油圧ディスクブレーキのロード(LAPIERREのXELIUS SL ULTIMATE Disc)に、約1年間乗りました。
純粋にバイク性能うんぬんではなく、ブレーキシステムの比較という意味合いで感想をまとめてみます。

あと、ローターのデザインがオートバイっぽいので、より戦闘力が増した気がする…のもプラスです。 このへんは好みの分かれる部分かもですが、私はカッコいいと感じます。
ただ、オクサマは「ブレーキにカッコいいもへったくれもないだろ…」とまったく共感してくれません。
もちろん、ベターではあります。ただ、その差は小さいだけ。

あと、ツーリングメインで走る私の巡航速度は時速28~32kmと遅めなので、そのスピード域なら油圧+ディスクである必要はないな~と思います。シンプルに過剰装備。
その代わり、峠の下りだと如実に違いがあって、とても助かります。ブラケット握ったままで指がしんどくなることもなく、楽に下れるようになりました。山によく行くサイクリストであれば、恩恵は大きいかと。
ただ、タイムを競うヒルクライマーさんらは「ディスクは重いから…」と、あえてリムを選ぶ方も少なくないようですが…。
ちなみにプロ選手の中には「レース中にブレーキそんなに使わないし」って理由で、あえてリムブレーキを選ぶ人もいるそうです。一般人とはちょっと違う感覚ですが、なるほど理にかなってる…とは思いました。
※この動画内で語られています
あと、感覚的な話ですが、平地だと「ワイヤー+リムブレーキ」のほうが「油圧+ディスク」よりスピードコントロールしやすい感があります。ディスクだと効きのタイミングが早いというか、意図しているよりよく効いてしまう気がします。
逆に「リムブレーキ+カーボンホイール」の相性は、雨天時には最悪かなと…。以前使っていたカンパニョーロのシャマルミレは「雨天時の制動力も高い!」のが謳い文句で、たしかにゾンダよりは良かったんですが、劇的ってほどではなく、どうしても制動距離は長くなってしまいました。
ずぶ濡れで早く帰りたいのに、めっちゃ速度を落としてゆっくり走るしかない…というジレンマはリムブレーキならでは。
ただ、このシチュエーションは年に1回あるかないかなので、たいした問題ではないです。

※XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discでは自走ばかり
ディスク用輪行袋を買い足すのがイヤなので、「輪行するならリムブレーキのパナモリで」と決めています。
リムブレーキのロードバイクの輪行のしやすさといったら、めっちゃ楽です。たぶん、今後もディスクロードで電車輪行はしないと思います。
ただ、よく言われる「油圧はブラックボックス」という言葉の通り、なんかあったらお手上げってのが頭の片隅にこびりついてます。
ふつうに走っているぶんにはトラブルはまずないでしょうが、「落車したら、ぶつけた側のブレーキが効かなくなり、片方だけでおっかなびっくり帰った…」って証言を聞いたときは、あ~~それって油圧ならではだな…と感じました。
ワイヤーなら「引けなくなる」ことは滅多にないですからね。
アーレンの作業も地味に面倒。
あと、脱着を繰り返していると、パッドとローターが接触して、「我慢できるっちゃできるけど、なんか気になる…」くらいの音を出すことがあります。実害はないし、大したことではないんですが、ちょっとしたストレスです。
つくづく、クイックリリースって偉大な発明品だなと思います。
保証対応で済んだのは良かったし、以降は音で悩まされることはなくなりました。

が、ローターは油脂がついてはいけないので直に触ってはダメとか、洗車時はローターとブレーキ周りにケミカルがかからないように、等、デリケートなパーツが多いなあ…と感じることは多いです。
メンテナンスのしやすさでいったら、リムのロードバイクのほうが段違いに気楽です。
整備すれば音をなくすことはできるでしょうが、カーボンリムならではのシュルシュル音のような感情に訴えるものはないですね。

