鎌倉に「イタリア人の作った新興ロードバイクメーカーのSANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)」があります。
場所は日本で制作者がイタリア人の場合、これは…どこの国のブランドになるんでしょう? なかなか珍しい事例ですね。
第1作目の「RB-01」がリリースされたのは2020年なので、まだ出来たてホヤホヤ。
しかも、見た目のインパクトが強烈すぎて、二度見不可避なのは間違いなし。
日本でもまだ限られた台数しか存在しないRB-01オーナーである、Yさんに取材させていただきました。
※動画もどうぞ
<オーナーさん>
自転車が本格的な趣味になったのはその1~2年後です。勤務先でロードバイク持っている人がけっこう増えてきたこともあり、自分もその流れに乗って2台目を買うことに。
その後、6年前に鎌倉に引っ越してきました。
最初は「なんだこれ?」って思いました。
かなり個性的なフレームをしているし、フレームセットで42万円もするので最初はちょっと不安でしたが、デザイナーのサンティッロ・フランチェスコさんご本人がお店にいて、しかも鎌倉在住の方であることが大きな安心材料でした。
決め手はもちろんデザインです。一目惚れでした。
2019年12月時点ではプロトタイプのみで、まだ完成してはいなくて、出荷開始が2020年5月。
ちなみに、自分のバイクは10台目です。
リリースしているバイクは「SANTILLO RB-01」の1種類だけ。
ひと目見たら忘れられない個性的な形状をしていますが、なんとこれ、UCI規定をクリアしています。ただの奇抜なデザインではなく、きちんと設計されているんですよ。
モチーフはチーターで、「引き締まった四肢で躍動的に大地を駆ける姿」だそうです。横から見た姿はたしかにそう見えますよね。ロゴデザインにもチーターが描かれています。
モノコック製法のカーボンフレームは、パートナーシップを結んだ台湾の有力メーカーが生産しています。
ちなみにフランチェスコ・サンティッロさんは、元々は自動車の世界に長くいらっしゃったデザイナーさんで、マセラティやピアッジョ(ベスパ)等のデザインを手がけた方でもあるんです。
ブランドのショールーム兼カフェである「The Garage」(鎌倉市常盤42-1)に行けば、実際の完成車やフレームを見ることもできるし、お茶や食事もできますよ。日本人の奥様といっしょに切り盛りされています。
RB-01にはプロトタイプの頃から何回か試乗もさせてもらい、超個性的なデザインなのに、非常にクセのない乗り味だったのも好印象でした。
なんと、旧式のリアディレイラーが付かないんです。
シマノのR8000はOKだけど、6800はダメでした。せめて先代モデルは取付可能だったらよかったのに~とは感じました。
ただ、次期ロットからはリアディレイラーハンガーが改善されるそうで、6800系も行けるとのことです。
ホイールはCarbonal の 38mm。
ブレーキは実は機械式ディスクです。
ブレーキキャリパーに Juin Tech の F1 を使っているのが特徴的かなと。
機械式なんですが、キャリパー内部は油圧になっているディスクブレーキです。自分でオイル交換は出来ない仕様なんですが、逆に言えばメンテナンスフリー。シマノのSTIで引けるし、ブレーキパッドもシマノ製が使えます。
油圧は試乗程度でしか乗ったことがないので、ちゃんとした比較はできないですが、悪くないですよ。もちろん、油圧のほうが引きが軽くて、良く効くのは明らかですけどね。
シフターを以前のリムブレーキのロードバイクから移植したので、必然的に機械式になりました。ちなみに、リム用のシフターでも機械式ディスクブレーキは引けます。十分にスピードコントロールはできるし、身の危険を感じたことはありません。
機械式が好きだからあえてそうしているわけではなく、油圧を自分で組むのはちょっと手に負えないかな…と判断しただけ。いずれ油圧にはしたいです。油圧に替える際は、お店に任せようとは思っています。
市内は夜のトレーニングとして走ってて、春~秋にかけては「深沢→鎌倉大仏→由比ヶ浜→腰越→西鎌倉→手広経由で深沢」で10キロです。アップダウンが欲しかったら鎌倉山に行って1~2周します。
街灯もあるので不安はないですし、平日の夜は車が全然いなくてむしろ走りやすい。夜に海岸沿いを走るのって楽しいですよ。
もうひとつのヤビツ峠に行くコースも好きで、ちょいちょい自走で向かっています。
ただ、子供がまだ小さくて、育児が大変。乗る時間の確保が難しい。自転車泊まりで出かけたことがなく、せいぜい富士ヒルクライムのときは前泊したことがあるくらい。
これまでは年間走行距離は1000キロちょいです。でも、これからはRB1となら遠くへ行けそうな気がしています。子供を自転車好きにさせられないか、目論んでおります(笑)。
※御成通り(西口を出て南へ行くとすぐ)
オッサンが一人でも気楽に立ち寄れる雰囲気のお店で、レモンシュガー&生クリームが有名。 生クリーム抜きとか、カスタマイズもしてくれますよ。
ただ、バイクの販売はしているけど、メンテナンスはここではしていません。完成車の納車やメンテナンスは藤沢にある「Bicycle Shop K-BASE」(藤沢市本町2-3-19)にお任せしているそうです。もちろん、Bicycle Shop K-BASEでもSantilloは取り扱っていますよ(^^)
これまで取材したなかで、RB-01はもっともビジュアルインパクトが高かったです。
caffe The Garage も近いので、ぜひ行ってきます。
ありがとうございました!\(^o^)/ヽ(^o^)丿
※取材後、お茶をしてきました(^o^)
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
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場所は日本で制作者がイタリア人の場合、これは…どこの国のブランドになるんでしょう? なかなか珍しい事例ですね。
第1作目の「RB-01」がリリースされたのは2020年なので、まだ出来たてホヤホヤ。
しかも、見た目のインパクトが強烈すぎて、二度見不可避なのは間違いなし。
日本でもまだ限られた台数しか存在しないRB-01オーナーである、Yさんに取材させていただきました。
※動画もどうぞ
<オーナーさん>
- Yさん(41歳、男性)
- 鎌倉市在住
- SANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)の「RB-01」
目次
- ロードバイクを始めたキッカケ
- Santillo RB-01との出会い&選んだ決め手
- SANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)ってどんなブランド?
