皆さんは、クランク長を気にしたことはあるでしょうか。
私の身長は「172cm」と日本人平均ど真ん中なので、これまでまったく気にしたことがなかったです。普通に買えば、適合したものが付いてくるでしょ~って感覚でした。

でも、単純に身長だけで決まるわけではないし、個人差もあるわけなので、本来は気にしたほうがいいのでは…と今更ながらに思ったのです。(遅い…)
最適解の計算方法は諸説あるようですが、実際のところどう判断すればいいのか…を改めて調べてみました。
ジャイアントの「TCR SL 1(税込み165,000円)」
→フレームサイズによって、170~172.5mm
メリダの「SCULTURA RIM 400(税込み165,000円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
トレックの「Domane AL 4 Disc(174,900円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
スペシャライズドの「ALLEZ E5 ELITE(170,500円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
…と、165mmから175mm の間でアッセンブルされることがわかります。
フレームサイズでクランク長は自ずと決まってくるので、選択の余地はないですね。
でも、本来は身長ではなく、股下の長さで決めるべき。短足かどうかも影響しますし、十把一絡げで「身長の10分の1」はやや乱暴でもあります。よって、参考程度にするのがいいかなと。
しかも、最近は「やや短めにする」トレンドだそうで、調べてみると、タイムトライアルの選手やトライアスロンの世界では「マイナス5mm」にする選手も増えているようです。平地メインのケイデンス重視ってことが影響しているのかな…。
っていうか、クランク長にも流行り廃りがあるんだ…。
まあ、タイヤやホイール幅も時代とともにスタンダードが変化するって考えれば、さほど変なことではないのでしょう。
絶対的なスピードを求める、パワーに自信がある、身体が丈夫…なサイクリストには向いているでしょう。
通常、カーブで傾けたイン側のクランクは12時にすべきなので、クランク長に関係なく心がけたほうがいいとは思います。
テコの原理で不利なので、重いギアにするほど力は出しにくくなります。
身長172cmの私であれば、「172mm」のクランクが適当という理屈になります。まあ、そもそも172mmクランクは存在しないので、172.5mmか170mmになるのですが、使っているのは一貫して170mm。これがもっともシックリきている(気がする)ので、替える気はないです。
オッサンになって筋力低下してくるし、それ以上に膝の負担は軽くしたい!ので、今後短くすることはあっても、170mmより長くすることはないでしょう。

ちなみに、シマノ、カンパニョーロ、スラム、どれも「2.5mm間隔」で調整可能です。
↑
さすがプロ用なのであらゆる体格に幅広く&細かく対応してますね。
アルテグラ(R8000):165 / 170 / 172.5 / 175mm【4種類】
↑
ややレンジは狭くなってますが、一般的な男性であれば十分な選択肢です。
105(R7000):160 / 165 / 170 / 172.5 / 175mm【5種類】
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シマノのラインナップの中で、唯一「160mm」が存在します。
小柄なサイクリストさんは105で決まりですね。
ティアグラ(4700):165 / 170 / 172.5 / 175mm【4種類】
↑
アルテグラと同じです。
ソラ:165 / 170 / 175mm【3種類】
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選択肢は少なく、3つのみ。
クラリス:165 / 170 / 175mm【3種類】
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ソラと同じで、選択肢は3つのみ。
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シマノにはある「180mm」がないですね。
レコード:165 / 170 / 172.5 / 175 mm【4種類】
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スーパーレコードと同じく。
コーラス:165 / 170 / 172.5 / 175 mm【4種類】
↑
スーレコ、レコードと同じ。
ケンタウル:不明
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公式サイトにはなぜか情報ナシでした。
なお、ポテンザは2020年からディスコンです。
カンパニョーロでは最小が165mmで、シマノにある160mmが存在しませんでした。
よって、165mm~175mmの間で選ぶことになります。
最大でも175 mmまでしかなく、デュラエースでは選べる177.5mmと180mmはありません。
ちょっと意外です。
↑
もっとも選択肢が広いです
FORCE22:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
FORCE1:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
APEX1:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
↑
同じです。
RIVAL22:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
RIVAL1:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
↑
同じです。
APEX10:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
↑
もっとも選択肢が狭いです。
カンパニョーロ同様、165mm~175mmの間で選ぶことになります。
完成車で160mmクランクを選べる仕様だと嬉しいですが、そうでないならクランクセットのみ追加購入して取り替えるか、いっそのこと、フレーム組みでいくのもありかもしれません。
廉価版ロードバイクだと、フレーム単体購入ができないことがほとんだだと思うので、無難に行くならクランク単体追加購入→交換、が無難な選択になりそうです。
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私の身長は「172cm」と日本人平均ど真ん中なので、これまでまったく気にしたことがなかったです。普通に買えば、適合したものが付いてくるでしょ~って感覚でした。

でも、単純に身長だけで決まるわけではないし、個人差もあるわけなので、本来は気にしたほうがいいのでは…と今更ながらに思ったのです。(遅い…)
最適解の計算方法は諸説あるようですが、実際のところどう判断すればいいのか…を改めて調べてみました。
目次
- 完成車ロードバイクのクランク長は?
