自転車のヘルメットの寿命は約3年」…はよく聞くフレーズ。

それ以上経つと、表面上は問題なく見えても、中の発泡スチロールがスカスカに劣化してしまい、肝心の事故時に頭を守ってくれなくなる…そうな。

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そうな…と言葉を濁す理由は、3年以上経過したヘルメットが頭を守ってくれるかどうかを実際に試すわけには行かないので(笑)。

3年云々説は、あくまでメーカー側の主張であり、信じる信じないはユーザー任せなのだが、自分は3年以内にヘルメットは新調すると決めている。

ちなみにOGKカブトのサイトには、

ヘルメットの耐久性を考慮して、製品安全協会とJHMA(日本ヘルメット工業会)により、ヘルメットの有効期間を「購入後三年間」と定めています。有効期間を過ぎたヘルメットは、事故や転倒の際に十分な保護性能を発揮しないおそれもありますので、十分にご注意ください。

また、有効期間の三年の間も、粗末な扱いをすると、寿命はさらに縮まります。それを避けるためにもしっかりとメンテナンスをしましょう。


と書かれている。

あくまで丁寧に正しく扱ってのMAX3年間であって、手荒に扱うと劣化は早まってしまう。

現在愛用しているスペシャライズドの『プリヴェイル』は半年後に丸3年になるので、そろそろ次は何にするかを考える時期になっている。

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で、はたと思い出したのが、「あ、オクサマのヘルメット、6年ちかく使いっぱなしだぞ…」という事実。かなり劣化しているに違いない。これまで事故に遭遇しなかったのは幸運だったが、もし今後頭を打つようなことでもあったらマズい。

そのことを伝えたら、「殺す気か」と責められたので、いくつか店舗をまわり、あれでもないこれでもない…と試着を繰り返し、ついに見つかったのがカスクの『 Mojito(モヒート) 』。

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フィットもデザインも申し分なく、しかもかなり軽い(220グラム ※Mサイズ)。

どちらかというと、女性の着用率が高い印象が強いKASK の Mojitoは、スリムな形状をしていて、いわゆるキノコっぽさがない。それがウケているのだと思う。女性からしたら、突如自分の頭がぼよーんと巨大化するのって、シルエット的にちょっと受け入れがたいでしょうから。

ちなみに女性専用ヘルメットではなく、もちろん男性もかぶることはできる。

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ということで、オクサマの選定したカスクの『 Mojito 』がどんなヘルメットなのか、totalwomenscycling.com のレビュー記事、「Reviewed: KASK Mojito Road Cycling Helmet」を翻訳してみよう。 

自分にぴったりのサイクリングヘルメットを探すのは、意外に手間がかかる

女性用に特化した都内の大手ショップをオクサマと訪れ、ヘルメットコーナーに行くと、なるほど女性っぽい白とかピンクで彩られたヘルメットがたくさん。

カスク以外はピンと来ないそうで早々にパス。「出っ張りがあって、黒っぽいカラー、キノコになるのは好きになれない」とのこと。

カスクのコーナーで立ち止まり、Mojitoを見る。「これ、かわいい」。被る。「Mサイズがちょうどいい。どこも痛くないし、フィット感もいいね」。鏡でキノコにになっていないのを確認し、「デザインもカッコいいし、大人びてる。これがいい」とのたまう。 5分とたたずに決まってしまった。

他にもいろいろあったので試着を勧めたが、「いや、Mojito がいい」と譲らない。完全に気に入ってしまったようだ。

mojito

Mojitoって男性もふつうに使っているし、男性女性どちらが被っても違和感のないデザインだなあとは思っていたので、自分もかぶってみたら、なるほどぜんぜん悪くない。 (というか、フィット感は相当良い)

ただ、疑問に感じたのが、「同じMサイズでも女性用と男性用でサイズが微妙に異なるのか?それとも性別関係なく、Mサイズは共通なのか?」ってこと。 男性用のつもりで女性用を間違えて買ってしまい、小さすぎた…ってことがあってはイヤなので。

