今回のオーナーさんはベトナムにお住まいです。
3年前にもベトナム在住の方からお話を伺いましたが、その方はダナン在住で今回のIさんは北部のハノイ在住です。
ベトナムのサイクリング事情や食事文化についても、お聞きしてみました。
<オーナーさん>
自宅は福岡にあります。
1回目のロックダウン解除後、合気道の道場に行き始めたのですが、再度ロックダウンになり稽古が中断。ベトナムのロックダウンって厳しいんです。定期的に見回り巡回もあって買い物すらできません。
そこで、健康維持のために3万円程度のMTBを購入して、外に出て良い時期に近くの湖を周回するサイクリングを始めました。2021年5月くらいでしたかね。
ベトナムではサイクリングは普及しているとはいえなくて、経済的に恵まれた層には認知されているけど、縁のない人のほうが多いです。貧富の差は大きいです。
近所には正規代理店がTREKとGIANTしかなく、なんとなく「台湾よりUSAだろう」というイメージでTREKのDomane AL3を買いました。2021年6月に注文して1ヶ月で手に入りました。
※納車したときの画像
当然ですが、「MTBと比較して速く走れる」と思いました。乗り方を覚えると、楽に遠くに行けるのが嬉しかったです。
完成車で15万円だったので、日本人からすれば普通なんですが、ベトナムの金銭感覚からするととんでもなく高価です。なので価格はなるべく言わないようにしています。
※値段はタイミングに寄って上下します
本当はゾンダとかメジャーブランドのホイールがほしいんですけど、北米やヨーロッパが先に供給され、ベトナムにはなかなか入ってこないんです。なので買いたくても買えず、妥協して選んだ感じですね。
が、そもそもロードバイクに多様なメーカーや車種があるこをと知りませんでした。「ドロップハンドルなら全部一緒?」と思っていたほどです(苦笑)。
週末は非日常を味わいたいので、とにかく遠くに行ければ満足です。好きな景色は、ハノイからホアビン省のマイチャウ村に向かうコースと途中の峠からの眺め(Đá Trắng 峠)です。
ここ10年で、ベトナムの道路の整備はかなり進みました。ベトナムは右側通行で交通ルールを無視する人も多いですが、慣れれば車幅は広いので、車からのプレッシャーは少なくて走りやすいです。
ただ、路面の舗装状況は日本に及ばないので、パンクは頻繁にしてしまいますね。
強いて言えば、Domane AL3はエンデュランスロードなのでハンドル位置が高い。限界まで下げてもまだ高いんです。なので、ジャイアントのTCRを買い足そうかと検討しています。
ハノイの冬は寒いので、暖かいベトナム南部のほうが過ごしやすいし、単純にベトナム南北縦断したかったというのもあります(笑)。
この時期に日本へ一時帰国しても寒いし、平日なので家族も友人も遊んでくれません。それに、日本は未だにコロナの規制があって息苦しいですからね。
※本州縦断に相当
ソロで走った1日の最長距離が340kmなので、1日300kmくらいなら走れると思いました。 あまり筋力を使わない走りをするので、連日でも問題ないかなと。
1日、2日目で300キロづつ走りました。時速27キロ平均で走ると決め、3時間毎に休憩&食事…という計画の通りに走るだけ。マイペースで遮二無二漕がないようにしました。ベトナムは信号が少なく、移動時間の計算は立てやすいんです。
海岸線はフラットな道が多いのでペースは守りやすかったですね。1日平均で260キロ走った計算になります。
※持参したアイテムたち
補給食はどうしたか、ですか?
