋肉を疲労させないって理屈は分かるし、ええ感じのギア比で踏んでいるつもりなのに、なぜか疲れちゃうんだよな~」
という悩みがずっとあった。
誰にも相談できなくて、悶々としていたのだが、須田さんの説明とデモンストレーションでスコーン!と理解できた。重心の高さ、腕の使い方、ペダリング時の股関節の動かし方、引き足の意識のかけ具合い、重心の位置…
こうやって書くと、同時にいくつもの要素を与えられ、脳みそが混乱しそうになるけど、一つ一つを噛んで含めるように説明してもらえたので、参加者全員が「なるほど…そーだったのか…」と理解できた。
一番の驚きは「重心の高さ&位置」。ほんの数センチの差だと思うが、ちょっとの意識改革で、劇的な変化があるのだと知った。ペダリングの奥深さを思い知らされた。
講師の方と、会話のキャッチボールをしながら疑問を解消できるのが、リアルでの講習のメリット。
「それってこういう意味ですか?」
「こういうシチュエーションでも気にした方がいいですか?」
「僕はいつもこう体を動かしているんですけど、間違ってますか?」
「指示通りにしようとすると、この辺に違和感があるんですけど、それって正常ですか?」
って具合いに、納得できるまで質問できるのがありがたい。
※眼の前で何度もデモンストレーションしてくださる須田さん
須田さんも、
「僕がやっている例で言うと~・・・」
「諸説ありますけど、最近では~・・・」
「ほとんどのシチュエーションで当てはまりますが、ただ例外として~・・・」
といったかんじで、こぼれ話を交えながら、踏み込んだ解説をしてくれる。検索してもHITしない貴重なコンテンツである。
あと、何気に他の参加者の質問も勉強になるのだ。「あ、それ訊きたかった!自分も感じたことあるけど、言葉として意識したことはなかったな」って新たな気づきを与えられる。複数名で学ぶほうが、1対1よりよいのでは…と思ったほどだ。
上りきったときの疲労度が違う。もしかして楽だったかも?ではなく、ハッキリと違う。プラシーボ効果とかでは断じてない、明確な差を感じれた。
「自分がこれまで正しいと信じていたダンシングに、致命的なミスがあったんだな…」と痛感した。脳みそでは休むダンシングを理解できていたつもりでも、実践できなかった理由がわかった。
ただし、断っておくと、「速く登れるようになった」わけではない。あくまで、8割の出力で登れるようになっただけ。しかし、ヒルクライムではスピードよりもいかに力を温存できるかがカギなので、自分にとっては好都合。
須田さんによれば、
須田さんからは、「重心の置き方、位置、そのための身体のポジショニング」を教わった。参加者を一人一人、実際に(静止状態の)バイクにまたがらせて、須田さんが後ろからバイクを支えながら、身体の位置取りを体感させてくれた。
「想像していたよりもはるかに後ろに体重をもっていくのか…」
「そのときの手のブラケットにかける体重は、これくらいなのね…」
こういった、「体で覚える」のって大事。やってみないとわからないことだらけ。
さらに、コーナリング時のペダルの置き方、ペダルを踏む力、(前後&左右の)体重移動、前荷重にならないための腕と手の使い方…をひとつひとつ丁寧に教えていただく。自分の中の既知の情報と未知の情報がシンクロし、疑問を解いてくれるので、よーく腑に落ちる。
コーナーリングのコツとして、コーナー進入前に減速、コーナリング中はブレーキリリース…はわりと良く聞くセオリー。その際のスピードコントロールは、おもにリアのブレーキをチョンチョン触るかんじで行うとよいそうな。
余談だが、須田さんが下る様子を後ろから見ていたら、かなりのスピードを出しながらふつーにハンドサインを出していて、「え、あのスピードで下りながら出せるの?」ってビックリした。
バランス失うのが怖くて、自分はなかなかできないスキルだ。さすがのボディバランスだな~と感心した。
それはシッティングのスキル。ダンシングはペダルの上に立ってこぐので、「なんとなく、スキルの上手い下手はあるんだろうな」ってことは想像してもらえると思う。 でも、「シッティングに上手いも下手もないだろ?」って舐めている方もいるのではなだろうか?(←自分がそうだった)
※シッティングにコツもへったくれもないと思いこんでいたあの頃…@秩父にて
で、ですね。須田さんの指導通りに登ってみたら……なんと…稲妻が頭を撃ち抜くような驚きがあった。股関節と筋肉の動きをデモンストレーションしてくれたんだが、目からウロコだったの。
急に速くなるわけじゃない(そりゃそうだ)が、より楽に効率よく登れるのだ。これまでのペダリングが、その一言だけで格段にしやすくなった。
