以前、海外の自転車タイヤメーカーをまとめてみましたが、今回は国産タイヤメーカーのまとめです。
>> 自転車版!タイヤメーカーまとめ 【海外編】
詳しくはリンク先をお読みいただくとして、海外の主だったタイヤメーカーにはミシュラン、シュワルベ、ビットリア、コンチネンタル、ケンダ・・・などがある。

ちなみに自分はロードバイク(BOMAのリファール)にIRCのアスピーテプロを、ミニベロ(タイレルのCSI)にパナレーサーのMinits Lite を履かせておりまして、どっちも国産メーカーです。(べつに意図したわけではないですが)
ということで、いってみましょう。
井上ゴム工業株式会社(いのうえゴムこうぎょう、正式には井上護謨工業)は、IRCブランドを展開するオートバイ、自転車、車椅子用タイヤメーカー。IRCは Inoue Rubber Co.の略である。

Wikipediaを元に紐解きますと…
1926年(大正15年) - 井上護謨製造所を創業。
1938年(昭和13年) - 株式会社に組織変更し、井上護謨工業株式会社となる。
本社は、愛知県名古屋市中村区。イノアックコーポレーション系で、イノアックグループの源流企業だ。ほかの大手タイヤメーカーとは異なり、なんと自動車用のタイヤを製造していない。これはかなり珍しいと思う。
主力のオートバイ用タイヤは、オンロード用ラジアルタイヤを除く各種車種向けタイヤを幅く展開している。ホンダ・スーパーカブなどの業務用バイクタイヤやスクーター用小径タイヤを豊富に用意していることが特徴だ。 (2007年までオンロード大排気量車向けのラジアルタイヤも生産していたがその後撤退)
自転車用タイヤとしてママチャリ用やロードバイク用を生産するのはもちろん、車いすバスケットボール競技用のハイグリップタイヤも製造する。
>> Aspite Pro(アスピーテプロ)専用サイト
>> IRCはイタリアのタイヤ会社だとずっと信じてて正直、スミマセンでした…(日本の会社だったとわ…)
以下、IRCの主なロードバイク用タイヤラインアップ。
クリンチャータイヤ
↓
チューブレスタイヤ
↓
Formula PRO
※クリンチャータイヤより重いが、チューブレス(つまり、中にチューブがないのでその分の重さがカットされる)ため、結果的にクリンチャーと似た重量になる。
他にも、「ロードライト チューブレス」というロード用チューブレスタイヤのエントリーグレードもある。タイヤビードにはフォールディングビードが採用され、トレッドゴムには耐摩耗性の高いコンパウンドが使われている。
トレッドは肉厚に仕上がっており、転がり抵抗を軽減しつつ耐久性を確保。ケーシングは127t pi。(3 カラー・25C は黒のみ)

詳細な沿革はこちらを見ていただくとして、要点をピックアップしますと…
昭和27年
ナショナルタイヤ株式会社設立。自転車タイヤ・チューブ専門工場として創業開始。
※ナショナルブランドがつけられていたようだ
昭和32年
洗濯機用絞りローラーなど工業用ゴム製品の生産開始。
※昔の洗濯機は絞って水分を落としていたんですよね…
昭和44年
対米輸出開始。
昭和46年
世界初の自転車用ラジアルタイヤを開発
※自分が生まれた年。世界初だったんだ…
昭和51年
世界初のナイロンコード製競技用チューブラータイヤを開発
※チューブラーの誕生は1976年なんですね
タイヤの商標を「Panaracer」と制定
昭和55年
パナレーサーチューブラータイヤを使用し、中野浩一選手が世界選手権で優勝
※レジェンドの中野さん!