屋台が多くて、朝も外食文化があるので、食事場所には困りません。バインミー、フォー等が一般的。猫や犬を食べる習慣もあるので、そういった店もあります。
大きな街には、コンビニ的な商店があって、飲み物も調達できます。但し、旧正月期間は休業するところも多いので、営業している店があったら早め早めに食事をとるようにしました。
写真とともに紹介しましょう。
■フォーガー
鶏肉のフォー(揚げパン入り)です。
■チャオ
お粥です。
■ルオン
タウナギ(ドジョウっぽいです。右上のオレンジ色の部分)
■ミークアン
ダナン、クアンナム省の麺料理です。
■ボーコー
ベトナム風ビーフシチューです。
北部ではバインミーソッヴァンと言い、名前が異なります。
■ブンゾー(ブンジョー)
■バインミー
パンです。転じてフランスパンのサンドイッチという意味です。
バインミーの後に来る言葉で具が違います。
■フーティウ
南部の麺料理です。
元々はカンボジアの麺らしいです。
■バインホイ
網目状の皮(ライスペーパーのようなもの)にロン(内蔵)を巻いて食べます。
・ロン:内蔵です。
■バインクオン
バイン(粉物の皮)をクオン(巻く)という意味の料理です。
■バインウォット
バインクオンの亜種です。
地方によっては、ワンコそばのように1枚1枚出てきます。1枚1枚具を包んで食べます。
■バインテー
南部の正月料理です。北部ではバインチュンという正月料理があります。
北と南では米の種類が違うらしいです。
■チュンヴィットロン
ホビロン、フィリピンだとバロットというヒヨ子のゆで卵です。
■コムザンズアボー
高菜と牛肉の炒飯です。
■コムガーハイナム(海南鶏飯)
ただ、ラブホ的な用途もあったり、怪しい要素もある場所なので、いわゆる一般的なホテルとは勝手が違います。
計画通りに走れないこともあると思って、予約はせずに飛び込みで見つけました。
1日だけアゴダでちゃんとしたホテルを予約したけど、現地についたら相手側の事情で泊まれなくて、さんざん口論したけど埒が開かなかった経験があり、「だったらもうニャーギー(Nha Nghi)でいいや」と切り替えました。
日本の常識が通用しないことが日常茶飯事であり、ベトナムの面白さでもあります(笑)。
インターナショナルな人が集まったオープンチーム(Hanoi Cyclists)に入って、多様な価値観に刺激を受けています。特に欧州人らのロードバイクに対する熱意はすごいです。
平日5時に起き、30−40kmの朝練、週末100kmくらいのライドの自転車三昧の生活を送るようになりました。メンバー間共通の言語が英語なので、英語を使う機会も増えましたね。
ベトナムに冬物のサイクリング用品は皆無(ハノイは10度くらいまで気温が下がる)なので。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
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3年前にもベトナム在住の方からお話を伺いましたが、その方はダナン在住で今回のIさんは北部のハノイ在住です。
ベトナムのサイクリング事情や食事文化についても、お聞きしてみました。
<オーナーさん>
- Iさん:51歳・男性
- ベトナム(ハノイ)在住
- Trek Domane AL3(105に換装)
- Motto Cycling
目次
- どういった経緯でベトナムへ?
- 自転車を始めたキッカケ
- TREKのDomane AL3との出会い&選んだ決め手
- 使っている機材
- 他に検討したメーカーやモデル
- ご自身のこだわり
- ハノイからホーチミンまで、7日間で1800km走ることになった経緯
- ベトナムの食事
- 道中の宿泊はどうした?
- 自転車が趣味になったことで起きた変化
- 最近買って良かったサイクリンググッズ
- 【募集】取材させていただけませんか?
どういった経緯でベトナムへ?
仕事の関係で4年半前からベトナムに単身赴任しています。自宅は福岡にあります。
自転車を始めたキッカケ
コロナによるロックダウンで外に出られず、Youtube三昧の生活を送っていました。格闘技・武術系のチャンネルばかり見ていましたね。1回目のロックダウン解除後、合気道の道場に行き始めたのですが、再度ロックダウンになり稽古が中断。ベトナムのロックダウンって厳しいんです。定期的に見回り巡回もあって買い物すらできません。
そこで、健康維持のために3万円程度のMTBを購入して、外に出て良い時期に近くの湖を周回するサイクリングを始めました。2021年5月くらいでしたかね。
ベトナムではサイクリングは普及しているとはいえなくて、経済的に恵まれた層には認知されているけど、縁のない人のほうが多いです。貧富の差は大きいです。
TREKのDomane AL3との出会い&選んだ決め手
MTBでサイクリング中、ロードバイクに抜かれるものの追いつけないので、ロードバイクの購入を決意しました。よくあるパターンです(笑)。近所には正規代理店がTREKとGIANTしかなく、なんとなく「台湾よりUSAだろう」というイメージでTREKのDomane AL3を買いました。2021年6月に注文して1ヶ月で手に入りました。
※納車したときの画像
当然ですが、「MTBと比較して速く走れる」と思いました。乗り方を覚えると、楽に遠くに行けるのが嬉しかったです。
完成車で15万円だったので、日本人からすれば普通なんですが、ベトナムの金銭感覚からするととんでもなく高価です。なので価格はなるべく言わないようにしています。
使っている機材
コンポーネントは105で、ホイールは「Ascent Bikes(アセントバイク)」というシンガポールのメーカーのZENITH(50mm)を使っています。12~13万円でコスパ良しです。※値段はタイミングに寄って上下します
本当はゾンダとかメジャーブランドのホイールがほしいんですけど、北米やヨーロッパが先に供給され、ベトナムにはなかなか入ってこないんです。なので買いたくても買えず、妥協して選んだ感じですね。
他に検討したメーカーやモデル
GIANTです。が、そもそもロードバイクに多様なメーカーや車種があるこをと知りませんでした。「ドロップハンドルなら全部一緒?」と思っていたほどです(苦笑)。
ご自身のこだわり
機材的なこだわりはありません。週末は非日常を味わいたいので、とにかく遠くに行ければ満足です。好きな景色は、ハノイからホアビン省のマイチャウ村に向かうコースと途中の峠からの眺め(Đá Trắng 峠)です。
ここ10年で、ベトナムの道路の整備はかなり進みました。ベトナムは右側通行で交通ルールを無視する人も多いですが、慣れれば車幅は広いので、車からのプレッシャーは少なくて走りやすいです。
ただ、路面の舗装状況は日本に及ばないので、パンクは頻繁にしてしまいますね。
強いて言えば、Domane AL3はエンデュランスロードなのでハンドル位置が高い。限界まで下げてもまだ高いんです。なので、ジャイアントのTCRを買い足そうかと検討しています。
ハノイからホーチミンまで、7日間で1800km走ることになった経緯
旧正月休暇が8日間あったので、行ってみようと思い立ちました。サイクリング仲間が以前、2週間かけてハノイーホーチミン間のライドをやっていたのをマネしてみようというわけです。ハノイの冬は寒いので、暖かいベトナム南部のほうが過ごしやすいし、単純にベトナム南北縦断したかったというのもあります(笑)。
この時期に日本へ一時帰国しても寒いし、平日なので家族も友人も遊んでくれません。それに、日本は未だにコロナの規制があって息苦しいですからね。
※本州縦断に相当
ソロで走った1日の最長距離が340kmなので、1日300kmくらいなら走れると思いました。 あまり筋力を使わない走りをするので、連日でも問題ないかなと。
1日、2日目で300キロづつ走りました。時速27キロ平均で走ると決め、3時間毎に休憩&食事…という計画の通りに走るだけ。マイペースで遮二無二漕がないようにしました。ベトナムは信号が少なく、移動時間の計算は立てやすいんです。
海岸線はフラットな道が多いのでペースは守りやすかったですね。1日平均で260キロ走った計算になります。
※持参したアイテムたち
補給食はどうしたか、ですか?