- クランクの長さはどう決める?
- 長いクランクと短いクランク、それぞれのメリット&デメリット
- オッサンである自分は「短めのクランク」を選択してます
- クランク長の確認方法
- 各メーカーとグレード間で選べるクランク長は異なる
- 160mmを選びたい人はシマノの105一択
完成車ロードバイクのクランク長は?
ためしに、いくつかのメーカーの20万円以下の完成車ロードバイクで調べてみると…ジャイアントの「TCR SL 1(税込み165,000円)」
→フレームサイズによって、170~172.5mm
メリダの「SCULTURA RIM 400(税込み165,000円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
トレックの「Domane AL 4 Disc(174,900円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
スペシャライズドの「ALLEZ E5 ELITE(170,500円)」
→フレームサイズによって、165~170~172.5~175mm
…と、165mmから175mm の間でアッセンブルされることがわかります。
フレームサイズでクランク長は自ずと決まってくるので、選択の余地はないですね。
クランクの長さはどう決める?
適切なクランク長の基準として、よく見聞きするのが「クランク長=身長の10分の1」です。瞬時に計算できてわかりやすいので、ひとつの基準にはなるでしょうが、出典は不明っぽい。でも、本来は身長ではなく、股下の長さで決めるべき。短足かどうかも影響しますし、十把一絡げで「身長の10分の1」はやや乱暴でもあります。よって、参考程度にするのがいいかなと。
しかも、最近は「やや短めにする」トレンドだそうで、調べてみると、タイムトライアルの選手やトライアスロンの世界では「マイナス5mm」にする選手も増えているようです。平地メインのケイデンス重視ってことが影響しているのかな…。
っていうか、クランク長にも流行り廃りがあるんだ…。
まあ、タイヤやホイール幅も時代とともにスタンダードが変化するって考えれば、さほど変なことではないのでしょう。
長いクランクと短いクランク、それぞれのメリット&デメリット
長いクランクのメリット
回転軸からペダルまで長いので、テコの原理で力が掛かりやすい(=大きなパワーを発揮できる)です。シンプルな物理の法則ですね。長いクランクのデメリット
その反面、筋肉と膝への負担が大きい(=傷めやすい)です。それに、柔軟性も必要です。絶対的なスピードを求める、パワーに自信がある、身体が丈夫…なサイクリストには向いているでしょう。
短いクランクのメリット
- 膝への負担が少なく、効率的な円運動を行いやすい
- 股関節の動きが小さくて済む(柔軟性がさほど求められない)
- コンパクトなペダリングが可能
- (気持ちの問題ですが)空気抵抗が低くなる
- カーブで下げた足が地面に接触しにくくなる
通常、カーブで傾けたイン側のクランクは12時にすべきなので、クランク長に関係なく心がけたほうがいいとは思います。
短いクランクのデメリット
- パワーが出しにくい(出力が低下する)
- トップのギアが踏みにくく(トルクを掛けにくく)なる
テコの原理で不利なので、重いギアにするほど力は出しにくくなります。
オッサンである自分は「短めのクランク」を選択してます
ということで、長いクランク=トルク重視のペダリング、短いクランク=ケイデンス重視のペダリングに落ち着くというわけです。身長172cmの私であれば、「172mm」のクランクが適当という理屈になります。まあ、そもそも172mmクランクは存在しないので、172.5mmか170mmになるのですが、使っているのは一貫して170mm。これがもっともシックリきている(気がする)ので、替える気はないです。
オッサンになって筋力低下してくるし、それ以上に膝の負担は軽くしたい!ので、今後短くすることはあっても、170mmより長くすることはないでしょう。
クランク長の確認方法
シマノの場合、クランクの裏側に表記されています。カンパニョーロやスラムは…持ってないのでわかりませんが、たぶん書いてあるんじゃないかしら…。
ちなみに、シマノ、カンパニョーロ、スラム、どれも「2.5mm間隔」で調整可能です。
各メーカーとグレード間で選べるクランク長は異なる
各グレードで選べるクランク長を調べてみました。シマノ
デュラエース(R9100):165 / 167.5 / 170 / 172.5 / 175 / 177.5 / 180mm【7種類】↑
さすがプロ用なのであらゆる体格に幅広く&細かく対応してますね。
アルテグラ(R8000):165 / 170 / 172.5 / 175mm【4種類】
↑
ややレンジは狭くなってますが、一般的な男性であれば十分な選択肢です。
105(R7000):160 / 165 / 170 / 172.5 / 175mm【5種類】
↑