昭和58年
チューブ生産累計1億本達成
※へぇー
昭和60年
タイヤ生産累計1億本達成
※へぇー
平成11年
ナショナルタイヤ株式会社と丹波ナショナルタイヤ株式会社が合併
※知らなかった
欧州プロロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」でステージ優勝(国産初)
※なんだか誇らしい
平成13年
Riquigas-Pata Team(Italy)がストラディアスPROを使用しジロ・デ・イタリアでステージ優勝を2度獲得(国産初)
※ほほう
平成17年
日本製タイヤとしてツール・ド・フランスに初めて参戦
※わりと最近のことなんですね
平成20年
社名を「パナソニック ポリテクノロジー株式会社」へ変更
※化学感のある社名
平成27年
社名を「パナレーサー株式会社」へ変更
※まだ3年前の出来事か…
パナレーサー公式サイト
パナレーサーのフェイスブックページ
ロードバイク用タイヤとしては、RACEシリーズが有名。チューブラー、クリンチャー、チューブレスが揃っている。
愛用していたのはもっとも軽い「RACE L EVO3」(2の頃から愛用)で、もともとはヒルクライムやタイムトライアルなどで威力を発揮する薄型タイプなのだが、ほぼパンクしたことがない。(1回、針が貫通してパンクしたことがあるが、どんなタイヤでもパンクしてたと思う)
>> ロードバイクでパンクしないために心がけていること(パナレーサーのRace L Evo2のインプレを添えて)
サイトをくまなく読んだら、トレッド下部に配する耐貫通パンク素材が、「PT Belt」から「ProTite Belt」へと性能アップし、ヒルクライム以外でも安心して使える軽量タイヤへさらなる進化した…とのことで、うれしい限りである。
従来品(RACE L EVO3)に比べて、なんと「約20%もの転がり抵抗軽減を実現」している。ちょっと気になる存在だ。
以下のシクロクロス用タイヤもラインナップしている。
↓
マウンテンバイク用タイヤも作っているのは知らなかった。
↓
Compound & Protection
ミニベロ用タイヤはクリンチャーのみ。
↓
ロードタイヤのレーシングテクノロジーを採用したハイスペックモデル。新たに「ProTiteシールド」構造を採用したことで耐パンク性能が24%アップ。※32cと23cがある

>> タイレル(Tyrell)のCSI にパナレーサー(ミニッツライト)を付けて2ヶ月ちょい経ったのでのインプレッションしてみます
ブリヂストンサイクル株式会社の社名を知らない日本人は、まずいないのでは…というくらい有名なブランド。

※数千人の従業員がいると思っていたので、ちょっと意外だった
歴史をちょいと紐解くと、第2次大戦後の民需転換がキッカケで自転車の製造を始め、やがてブリヂストンタイヤ株式会社(現 株式会社ブリヂストン) から分離独立。ブリヂストングループ最初の主要関係会社として設立された。
ブリヂストンサイクルは日本の自転車産業のトップメーカーで、3工場(国内2・海外関連会社1)の拠点がある。全国ネットの販売会社は2社、8つの営業本部で営業活動を行なっている。
もちろん、タイヤ専業メーカーではなく、自転車の製造販売(スポーツ車・ロードバイク・MTB・オーダーメイド車・軽快車・ミニサイクル・実用車・電動アシスト自転車・幼児子供車)もするし、自転車関連商品の製造販売:サイクルパーツ各種・ヘルメット・工具・ケミカルなども取り扱っている。
あと、日本のタイヤメーカーの中では、もっとも精力的にSNSを活用しようという意図が見える。
↓
YouTube:ブリヂストンサイクル公式チャンネル
facebook:ビッケ(bikke)
facebook:Bridgestone Anchor Cycling Team
