ロードバイクにハマればハマるほど、台数が増えていくのは自然の摂理。
1台のつもりが2台、3台…そして気づけば部屋がバイクで埋め尽くされる…のはあるあるではないでしょうか。
今回登場するOさんは、6年間で7台のバイクにお乗りですが、所有しているのは常に1台。つまり、買い足しではなく、買い替えです。ちょっと頻度が高い気はしますが、どういう理由でこうなっているのか、お話を伺ってみました。

<オーナーさん>
ものぐさな性格で、「ギリギリまで寝ていたかった=速く行くにはロードバイク!」という発想でロードバイクを選びました。
メーカー名はなんとなくしか知らず、ロードバイクは高価なモノって意識はあって、ボーナス時期に合わせた範囲内で買ったのがメリダのRIDE(2014年のランプレ・メリダモデル)。アルミ製で、コミコミ17万円ほどでした。

雨の日はママチャリ、それ以外はロードバイク…と往復28kmを走ってました。電車はダイヤに合わせないといけないけど、自転車なら自由ってのが良かったです。
そんな意識はなかったですが、そう言われるとまんざらでもなく、2016年にスクルトゥーラ3000のカーボンロードに買い替えました。

まず感動したのがカーボンの軽さ!思えば、ここから沼にハマっていった気がします。ホイールをゾンダに替えたり、海外通販に手を染めたり…(笑)。
土曜の0時に出発し、朝の9時過ぎに館山に到着しましたね。この時点で150km。帰りは寄り道して合計370kmです。
テンション上がってたので眠くはなかったです。ただ、時間に追われているので現地滞在は2時間のみ。観光する暇はなく、そのままとんぼ返りです。
高校時代はアーチェリー部だったのもあって、下半身は強かったんだと思います。自転車の基礎体力という意味でも、今に活きていますね。
アーチェリーって下半身がしっかりしてないとダメな競技で、下半身で体を固定するんです。で、腕力ではなく背筋で引くイメージです。
弓の練習の前に10km走り込みしてましたし、雨の日はウェイトトレーニングでした。強い弓を使おうとするとやはり筋力も必要になりますからね。
余談ですが、趣味も仕事も車関係でして、整備士以外にはテストドライバーの経験もあります。専用コースを限界まで追い込む走り方をするので、体力も集中力も求められるんですよ。
本格的な沼に突入したタイミングがここでしたね…。注文して3日で届いたので、即、自分で組んでしまいました。
もうすごかったです。感激しながら乗っていました。その年の6月に「コンポもフラッグシップモデルにしよう」ってなり、アルテグラから9100デュラエースに載せ替えました。

まず、シフターに差を感じます。デュラエースは半分ほどシフトしただけで変速する感触です。とくにフロントの変速が優秀で「え、これだけしか押してないのに、もうアウターに上がるの?」って感動しました。
バイクが軽量(6.5kg)なこともあって、弧を描くように飛びましたね……私は腰をしたたかに打ち、擦り傷しまくりました。地面に叩きつけられてフレームはオシャカ。コンポーネントはかろうじて生き残りましたが、買ってわずか6ヶ月で廃車です。

エアロフレームで、踏むと速いんですが、登りが遅くて楽しくなかったです。重かったんでしょうかね、買って1週間で気づいてしまいました。
我慢して乗っていたんですが、買った翌月に2018年モデルの発表があって、ADDICT RCプロ(黒ベースに黄色ロゴ)をフレーム単体で衝動的に買ってしまいました。定価47万円しましたが(苦笑)。

年末までFOILに乗りながらパーツの到着を待ち、知り合いにFOILを売って現金を作り、12月中に自分で組み上げました。
ADDICT RCプロは登りが楽しい!です。FOILはダンシングしないと進まないかんじだったのが、ADDICT RCプロはシッティングでも進みます。ダンシングするとバン!って進むのも気に入ってます。
軽い気持ちで「今度はディスクロードバイクかな」と言ったら、なんと買ってくれたんです。それもあり、2019年にメリダのスクルトゥーラディスクにしました。