シマノのラインナップの中で、唯一「160mm」が存在します。
小柄なサイクリストさんは105で決まりですね。
ティアグラ(4700):165 / 170 / 172.5 / 175mm【4種類】
↑
アルテグラと同じです。
ソラ:165 / 170 / 175mm【3種類】
↑
選択肢は少なく、3つのみ。
クラリス:165 / 170 / 175mm【3種類】
↑
ソラと同じで、選択肢は3つのみ。
カンパニョーロ
スーパーレコード:165 / 170 / 172.5 / 175 mm【4種類】↑
シマノにはある「180mm」がないですね。
レコード:165 / 170 / 172.5 / 175 mm【4種類】
↑
スーパーレコードと同じく。
コーラス:165 / 170 / 172.5 / 175 mm【4種類】
↑
スーレコ、レコードと同じ。
ケンタウル:不明
↑
公式サイトにはなぜか情報ナシでした。
なお、ポテンザは2020年からディスコンです。
カンパニョーロでは最小が165mmで、シマノにある160mmが存在しませんでした。
よって、165mm~175mmの間で選ぶことになります。
最大でも175 mmまでしかなく、デュラエースでは選べる177.5mmと180mmはありません。
ちょっと意外です。
スラム
RED22:165mm / 167.5mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【5種類】↑
もっとも選択肢が広いです
FORCE22:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
FORCE1:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
APEX1:165mm / 170mm / 172.5mm / 175mm【4種類】
↑
同じです。
RIVAL22:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
RIVAL1:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
↑
同じです。
APEX10:170mm / 172.5mm / 175mm【3種類】
↑
もっとも選択肢が狭いです。
カンパニョーロ同様、165mm~175mmの間で選ぶことになります。
160mmを選びたい人はシマノの105一択
身長160cm以下の小柄な方で、なるべくショートクランクにしたいのなら、105の160mmで決まりですね。完成車で160mmクランクを選べる仕様だと嬉しいですが、そうでないならクランクセットのみ追加購入して取り替えるか、いっそのこと、フレーム組みでいくのもありかもしれません。
廉価版ロードバイクだと、フレーム単体購入ができないことがほとんだだと思うので、無難に行くならクランク単体追加購入→交換、が無難な選択になりそうです。
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます

コメント
コメント一覧 (6)
ショートクランクについて、トライアスロンのトレンドでは
ここ数年徐々にクランク長が短くなっています。
カーボンフレームが常識となり、乗り方も金属フレーム時代の常識が
通用しなくなっているようです。
参考のため、アイアンマンレースの選手のデータのリンクを張っておきます。
https://www.slowtwitch.com/Features/Kona_2019_Top_15_Women_Bike_Equipment_7551.html
(女子選手のデータにしたのは、日本人男性の体力・伸長が日本人男性の平均に近いからです。)
ちなみに、男性選手のデータはこちらです。
https://www.slowtwitch.com/Features/Kona_2019_Top_15_Men_Bike_Gear_7546.html
アイアンマンレースはスイム4kmのあとバイク180km走り、最後にフルマラソンです。
つまり、ロードレースのように絶対的スピードが求められるのではなく、
スピードと省エネのバランスがとれるセッティングが求められます。
その結果、クランク長が短いのです。
短いクランクですが、入手が容易で、強度もあり、コスパが良いところでは
東京サンエスさんのラ・クランクとJクランクがお勧めです。5本アームでかっこもいいです。
トライアスロンでは、4キロ水泳の後バイク180km
cyclegadget
が
しました
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しました
150からあったはず。
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とてもいい感じです
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しました