オクサマの愛車、ダホンのボードウォークをフラットバーからブルホーンバーにカスタムし、ついでにフロントダブル化したお話しの続き。

ちなみにボードウォークのカスタマイズはこんな流れで実現した。

霞ヶ浦の100キロライドに連れて行った
ら、フラットバーハンドルのせいで腕が痛み

オクサマを宇都宮~日光のツーリングに連れて行ったら、フロントシングルのせいで山で死に

馴染みのショップに持ち込んで、ブルホーン化&フロントダブル化を施した

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中華製のフロントディレイラー台座の動作と固定力に一抹の不安を抱えていたが、オクサマに渡す前に自分で5キロほど走り、次に娘(著書に登場する娘です)に乗せてみて、70キロほどのツーリングにインプレを兼ねて走らせてきた。 今回はそのインプレッションとそこで気づいたトラブルについて。

女性にはバーコントロラーの操作が重い

乗るなりいきなり娘が文句を言ったのが「バーコントローラーの重さ」だった。慣れればなんてことはないのだが、たしかにバーコントローラーはラピッドファイアのシフターに比べると格段に操作が重く、指先に力を要する。

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自分にとっては適度な操作感を味わえるので好みなのだが、女性にはデメリットでしかないようだ。シフトダウン(親指で外側に押し開く)操作は押すだけなのですぐに慣れてくれたが、シフトアップ(人差し指で内側に押し戻す)ときの力の入れ加減がわからないらしい。

「エイヤッ」と引っ張って、数段一気にシフトアップしてしまい、ペダルが一気に重くなってしまう……。

とはいえ、30分も走っているとシフトアップもシフトダウンもすぐにできるようになった。ただ、70キロ走った後の感想は、「前のシフター(ラピッドファイア)のほうが楽ちんだったな~」だった。

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STIでブルホーン化すればこの問題は起きないだろうが、旧来型のバーコントローラーでカスタムを考えている女性は、できれば誰かのバイクを触らせてもらい、違和感がないか、ずっと付き合っていけそうかの判断をしたほうがいいかも。指先が短い&手首が華奢な方には、バーコントローラーはオススメしないかな。

ハンドルポジションチェンジャーのおかげで女性でも楽に操れる

ブルホーン化したときのオクサマの最大の懸念が、「ハンドルが遠くなって運転が苦しくなる」ことだったので、ハンドルポジションチェンジャーでもってハンドル位置を後方に数センチずらしてみた。

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見た目的には若干ギクシャクしてしまったが、機能的にはバッチリ。フラットバー時代の握りの位置とほぼ平行位置にブルホーンの握りを持ってくることができた。  とはいえ、前傾姿勢がややきつくはなる。

娘も「以前に比べて、首が痛い気がする……」とコメントしていたが、ブルホーン化の当然の結果なので想定の範囲内。ハンドルポジションチェンジャーのクランプで微調整すれば(僅かだが)アップライトな姿勢を取ることはできる。 なお、ブレーキレバーの操作は何の問題もなかった。

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複数の持ち方ができ、腕が疲れにくい

ブルホーン化の最大の恩恵ともいえるのがコレ。ドロップハンドルのようにトップを持って小休止したり、角を握ってみたりできることで、走りながら腕を休めることができる。

ドロップハンドルだとさらに下ハンを握れるのだが、オクサマの場合は下ハンで攻めるような乗り方はしないので、これでOK。 娘もその効果はすぐに感じることができたそうで、70キロ走る間、一度も腕の痛みを訴えることはなかった。

フラットバーハンドルは、バーエンドバーをつけたところで事実上一箇所しか持つ場所がない。片道10~15キロ程度のポタリングなら問題ないのだが、半日かけて走る70キロ以上のライドになるととたんに苦しくなる。

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ロング系イベントに出たい方や、100キロ走りたいって方にはドロップ化もしくはブルホーン化を強くオススメしたい。なお、あえて言うまでもないとは思うけど、ロングライドがしやすいということは、ショートライドもしやすいよ。

ドロップハンドルとブルホーンバーって、見た目がゴツいせいで初心者の女性からすると、「すげー持ちにくそう…」って思われるみたいだけど、それはないので安心してほしい。長い年月をかけて改良して人間の身体に合わせ、最適化された自転車文明の英知の結晶だと思っていただきたい。

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何の問題もなかったように思われた70キロライドだったが、帰宅後にどでかい問題が発生。なんと、オクサマに自宅で跨がらせてみたら、ブレーキレバーに指が届かない!!!
※カスタマイズの場に妻は一度も顔を出さず、すべてはショップと自分の間で進めてしまっていたから気づけなかった。


J( 'ー`)し 「ブレーキがかけられないのでは、運転できん!なんとかしろ

(´・ω・`) 「サーセン…。すぐに対策を検討し、実行いたします」

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※奥は自分、手前はオクサマです

つまり、娘の指では問題なかったブレーキレバーの位置が、オクサマにとっては遠すぎたようだ。オクサマの指は小学生並に短い。iPhone6Sも片手では操作できない。

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※片手ではホームボタンすら押せない指の短さ

ホームボタンを押すのすら一苦労なので、両手操作がデフォである。 しかし、まさかブルホーンのブレーキ操作すらできないとわ…。完全に予想外だった。

ということで、再度入院させてブレーキレバー位置を調整してきます。