ここ数回は若者への取材が続いてきた「あなたのロードバイクを見せてください!」シリーズですが、今回は一気に60代のオーナーさん。お若い頃からスキーに打ち込んでおり、自転車に目覚めたのはずっとあとのことだそうな。
川崎市在住ということで、直に会っての取材となりました。
/カラーが渋くて( ・∀・)イイ!!\
<オーナーさん>
リハビリどうするかなーって考えていた時に、知人が「ロードバイクはどう?」と勧めてくれました。で、ショップで試しに試乗したら感激しまして。FCR1というのが10万円だったのが8万円に値下げしてたので、すぐ買いました。
年齢でいうと、45歳で手術をし、46歳で自転車生活を開始したって感じです。
カーボンの自転車もあるってのは知ってましたが、当時はまだアルミ全盛で、なんとなく「カーボンは上級者のためのもので、初心者の自分が使うものではない」って思い込んでいたんです。
2006年にホリゾンタルのクラシカルなクロモリが欲しくなり、Lemondの「クルワ・デ・ファー(Croix de Fer)」ってブランドを買い足しました。完成車で税込み19万円。当時はブランドの知識も薄かったのですが、プラチナスチールというものでできたちょっと珍しいクロモリフレームです。
フロントギアがトリプルあって、「3段もあるなんてすごい!」と思っていました。その後、フロント3段はダサくね?ってことに気づきましたが(笑)。
クルワ・デ・ファー(Croix de Fer)には2006から2011年まで乗りましたね。
で、CAAD10には2016年まで乗ってました。そしてついに、SuperSix EVO に出会います。
フレーム重量はフォークも込みで1kgちょいとかなり軽い。組んでみたらたったの6.3kgでしたよ。当時では最軽量だったようです。
試乗はせずに決めましたが、キャノンデールは信頼できるブランドだし、そこのトップモデルが悪いはずがないって信じていたので、不安はなかったです。
アルミならではの、わかりやすい「カーン!」というかかりの良さはなかった。でも、乗り出すに連れてどんどん印象はよくなっていきました。
EASTONの90SLXというホイールも使っていましたが、軽いけど柔らかすぎてこっちは合わなかった印象です。
コンポーネントは9000系デュラエース。タイヤは25cのピレリのP Zero Velo。ただ、、、25cなのにやたら太くって、計測してみたら28cもありました(笑)。なんだこれ?って思いましたが、タイヤ自体は素晴らしいです。
転がりも良いし、乗り心地もよく、とくにダウンヒルの安定感とグリップが絶品です。これまで使った中でベストですね。精度的にどうなんだ?とは思いましたが、文句なしのタイヤだと断言できます。
Thomsonのステムとシートポストを使っています。このThomsonというブランド、なんとアルミからの削り出しなんですよ。軽くて剛性がすごいです。
サドルはサンマルクのカーボンレールのもの。
基本、整備は全部自分でします。パーツは海外通販で取り寄せますね。工具を使うのは好きだし、仕事でも使っているし、苦になりません。ただ、BBがプレスフィットなのでそこだけは店にお願いしました。
まあ、冷静に考えるとコスト的にけっこうなことになるので、現段階では非現実的なかと。まあ、羨ましいですけどね。
ところで、こないだフルクラムのレーシング4をポチりました。リムハイト高めでやや重いんですけど、平地巡行用としてなら十分。それに安いですしね。カンパニョーロの同等クラスのシロッコも考えましたが、見た目でレーシング4にしました。
私は高いホイール1本をずっと使い続けるタイプではなく、リーズナブルなのをいくつも持って交換して楽しむ派です。アルミスポークのレーシングゼロ、ステンレススポークのレーシング4を使い分けていこうかなと。
定番ですが、尾根幹とクロスコーヒー、津久井湖とゼブラコーヒー。ちなみにゼブラコーヒーのミートローフサンドイッチが好物です。
あとは川崎から小田原市まで往復するとちょうど150キロ。境川CRを使うと藤沢のあたりまで行けます。
/なにしてんすか、Mさん…\
30歳以上がマスターズなんですが、5歳刻みでカテゴリが区分されているんですよ。上はなんと90歳まであります。 さらに、カテゴリはAとBに分かれており、Aは30歳から59歳。60歳以上はBです。
余談ですが、1987年に公開された志賀高原が舞台の映画で、ユーミンの曲でも有名な『私をスキーに連れてって』が大ブレイクしていたのをご存知ですか?女の子がセリカのGT4を運転するんですが、あれはいい映画でした……。「サーフ&スノー」というアルバムに曲が収められています。