コンポーネントはR8000、ホイールはBORAの1台完成車としてのプレゼントです。総額75万円もするので、「いいよ、高いから」って言ったのに、記念日大事だから!って買ってくれました。ということで、またスクルトゥーラに戻ってきました。
さすがにそんなことしないだろってタカを括っていたら、なんと玄関から外に放り投げちゃいまして、チェーンステーにクラックが…。
数日後には仲直りしまして、その後ポタリングには使ってみたものの、一度落車して軽く怪我をしたのもあって、妻が弁償してくれることになりました。
コンポとホイールは生きていたのでお引越しするとして、嫁からは「スクルトゥーラのフレームと同じ価格(フレームで35万円)までね」と釘を刺されて一緒にショップに向かいました。
LOOKのHuezとかスペシャとか色々あったものの、好みのカラーがなく、2時間ほどその場で悩みました。そしたら、TIMEのアルプデュエズ01を発見したんです。となりにはピナレロのF12もありました。
しかし、アルプデュエズ01はフレームで64万円!完全アウト!妻も「それは無理」ってなり、F12はもっと高いので当然NG。その日はいったん帰宅しました。
2日後、嫁が仕事休んでひとりでショップに再度見に行ったそうです。カラーが気に入っていたそうで。で、妻からなんと「TIMEを買ってOK」の許可がおりました。
ぶん投げて壊して悪かったという気持ちもあったそうで、「いいの?スクルトゥーラの2倍するよ?」って言ったけど、OKしてくれました。
そんなこんなで、アルプデュエズ01で7台目です。

超軽量ではないけど、乗ってて不快感も疲れにくい。坂を登りきってすぐ加速できてしまいます。何人かの仲間に試乗させてみたら、全員「奥から加速してくれる」って口を揃えます。性能面ではまったく不満なし。ただ、乗り心地は普通です。
光のあたり方でロゴのテカリがかわるのも好みです。これまででベストバイクがアルプデュエズ01ですね。ついに欲しいバイクがなくなりました。
ちなみに、使用機材はこんなかんじ。
↓

唯一の不満は、シートポストが専用品ってこと。一度、シートポストのやぐらが故障し、フランスに送ることになりまして、3週間もかかりました。生涯保証がついているので、保証対応にはなりましたが、パーツによては入手が難しいってことはあります。
そういえば、スペシャライズドのS-WORKS TARMAC SL7ってのが最新で話題になってますね。Vengeがラインナップからなくなったそうな。仲間からは「買わないの?」とそそのかされていますが、アルプデュエズ01は手放さないつもりです。
たぶん……。
意味深な終わり方に期待してしまいます! ありがとうございました~。\(^o^)/ヽ(^o^)丿
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1台のつもりが2台、3台…そして気づけば部屋がバイクで埋め尽くされる…のはあるあるではないでしょうか。
今回登場するOさんは、6年間で7台のバイクにお乗りですが、所有しているのは常に1台。つまり、買い足しではなく、買い替えです。ちょっと頻度が高い気はしますが、どういう理由でこうなっているのか、お話を伺ってみました。

<オーナーさん>
- Oさん(男性・41歳)
- 千葉県山武市
- タイムアルプデュエズ01(フラッグシップモデル)
目次
- 最初のロードバイクはメリダのRIDE
- 次に買い替えたのがメリダのスクルトゥーラ3000
- スクルトゥーラ3000で山武市から館山へ行ってみた
- 次に買ったのはスクルトゥーラTeamEのフラッグシップモデル
- しかし、事故でスクルトゥーラTeamEが廃車に
- 2015年モデルのスコットFOIL、そしてADDICT RCプロへ
- メリダのスクルトゥーラディスクをプレゼントされる
- 夫婦喧嘩でスクルトゥーラが壊れる
- アルプデュエズ01のインプレ
- 複数台は持たない、常に1台を乗り倒す
- 【募集】取材させていただけませんか?
最初のロードバイクはメリダのRIDE
35歳のとき、以前の職場で通勤で自転車に乗り始めました。車が故障してしまったので代替手段として。片道14kmでしたね。ものぐさな性格で、「ギリギリまで寝ていたかった=速く行くにはロードバイク!」という発想でロードバイクを選びました。
メーカー名はなんとなくしか知らず、ロードバイクは高価なモノって意識はあって、ボーナス時期に合わせた範囲内で買ったのがメリダのRIDE(2014年のランプレ・メリダモデル)。アルミ製で、コミコミ17万円ほどでした。

雨の日はママチャリ、それ以外はロードバイク…と往復28kmを走ってました。電車はダイヤに合わせないといけないけど、自転車なら自由ってのが良かったです。
次に買い替えたのがメリダのスクルトゥーラ3000
1年以上、自転車通勤をつづけたおかげで、いつのまにか体力が付きました。そのころ、お正月の走行会に誘われて、坂メインでグループライドをしたら、周囲から「登りが速いね」って言われたんです。そんな意識はなかったですが、そう言われるとまんざらでもなく、2016年にスクルトゥーラ3000のカーボンロードに買い替えました。