心のなかで、
「マジか~~~。体幹ってそうやって意識するのか~~股関節の動かし方って、こういうことやったんか~~。これだけで走りって変わるんだな~~~。オレって6年間も何をやってたんや~~。もっと早くリアル講習会で学ぶべきだったわ~~~。今日教わったペダリングと、昨日までやってたペダリングを比べてみよう…うわっ、以前の方法はむっちゃ疲れやすいやんけ!」
ってブツブツ独り言を言いながら走ってたもんね。
※もっと早く知っていたら…悔やまれる
昨日までの自分とは違う!新たな走りをできるようになった!と、自信を深めて講習を終えることができた。じつに有意義な学びであった。
ダム周辺だけあってひんぱんに起伏が現れるので、復習するにはもってこい。「なるほど、なるほど~~!こういうことか!そうだったのか!よっしゃよっしゃ、以前よりダンシングもシッティングも楽にできるぞ!圧倒的じゃないか、我が体力は!フハハハ」と納得しながら笑顔で走った。
それにしても、「知っている」と「知らない」の差の大きさを今日ほど実感したことはない。
『ドラゴン桜』というマンガで、講師役の人物(桜木建二)が東大を目指す生徒に「知っていることの差」を説くシーンがある。
ロードバイク系のトレーニングDVDも入手したので、合わせて勉強してみる予定。
※たこ焼きうまし
ということで、宮ヶ瀬湖のセミナーはかつてないほど驚きと発見に満ちた、すばらしい学びの場となった。須田さん、ありがとうございました! m(_ _)m
>> ウォークライドの公式サイトはこちら
>> 須田さんのプロフィール
>> 目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)
運動ってなんでもそうだけど、座学とか、雑誌(書籍)、動画視聴だけでは限界がありますよね。床の上で水泳の練習をいくら積んでも泳げるようにならない理屈で、体を動かして学ばないと身につかない。
講師はウォークライドの須田晋太郎さん。テーマは「実装でレベルアップ!宮ヶ瀬湖畔・様々なコースを課題を持って走ろう!」なのだが、字面だけではいったい何が行われるのか、よくわからない。レベルアップと書かれている以上、チンタラ走ることはありえないことだけはわかる。
須田さんにしごかれるのだろうか・・・、激坂で「もっと踏め!踏まんか~~!追い込め追い込め~~!」とか怒鳴られるのだろうか…脱落してしまわないだろうか…そんな一抹の不安を抱えながら、相模原市にある宮ヶ瀬湖に行ってきました。
結論から言うと、むちゃくちゃ勉強になった。走り方が変わった。参加して本当によかった。これまでのペダリング、ダンシング、体重移動の概念が大きく揺さぶられたのだ。あと、須田さんにしごかれるどころか、わかり易く丁寧にご指導いただけた。
今回は、宮ヶ瀬湖での実走セミナーの様子をレポートします。
冬は体力が落ちやすいので、意識して鍛えよう
いきなり道に出るのではなく、まずは会議室で「冬のトレーニングの重要性と具体的な方法」を解説いただく。まずびっくりしたのが、ホリデーライダーこそ冬のトレーニングは頑張るべき、というご指摘。プロにとってはシーズンオフなので休む期間だけど、時間の限られたホリデーライダーは、冬に休むと体力が落ちてしまう。むしろ、しっかり鍛えて春に備えましょうとのこと。
※まずは座学で基本情報をレクチャーいただく
プロのコンディショニングの方法とペースの上げ方は、「あくまでプロ向け」のものなので、アマチュアは鵜呑みしないように注意した方がいいそうな。
須田さんからは、「参加者の皆さんの課題やテーマに沿ったレクチャーをしたい」とおっしゃっていただけたので、参加者の要望を汲み取って、「登坂でのダンシング(シッティング)のやり方、体重移動のコツを学びたい」に設定。
自分も登りがヘタなので、このテーマ設定はありがたかった。 余談だが、「ヒルクライム速くなる方法はありますか?」という質問に対し、「極端にシンプルに言うと、20分インターバルで全力でもがく→休む→20分インターバルで全力でもがく…を繰り返す」とのこと。
これを三ヶ月続ければ、劇的にフィジカルが向上して登りが速くなるそうだが、「三ヶ月続けられればの話ですが…。ただし、たいてい心が折れます(笑)」とおっしゃっていた。自分もこれを聞いて、「三月どころか、三日と続けられる気がしない…」と絶望した。
休むダンシングのコツ
宮ヶ瀬湖近くの坂道にバイクとともに移動し、実走レクチャーが始まる。「1.5キロの坂を、ダンシング縛りで登りましょう。まずは思い思いに自分のふだんのダンシングで走ってください」
の指示に従い、登る。序盤は緩やかで、最後の200メートル位がキツい斜度になっている坂を参加者全員でひーこら登る。
