鎌倉に「イタリア人の作った新興ロードバイクメーカーのSANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)」があります。

場所は日本で制作者がイタリア人の場合、これは…どこの国のブランドになるんでしょう? なかなか珍しい事例ですね。

第1作目の「RB-01」がリリースされたのは2020年なので、まだ出来たてホヤホヤ。
しかも、見た目のインパクトが強烈すぎて、二度見不可避なのは間違いなし。

日本でもまだ限られた台数しか存在しないRB-01オーナーである、Yさんに取材させていただきました。


※動画もどうぞ

<オーナーさん>
  • Yさん(41歳、男性)
  • 鎌倉市在住
  • SANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)の「RB-01」

目次


ロードバイクを始めたキッカケ

12年ほど前に、転職で奈良から関東に引っ越したときに、自転車通勤してみようと思い立ったのがスタートですね。最初は安いフラットバーロードで片道10kmなので余裕でした。

自転車が本格的な趣味になったのはその1~2年後です。勤務先でロードバイク持っている人がけっこう増えてきたこともあり、自分もその流れに乗って2台目を買うことに。

その後、6年前に鎌倉に引っ越してきました。

Santillo RB-01との出会い&選んだ決め手

以前乗っていたロードバイクも10年近くになり、そろそろ新しいのが欲しいなーとぼんやり考えていました。そんなある時、最寄り駅までの通勤経路に Santillo のカフェ「Santillo Cicli & caffe The Garage」ができて、RB-01が並んでいるのを見て…それはもう衝撃的でしたね。

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最初は「なんだこれ?」って思いました。

かなり個性的なフレームをしているし、フレームセットで42万円もするので最初はちょっと不安でしたが、デザイナーのサンティッロ・フランチェスコさんご本人がお店にいて、しかも鎌倉在住の方であることが大きな安心材料でした。

決め手はもちろんデザインです。一目惚れでした。

2019年12月時点ではプロトタイプのみで、まだ完成してはいなくて、出荷開始が2020年5月。
ちなみに、自分のバイクは10台目です。

SANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)ってどんなブランド?

イタリア人デザイナーのフランチェスコ・サンティッロさんが神奈川県鎌倉市で創設したロードバイクブランドです。

リリースしているバイクは「SANTILLO RB-01」の1種類だけ。

ひと目見たら忘れられない個性的な形状をしていますが、なんとこれ、UCI規定をクリアしています。ただの奇抜なデザインではなく、きちんと設計されているんですよ。

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モチーフはチーターで、「引き締まった四肢で躍動的に大地を駆ける姿」だそうです。横から見た姿はたしかにそう見えますよね。ロゴデザインにもチーターが描かれています。

モノコック製法のカーボンフレームは、パートナーシップを結んだ台湾の有力メーカーが生産しています。

ちなみにフランチェスコ・サンティッロさんは、元々は自動車の世界に長くいらっしゃったデザイナーさんで、マセラティやピアッジョ(ベスパ)等のデザインを手がけた方でもあるんです。

ブランドのショールーム兼カフェである「The Garage」(鎌倉市常盤42-1)に行けば、実際の完成車やフレームを見ることもできるし、お茶や食事もできますよ。日本人の奥様といっしょに切り盛りされています。



SANTILLO CICLI 以外に検討したメーカーやモデル

ぼんやり考えていた頃は MERIDA REACT も考えていましたが、ほとんど比較検討していません。なにしろRB-01に一目惚れしてしまっていたので(笑)。

RB-01にはプロトタイプの頃から何回か試乗もさせてもらい、超個性的なデザインなのに、非常にクセのない乗り味だったのも好印象でした。

RB-01に乗ってみての感想

自分で組んだので時間がかかりまして、乗れる状態になったのは2020年の年末。なので、まだガッツリ乗り込んだわけではないのですが、走りについては不満なし!です。

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良い点

  • ガチガチではないけれど、剛性はほどよく高く、速く走れる
  • そこそこレーシーで、ちょうどよいバランスなので巡航維持がラク
  • 漕ぎ出しが軽い、とくに時速35キロからの加速が良い
  • 登坂もしやすい