まず感動したのがカーボンの軽さ!思えば、ここから沼にハマっていった気がします。ホイールをゾンダに替えたり、海外通販に手を染めたり…(笑)。
スクルトゥーラ3000で山武市から館山へ行ってみた
長距離ライドに慣れてくると、周囲に距離自慢する人が現れます。じゃあ自分もやってみるかと思いたち、山武市→館山市の往復370kmをソロで走りました。土曜の0時に出発し、朝の9時過ぎに館山に到着しましたね。この時点で150km。帰りは寄り道して合計370kmです。
テンション上がってたので眠くはなかったです。ただ、時間に追われているので現地滞在は2時間のみ。観光する暇はなく、そのままとんぼ返りです。
高校時代はアーチェリー部だったのもあって、下半身は強かったんだと思います。自転車の基礎体力という意味でも、今に活きていますね。
アーチェリーって下半身がしっかりしてないとダメな競技で、下半身で体を固定するんです。で、腕力ではなく背筋で引くイメージです。
弓の練習の前に10km走り込みしてましたし、雨の日はウェイトトレーニングでした。強い弓を使おうとするとやはり筋力も必要になりますからね。
余談ですが、趣味も仕事も車関係でして、整備士以外にはテストドライバーの経験もあります。専用コースを限界まで追い込む走り方をするので、体力も集中力も求められるんですよ。
次に買ったのはスクルトゥーラTeamEのフラッグシップモデル
2017年に、メリダのスクルトゥーラTeamE(フラッグシップモデル)を注文してしまいました。ショップの店長と話していたら、ついそそのかされてしまって(笑)。本格的な沼に突入したタイミングがここでしたね…。注文して3日で届いたので、即、自分で組んでしまいました。
もうすごかったです。感激しながら乗っていました。その年の6月に「コンポもフラッグシップモデルにしよう」ってなり、アルテグラから9100デュラエースに載せ替えました。

まず、シフターに差を感じます。デュラエースは半分ほどシフトしただけで変速する感触です。とくにフロントの変速が優秀で「え、これだけしか押してないのに、もうアウターに上がるの?」って感動しました。
しかし、事故でスクルトゥーラTeamEが廃車に
14%の下り坂をスピード出して下っていたとき、段差を踏んでしまってバイクもろともバーン!と跳ね上がったんです。バイクが軽量(6.5kg)なこともあって、弧を描くように飛びましたね……私は腰をしたたかに打ち、擦り傷しまくりました。地面に叩きつけられてフレームはオシャカ。コンポーネントはかろうじて生き残りましたが、買ってわずか6ヶ月で廃車です。
2015年モデルのスコットFOIL、そしてADDICT RCプロへ
で、2年前のスコットFOIL在庫のモデルが、完成車で37万円だったのでそれに買い替えました。それが2017年のこと。
エアロフレームで、踏むと速いんですが、登りが遅くて楽しくなかったです。重かったんでしょうかね、買って1週間で気づいてしまいました。
我慢して乗っていたんですが、買った翌月に2018年モデルの発表があって、ADDICT RCプロ(黒ベースに黄色ロゴ)をフレーム単体で衝動的に買ってしまいました。定価47万円しましたが(苦笑)。

年末までFOILに乗りながらパーツの到着を待ち、知り合いにFOILを売って現金を作り、12月中に自分で組み上げました。
ADDICT RCプロは登りが楽しい!です。FOILはダンシングしないと進まないかんじだったのが、ADDICT RCプロはシッティングでも進みます。ダンシングするとバン!って進むのも気に入ってます。
メリダのスクルトゥーラディスクをプレゼントされる
「これで、もう買うバイクがなくなったな~」って大満足していたんですが、2018年3月に事件がが起きました。妻から「誕生日、何が欲しい?」と聞かれて、なんだろう…?とくに無いし、と思ったんですが、「じゃあ、誕生日とクリスマスを合算してなんか買おうか?」って言ってくれました。軽い気持ちで「今度はディスクロードバイクかな」と言ったら、なんと買ってくれたんです。それもあり、2019年にメリダのスクルトゥーラディスクにしました。