facebook:RATIO &C
Instagram:RATIO &C
Twitter:RATIO &C
「自転車と」あらゆるライフスタイルをつなぐコンセプトショップ「RATIO &C(レシオ・アンドシー)」をオープン
歴史ある企業なので、沿革も軽く触れておきましょうか。
↓
昭和24年(1949)
ブリヂストンタイヤ株式会社より分離独立、「ブリヂストン自転車株式会社」を創設。
※戦後間もない時期
昭和28年(1953)
ブリヂストン工機株式会社の前身、「大谷機械工業株式会社」が設立。
※初めて聞く社名だ
昭和35年(1960)
埼玉県上尾市に上尾工場を新設。社名を「ブリヂストンサイクル工業株式会社」と改称。
※50年以上も前に上尾に工場ができたのか…
昭和46年(1971)
埼玉県北埼玉郡騎西町に騎西工場を開設し操業を開始。
※埼玉県民だが、初耳の地名
昭和51年(1976) 社名を「ブリヂストンサイクル株式会社」と改称。
昭和61年(1986)
フロント内装4段変速機を開発。
平成3年(1991)
最適形状理論による「ネオコットフレ-ム」を開発。
※ステキなクロモリフレームの代名詞
平成10年(1998)
「最高級スポーツ車アンカー」を開発。
平成12年(2000)
英国モールトン社と「ブリヂストン/モールトン」を共同開発。
平成13年(2001)
アルミフレームとベルトドライブ機構をドッキングした「アルベルト」がヒット商品になる世界初の適性空気圧を目視できる空気圧チェッカー「空気ミハル君」を開発。
※字面からでは、一体なんのことだがサッパリ検討がつかない。ミハル君という名前がじわじわくる(見張る、にかけているのかと)
平成15年(2003)
後輪錠をロックすると同時にハンドルもロックする「一発二錠」を開発。
※一石二鳥にひっかけているようだ(このネーミングセンス…嫌いではない)
平成16年(2004)
車輪が回転すると、自動的に空気がタイヤのチューブに送り込まれ、常に快適走行ができる「エアハブ」、踏み出しが軽く、踏み出し時のフラツキを防止する「楽スタート」を共同開発。
※ブリジストンは新たしい物を作り出す社風があるのだろうか。いろいろ生み出しているなぁ
平成17年(2005)
お子様の安全を科学的に分析した「スーパーエンジェルシート」や手を離さずにハンドルがロックできる「テモトデロック」を装着した子供乗せ付自転車「アンジェリーノ」を開発。
※アンジェリーノは「安全+乗りーの」ダジャレだろうか
平成20年(2008)
サイクリングSNSに繋がるサイクルメーター「emeters」の開発。
※SNSの先駆け?
平成21年(2009)
ショールーム兼オフィス「バイクフォーラム青山」オープン。
※何度か訪れたことある
平成22年(2010)
おしゃれで実用的な女性の為の自転車JOSIS-WGN(ジョシスワゴン)発売。
※女子…ですよね
平成27年(2015)
フロントモータードライブ(前輪)と、ベルトドライブ(後輪)を組み合わせた、両輪駆動の電動アシストシステム「デュアルドライブ」を独自開発。
※そんな電動アシストシステムがあったとは
タイヤラインナップはこんな感じ。
↓
エステンザの専用サイトもあった。
オールラウンドに対応する軽量ロード用タイヤ。低い転がり抵抗とグリップ力をバランスしたトレッドゴムを採用。
23cで180g、25cでは190gと軽重量を実現しており、これはパナレーサーのRACE L EVO3と肩を並べる。これはすごい。軽量モデルでありながら、ケブラー素材のプロテクターを装備し、パンクリスクにも対応している。(23c:180グラム、25c:190グラム)
R1G