店員さんに確認したら、「ユニセックスタイプなので、共通ですよ」とのこと。

つまり、カスクに関しては女性用か男性用で区別されていないので、MサイズはMサイズひとつしかない。よって、男女差を気にせず頭にフィットするサイズを選べばよい。

ちなみにカスクは「人間の頭部形状は、性別差はさほどない。違うのはサイズのみ」と考えており、よって多様なラインナップから選ぶことができるというわけ。「男性用のあのデザインが欲しいんだけど、女性用サイズは展開していないから手に入らないわ…」といったことは、カスクに限ってはない。

KASK Mojitoのスペック

MojitoはMサイズで220グラムとまずまず軽量の部類に入る。

(自分が欲しいと思う)カスクのハイエンドモデルのPROTONEでさえ215グラムなので、ほぼ誤差のレベルだ。

protone
/ PROTONEです(正面から見ると、ターミネーターの眼のように見えるのが好き)\


Mojitoはフィッティングを重視したモデルで、ベンチレーションの穴は合計26個ある。あご紐はレザー製で、内部には抗菌加工された緩衝用のパッドが敷かれている。

反射素材が外側のシェルには貼られていて、安全面も考えられている。後頭部のアジャスターで微妙なフィッティング調整もできる。2箇所のリンク機構で後頭部をホールドするKASK独自の“UP&DOWN SYSTEM”が採用されている。調整ダイヤルは大型なので、走行中でも簡単にフィッティング修正ができてしまう。

カスク公式サイト


オクサマも、「ストラップを締めてないのに、固定力がすごい!なのに締め付け感がない!すばらしい(^o^)」と大絶賛。

Mojitoのサイズ展開はSからXLまで4種類が用意されている。しかも驚くことに、22色(!)展開なのでこれだけあれば好みの色が見つかるだろう。

  • S - 48-56 cm
  • M - 52-58 cm
  • L - 59-62 cm
  • XL - 63-64 cm

KASK Mojito のインプレッション

カスクといえば、あのチームスカイのサプライヤー。どうしても期待値が高まってしまう。実際の使用感はどうなのか。レビューはこうだ。

被ってまず感じたのは軽さ。スリムなデザインのおかげだと思う。ゴツゴツ感がなく、塊が頭の上に乗っかっている感覚がなく、いわゆるキノコ頭にならないのがうれしい。
これは事実。わりと頭のでかいオクサマでもキノコにならなかった。スリムさでは随一なのでは。

あご紐は厚みがあって、あごに食い込まないので快適。ただ、少々硬さがあって、あごに馴染ませるのにしばらく時間がかかった。ただ、大した問題じゃない。
これも事実。個人的にストラップがしっかりしているのって好き。ここがしっかりホールドしなかったらヘルメットの意味が無いので。ただ、オクサマもストラップを締めるやいなや、「存在感はいままでのよりもあるわね…」とコメントしてた。

驚いたのが、被った後のアジャスターでの調整の可動域の広さ。そして、頭にしっかりとフィットしてくれる性能の高さ。しかも、アジャスターが上下に稼働するので、ポニーテールを通すスペースも確保できる。
これ、すごくいい。長髪の女性には便利な機能なんじゃないでしょうか。髪の長くないオクサマもここを一番褒めてた。アジャスターを上下にずらすことで、後頭部のちょうど良い角度で固定できる。これもフィッティングの良さにつながっているみたい。

mojito2
/ 個人的に後方からのデザインがカッコいいと思う \


レビューは以上。ちょっと短くて物足りない気もするが、周囲で使っている女性も多いし、モノの良さは間違いないはず。

ただし、ヘルメットの良し悪しはその人の頭部形状にかなり左右されるので、ある人には「ぴったりフィット!」が、別の人では「違和感しかない…」ってことはままある。

そういう意味では、国産のOGKカブトなんてアジアンフィットなのでたいていの人の頭に合う。デザインが気に入れば、OGKはアリ。(ユーザーが多いので、道端で被る率は高いが)

デザインやカラーだけに惑わされてしまわないよう、選定の際はご注意いただきたい。

というわけで、KASK Mojitoの使用後インプレッションはもうしばらくしたら書きますね。



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