ダンシングで1キロ以上も漕ぐなんて、したことない。ペース配分がまったくわからないまま1.5キロ上り切り、そこで初めて言葉でのフォローがある。
なるほど、事前にあれこれ説明を受けるより、一度走ってからのほうが、「あ、それは自分はできてなかった」、「重心はそうやって置くのか…考えて漕いでなかったな…」と反省が生まれやすいし、言葉が腹に落ちる。
『休むダンシング』って言葉があるのはずっと前から知っていたけど、具体的になにをどうすれば休めるのか、イマイチよくわかっていなかった。
「休むも何も、疲れるじゃん。体重をうまい具合にペダルに乗せて、筋肉を疲労させないって理屈は分かるし、ええ感じのギア比で踏んでいるつもりなのに、なぜか疲れちゃうんだよな~」
という悩みがずっとあった。
誰にも相談できなくて、悶々としていたのだが、須田さんの説明とデモンストレーションでスコーン!と理解できた。重心の高さ、腕の使い方、ペダリング時の股関節の動かし方、引き足の意識のかけ具合い、重心の位置…
こうやって書くと、同時にいくつもの要素を与えられ、脳みそが混乱しそうになるけど、一つ一つを噛んで含めるように説明してもらえたので、参加者全員が「なるほど…そーだったのか…」と理解できた。
一番の驚きは「重心の高さ&位置」。ほんの数センチの差だと思うが、ちょっとの意識改革で、劇的な変化があるのだと知った。ペダリングの奥深さを思い知らされた。
講師の方と、会話のキャッチボールをしながら疑問を解消できるのが、リアルでの講習のメリット。
「それってこういう意味ですか?」
「こういうシチュエーションでも気にした方がいいですか?」
「僕はいつもこう体を動かしているんですけど、間違ってますか?」
「指示通りにしようとすると、この辺に違和感があるんですけど、それって正常ですか?」
って具合いに、納得できるまで質問できるのがありがたい。
※眼の前で何度もデモンストレーションしてくださる須田さん
須田さんも、
「僕がやっている例で言うと~・・・」
「諸説ありますけど、最近では~・・・」
「ほとんどのシチュエーションで当てはまりますが、ただ例外として~・・・」
といったかんじで、こぼれ話を交えながら、踏み込んだ解説をしてくれる。検索してもHITしない貴重なコンテンツである。
あと、何気に他の参加者の質問も勉強になるのだ。「あ、それ訊きたかった!自分も感じたことあるけど、言葉として意識したことはなかったな」って新たな気づきを与えられる。複数名で学ぶほうが、1対1よりよいのでは…と思ったほどだ。
2 回めは8割の力で登れた
指導を受けてから、もと来た坂を下り、もう一度同じコースを登る。やはりダンシング縛りで、だ。 指導されたとおり、「腰の高さ」、「体重をペダルに乗せる角度、体重のかけかた」を意識して漕ぐ。すると、なんと8割の力で登れた。上りきったときの疲労度が違う。もしかして楽だったかも?ではなく、ハッキリと違う。プラシーボ効果とかでは断じてない、明確な差を感じれた。
「自分がこれまで正しいと信じていたダンシングに、致命的なミスがあったんだな…」と痛感した。脳みそでは休むダンシングを理解できていたつもりでも、実践できなかった理由がわかった。
ただし、断っておくと、「速く登れるようになった」わけではない。あくまで、8割の出力で登れるようになっただけ。しかし、ヒルクライムではスピードよりもいかに力を温存できるかがカギなので、自分にとっては好都合。
須田さんによれば、
「休むダンシングができる人は、そのスキルだけで坂をゆっくり登れて、しかも体力を温存できます。とのことだ。
休むダンシングを身につけるには、1キロとか2キロとか、ふつうはやらない長距離をゆっくり続けること。それができれば休むダンシングができるようになった証拠。
途中で疲れてシッティングになってしまうなら、まだ改善余地がある証拠」
「自分より上りが遅い人のスピードに合わせて、自分は休むダンシングでゆっくり、ゆっくり登ると、よい練習になりますよ」とも付け加えてくださった。なるほど。
ダウンヒルのコツ
登りのトレーニングをすると、同時にダウンヒルのトレーニングもセットでできるのがうれしいところ。 自分は、下りも苦手。コーナーでもし滑ったらどうしよう、スピード出し過ぎでバランスを崩したら落車だ、ヘアピンカーブを曲がりきれずに対向車線に飛び出したらクルマに轢かれる・・・等、いろんな恐怖心が芽生えて、ゆっくりしか下ることができなかった。須田さんからは、「重心の置き方、位置、そのための身体のポジショニング」を教わった。参加者を一人一人、実際に(静止状態の)バイクにまたがらせて、須田さんが後ろからバイクを支えながら、身体の位置取りを体感させてくれた。