R1シリーズのなかで最強のグリップ力を持つ。グリップ性能に特化した新開発の専用トレッドゴムを採用し、重量は185gとR1Xとほぼ同じ。(23c:185グラム、25c:195グラム)
R1S
ヒルクライムや本気の登り勝負で差をつけるシリーズ最軽量モデル。クリンチャータイヤの中でも際立った軽さである145g(!)のシリーズ最軽量モデル。ダブルクラウンアールの段面形状を採用。高密度ケーシングで、低い転がり抵抗と軽量化を実現した。 (23c:145グラム)
ロングライドの快適性と耐久性を両立したバランスモデル。直進時の軽い走りと、コーナリングのグリップ力を両立するセンタースリックトレッドパターンを採用。ナイロン製プロテクターを装備し、パンクリスクにも対応。(23c:220グラム 25c:230グラム 28c:255グラム)
RR2LL
摩耗ライフの長い、お財布にやさしいタイヤ。RR2Xとの比較で約150%の摩耗耐久性を備える。RR2X同様、1種のコンパウンドで直進時の軽い走りをコーナリングのグリップ力を両立するセンタースリックトレッドパターンを採用。ナイロン製プロテクターも装備。(23c:250グラム 25c:260グラム 28c:300グラム)

以上、国産の自転車タイヤメーカーまとめでした。抜け漏れありましたら随時追記&修正します…m(__)m
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詳しくはリンク先をお読みいただくとして、海外の主だったタイヤメーカーにはミシュラン、シュワルベ、ビットリア、コンチネンタル、ケンダ・・・などがある。

ちなみに自分はロードバイク(BOMAのリファール)にIRCのアスピーテプロを、ミニベロ(タイレルのCSI)にパナレーサーのMinits Lite を履かせておりまして、どっちも国産メーカーです。(べつに意図したわけではないですが)
ということで、いってみましょう。
IRC(井上ゴム工業株式会社)
IRC公式サイト井上ゴム工業株式会社(いのうえゴムこうぎょう、正式には井上護謨工業)は、IRCブランドを展開するオートバイ、自転車、車椅子用タイヤメーカー。IRCは Inoue Rubber Co.の略である。

Wikipediaを元に紐解きますと…
1926年(大正15年) - 井上護謨製造所を創業。
1938年(昭和13年) - 株式会社に組織変更し、井上護謨工業株式会社となる。
本社は、愛知県名古屋市中村区。イノアックコーポレーション系で、イノアックグループの源流企業だ。ほかの大手タイヤメーカーとは異なり、なんと自動車用のタイヤを製造していない。これはかなり珍しいと思う。
主力のオートバイ用タイヤは、オンロード用ラジアルタイヤを除く各種車種向けタイヤを幅く展開している。ホンダ・スーパーカブなどの業務用バイクタイヤやスクーター用小径タイヤを豊富に用意していることが特徴だ。 (2007年までオンロード大排気量車向けのラジアルタイヤも生産していたがその後撤退)
自転車用タイヤとしてママチャリ用やロードバイク用を生産するのはもちろん、車いすバスケットボール競技用のハイグリップタイヤも製造する。
>> Aspite Pro(アスピーテプロ)専用サイト
>> IRCはイタリアのタイヤ会社だとずっと信じてて正直、スミマセンでした…(日本の会社だったとわ…)
以下、IRCの主なロードバイク用タイヤラインアップ。
クリンチャータイヤ
↓
Aspite Pro(アスピーテプロ)
軽い走行感と優れたグリップ性、耐パンク性をハイレベルでバランス化させた、太くて軽い次世代クリンチャータイヤ。180TPI の軽量ケーシングの上に、40 ×40t pi のクロス織りメッシュ繊維をサイドウォール部分まで延長し、サイドカットを大幅に軽減。24c・26c の2 サイズ展開で、シーンに合わせてセレクトできる。※24c:205グラム 26c:245グラム