- SANTILLO CICLI 以外に検討したメーカーやモデル
- RB-01に乗ってみての感想
- 組んでいる機材(コンポやホイール、各種パーツ)
- お好きなサイクリングコースは?
- 地元の鎌倉で好きなお店
- Santillo の 自転車ギャラリー兼カフェ(Santillo Cicli & caffe The Garage)はお茶だけでもOK?
- 【募集】取材させていただけませんか?
ロードバイクを始めたキッカケ
12年ほど前に、転職で奈良から関東に引っ越したときに、自転車通勤してみようと思い立ったのがスタートですね。最初は安いフラットバーロードで片道10kmなので余裕でした。自転車が本格的な趣味になったのはその1~2年後です。勤務先でロードバイク持っている人がけっこう増えてきたこともあり、自分もその流れに乗って2台目を買うことに。
その後、6年前に鎌倉に引っ越してきました。
Santillo RB-01との出会い&選んだ決め手
以前乗っていたロードバイクも10年近くになり、そろそろ新しいのが欲しいなーとぼんやり考えていました。そんなある時、最寄り駅までの通勤経路に Santillo のカフェ「Santillo Cicli & caffe The Garage」ができて、RB-01が並んでいるのを見て…それはもう衝撃的でしたね。最初は「なんだこれ?」って思いました。
かなり個性的なフレームをしているし、フレームセットで42万円もするので最初はちょっと不安でしたが、デザイナーのサンティッロ・フランチェスコさんご本人がお店にいて、しかも鎌倉在住の方であることが大きな安心材料でした。
決め手はもちろんデザインです。一目惚れでした。
2019年12月時点ではプロトタイプのみで、まだ完成してはいなくて、出荷開始が2020年5月。
ちなみに、自分のバイクは10台目です。
SANTILLO CICLI(サンティッロ・チクリ)ってどんなブランド?
イタリア人デザイナーのフランチェスコ・サンティッロさんが神奈川県鎌倉市で創設したロードバイクブランドです。リリースしているバイクは「SANTILLO RB-01」の1種類だけ。
ひと目見たら忘れられない個性的な形状をしていますが、なんとこれ、UCI規定をクリアしています。ただの奇抜なデザインではなく、きちんと設計されているんですよ。
モチーフはチーターで、「引き締まった四肢で躍動的に大地を駆ける姿」だそうです。横から見た姿はたしかにそう見えますよね。ロゴデザインにもチーターが描かれています。
モノコック製法のカーボンフレームは、パートナーシップを結んだ台湾の有力メーカーが生産しています。
ちなみにフランチェスコ・サンティッロさんは、元々は自動車の世界に長くいらっしゃったデザイナーさんで、マセラティやピアッジョ(ベスパ)等のデザインを手がけた方でもあるんです。
ブランドのショールーム兼カフェである「The Garage」(鎌倉市常盤42-1)に行けば、実際の完成車やフレームを見ることもできるし、お茶や食事もできますよ。日本人の奥様といっしょに切り盛りされています。
SANTILLO CICLI 以外に検討したメーカーやモデル
ぼんやり考えていた頃は MERIDA REACT も考えていましたが、ほとんど比較検討していません。なにしろRB-01に一目惚れしてしまっていたので(笑)。RB-01にはプロトタイプの頃から何回か試乗もさせてもらい、超個性的なデザインなのに、非常にクセのない乗り味だったのも好印象でした。
RB-01に乗ってみての感想
自分で組んだので時間がかかりまして、乗れる状態になったのは2020年の年末。なので、まだガッツリ乗り込んだわけではないのですが、走りについては不満なし!です。良い点
- ガチガチではないけれど、剛性はほどよく高く、速く走れる
- そこそこレーシーで、ちょうどよいバランスなので巡航維持がラク
- 漕ぎ出しが軽い、とくに時速35キロからの加速が良い
- 登坂もしやすい
イマイチな点
走りに関してはゼロなんですが、組み上げの途中での不満は1点あります。なんと、旧式のリアディレイラーが付かないんです。
シマノのR8000はOKだけど、6800はダメでした。せめて先代モデルは取付可能だったらよかったのに~とは感じました。
ただ、次期ロットからはリアディレイラーハンガーが改善されるそうで、6800系も行けるとのことです。
組んでいる機材(コンポやホイール、各種パーツ)
コンポはシマノ アルテグラ 6800 と R8000 のミックス、シフターが6800で、FRのメカがR8000です。ホイールはCarbonal の 38mm。
ブレーキは実は機械式ディスクです。