体力もつくいい運動ですし、しかもスキー以外の楽しい生涯スポーツに出会えてとてもうれしい。
それと、スキーとロードバイクってスピード域がすごく似ているんですよ。大回転だと時速60〜80kmは出るし、滑降だと時速100kmに届くことも。スキーをやる人は共感してくれると思います。
なので、ここ数年は積極的にイベントに参加しています。体力的にハードなのが多め。1周200キロある伊豆一周のイベントは完走できるか心配でしたが、自分よりはるかに年上の諸先輩方が走ってらっしゃるんですから、自分が挑戦しないのは言い訳でしかないって思って挑戦しました。
ただ、昨年は追い込みすぎて股関節を痛めてしまって、違和感を抱えたままスキーシーズンを迎えてしまったのが失敗でしたが…(笑)。
そこで、サドルを「先っちょの柔らかいサン・マルコのASIPIDE Triathron」というのを使っています。これ、尿道に違和感を感じる方にはオススメですよ。
60代も70代も、元気にロードバイクを楽しんでくだいさい!ありがとうございました!
٩(๑´3`๑)۶ヽ(^o^)丿
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
→アーカイブはこちら
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
川崎市在住ということで、直に会っての取材となりました。
/カラーが渋くて( ・∀・)イイ!!\
<オーナーさん>
- Mさん(61歳男性、川崎市在住)
- キャノンデールのSuperSix EVO
目次
- 自転車を始めたキッカケは?
- すぐに自転車にハマったんですか?
- そしてSuperSix EVOに…出会う、わけですね
- ついにSuperSix EVO …どんな出会いだったんですか?
- SuperSix EVO に乗ってみての感想は?
- SuperSix EVO のパーツ構成は?
- SuperSix EVO カスタムのご予定は?
- お好きなコースを教えてください
- スキーは今もされてらっしゃるんですか?
- スキーの経験はサイクリングにも活きていますか?
- 還暦を超えていますが、今後もスキーとロードは続けますよね?
- 【募集】 取材させていただけませんか?
自転車を始めたキッカケは?
16年前、、、2003年にフラットバーロードに乗り始めたのが自転車との付き合いの始まりです。元々スキーの選手だったんですが、前年の2002年に前十字靭帯を競技中に断裂してしまい、2002年の暮れに手術をおこない、2003年のシーズンを棒に振ったんです。リハビリどうするかなーって考えていた時に、知人が「ロードバイクはどう?」と勧めてくれました。で、ショップで試しに試乗したら感激しまして。FCR1というのが10万円だったのが8万円に値下げしてたので、すぐ買いました。
年齢でいうと、45歳で手術をし、46歳で自転車生活を開始したって感じです。
すぐに自転車にハマったんですか?
いや、あくまで怪我のリハビリ目的だったので、どハマりしてたわけではありませんでした。ただ、多摩サイを走っているとものすごく速いバイクにぶち抜かれまくって「なんだあれ?かっこいいぞ!」ってなりました。カーボンの自転車もあるってのは知ってましたが、当時はまだアルミ全盛で、なんとなく「カーボンは上級者のためのもので、初心者の自分が使うものではない」って思い込んでいたんです。
2006年にホリゾンタルのクラシカルなクロモリが欲しくなり、Lemondの「クルワ・デ・ファー(Croix de Fer)」ってブランドを買い足しました。完成車で税込み19万円。当時はブランドの知識も薄かったのですが、プラチナスチールというものでできたちょっと珍しいクロモリフレームです。
フロントギアがトリプルあって、「3段もあるなんてすごい!」と思っていました。その後、フロント3段はダサくね?ってことに気づきましたが(笑)。
クルワ・デ・ファー(Croix de Fer)には2006から2011年まで乗りましたね。
そしてSuperSix EVOに…出会う、わけですね
いえ、キャノンデールではありますが次にCAAD10に乗りました。2011年に買いまして、乗ってすぐ衝撃を受けましたね。「軽い!めちゃくちゃ進む!これが本物のロードバイクか!」って感動しました。で、CAAD10には2016年まで乗ってました。そしてついに、SuperSix EVO に出会います。
ついにSuperSix EVO …どんな出会いだったんですか?