Aspite Pro Wet (アスピーテプロ ウェット)
ウェットコンディションに照準を合わせた専用モデル。基本設計はアスピーテプロと同じだが、トレッドパターンは排水性を考慮。コンパウンドはフォーミュラプロシリーズなどで実績のあるRBCC を採用。雨の日でも安定したグリップ力を約束する。※24c:245グラム(ドライモデルよりちょっぴり重い)
チューブレスタイヤ
↓
Formula PRO
Formula PRO RCC
ドライからウェットまで、あらゆる路面状況で優れた走行性能とグリップ力を発揮(23c:255グラム、 25c:275グラム、 28c:320グラム)Formula PRO Light
扱いやすさと耐パンク性が向上した最軽量・最速のロードチューブレスタイヤ(23c:245 25c:265 28c:300)Formula PRO X-guard
タイヤサイドまで全面を40×40TPIメッシュ耐パンクガードで覆い、耐パンク性が更に向上(25c:300グラム、 28c:340グラム)※クリンチャータイヤより重いが、チューブレス(つまり、中にチューブがないのでその分の重さがカットされる)ため、結果的にクリンチャーと似た重量になる。
他にも、「ロードライト チューブレス」というロード用チューブレスタイヤのエントリーグレードもある。タイヤビードにはフォールディングビードが採用され、トレッドゴムには耐摩耗性の高いコンパウンドが使われている。
トレッドは肉厚に仕上がっており、転がり抵抗を軽減しつつ耐久性を確保。ケーシングは127t pi。(3 カラー・25C は黒のみ)
ロードライト(Roadlite)
低転がり抵抗と耐久性を重視したトレーニングモデル。よって重い。ケーシングは耐久性のある66tpiで、中央部分には耐摩耗性に優れたブラックコンパウンドを採用。ショルダーはグリップ力の高いカラーコンパウンド製。(23C は4 色展開)Jetty
タイヤの剛性を確保するため、太くて耐久性に優れたケーシング を採用。グリップ性能も高く、雨の日でも安心。コストパフォー マンスの高さ、カラーバリエーションの豊富さも魅力のひとつ。パナレーサー
戦後の1952年(昭和27年)誕生した。本社は兵庫県丹波市氷上町石生にある。自転車以外にリッターカー、車椅子、ソーラーカーのタイヤも作る。
詳細な沿革はこちらを見ていただくとして、要点をピックアップしますと…
昭和27年
ナショナルタイヤ株式会社設立。自転車タイヤ・チューブ専門工場として創業開始。
※ナショナルブランドがつけられていたようだ
昭和32年
洗濯機用絞りローラーなど工業用ゴム製品の生産開始。
※昔の洗濯機は絞って水分を落としていたんですよね…
昭和44年
対米輸出開始。
昭和46年
世界初の自転車用ラジアルタイヤを開発
※自分が生まれた年。世界初だったんだ…
昭和51年
世界初のナイロンコード製競技用チューブラータイヤを開発
※チューブラーの誕生は1976年なんですね
タイヤの商標を「Panaracer」と制定
昭和55年
パナレーサーチューブラータイヤを使用し、中野浩一選手が世界選手権で優勝
※レジェンドの中野さん!
昭和58年
チューブ生産累計1億本達成
※へぇー
昭和60年
タイヤ生産累計1億本達成
※へぇー
平成11年
ナショナルタイヤ株式会社と丹波ナショナルタイヤ株式会社が合併
※知らなかった
欧州プロロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」でステージ優勝(国産初)
※なんだか誇らしい
平成13年
Riquigas-Pata Team(Italy)がストラディアスPROを使用しジロ・デ・イタリアでステージ優勝を2度獲得(国産初)
