1月に知人らと三浦半島を走ってきたことを、オクサマは、「お前だけ楽しく観光とサイクリングを楽しみやがって…ぐぬぬ」と根に持っている。

なので、「夫が下見を兼ねてツーリングし、翌週に妻を連れて行くという2週連続ツーリングの勧め」にも書いたように、事前調査のために自分が訪れ、その結果を持って後日お連れする…というスキームを我が家は導入している。

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※己の字の下手さ加減に辟易する…><

ということで、三浦半島に再訪しました。2017年ですでに二回めです。

コース設定

いつものごとく、逗子駅前のコインパーキングに駐車して、そこを起点に一周する。逗子>>横須賀>>がーっと下って>>城ヶ島>>葉山>>逗子という時計回りのルート。

ちなみに、細かい話だが逗子駅周辺に駐車するなら、駅の南側(栄えているほう)ではなく、北側の住宅地エリアがオススメ。歩行者が断然少なく、走りやすいこともあるが、終日駐車料金にかなり差がある。

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※写真は昨年の夏に行ったときのもの

単純に改札にどれだけ近いかではなく、交通量の多さとか、お店などへのアクセスも考慮されて料金が設定されているのかもしれない。

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とにかく、停めるなら北側の安いほう。一日千円である。

オクサマの三浦半島の評価がじつに高い

結論から言うと、「100満点やわ…こんなステキな場所だと走らなかった」だった。

彼女が気に入ったのは、ズバリ「海の景色」。沖縄出身のオクサマは海に対してかなり辛口。ちょっとやそっとの透明度と色ではナットクしない。

なにしろ、沖縄南部(都市部)ですら、「こんなんでキレイって言ってたらアカンよ!沖縄の海を見るなら、せめて名護より北部に行かなあかんで!」と、すぐに“沖縄は海がキレイマウンティング”をかましてくる。

オクサマのお気に入りスポットは、古宇利島。車で橋を渡るだけで離島に行けてしまうのだ。ちなみに、オクサマは金槌。沖縄出身なのに泳げないなんて…サッカーがヘタなブラジル人みたい(笑)

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※古宇利島です

さて、そんなオクサマですら三浦半島の景色と海には感心してた。とくに喜んだのが、三浦半島の右端のほうにある海岸線。よこすか海岸線である。ヤシの木が並び、「まるで南国や!沖縄みたい!海も道もきれいで走りやすい!」と大喜び。

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※ヤシの木があるだけで、人間って脳内で強力な南国補正がかかりますよね…不思議 

それと、横須賀駅周辺に多数ある、横須賀米軍施設に勤める軍人さん家族用と、おぼしき英語で書かれた(American Army Real Estate とか)不動産屋の看板とお店にもテンションを上げていた。あと、パブもいくつかあった。
※米軍と共存して生きてきた沖縄出身なので、軍施設を「懐かしい」と感じてしまうらしい。

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マイナスポイントは、トンネルの多さ

トンネルに慣れていないオクサマは、トンネル走行を異常に怖がる。ひとつひとつの距離は短く、出口は100~200メートル先に見えているので、なんてことはないのだが、トラックやオートバイのエンジン音が響くせいで、恐怖が増幅されるようだ。

逗子駅から横須賀に向かうまでは、7~8回トンネルを通過する。まあ、半島を横切っているわけなのである意味当然。道も一車線でやや細いので、それもオクサマ的には不安を感じたとのこと。
※ふつーのサイクリストなら気にならないレベル

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ここでのアドバイスとしては、ロングライド中はトンネルが突然現れることもあるので、「知らない土地に行くときは、前後のライトを携行する」である。日帰りだからライトなんて不要だ~って呑気に構えていると、車に恐れながら半べそをかいて走らされるハメになる。

登りで2度死にかける

三浦半島には、坂らしい坂はほぼない。適度な起伏が連続するくらいで足に来ることはない。オクサマも、「楽し~、ひゃっは~」と喜んで走っていたのだが、それも菊名海水浴場まで。そこから先は、2ヵ所の坂が待っている。

坂

三浦半島を知るサイクリストにはお馴染みの、ヤマザキショップ三浦フジトモ商店の直前にある斜度がきつめの坂と、風車があるとこの坂がそれ。

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※先の方に、坂が見える

ダンシングができないオクサマは、何が何でもシッティングで登るしかなく、筋肉を休ませることができない。以前は、「インナーギア時はリアディレイラーを変速できない」というトンデモ勘違いをしていたが、さすがに当時よりはマシなものの、やはりダンシングを一切使えないのは苦しかろう。


ヤマザキショップにたどり着いて、ひとこと。

死ぬかと思った…

ランチはいつもの「くろば亭」ではなく、違う場所を開拓

くろば亭なら間違いはないのだが、せっかくなので前回のライド報告でコメントいただいた「PLAGE SUD(プラージュ・スッド)」というイタリアンレストランにGO。プラージュ・スッドとはフランス語で『南の浜辺』という意味らしい。