多摩サイの近くにワイズロードがあって、2016年6月に2014年モデルの型落ちのSuperSix EVO (HiModのレース仕様)を見つけました。CAAD10は好きだったし、ちょうどCAAD12も登場した時期だったんで、どっちにするかで散々迷いましたが、、、32万円のSuperSix EVO が23万円に値下げされていたのと、「いつかはカーボンに乗りたいな」って気持ちに押され、そちらに傾きました。フレーム重量はフォークも込みで1kgちょいとかなり軽い。組んでみたらたったの6.3kgでしたよ。当時では最軽量だったようです。
試乗はせずに決めましたが、キャノンデールは信頼できるブランドだし、そこのトップモデルが悪いはずがないって信じていたので、不安はなかったです。
SuperSix EVO に乗ってみての感想は?
実は、最初の印象は薄かったんです。なんなら、「あれ?CAAD10のほうが速いぞ?なんでだ?」って思ったくらい。アルミフレームの方がトルクはぐっとかけられるからでしょうかね。アルミならではの、わかりやすい「カーン!」というかかりの良さはなかった。でも、乗り出すに連れてどんどん印象はよくなっていきました。
※管理人の補足※
言葉だけでは分からなかったので、試乗させてもらいました。そしたら、「う、うわぁぁぁ!なんじゃこりゃぁぁぁ!!」って叫び声が出るほど良かったです。もうね…びっくりしましたよ…。まずとにかく軽い。紙のように軽い。ひと踏みでスーーーーーっと前にでて、ストレスなく加速していく。加速が止まらん。なのに乗り心地が絶品。太めのタイヤも相まって、「あれ?200キロノンストップで走れそうだぞ」って錯覚するレベル。まじでSuperSix EVO ってすんばらしいフレームですね。自分のBOMA君の間には超えられない壁がありました。SuperSix EVO のパーツ構成は?
ホイールはフルクラムのレーゼロ。軽くて硬めでSuperSix EVO にマッチしています。カンパニョーロのシャマルに似たキャラかなと。EASTONの90SLXというホイールも使っていましたが、軽いけど柔らかすぎてこっちは合わなかった印象です。
コンポーネントは9000系デュラエース。タイヤは25cのピレリのP Zero Velo。ただ、、、25cなのにやたら太くって、計測してみたら28cもありました(笑)。なんだこれ?って思いましたが、タイヤ自体は素晴らしいです。
転がりも良いし、乗り心地もよく、とくにダウンヒルの安定感とグリップが絶品です。これまで使った中でベストですね。精度的にどうなんだ?とは思いましたが、文句なしのタイヤだと断言できます。
Thomsonのステムとシートポストを使っています。このThomsonというブランド、なんとアルミからの削り出しなんですよ。軽くて剛性がすごいです。
サドルはサンマルクのカーボンレールのもの。
基本、整備は全部自分でします。パーツは海外通販で取り寄せますね。工具を使うのは好きだし、仕事でも使っているし、苦になりません。ただ、BBがプレスフィットなのでそこだけは店にお願いしました。
SuperSix EVO カスタムのご予定は?
Di2化かなと思っているんですが、仲間がR8050(アルテグラ)を使っているのでそのマネをするのはちょっと…。それに、SuperSix EVO はDi2対応フレームじゃないし。なのでSRAMのetapも目論んではいます。まあ、冷静に考えるとコスト的にけっこうなことになるので、現段階では非現実的なかと。まあ、羨ましいですけどね。
ところで、こないだフルクラムのレーシング4をポチりました。リムハイト高めでやや重いんですけど、平地巡行用としてなら十分。それに安いですしね。カンパニョーロの同等クラスのシロッコも考えましたが、見た目でレーシング4にしました。
私は高いホイール1本をずっと使い続けるタイプではなく、リーズナブルなのをいくつも持って交換して楽しむ派です。アルミスポークのレーシングゼロ、ステンレススポークのレーシング4を使い分けていこうかなと。
お好きなコースを教えてください
奥多摩が好きですね。武蔵五日市駅前のパーキングに車を停め、都民の森→風張峠をぐるっとするコースはよく走ります。定番ですが、尾根幹とクロスコーヒー、津久井湖とゼブラコーヒー。ちなみにゼブラコーヒーのミートローフサンドイッチが好物です。
あとは川崎から小田原市まで往復するとちょうど150キロ。境川CRを使うと藤沢のあたりまで行けます。
/なにしてんすか、Mさん…\
スキーは今もされてらっしゃるんですか?