※ほほう
平成17年
日本製タイヤとしてツール・ド・フランスに初めて参戦
※わりと最近のことなんですね
平成20年
社名を「パナソニック ポリテクノロジー株式会社」へ変更
※化学感のある社名
平成27年
社名を「パナレーサー株式会社」へ変更
※まだ3年前の出来事か…
パナレーサー公式サイト
パナレーサーのフェイスブックページ
ロードバイク用タイヤとしては、RACEシリーズが有名。チューブラー、クリンチャー、チューブレスが揃っている。
Raceシリーズ
クリンチャータイヤで言いますと、- 耐パンク性が高いD(230グラム:23c)
- オールラウンドなA(210グラム:23c)
- 軽量なレース用のL(180グラム:23c)
愛用していたのはもっとも軽い「RACE L EVO3」(2の頃から愛用)で、もともとはヒルクライムやタイムトライアルなどで威力を発揮する薄型タイプなのだが、ほぼパンクしたことがない。(1回、針が貫通してパンクしたことがあるが、どんなタイヤでもパンクしてたと思う)
>> ロードバイクでパンクしないために心がけていること(パナレーサーのRace L Evo2のインプレを添えて)
サイトをくまなく読んだら、トレッド下部に配する耐貫通パンク素材が、「PT Belt」から「ProTite Belt」へと性能アップし、ヒルクライム以外でも安心して使える軽量タイヤへさらなる進化した…とのことで、うれしい限りである。
GILLAR TUBED(ジラー)
新し目のジラーという製品もある。名前からレース向けなのか、トレーニング向けなのかイメージがつきにくいが、新コンパウンド、新設計を採用し、「Pro Tite Belt」で『使える』軽量ロードタイヤとのこと。従来品(RACE L EVO3)に比べて、なんと「約20%もの転がり抵抗軽減を実現」している。ちょっと気になる存在だ。
以下のシクロクロス用タイヤもラインナップしている。
↓
- REGACROSS TUBELESS
- CG CX TUBED
- CROSSBLASTER TUBED
- Buster X TUBED
マウンテンバイク用タイヤも作っているのは知らなかった。
↓
Compound & Protection
ミニベロ用タイヤはクリンチャーのみ。
↓
Minits Lite TUBED
ロードタイヤのレーシングテクノロジーを採用したハイスペックモデル。新たに「ProTiteシールド」構造を採用したことで耐パンク性能が24%アップ。※32cと23cがある

>> タイレル(Tyrell)のCSI にパナレーサー(ミニッツライト)を付けて2ヶ月ちょい経ったのでのインプレッションしてみます
Minits Tough TUBED
耐パンク性能に優れたロードレース用タイヤ「RACE D Evo3」と同じテクノロジー「3Dケーシング」が使われている。貫通パンク、サイドカットなど、あらゆるパンクシチュエーションで力を発揮する耐パンク性能を発揮。※32cと23cがある(25cもあったらうれしかった…)Minits S TUBED
こちらは耐久性を重視したコストパフォーマンス系タイヤ。ミニッツSは、「ミニッツ」シリーズのいわば弟分という位置付けだ。スポーティーなシルエットを損なわず、同時にサイドまでゴムで覆ってあるので耐パンク性は高め。※32cと28cがあるブリジストンサイクル
ブリジストン公式サイトブリヂストンサイクル株式会社の社名を知らない日本人は、まずいないのでは…というくらい有名なブランド。

社名 ブリヂストンサイクル株式会社
- 設立 昭和24年10月3日
- 従業員数 872名(2017年1月31日現在)
- 資本金 18億7千万円