リムブレーキのクロモリでBORA ONE を半年以上使って、実にいい音だな~ブレーキングする瞬間も楽しいな~と感じてます。音になんの意味も効果もないんですが、私にとっては気分が上がるBGMなので、これけっこう大事です。
私の結論は「リムとディスク両方持って使い分ける!」です。
旅、輪行、のんびりツーリング→リム+クロモリ
峠、自走、キビキビ走らせたい→ディスク+カーボン
ってかんじ。
どっちにもそれぞれ良さがあるので、優劣は付けれません。ただ、使い勝手からするとリムブレーキに軍配が上がります。実際、乗る頻度はリムのほうが高め。
仮に「どっちかひとつ選べ」って言われたら…私ならリムを選ぶかなと。 ディスクの恩恵も捨てがたいですが、リムの使い勝手&メンテのしやすさ&安心感は大きい。これが正直な感想です。
でも、今後はディスクブレーキが主流になります。というか、すでになっていて、メーカーの完成車ラインナップを見てても大半がディスク、リムはあっても下位グレードのみだったり。
好む好まざるに関係なく、ユーザーはディスクブレーキに慣れていかねばならない…のでしょうね。でもリムブレーキも廃れないでほしい…というか、個人的には使い続けたいので消えないで…という思いです。お願いだからなくならないで…リムロード…。
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- リムブレーキと併用してどうだったか?
- 感じたメリット&デメリットは?
- 使い方&用途の差は?
- 結局、リムとディスクのどっちが好きか?
純粋にバイク性能うんぬんではなく、ブレーキシステムの比較という意味合いで感想をまとめてみます。
目次
- バイクのシルエットがカッコいい!
- 平地メインで舗装路を走る限り、ブレーキ性能の恩恵はさほどではない
- 雨天でも制動力が落ちない!
- 電車輪行したくない
- 油圧ブレーキが出先でトラブったら…という不安がつきまとう
- ホイールの脱着時に息を止めてそーっとやりがち
- ローターの音鳴り問題に悩まされた
- カーボンリムホイールのシュルシュル音が楽しめないのが残念
- ディスクロードに1年乗った感想まとめ
バイクのシルエットがカッコいい!
すっきりしたブレーキ周りのおかげで、フレームの美しさが強調されます。リムブレーキだとモコッとパーツがついたシルエットとなり、輪郭が崩れてしまうんですよね。
あと、ローターのデザインがオートバイっぽいので、より戦闘力が増した気がする…のもプラスです。 このへんは好みの分かれる部分かもですが、私はカッコいいと感じます。
ただ、オクサマは「ブレーキにカッコいいもへったくれもないだろ…」とまったく共感してくれません。
平地メインで舗装路を走る限り、ブレーキ性能の恩恵はさほどではない
さぞかしブレーキが良く効いてくれるんだろうな~~って期待をしていたものの、平地ならリムブレーキで十分。大きな差はありません。そういえば、(平地に限れば)リムブレーキで困ったことなんてなかったので、過度に期待したぶん、拍子抜けしました。もちろん、ベターではあります。ただ、その差は小さいだけ。