「想像していたよりもはるかに後ろに体重をもっていくのか…」
「そのときの手のブラケットにかける体重は、これくらいなのね…」
こういった、「体で覚える」のって大事。やってみないとわからないことだらけ。
さらに、コーナリング時のペダルの置き方、ペダルを踏む力、(前後&左右の)体重移動、前荷重にならないための腕と手の使い方…をひとつひとつ丁寧に教えていただく。自分の中の既知の情報と未知の情報がシンクロし、疑問を解いてくれるので、よーく腑に落ちる。
コーナーリングのコツとして、コーナー進入前に減速、コーナリング中はブレーキリリース…はわりと良く聞くセオリー。その際のスピードコントロールは、おもにリアのブレーキをチョンチョン触るかんじで行うとよいそうな。
余談だが、須田さんが下る様子を後ろから見ていたら、かなりのスピードを出しながらふつーにハンドサインを出していて、「え、あのスピードで下りながら出せるの?」ってビックリした。
バランス失うのが怖くて、自分はなかなかできないスキルだ。さすがのボディバランスだな~と感心した。
シッティングでの股関節の使い方に衝撃
ダンシング、ダウンヒルとこれだけでもお腹いっぱいの有意義な講習になったんだけど、じつはもうひとつ「まじで!!!」って衝撃を受けたことがある。それはシッティングのスキル。ダンシングはペダルの上に立ってこぐので、「なんとなく、スキルの上手い下手はあるんだろうな」ってことは想像してもらえると思う。 でも、「シッティングに上手いも下手もないだろ?」って舐めている方もいるのではなだろうか?(←自分がそうだった)
※シッティングにコツもへったくれもないと思いこんでいたあの頃…@秩父にて
で、ですね。須田さんの指導通りに登ってみたら……なんと…稲妻が頭を撃ち抜くような驚きがあった。股関節と筋肉の動きをデモンストレーションしてくれたんだが、目からウロコだったの。
急に速くなるわけじゃない(そりゃそうだ)が、より楽に効率よく登れるのだ。これまでのペダリングが、その一言だけで格段にしやすくなった。
心のなかで、
「マジか~~~。体幹ってそうやって意識するのか~~股関節の動かし方って、こういうことやったんか~~。これだけで走りって変わるんだな~~~。オレって6年間も何をやってたんや~~。もっと早くリアル講習会で学ぶべきだったわ~~~。今日教わったペダリングと、昨日までやってたペダリングを比べてみよう…うわっ、以前の方法はむっちゃ疲れやすいやんけ!」
ってブツブツ独り言を言いながら走ってたもんね。
※もっと早く知っていたら…悔やまれる
昨日までの自分とは違う!新たな走りをできるようになった!と、自信を深めて講習を終えることができた。じつに有意義な学びであった。
一人で20キロほど宮ヶ瀬湖の回りを走ってきた
せっかく宮ヶ瀬湖まで来て、セミナーだけで帰るのはもったいなかったので、教わったことを復習するため20キロほどをソロで走ってみた。ダム周辺だけあってひんぱんに起伏が現れるので、復習するにはもってこい。「なるほど、なるほど~~!こういうことか!そうだったのか!よっしゃよっしゃ、以前よりダンシングもシッティングも楽にできるぞ!圧倒的じゃないか、我が体力は!フハハハ」と納得しながら笑顔で走った。
それにしても、「知っている」と「知らない」の差の大きさを今日ほど実感したことはない。
『ドラゴン桜』というマンガで、講師役の人物(桜木建二)が東大を目指す生徒に「知っていることの差」を説くシーンがある。
「知るか」「知らないか」、たったこれだけの違いで、有利か不利かの差がでるんだ。情報を知っている者と知らない者の間には、目には見えないけれど越えられない差が生まれる。知るだけで成長できるし、一歩リードできる。まさにそれを見せつけられた気がした。
ロードバイク系のトレーニングDVDも入手したので、合わせて勉強してみる予定。
※たこ焼きうまし
ということで、宮ヶ瀬湖のセミナーはかつてないほど驚きと発見に満ちた、すばらしい学びの場となった。須田さん、ありがとうございました! m(_ _)m
>> ウォークライドの公式サイトはこちら
>> 須田さんのプロフィール
>> 目指せ自己記録更新!座学&実走トレーニング(全8回セミナー)
コメント
コメント一覧 (4)
じつに有意義でしたよね。私はダンシングもシッティングも、劇的に変化しました。もっと早く教わっておきたかったです。
\(^o^)/
おぉ、それほど変わるんですね。こういうセミナー、私も受けてみたいものです。
来年はこういう場にも積極的に行こうと思います。