※数千人の従業員がいると思っていたので、ちょっと意外だった
歴史をちょいと紐解くと、第2次大戦後の民需転換がキッカケで自転車の製造を始め、やがてブリヂストンタイヤ株式会社(現 株式会社ブリヂストン) から分離独立。ブリヂストングループ最初の主要関係会社として設立された。
ブリヂストンサイクルは日本の自転車産業のトップメーカーで、3工場(国内2・海外関連会社1)の拠点がある。全国ネットの販売会社は2社、8つの営業本部で営業活動を行なっている。
もちろん、タイヤ専業メーカーではなく、自転車の製造販売(スポーツ車・ロードバイク・MTB・オーダーメイド車・軽快車・ミニサイクル・実用車・電動アシスト自転車・幼児子供車)もするし、自転車関連商品の製造販売:サイクルパーツ各種・ヘルメット・工具・ケミカルなども取り扱っている。
あと、日本のタイヤメーカーの中では、もっとも精力的にSNSを活用しようという意図が見える。
↓
YouTube:ブリヂストンサイクル公式チャンネル
facebook:ビッケ(bikke)
facebook:Bridgestone Anchor Cycling Team
facebook:RATIO &C
Instagram:RATIO &C
Twitter:RATIO &C
「自転車と」あらゆるライフスタイルをつなぐコンセプトショップ「RATIO &C(レシオ・アンドシー)」をオープン
歴史ある企業なので、沿革も軽く触れておきましょうか。
↓
昭和24年(1949)
ブリヂストンタイヤ株式会社より分離独立、「ブリヂストン自転車株式会社」を創設。
※戦後間もない時期
昭和28年(1953)
ブリヂストン工機株式会社の前身、「大谷機械工業株式会社」が設立。
※初めて聞く社名だ
昭和35年(1960)
埼玉県上尾市に上尾工場を新設。社名を「ブリヂストンサイクル工業株式会社」と改称。
※50年以上も前に上尾に工場ができたのか…
昭和46年(1971)
埼玉県北埼玉郡騎西町に騎西工場を開設し操業を開始。
※埼玉県民だが、初耳の地名
昭和51年(1976) 社名を「ブリヂストンサイクル株式会社」と改称。
昭和61年(1986)
フロント内装4段変速機を開発。
平成3年(1991)
最適形状理論による「ネオコットフレ-ム」を開発。
※ステキなクロモリフレームの代名詞
平成10年(1998)
「最高級スポーツ車アンカー」を開発。
平成12年(2000)
英国モールトン社と「ブリヂストン/モールトン」を共同開発。
平成13年(2001)
アルミフレームとベルトドライブ機構をドッキングした「アルベルト」がヒット商品になる世界初の適性空気圧を目視できる空気圧チェッカー「空気ミハル君」を開発。
※字面からでは、一体なんのことだがサッパリ検討がつかない。ミハル君という名前がじわじわくる(見張る、にかけているのかと)
平成15年(2003)
後輪錠をロックすると同時にハンドルもロックする「一発二錠」を開発。
※一石二鳥にひっかけているようだ(このネーミングセンス…嫌いではない)
平成16年(2004)
車輪が回転すると、自動的に空気がタイヤのチューブに送り込まれ、常に快適走行ができる「エアハブ」、踏み出しが軽く、踏み出し時のフラツキを防止する「楽スタート」を共同開発。
※ブリジストンは新たしい物を作り出す社風があるのだろうか。いろいろ生み出しているなぁ
平成17年(2005)
お子様の安全を科学的に分析した「スーパーエンジェルシート」や手を離さずにハンドルがロックできる「テモトデロック」を装着した子供乗せ付自転車「アンジェリーノ」を開発。
※アンジェリーノは「安全+乗りーの」ダジャレだろうか
平成20年(2008)
サイクリングSNSに繋がるサイクルメーター「emeters」の開発。
※SNSの先駆け?