あと、ツーリングメインで走る私の巡航速度は時速28~32kmと遅めなので、そのスピード域なら油圧+ディスクである必要はないな~と思います。シンプルに過剰装備。
その代わり、峠の下りだと如実に違いがあって、とても助かります。ブラケット握ったままで指がしんどくなることもなく、楽に下れるようになりました。山によく行くサイクリストであれば、恩恵は大きいかと。
ただ、タイムを競うヒルクライマーさんらは「ディスクは重いから…」と、あえてリムを選ぶ方も少なくないようですが…。
ちなみにプロ選手の中には「レース中にブレーキそんなに使わないし」って理由で、あえてリムブレーキを選ぶ人もいるそうです。一般人とはちょっと違う感覚ですが、なるほど理にかなってる…とは思いました。
※この動画内で語られています
あと、感覚的な話ですが、平地だと「ワイヤー+リムブレーキ」のほうが「油圧+ディスク」よりスピードコントロールしやすい感があります。ディスクだと効きのタイミングが早いというか、意図しているよりよく効いてしまう気がします。
雨天でも制動力が落ちない!
平地でも、リムとディスクの差が天地ほど変わる瞬間があります。そう、雨天時ですね。 雨に見舞われたことが数回あったんですが、何の問題もなく走れました。安心感が段違いです。これはシンプルに素晴らしい。逆に「リムブレーキ+カーボンホイール」の相性は、雨天時には最悪かなと…。以前使っていたカンパニョーロのシャマルミレは「雨天時の制動力も高い!」のが謳い文句で、たしかにゾンダよりは良かったんですが、劇的ってほどではなく、どうしても制動距離は長くなってしまいました。
ずぶ濡れで早く帰りたいのに、めっちゃ速度を落としてゆっくり走るしかない…というジレンマはリムブレーキならでは。
ただ、このシチュエーションは年に1回あるかないかなので、たいした問題ではないです。
電車輪行したくない
一度も電車輪行していません。ローターをむき出しにするのが…とか、出先で油圧になんかあったら…という不安が拭えません。あと、手順が増えてパッキングの時間がかかるのもちょっと。(アーレンキー必要だし、スペーサー入れなきゃだし…)
※XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discでは自走ばかり
ディスク用輪行袋を買い足すのがイヤなので、「輪行するならリムブレーキのパナモリで」と決めています。
リムブレーキのロードバイクの輪行のしやすさといったら、めっちゃ楽です。たぶん、今後もディスクロードで電車輪行はしないと思います。
油圧ブレーキが出先でトラブったら…という不安がつきまとう
油圧の性能はピカイチで、文句のつけようがありません。こんな軽くなるのか!って感激します。ただ、よく言われる「油圧はブラックボックス」という言葉の通り、なんかあったらお手上げってのが頭の片隅にこびりついてます。
ふつうに走っているぶんにはトラブルはまずないでしょうが、「落車したら、ぶつけた側のブレーキが効かなくなり、片方だけでおっかなびっくり帰った…」って証言を聞いたときは、あ~~それって油圧ならではだな…と感じました。
ワイヤーなら「引けなくなる」ことは滅多にないですからね。
ホイールの脱着時に息を止めてそーっとやりがち
車載輪行時とか、メンテナンス時のホイール脱着作業、ちょっと気を使いますね。ゆっくり…まっすぐ…ぶつけないように…って息を殺します(笑)。アーレンの作業も地味に面倒。
あと、脱着を繰り返していると、パッドとローターが接触して、「我慢できるっちゃできるけど、なんか気になる…」くらいの音を出すことがあります。実害はないし、大したことではないんですが、ちょっとしたストレスです。
つくづく、クイックリリースって偉大な発明品だなと思います。
ローターの音鳴り問題に悩まされた
1回だけ、音鳴り問題に悩まされました。色々対策を講じる者の一向に改善せず、ショップで診てもらったら「初期不良でブレーキフルードが漏れてた」と判明。保証対応で済んだのは良かったし、以降は音で悩まされることはなくなりました。

が、ローターは油脂がついてはいけないので直に触ってはダメとか、洗車時はローターとブレーキ周りにケミカルがかからないように、等、デリケートなパーツが多いなあ…と感じることは多いです。
メンテナンスのしやすさでいったら、リムのロードバイクのほうが段違いに気楽です。
カーボンリムホイールのシュルシュル音が楽しめないのが残念
ディスクブレーキは音にエモさがまったくありません。ギュ~~、ギィ~~、ギギ…っぽい音がちょっと残念。整備すれば音をなくすことはできるでしょうが、カーボンリムならではのシュルシュル音のような感情に訴えるものはないですね。