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※見落としやすいので注意

到着したのはなんと15時前…。距離感と時間配分を間違えた(笑)。途中でクッキーとか肉まんのような軽めの補給食で胃袋を誤魔化しつつ、完全なる空腹感とともに入店。

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※夏ならテラスを利用したい

公式サイトにも書いてある通り、「葉山御用邸にほど近い海辺のレストランで、相模湾が目の前に広がる、最高のロケーション」であった。広がっていたのは、180度ひらけた見事な海と水平線。太陽も下りかけだったので、海面もキレイ。オクサマはチーズ系(?)リゾット、自分は海鮮パスタをいただいた。空っぽな胃袋にしみる旨さであった。

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ただ、お店の看板は小さく、道路より一段低い場所にあるため、見落としやすい。実際に、我々もお店を通過してしばらくさまよってしまった。

あと、どうでもいい情報だが、お店にアプローチする坂が何気に激坂。出るときに登ってみたら、タイヤが空転しかけた。

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道幅が車1台分の狭さなので、「PLAGE SUD(プラージュ・スッド)」に行かれる際はお気をつけください。
※食べログのリンクはこちら

ミニストップがやたら目立つ

コンビニは地域性があるもの。例えば沖縄にはファミリーマートとローソンが目立ち、セブンイレブンはない。セーブオンがやたら乱立する地域もあるし、実家の名古屋にはサークルKが多い。

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※三浦半島をべた褒めのオクサマ

ふだんなかなか遭遇しないコンビニに出会えるとテンションが上がるものだ。

三浦半島を走ってて、「ミニストップが異様に多くないか?」と感じた。気のせいなのか、事実なのか?

ということで、ミニストップ公式サイトで調べてみた。

三浦半島にミニストップが多い理由はあった!

神奈川県のミニストップ多い地区トップスリーは三浦市、横須賀市、茅ヶ崎市。鎌倉市、小田原市、平塚市がそれに続く。ちなみにこちらが店舗一覧

それぞれの人口、店舗数、1店舗あたりのカバー人口も表にしてみた。(左から、人口、市内の店舗数、一店舗がカバーする人口)

  • 1位:三浦市 4.4万人 2店舗 22,000人
  • 2位:横須賀市 40万人 13店舗 30,769人
  • 3位:茅ヶ崎市 23.5万人 7店舗 33,571人
  • 4位:鎌倉市 17万人 5店舗 34,000人
  • 5位:小田原市 19.8万人 5店舗 39,600人
  • 6位:平塚市 26万人 6店舗 43,333人

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神奈川県全域でミニストップが多いのではなく、どうやら海岸線沿いに集中している。海とミニストップの関連性とは何だろうか。偶然の一致か、はたまた意味があるのか。

そこで、お客様センターに問い合わせてみたところ、

観光地でニーズのあるファストフードを購入しやすいよう、海岸線沿いに多く出店しています。


とのことだった。

さらに、「日本のほかの海岸沿線でもミニストップは積極出店されているんですか?」と質問もしたら、「他の都道府県にて観光地周辺を重点的に出店しているエリアは特にありません」ですって。
※ミニストップさん、ご回答ありがとうございます!


オクサマは三浦半島をたいそう気に入ってくれた。心残りは、マーロウプリンに行けなかったこと。逗子駅まで残り3キロ地点に「プリンショップ&カフェマーロウ葉山店」があり、立ち寄るつもりだったのが、雪がぱらつきだしたので、「リスクは取らずに帰還しよう」と判断したため。

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亀が無理してロードバイク乗ってみた」のきっかさんも三浦半島ライドの記事で紹介していたので、何としても味わいたかった…。次回の楽しみに取っておくことにしよう。

オマケ:   最近活躍している、モバイルバッテリー

アンカーのモバイルバッテリー(Anker PowerCore 10000)がサイクリングにすごく役立つ。 iPad Airに約1回、Galaxy S6に約2回半、iPhone 6sに約4回、その他ほとんどのスマートフォンに複数回の充電が可能。(持ってないけど)Apple MacBook (12インチ, 2015)も約4~5時間で満充電が可能なんですって。

スマホの充電はもちろん、何がいいって道中で「前後ライトの充電ができてしまう」のが良い!こーゆーとき、USB式のライトは助かりますね。
※「あ!充電忘れてた…。途中で切れないかな」とドキドキしつつ走るのは精神衛生に悪い

しかも、リアフラッシャーのknog blinder mini はケーブル不要でそのまま突き刺すだけでオーケー。Blinder Mini はたいそう明るくて、充電場所を選ばず、しかもデザインまで良くて、満点である。どなたにも自信を持ってオススメできる。

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>> 【カワイイだけじゃない自転車ライト】 Knogの新商品発表会で『Blinder Mini』の性能に驚愕した

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余談であるが、最近サイクリング中に「ブログ、読んでまーす」とお声がけをいただく機会が増えてきた。三浦半島でも、ある読者の方が手を振って呼び止めてくださった。とてもうれしく、励みになります。

以上、沖縄出身のオクサマも三浦半島は満点でした。オススメのサイクリングコースです!