過去に複数回登場いただいたKさんは、「ブルベ大好き」サイクリストです。2ヶ月に1回のペースで参加しているんじゃないか…というパワフルな方で、いまだブルベには1回も参加したことのない自分には雲の上のような存在の方です。

新たなバイクをブルベに投入しているということで、拝見させてもらいました(^o^)

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<オーナーさん>

目次


元のバイクはフラットバーロードのメリダ・グランスピード100

メリダの「グランスピード」は、フラットハンドルを採用したクロスバイクで、主な特徴はこんなかんじ。

  • アルミフレームとカーボンフォークの組み合わせ
  • シマノの油圧ディスクブレーキ(BR-MT200)を装備
  • フロント3速、リア8速のシマノ製ギア
  • 32Cのタイヤ

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それをブルベ仕様にカスタムしています。

メリダの「グランスピード」を選んだ経緯

カレラ PHIBRAで2023年9月にブルベ(600km)に参加したとき、深夜3時に豪雨に遭いました。長野県聖高原1000mから千曲への九折下りで、リムブレーキゆえに立ち往生した悔しさがあったからです。

もし油圧ディスクだったら、もしフラットバーなら、問題なく下れたのではないか…と。そういえば、馴染みのショップにブルベに耐え得る試乗車のスゴい超級クロスがあったじゃないか、と思い出しまして。(その後無事中腹の有名無人駅の姨捨に避難完了)
そのときのバイクはこちら


なぜ『フラットバーでブルベをしているか』ですか?

初ブルベのとき以来、ずっとクロスバイクで参加していたんですが、それが楽しかった。 フラットバーのほうが、コントロールが効かせやすいんです。MTBのように細かなタッチで操作ができるのが好みでして。

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あとは、体が硬いので、アップライトのほうが体に負担はかかりにくく、走りやすいのも理由です。

カレラのときはブラケットを持つと、なぜかポジションを出しにくい。なので、結果下ハンで走るので、レーシーな姿勢になってしまう。でも身体が…という具合で、ロードバイクだとしっくりこないんです。

ベース車は2020モデルの「メリダ・グランスピード100(GRAN SPEED)」

フルカーボンフォークと、ロードバイク譲りのジオメトリを持つアルミフレームは上位モデルと同じスペックです。油圧ディスクブレーキを装備しつつも、比較的お安いです。

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以前から「MERIDAクロスウェイ300D」というフラットバーのクロスバイクを改造して乗っていたんですけど、処分せずに今も使い分けしていますよ。クロスウェイは普段用の移動手段です。
※関連記事:あなたのクロスバイクを見せてください!第120回 MERIDAクロスウェイ300D

クロスウェイは8×3のギアでフロントはシマノのTourneyで、リアはアルタスです。 グランスピードは105で11速で、ラピッドファイア(SL-RS700)…としてあります。

600kmのブルベはまだ完走したことはない

これまで3回参加して、どれも半分でリタイアしています。

大阪~金沢~大阪(今年の6月)を40時間で走る…というコースで、朝5時に大阪を出発。折り返し地点の金沢に到着したのが深夜1時。ただ、その日は警報級の台風の予報で、そのコンディションで走りきれるわけはないな、と考えて金沢でDNFとなりました。

今度こそ…!

「グランスピード」をブルベマシンとして使った感想

フラットバーロードならではの良さがいくつもありますよ。

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  • ハンドル位置が高くなり、アップライトになる
  • 視界が広くなる
  • ダウンヒルがロードバイクより楽(ブレーキ操作がしやすい&指が疲れにくい)

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ちなみに、メリダによると「グランスピード」はプレミアムなフラットバーロード、です。ジオメトリはロードバイクではあるんですよ。クロスウェイのジオメトリはクロスです。同じフラットバーでも、違うんです。

フラットバーロードの恩恵をとくに感じたのは、大阪~琵琶湖のブルベ(今年3月の300kmブルベ)に参加したときに実感しました。まず、町中で走りやすい。大都会の大阪のカオスな道路環境でも快適です。100点満点で不満なしです。

ただ、やはりフラットバーでブルベに参加する人は見たことはないかも…。レアなタイプだということは自覚しています(笑)。

でも、最近はブロンプトンでブルベに参加する人も増えています。リスペクトを込めて、クレイジーな人々だと思います。もちろんノーマルではなく、カスタムしてはいらっしゃいますが。

「グランスピード」に施したカスタマイズ

ブルベに最適化すべく、いろいろいじっています。

  • ホイール:カンパニョーロのシロッコ(SCIROCCO)DB
  • ドライブトレイン:105の11速✕2
  • ブレーキ:シマノのクロス用の油圧ブレーキ(※一番下のモデルだけど問題なし)
  • シフター:ラビットファイア105
  • チェーン:デュラエース
  • BB:BB-R9100
  • クランク:純正105
  • シートポスト:カーボン製
  • サドル:フィジーク
  • プーリー:デュラエース&ビッグプーリーのシュリケン(平均重量69.5gの超軽量)

ここまでが購入したショップでの独自カスタム(元は試乗車)です。それを購入したとき、スタンドを撤去し、タイヤを32cから25cのクリンチャーへ、ペタルを三ヶ島ラムダからタイムへと交換しました。

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ビッグプーリーの恩恵ですが、ひるがの高原への緩めのヒルクライムでいいかんじに登れます。なぜかはわかりません(笑)。

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ペダルをタイムにしている理由は、「膝に優しい」とショップに勧められたから。SPDにしてもいいけど、靴を買わなければならないので、当面はタイムでいこうと思います。

25cにしたのは、さすがに32cだと転がり抵抗がきつくて、スムーズに走れないからです。 一度30cで200kmブルベを走ってみたけど、もっさりしてて気に入りませんでした(1回で外してしまった)。ちなみに28cは未経験です。ブルベとして使うには、25cが現状はベストですね。


ここまで散々フラットバーロードの良さを語りましたが、カレラ PHIBRAは処分していません。というか、ぜったいに手放すつもりはないです。ろんぐらいだぁす!のキャラ(西條 雛子)の愛用バイクということもありますので。

最後に、これは今年のグランフォンド小諸でろんぐらいだぁす!の原作者の三宅先生に、直筆でブルベ用反射ベストへ直に『西條雛子』を描いていただいた大切な宝物です。

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しかも、オタクにありがちな仕舞い込むコレクションでなく、実戦で使い倒して今年だけで7回もブルベに着ています!

取材させていただけませんか?

「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m

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