屋台が多くて、朝も外食文化があるので、食事場所には困りません。バインミー、フォー等が一般的。猫や犬を食べる習慣もあるので、そういった店もあります。
大きな街には、コンビニ的な商店があって、飲み物も調達できます。但し、旧正月期間は休業するところも多いので、営業している店があったら早め早めに食事をとるようにしました。
ベトナムの食事
ベトナムの食事って、気になりますよね?写真とともに紹介しましょう。
■フォーガー
鶏肉のフォー(揚げパン入り)です。
■チャオ
お粥です。
■ルオン
タウナギ(ドジョウっぽいです。右上のオレンジ色の部分)
■ミークアン
ダナン、クアンナム省の麺料理です。
■ボーコー
ベトナム風ビーフシチューです。
北部ではバインミーソッヴァンと言い、名前が異なります。
■ブンゾー(ブンジョー)
■バインミー
パンです。転じてフランスパンのサンドイッチという意味です。
バインミーの後に来る言葉で具が違います。
■フーティウ
南部の麺料理です。
元々はカンボジアの麺らしいです。
■バインホイ
網目状の皮(ライスペーパーのようなもの)にロン(内蔵)を巻いて食べます。
・ロン:内蔵です。
■バインクオン
バイン(粉物の皮)をクオン(巻く)という意味の料理です。
■バインウォット
バインクオンの亜種です。
地方によっては、ワンコそばのように1枚1枚出てきます。1枚1枚具を包んで食べます。
■バインテー
南部の正月料理です。北部ではバインチュンという正月料理があります。
北と南では米の種類が違うらしいです。
■チュンヴィットロン
ホビロン、フィリピンだとバロットというヒヨ子のゆで卵です。
■コムザンズアボー
高菜と牛肉の炒飯です。
■コムガーハイナム(海南鶏飯)
道中の宿泊はどうした?
ニャーギー(Nha Nghi)という安宿を利用しました。素泊まりで1,500円くらい。そういう場所は自転車持ち込みOKなことが多いです。ただ、ラブホ的な用途もあったり、怪しい要素もある場所なので、いわゆる一般的なホテルとは勝手が違います。
計画通りに走れないこともあると思って、予約はせずに飛び込みで見つけました。
1日だけアゴダでちゃんとしたホテルを予約したけど、現地についたら相手側の事情で泊まれなくて、さんざん口論したけど埒が開かなかった経験があり、「だったらもうニャーギー(Nha Nghi)でいいや」と切り替えました。
日本の常識が通用しないことが日常茶飯事であり、ベトナムの面白さでもあります(笑)。
自転車が趣味になったことで起きた変化
コロナがきっかけで自転車を始めるまでは、ただの移動手段だったものが、スポーツに変化したのは驚きでしたね。あとは、ライド記録をYoutubeで流すようになり、人間関係が広がりました。インターナショナルな人が集まったオープンチーム(Hanoi Cyclists)に入って、多様な価値観に刺激を受けています。特に欧州人らのロードバイクに対する熱意はすごいです。
平日5時に起き、30−40kmの朝練、週末100kmくらいのライドの自転車三昧の生活を送るようになりました。メンバー間共通の言語が英語なので、英語を使う機会も増えましたね。
最近買って良かったサイクリンググッズ
モンベルのジオライン M.W. サイクルアンダーシャツ(防風タイプ)は暖かいです。ベトナムに冬物のサイクリング用品は皆無(ハノイは10度くらいまで気温が下がる)なので。
【募集】取材させていただけませんか?
「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(40分ほど…盛り上がると小一時間w)させていただきたく。※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
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