こないだ、弟のシクロクロスを借りてサイクリングしてみました。
コンポーネントを見ると、機械式ディスクブレーキです。

機械式ディスクブレーキって、エントリーグレードのロードバイクとかミニベロでしか見かけません。なんとなく「効きがイマイチ」という先入観がありまして、

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「効きが悪いのかな?引きは重いのかな?」

と思いつつ、アスファルトのオンロードで走らせてみたところ、なんのなんの…まったく問題なしでした。

機械式ディスクブレーキにはデメリットもあるけど、ちゃんとメリットもあるのでそこを理解して使うのならアリかなと。

というわけで、改めて機械式の良し悪しをまとめてみました。

目次


機械式ディスクブレーキのメカニズム

ワイヤーで稼働するという点で、リムブレーキと同じ。
キャリパー形状が異なるだけです。

ブレーキレバーを引くと、ワイヤーがキコキコと上下に動き、パッドが開いたり閉じたりします。
当然ですね。

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機械式ディスクブレーキのメリット

1.運用がしやすい

油圧に付き物の「エア抜きができていない→エア噛みが発生→ブレーキが効かなくなる」が起きません。物理的なワイヤーなので、慣れ親しんだリムブレーキやVブレーキと同じメンテナンス方法です。

出先で油圧が故障したらお手上げになるとこも、機械式ならなんとかなります。

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※TRP SPYREとスラムの組み合わせ

(経験したことはないけど)油圧で落車→(当たりどころが悪く)ブレーキが故障して引けなくなる……って事象はまれに起きるそうで、その点でも機械式は気楽でいいなと思います。

2.コストパフォーマンスの良さ

油圧だとメンテナンススキルや専用工具が必要で、なかなか素人は手を出しにくいです。
よってショップでお金を払って…となります。

1~2年に1回と思えばまあ必要経費と割り切ることもできますが、実際は安くないし、その場でちゃちゃっと…ではなく数日預かってもらうことになるので取りに行く手間もあります。つまり面倒&カネがかかる。

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その点、機械式はパーツ調達が容易だし、交換にかかる費用も低く済みます。

3.レバーを握ってもブレーキパッドがくっつかない

ブレーキパッドのクリアランスの自動調整がないので、ホイールを外した時にレバーを握ってもピストンが出て圧着することがありません。この安心感は大きいです。

輪行等でホイールを脱着する際、油圧はどうしても気を使います。「レバーを絶対に握るなよ…握ったらオシマイだぞ…」と呪文のように唱えつつスペーサーを挟んでますが、そのたびに軽い緊張感を味わってます(笑)。

機械式はスペーサーを入れる必要もなく、ホイールを抜いてそのままでOK。
これは気楽で良い!です。

油圧ディスクで電車輪行をするつもりはないですが、機械式なら気軽に持ち運びできそう。
※ローターへの気配りは必要ですが

ただし、(油圧のように)ブレーキパッドは自動で調整されないため、こまめな調整は必要になります。まあ、許容範囲です。

機械式ディスクブレーキのデメリット

1.油圧式に比べてブレーキの引きがやや重い

XELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discで油圧式ディスクブレーキを使っているので、その恩恵は受けまくってます。

レバーを引く

油圧の原理で増強されてパッドに伝わる

軽いタッチでも高い制動力を発揮

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とくにダウンヒルでは、リムブレーキに比べて圧倒的な差を実感します。
ヒルクライムでは毎回「油圧ディスクブレーキ、ありがとう…!」と感謝しまくりです。

2.オフロード走行には不向き

とくにダウンヒルはシンプルに指が負けてしまい、引けません。
がっつりダウンヒルしたいなら油圧一択でしょう。

でも、MTBやグラベル用途で使う予定はないし、オンロード用と割り切るつもり。
なので、機械式でも問題なしです。

実際に機械式ディスクブレーキで走ってみてどうだったか?

クロモリのシクロクロスでオンロードを走った感想ですが、リムブレーキと比べて何も劣ってませんでした。

効きも十分だし、レバーの引きの重さも「軽くはないけど、リムと比べてなら重くはない」です。

機械式ディスクブレーキ独特の、握り初めに『スポンジをぐに~っと押しつぶすような感覚』があって、「リムならではのダイレクトな操作感に乏しいな」って思ったんですが、10分も走ったら慣れました。

ガツン!と効くこともないので、逆に言えばコントロールしやすいかも、と感じたほどです。何度もアップダウンして操作感を確かめましたが、ほぼネガが見つかりませんでした。

まあ、小1時間のサイクリングだったので、これが100km を超えるようなロングライドだと指の疲労がたまるのかもしれません。

機械式も油圧式も見た目のかっこよさは大差なし

どっちがカッコいいかは主観によりますが、個人的には「見た目はリムブレーキよりディスクブレーキのほうがカッコいい」と思う派です。シンプルにメカメカしいからです(笑)。

幸いにして、遠目からでは機械式か油圧式か見分けがつきにくいので、機械式でもルックスはスポイルされません。

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油圧の不安が消えることでの開放感

油圧ディスクブレーキのXELIUS(ゼリウス) SL ULTIMATE Discでは、まだ1回も電車輪行したことがないし、今後もする気はゼロ。

その理由は「1.ローターがむき出しになる不安」と「2.油圧ホースのトラブルの不安」と「3.ブレーキパッドの圧着リスク」の3つです。

機械式にすることで2と3が消えるとなると、かなりハードルが下がった気分になれます。ローターさえしっかり保護すればいいだけなので、機械式なら積極的に輪行しようかなと思えてきますね。

もし今後ロードバイクを追加することになり、ディスク式のフレームしか選べない時代になったら、あえて時代の流れに逆行し、機械式ディスクを選択してみようとさえ考えています。


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