ブレーキキャリパーに Juin Tech の F1 を使っているのが特徴的かなと。
機械式なんですが、キャリパー内部は油圧になっているディスクブレーキです。自分でオイル交換は出来ない仕様なんですが、逆に言えばメンテナンスフリー。シマノのSTIで引けるし、ブレーキパッドもシマノ製が使えます。
油圧は試乗程度でしか乗ったことがないので、ちゃんとした比較はできないですが、悪くないですよ。もちろん、油圧のほうが引きが軽くて、良く効くのは明らかですけどね。
シフターを以前のリムブレーキのロードバイクから移植したので、必然的に機械式になりました。ちなみに、リム用のシフターでも機械式ディスクブレーキは引けます。十分にスピードコントロールはできるし、身の危険を感じたことはありません。
機械式が好きだからあえてそうしているわけではなく、油圧を自分で組むのはちょっと手に負えないかな…と判断しただけ。いずれ油圧にはしたいです。油圧に替える際は、お店に任せようとは思っています。
お好きなサイクリングコースは?
2つあって、鎌倉市内とヤビツです。市内は夜のトレーニングとして走ってて、春~秋にかけては「深沢→鎌倉大仏→由比ヶ浜→腰越→西鎌倉→手広経由で深沢」で10キロです。アップダウンが欲しかったら鎌倉山に行って1~2周します。
街灯もあるので不安はないですし、平日の夜は車が全然いなくてむしろ走りやすい。夜に海岸沿いを走るのって楽しいですよ。
もうひとつのヤビツ峠に行くコースも好きで、ちょいちょい自走で向かっています。
ただ、子供がまだ小さくて、育児が大変。乗る時間の確保が難しい。自転車泊まりで出かけたことがなく、せいぜい富士ヒルクライムのときは前泊したことがあるくらい。
これまでは年間走行距離は1000キロちょいです。でも、これからはRB1となら遠くへ行けそうな気がしています。子供を自転車好きにさせられないか、目論んでおります(笑)。
地元の鎌倉で好きなお店
鎌倉駅近くにある「コクリコ」というクレープ屋が美味しいです。※御成通り(西口を出て南へ行くとすぐ)
オッサンが一人でも気楽に立ち寄れる雰囲気のお店で、レモンシュガー&生クリームが有名。 生クリーム抜きとか、カスタマイズもしてくれますよ。
Santillo の 自転車ギャラリー兼カフェ(Santillo Cicli & caffe The Garage)はお茶だけでもOK?
ぜんぜんOKですよ。お食事もできるカフェです。ただ、バイクの販売はしているけど、メンテナンスはここではしていません。完成車の納車やメンテナンスは藤沢にある「Bicycle Shop K-BASE」(藤沢市本町2-3-19)にお任せしているそうです。もちろん、Bicycle Shop K-BASEでもSantilloは取り扱っていますよ(^^)
これまで取材したなかで、RB-01はもっともビジュアルインパクトが高かったです。
caffe The Garage も近いので、ぜひ行ってきます。
ありがとうございました!\(^o^)/ヽ(^o^)丿
※取材後、お茶をしてきました(^o^)
【募集】取材させていただけませんか?
「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
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コメント
コメント一覧 (4)
自宅から自転車で5分のところなんですが、気づきにくい場所なんですよね。
失礼ながら、「こんな寂れた深沢地区にロードバイクのカフェ?」と思っちゃいました。
でも、こんなカッコいいフレームとは思いませんでした。
これなら私も欲しい。でも高そう・・
初めてお店を見つけたときは、ミニベロで通り過ぎようとしたところを戻って外から眺めていたら、オーナーと思われるご夫婦から「良かったらどうぞ中へ。自転車も一緒に。」と声をかけられましたが、急いでいたので断ってしまいました(><)
cyclegadget
がしました
シートステーなんかはピナレロのようであり、言われてみれば確かにチーターが駆けている時の後ろ足にも見えますね
いやー面白い
UCIレースでZフレームが使えなくなって久しいですが、今後ワールドツアーなんかでもこういったフレームが走るようになると楽しそうですね
cyclegadget
がしました
プロトタイプとか、BORAで組んだ超かっこいいのもあったり、お茶&見学されたらいかがでしょう?気さくなご夫婦でしたよ(*^^*)
cyclegadget
がしました
カラバリも豊富で、個性あふれるフレームですね。
これに乗ったら、めっちゃ注目浴びると思います!
cyclegadget
がしました