リムブレーキのクロモリでBORA ONE を半年以上使って、実にいい音だな~ブレーキングする瞬間も楽しいな~と感じてます。音になんの意味も効果もないんですが、私にとっては気分が上がるBGMなので、これけっこう大事です。
ディスクロードに1年乗った感想まとめ
良い点もそうでない点もあるディスクブレーキ。私の結論は「リムとディスク両方持って使い分ける!」です。
旅、輪行、のんびりツーリング→リム+クロモリ
峠、自走、キビキビ走らせたい→ディスク+カーボン
ってかんじ。
どっちにもそれぞれ良さがあるので、優劣は付けれません。ただ、使い勝手からするとリムブレーキに軍配が上がります。実際、乗る頻度はリムのほうが高め。
仮に「どっちかひとつ選べ」って言われたら…私ならリムを選ぶかなと。 ディスクの恩恵も捨てがたいですが、リムの使い勝手&メンテのしやすさ&安心感は大きい。これが正直な感想です。
でも、今後はディスクブレーキが主流になります。というか、すでになっていて、メーカーの完成車ラインナップを見てても大半がディスク、リムはあっても下位グレードのみだったり。
好む好まざるに関係なく、ユーザーはディスクブレーキに慣れていかねばならない…のでしょうね。でもリムブレーキも廃れないでほしい…というか、個人的には使い続けたいので消えないで…という思いです。お願いだからなくならないで…リムロード…。
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コメント
コメント一覧 (14)
今回購入したエンデューロ系油圧DISCロードは内装式なのでホースは傷つきにくいかもですが
トラブったりしたら即アウト!なリスクを考えると・・・私の場合・・・選択間違ったかも?
旅、輪行、のんびりツーリング→ディスク+カーボンエンデューロ系(Bianchi)
峠(走りたくない)自走、キビキビ走らせる脚力がない→リム+カーボンレース系(TREK)
cyclegadget
が
しました
ずっと拝見してはいたのですが、カキコをサボってました。(笑)
さて、リムとディスク、私はリム派です。
2台目として今のカーボンロードを購入する頃(2018年)はディスクが出始めでした。
散々悩んだ挙句、リムにしました。
理由は、我が家の場合、室内保管する際に、
スペースの都合上、前後ともホイールを外す必要があるためです。
記事にもありますが、ホイールを頻繁に外すと
装着の際ディスクとローターのクリアランスがちゃんと保てるのか
自分の技量に不安があったのです。
ショップの方は、慣れれば大したことはないですよと言われましたが、
やっぱり慣れてる方がいいと思いリムにしました。
ディスクのメリットはいろいろなところで聞き、頭の中ではわかっているつもりですが、
ウィークエンドホビーライダーとしては、不自由は感じていません。
雨の時には乗らないし‥‥。
これからもリムブレーキの愛車と、気楽に気長に付き合っていくつもりです。
cyclegadget
が
しました
油圧ディスクブレーキは一度しっかりメンテナンスすると、暫くはメンテナンスフリーです。
パッドクリアランスは自動調整ですし、パッドの寿命も以外と長いですから。
落車でのブレーキが破損する事の不安は、ホースの破損で油漏れ以外はリムブレーキより何とかなります、リムの振れも多少なら関係無く走れますから。
輪行での面倒は多少有りますが、慣れの問題かなと思います、
私はMTBも愛用しているから、ディスクブレーキのデメリットはリムブレーキに比べて、
重量とキチンとしたメンテナンスの技術が必要な事かなと思います。
ワイヤーと違って、油圧はどんな取り回しでも引きが重く成らないメリットは、
ロードバイクのエアロ化でコンシールされたケーブルやワイヤーが目立たない事により、
フレームの格好良さを活かせるので、個人的には好きです。
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
リムの気軽さをしっているので、あえてディスク、、って思考にならないんですよね。
でも、ディスクの見た目のかっこよさはたまらないです
cyclegadget
が
しました
ひんぱんにホイールを外すならぜったいリムですね。私全く同じような考えです。
車にそのままぶっこめるとディスクでもあちこち出かけられるのに、、とは思います。
カングー的な車があるといいな・・・
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
覚える技術や必要な手数は少なければ少ないほど良いと思います
必要な手数が増えた状態ってたとえ慣れても負担には違いなく、いつか「別に○○ならこの手順要らなくね」に耐えられなくなるので
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました
単車や車と同様に、近い将来油圧ディスクとチューブレスタイヤがデフォルトになるのでしょうね。とはいえ、クロモリフレームを愛する方が居る様にリムブレーキとチューブラー・クリンチャータイヤは絶滅しないでしょうね。
cyclegadget
が
しました
リムブレーキはぜひなくならないで欲しい・・・
絶滅はしないでしょうが、マイノリティになるのは間違いなさそうですね^^;
cyclegadget
が
しました
フロントのディスク化は、フォークの剛性が高くなることで乗り味が変わります。最近の電動シフトもそうですが、メーカーの商売のための製品が多すぎます。
握力が無い方や手が小さい方には良いのかも知れませんが、それなら車体自体もコントロール出来ますか?と疑問に思いますね。
フルカーボンの車体に専用パーツの組み合わせなども、囲い込み商法のように思えてしまいます。
cyclegadget
が
しました
cyclegadget
が
しました