コンポーネントはR8000、ホイールはBORAの1台完成車としてのプレゼントです。総額75万円もするので、「いいよ、高いから」って言ったのに、記念日大事だから!って買ってくれました。ということで、またスクルトゥーラに戻ってきました。
夫婦喧嘩でスクルトゥーラが壊れる
ずっとリムブレーキだったのが、ついにディスクブレーキデビューです。効きがよくて、引きが軽いのには感動しました。「嫁のプレゼントだし、さすがにもう買い換えることはないな~」って思ってたのが、2019年11月に夫婦喧嘩をして、妻が「スクルトゥーラ、外にぶん投げるよ!壊れても弁償しないよ!」って言いました。さすがにそんなことしないだろってタカを括っていたら、なんと玄関から外に放り投げちゃいまして、チェーンステーにクラックが…。
数日後には仲直りしまして、その後ポタリングには使ってみたものの、一度落車して軽く怪我をしたのもあって、妻が弁償してくれることになりました。
コンポとホイールは生きていたのでお引越しするとして、嫁からは「スクルトゥーラのフレームと同じ価格(フレームで35万円)までね」と釘を刺されて一緒にショップに向かいました。
LOOKのHuezとかスペシャとか色々あったものの、好みのカラーがなく、2時間ほどその場で悩みました。そしたら、TIMEのアルプデュエズ01を発見したんです。となりにはピナレロのF12もありました。
しかし、アルプデュエズ01はフレームで64万円!完全アウト!妻も「それは無理」ってなり、F12はもっと高いので当然NG。その日はいったん帰宅しました。
2日後、嫁が仕事休んでひとりでショップに再度見に行ったそうです。カラーが気に入っていたそうで。で、妻からなんと「TIMEを買ってOK」の許可がおりました。
ぶん投げて壊して悪かったという気持ちもあったそうで、「いいの?スクルトゥーラの2倍するよ?」って言ったけど、OKしてくれました。
そんなこんなで、アルプデュエズ01で7台目です。
アルプデュエズ01のインプレ
TIMEはフレームの製造工程が独特だそうで、そのせいもあってか乗った感触がこれまでのどのバイクとも違うんです。段差でふつうはガターンとなるのが、ガタッとすぐ衝撃が収まるかんじ。
超軽量ではないけど、乗ってて不快感も疲れにくい。坂を登りきってすぐ加速できてしまいます。何人かの仲間に試乗させてみたら、全員「奥から加速してくれる」って口を揃えます。性能面ではまったく不満なし。ただ、乗り心地は普通です。
光のあたり方でロゴのテカリがかわるのも好みです。これまででベストバイクがアルプデュエズ01ですね。ついに欲しいバイクがなくなりました。
ちなみに、使用機材はこんなかんじ。
↓
- コンポーネント:R8000
- ハンドル:シマノプロヴァイブカーボンコンパクトSL
- ステム:イーストンEC90SL10D90mm
- ディスクローター:前後XTR160mm
- サドル:中華の軽いモノ
- ホイール:ボーラワン50DBチューブラー
- ペダル:タイムXpro10
- タイヤ:ヴイットリアコルサ25mm

唯一の不満は、シートポストが専用品ってこと。一度、シートポストのやぐらが故障し、フランスに送ることになりまして、3週間もかかりました。生涯保証がついているので、保証対応にはなりましたが、パーツによては入手が難しいってことはあります。
複数台は持たない、常に1台を乗り倒す
性格的に、自分は1台を徹底的に乗り倒したいタイプ。実家が農家なのでスペースはあって、置き場所には困りませんが、複数台所有すると自分はダメになってしまうんじゃないかなと(笑)。そういえば、スペシャライズドのS-WORKS TARMAC SL7ってのが最新で話題になってますね。Vengeがラインナップからなくなったそうな。仲間からは「買わないの?」とそそのかされていますが、アルプデュエズ01は手放さないつもりです。
たぶん……。
意味深な終わり方に期待してしまいます! ありがとうございました~。\(^o^)/ヽ(^o^)丿
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コメント
コメント一覧 (2)
ただ、このバックアップ体制なら沼どころか深海にまで行けるんじゃ?・・・との妄想が沸き
ふと・・以前、アラブの王子が「事故ったから代わりのカウンタック持って来てくれる?」と
何気ない日常会話のような調子でディーラーと話をしている動画を観たことを思い出しました。
6年落ちのトレックを中古購入した穴埋めに10年落ちの中古アンカー2台を売却した爺さんは
住む世界が違うのだから・・・と思いつつも額は違えど一般人から見れば同じ穴のムジナかな?
しかし、文字どうりの自転車操業という沼から何時抜け出せるのか?沼は続くよ何処までも。
cyclegadget
が
しました
広い沼に浅くはまる、小さい沼に深ーくハマる…どちらもそれぞれの良さがありそう。
ちなみにカウンタックのエピソードは面白すぎます(笑)。
cyclegadget
が
しました