平成21年(2009)
ショールーム兼オフィス「バイクフォーラム青山」オープン。
※何度か訪れたことある
平成22年(2010)
おしゃれで実用的な女性の為の自転車JOSIS-WGN(ジョシスワゴン)発売。
※女子…ですよね
平成27年(2015)
フロントモータードライブ(前輪)と、ベルトドライブ(後輪)を組み合わせた、両輪駆動の電動アシストシステム「デュアルドライブ」を独自開発。
※そんな電動アシストシステムがあったとは
タイヤラインナップはこんな感じ。
↓
エステンザ
ロードバイクに極限まで性能を追求した“レースに勝つためのタイヤ”である。エステンザの専用サイトもあった。
R1 SERIES
R1Xオールラウンドに対応する軽量ロード用タイヤ。低い転がり抵抗とグリップ力をバランスしたトレッドゴムを採用。
23cで180g、25cでは190gと軽重量を実現しており、これはパナレーサーのRACE L EVO3と肩を並べる。これはすごい。軽量モデルでありながら、ケブラー素材のプロテクターを装備し、パンクリスクにも対応している。(23c:180グラム、25c:190グラム)
R1G
R1シリーズのなかで最強のグリップ力を持つ。グリップ性能に特化した新開発の専用トレッドゴムを採用し、重量は185gとR1Xとほぼ同じ。(23c:185グラム、25c:195グラム)
R1S
ヒルクライムや本気の登り勝負で差をつけるシリーズ最軽量モデル。クリンチャータイヤの中でも際立った軽さである145g(!)のシリーズ最軽量モデル。ダブルクラウンアールの段面形状を採用。高密度ケーシングで、低い転がり抵抗と軽量化を実現した。 (23c:145グラム)
RR2 SERIES
RR2Xロングライドの快適性と耐久性を両立したバランスモデル。直進時の軽い走りと、コーナリングのグリップ力を両立するセンタースリックトレッドパターンを採用。ナイロン製プロテクターを装備し、パンクリスクにも対応。(23c:220グラム 25c:230グラム 28c:255グラム)
RR2LL
摩耗ライフの長い、お財布にやさしいタイヤ。RR2Xとの比較で約150%の摩耗耐久性を備える。RR2X同様、1種のコンパウンドで直進時の軽い走りをコーナリングのグリップ力を両立するセンタースリックトレッドパターンを採用。ナイロン製プロテクターも装備。(23c:250グラム 25c:260グラム 28c:300グラム)
BICOLORE
タイヤで個性を出したい場合に重宝するカラータイヤ(赤、青、白、緑、グレーの5色展開)。センターゴム幅を広げることにより、コーナリングの安定感に加え、高い乗り心地の良さを実現。ナイロン製プロテクターを装備し、パンクリスクにも対応。(23c:205グラム 25c:215グラム)XR1
ドライ〜セミウェットをカバーするXCチューブレスのレーシングタイヤ。小型ブロックパターンがある。 (700グラム)
以上、国産の自転車タイヤメーカーまとめでした。抜け漏れありましたら随時追記&修正します…m(__)m
>> 自転車版!タイヤメーカーまとめ 【海外編】
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コメント
コメント一覧 (7)
チューブラーの世界初のあたり、ナイロンコードとしては、と言うことかと、、、
まぁメーカー区分ではツーリングになってますから仕方ないでしょうね^ ^;
9割がたは舗装路だけど、そこそこの未舗装路も臆せず行けるグラキン無印はかなりお気に入りなんですけどね。
はっ…!そうでした、グラベルキングは有名ですね。区分のせいで見落としたとは言え、己の目は節穴か・・・m(__)m
精進致します・・・
パナレーサーは近頃のグラベルロードとかオールロード系の盛り上がりに割と早めに対応してて、太めのチューブレスコンパチのラインナップを充実させてきてますね。
モノもいいし、比較的お安くてコスパも優れてますよね。
私は自転車乗りでは無いのですが、前々職の仕事(航空貨物の集配)でBSサイクル(本社・騎西・川里(物流センター))へよく出入りしてました。
今日ちょっと暇つぶし(googleマップ眺め)で目に付いた騎西工場の歴史をググッてた処、ここがヒットして来ました。
で、読むだけで済ますつもりが、ちょっと気になった記述が有ったので・・・(←自転車には一切関係ありません)
>※埼玉県民だが、初耳の地名
埼玉県民なら知っていると思う、清酒「力士」を醸造してる蔵元・釜屋は騎西町です
力士はテレ玉でのCMのおかげで名前ばっかり有名で、なかなか会社名や所在地の知名度が高くありませんでしたがw
いや本当に自転車に関係無い事だけの話ですみません。
お詫びに、今週末に一発二錠のリコール点検に行ってきますw(←やっと自転車の話)
そーなんですね。そういう場所柄や背景や歴史が知れるのはうれしいです。ひとつ勉強になりました。ありがとうございます。ヽ(^o^)丿