超小型・超軽量の持ち運べる電動ポンプ「PumPush(パンプッシュ)」を提供いただいた。

これまで何度か電動空気入れは登場しており、ときどき試してきたのだが、「しっくり来る」と感じたことはなかった。パワフルだけど重いとか、使い勝手は良いけど回数が少ないとか、なにかしらが障壁となり、「わざわざ買うまでもないか」と思っていた。

なので、電動ポンプには正直良い印象はなかったのだが、「PumPush(パンプッシュ)」には良い意味で期待を裏切られた。

以下、そのレビューである。



目次


「PumPush(パンプッシュ)」のスペックなど

製造元は、小型家電やデジタル機器の企画、販売を手掛けるスリーアール社。

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サイズと重量

たったの97gと超軽量。

しかもサイズは「64×56×28mm」と手のひらサイズで、バックポケットやサドルバッグなら余裕で入る。ツール缶も試したら、問題なし。

「ワイヤレスイヤホンのケースと同じくらいだけど、これで機能するのか…?」と訝しんだくらいである。

性能

タイヤ2本分(700C25サイズのタイヤ)の空気を注入できる。
2本分なら十分だ。 ミニベロなら3本はいけるかもしれない。

ゼロの状態から80秒で80PSIまで注入でき、最大空気圧は「約100PSI」。たいていのロードバイクのいわゆる推奨値なので、これだけ入れば問題ない。

最大空気圧が約100PSIなので、過剰に入れてしまうこともなく、安心である。

ノズル設計

仏式・英式・米式バルブに対応する独自のノズル設計。
この3タイプがOKなら十分だ。

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使い方

電源ボタンを押し、バルブに挿せば片手で簡単に注入できる。
間違いようがないくらいカンタン。

充電方法

フル充電まで約40分かかるのは許容範囲というか、十分短いと思う。

しかも、台形端子のmicro USBではなく、「Type-C」なのが、個人的には二重丸!

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※充電中は光ります


台形端子って、上下を間違えて挿してしまうことがないだろうか?
グリグリするうちに端子のオスメスが押し潰れてしまいがちで、イヤなのだ。

耐久性

高い耐久性のアルミ合金製。
アルマイト加工が施されており、耐食性が高く、変色や腐食に強い。

熱や破損から守るシリコンカバー付きで、動作中の熱から保護し、落下などのキズや破損から守ってくれる。

付属品

USBケーブル、米式用ノズルピン、密閉シール2個(1個は本体に装着)、コネクタ、本体保護シリコンカバー

「PumPush(パンプッシュ)」を使ってみた

バルブに挿して、本体スイッチを1回押すと電源が入り、続けて2回押すと空気が入りだす。


ブーーーーーーーーーーン!


とそこそこの音が出るので、電動ポンプが初めての人はちょっと驚くかもしれないが、電動ポンプってこれくらいかそれ以上の音がするものなので、ひるまずに注入しよう。

空気を入れている間は本体を手で固定し続ける必要があるが、コンパクトで軽いのでストレスは低い。

CO2ボンベのように、一瞬で満タンにはならず、1~2分は時間がかかる。
まあ、ポンピング動作は不要なので、作業は楽ちん。

空気圧がわかる表示窓などの機能は付いていないが、100PSI以上入らない構造なので怖がる必要はない。

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※ツール缶にも入ります


なお、パンプッシュは本体保護機能として連続動作時間が200秒に設定されている。

一定の時間を越えると自動で停止する(熱から本体を守るため)仕様なので、場合によってはちょっと間を開けながらの作業になる。

あっけないほどカンタンであった。

作業後、本体はやや熱を帯びるが、持てないほどではなく、ホカホカ…レベル。 ただし、ノズル部分はかなり高音になるので、ヤケドに注意。
※付属のシリコンカバーがあります

モバイルバッテリーからも充電できる

出先や宿泊先でも充電OKだし、充電式なので、くり返し使えるのもありがたい。

E-bikeであれば、車体のバッテリーから出力する給電ポートがあって、そこから充電も可能。となれば、モバイルバッテリーすら不要になる。

ただし、充電しながらの使用はできない。

バッテリー残量はどう把握する?

  • 緑色:80~100%
  • 黄色:50~80%
  • 赤色:50%以下

…と、インジケーターの色で判断できる。
まあ、パンク修理で使うことがあったら、その日に充電しておくのがよいだろう。

CO2ボンベとPumPush、どっちが良いか?

両者のメリデメをまとめると…

CO2ボンベ

  • メリット:コンパクト&軽い、注入が一瞬で終わる
  • デメリット:失敗できない緊張感がある(失敗したらおしまい)

PumPush

  • メリット:充電して複数回使える
  • デメリット:CO2ボンベよりはかさばる&重い、注入時間は1~2分かかる
だろうか。


自分は、日帰りの日常的なツーリングには「CO2ボンベ」で対応し、1泊以上の旅やグループライドで走るときは、「PumPush(パンプッシュ)」も保険として持っていくようにしている。

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※家でも出先でも充電できてGOOD

そういえば、ここ数年、手動の小型ポンプを持ち歩くことは完全になくなってしまった…。
便利なモノに慣れてしまうと、もう下には戻れなくなるものである(笑)。


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