ええ、11月中旬から4月中旬まではスキーシーズンなのでロードは乗りません。小学2年生から始めたスキーは今も続いており、現在はマスターズのアルペンをやっています。30歳以上がマスターズなんですが、5歳刻みでカテゴリが区分されているんですよ。上はなんと90歳まであります。 さらに、カテゴリはAとBに分かれており、Aは30歳から59歳。60歳以上はBです。
余談ですが、1987年に公開された志賀高原が舞台の映画で、ユーミンの曲でも有名な『私をスキーに連れてって』が大ブレイクしていたのをご存知ですか?女の子がセリカのGT4を運転するんですが、あれはいい映画でした……。「サーフ&スノー」というアルバムに曲が収められています。
スキーの経験はサイクリングにも活きていますか?
ええ、とても。じつはロードバイクってスキー選手の夏の筋持久力トレーニングに取り入れられていて、わりとポピュラーなんです。トップ選手も乗るし、青森の部活高校生なんかは八甲田山をひたすら登るトレーニングをさせられます。体力もつくいい運動ですし、しかもスキー以外の楽しい生涯スポーツに出会えてとてもうれしい。
それと、スキーとロードバイクってスピード域がすごく似ているんですよ。大回転だと時速60〜80kmは出るし、滑降だと時速100kmに届くことも。スキーをやる人は共感してくれると思います。
還暦を超えていますが、今後もスキーとロードは続けますよね?
もちろんです。還暦を迎えて、物事の考え方というか、人生の捉え方が変わった気がします。「今やらなければ、ずっとやらなくなる。だから思いったら躊躇せずにトライしよう」と。なので、ここ数年は積極的にイベントに参加しています。体力的にハードなのが多め。1周200キロある伊豆一周のイベントは完走できるか心配でしたが、自分よりはるかに年上の諸先輩方が走ってらっしゃるんですから、自分が挑戦しないのは言い訳でしかないって思って挑戦しました。
ただ、昨年は追い込みすぎて股関節を痛めてしまって、違和感を抱えたままスキーシーズンを迎えてしまったのが失敗でしたが…(笑)。
そこで、サドルを「先っちょの柔らかいサン・マルコのASIPIDE Triathron」というのを使っています。これ、尿道に違和感を感じる方にはオススメですよ。
60代も70代も、元気にロードバイクを楽しんでくだいさい!ありがとうございました!
٩(๑´3`๑)۶ヽ(^o^)丿
【募集】 取材させていただけませんか?
「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(40分ほど…盛り上がると小一時間w)させていただきたく。※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
→アーカイブはこちら
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
コメント
コメント一覧 (4)
乗せて頂いた事が有りますが良く進むバイクですね、相棒か12.4kgの鉄デスから重量が半分近くに成るから尚更ですね……
SUPER SIX EVOは試乗した事は無いですが
興味が湧きますね(o^^o)♪
MTBも得意とするメーカーのロードバイクは概して加速に優れる様に感じますね(o^^o)♪
cyclegadget
がしました
SUPER SIX EVOは7キロ切ってました、、、持ったとき衝撃でした。
乗ると欲しくなるスーパーなマシンなので、試乗の際はどうかご注意をw
cyclegadget
がしました
自分もCAAD10→スーパーシックスとキャノンデールを乗り継いでおります!
自転車遍歴が似てると嬉しくなります!(^^)!
「今やらなければ、ずっとやらなくなる。だから思いったら躊躇せずにトライしよう」
とっても心に響きました!
cyclegadget
がしました
>「今やらなければ、ずっとやらなくなる。だから思いったら躊躇せずにトライしよう」
↑
私もこの言葉、ずっしりと響きましたね。おっさんになると時間の大切さが身を持って実感できるようになります。ああしておけばよかった、、って後悔しないよう、全力で生きようと思いました。
cyclegadget
がしました