イマイチな点

走りに関してはゼロなんですが、組み上げの途中での不満は1点あります。
なんと、旧式のリアディレイラーが付かないんです。

シマノのR8000はOKだけど、6800はダメでした。せめて先代モデルは取付可能だったらよかったのに~とは感じました。

ただ、次期ロットからはリアディレイラーハンガーが改善されるそうで、6800系も行けるとのことです。

組んでいる機材(コンポやホイール、各種パーツ)

コンポはシマノ アルテグラ 6800 と R8000 のミックス、シフターが6800で、FRのメカがR8000です。
ホイールはCarbonal の 38mm。

ブレーキは実は機械式ディスクです。
ブレーキキャリパーに Juin Tech の F1 を使っているのが特徴的かなと。

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機械式なんですが、キャリパー内部は油圧になっているディスクブレーキです。自分でオイル交換は出来ない仕様なんですが、逆に言えばメンテナンスフリー。シマノのSTIで引けるし、ブレーキパッドもシマノ製が使えます。

油圧は試乗程度でしか乗ったことがないので、ちゃんとした比較はできないですが、悪くないですよ。もちろん、油圧のほうが引きが軽くて、良く効くのは明らかですけどね。

シフターを以前のリムブレーキのロードバイクから移植したので、必然的に機械式になりました。ちなみに、リム用のシフターでも機械式ディスクブレーキは引けます。十分にスピードコントロールはできるし、身の危険を感じたことはありません。

機械式が好きだからあえてそうしているわけではなく、油圧を自分で組むのはちょっと手に負えないかな…と判断しただけ。いずれ油圧にはしたいです。油圧に替える際は、お店に任せようとは思っています。

お好きなサイクリングコースは?

2つあって、鎌倉市内とヤビツです。

市内は夜のトレーニングとして走ってて、春~秋にかけては「深沢→鎌倉大仏→由比ヶ浜→腰越→西鎌倉→手広経由で深沢」で10キロです。アップダウンが欲しかったら鎌倉山に行って1~2周します。

街灯もあるので不安はないですし、平日の夜は車が全然いなくてむしろ走りやすい。夜に海岸沿いを走るのって楽しいですよ。

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もうひとつのヤビツ峠に行くコースも好きで、ちょいちょい自走で向かっています。

ただ、子供がまだ小さくて、育児が大変。乗る時間の確保が難しい。自転車泊まりで出かけたことがなく、せいぜい富士ヒルクライムのときは前泊したことがあるくらい。

これまでは年間走行距離は1000キロちょいです。でも、これからはRB1となら遠くへ行けそうな気がしています。子供を自転車好きにさせられないか、目論んでおります(笑)。

地元の鎌倉で好きなお店

鎌倉駅近くにある「コクリコ」というクレープ屋が美味しいです。


※御成通り(西口を出て南へ行くとすぐ)

オッサンが一人でも気楽に立ち寄れる雰囲気のお店で、レモンシュガー&生クリームが有名。 生クリーム抜きとか、カスタマイズもしてくれますよ。

Santillo の 自転車ギャラリー兼カフェ(Santillo Cicli & caffe The Garage)はお茶だけでもOK?

ぜんぜんOKですよ。お食事もできるカフェです。

ただ、バイクの販売はしているけど、メンテナンスはここではしていません。完成車の納車やメンテナンスは藤沢にある「Bicycle Shop K-BASE」(藤沢市本町2-3-19)にお任せしているそうです。もちろん、Bicycle Shop K-BASEでもSantilloは取り扱っていますよ(^^)


これまで取材したなかで、RB-01はもっともビジュアルインパクトが高かったです。
caffe The Garage も近いので、ぜひ行ってきます。
ありがとうございました!\(^o^)/ヽ(^o^)丿

2021-02-21 15.43.50
※取材後、お茶をしてきました(^o^)

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