第120回のMERIDAクロスウェイ300Dにご登場いただいたKさん、クロスバイクにこだわっていらっしゃったはずが、なんとロードバイクを購入されたそうです。

しかも、選んだのが「CARRERA PHIBRA」というなかなか玄人好みなバイク。

どんな心境の変化があったのか?
クロスバイクからロードバイクに乗り換えて感じたことは?

等を伺うべく、2度目の取材をさせていただきました。

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<オーナーさん>

目次


ロードバイクを買うと決めた経緯

2022年5月に400kmのブルベに参加したんですが、3分の1でリタイアしてしまったんです。

輪島でギブアップして、そこから30kmかけて駅まで戻ってのリタイアだったんですが、バイクの限界だったでしたね…ちなみにフラットペダルでもありました。

ブルベでリタイアしても回収車に乗せてもらえるわけもなく、自力で戻る必要があります。土地勘もない場所で、なかなかに過酷な経験をしました。

続く翌6月に福井の山と海岸を走るブルベ(300km、制限20時間)に出て、これもリタイアしてしまいました。敗因は睡魔です(笑)。

敦賀駅近く…200km地点でのリタイアでした。

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で、翌7月&8月に200kmのブルベにも懲りずに出たんですが、炎天下の35度の中、両方ともリタイアしてしまう羽目に…。このときの敗因は暑さ。体力が奪われて、どうしようもなかったです。

さすがにフラペのクロスバイクでは限界だ!と感じました。
ロードバイク購入を決意したのが、このタイミングです。

カレラフィブラ(CARRERA PHIBRA)を選んだ理由

カレラを見つけたのは7月初旬で、それまではカレラの存在すら知りませんでした。ロードバイクの情報をネットで調べていたところ、偶然アヤさんの記事にたどり着いたわけです。

ロードバイクに1ミリも興味のなかった女子高生が、「買うぞ!」と決心するにいたった理由

購入までの流れはこんな感じです。

7月にCARRERA PHIBRAの存在を知る

8月に記事を読み、真剣にCARRERA PHIBRAを検討

同8月、CARRERA PHIBRAを購入

9月、CARRERA PHIBRAの引き渡し

本体をどうやって見つけたか?ですが、馴染みのプロショップに高級チネリと同じような価格帯でカレラが展示されていたんですが、何故か値札が付いてないんですよ。

何らかの大人の事情かな?と思いつつ眺めるだけでしたが、当初予約しようとしていたメリダの次期ロードの情報がまったく入ってこなく、たまらず店長に「現物で置いてあるCARRERA PHIBRAが欲しいのだが」と相談したら、馴染み客となっていたこともあってか、あっさりと売っていただけたんです。

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チネリにはスーパースター・リムブレーキモデルの105完成車とVELTRIX Disc (ヴェルトリクス)105完成車があって、一瞬考えましたが、SとXSでも163cmのチビな私には合いませんでした。

あと、完成車で40万円前後だったのもあって諦めました…。

CARRERAは幸いにサイズ(XS)がマッチして、これだ!と思って、恐る恐る店長に値段を聞いてみたら、38万5千円。…高い…さすがに悩みました。

一旦その日は帰宅して、改めてサイクルガジェットのあやさんのページを読み、やはり買うしか無い!と決心しました。

翌日、妻とショップに行き、値段を見て「いいよ」と言ってくれました。もともとメリダのロードバイクは買うってことは伝えていたので、予算の許可は無事に下りました。

リムブレーキとディスクブレーキ、どっちが欲しかった?

本当はディスクブレーキがよかったんです。天候の読めないブルベには、ディスクブレーキのほうが向いているから。

まあ、出会いは運とタイミングだし、リムブレーキでも大きな問題はありません。

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ただ、トップチューブの形状がバッグの装着に向いていないのが困りますね~。フレームバッグも使えないので、正直、ブルベやバイクパッキングには適したバイクではないでしょうね。

納車には1ヶ月かかり、9月末の納車だったため、ツール・ド・のと400には間に合わなかったです。

が、その1週間後に、能登イカキング300kmのブルベには出場できて、29人の参加で5人リタイアするという、ブルベでもわりと多めの数だったんですが、今回は無事完走できました。

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カレラフィブラ(CARRERA PHIBRA)に乗ってみての感想

全然疲れない!痛みがない!ことに感動しましたね。

クロスバイクだと100kmで痛みが出るが、300kmでも問題なし。

ダンシングもしやすいハンドル形状だし、クロスバイクに比べて車体だけで4kg(12kg→8kg)も軽くなりました。デメリットは何も見当たりません。

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そういえば、300kmブルベ後半のナイトライドは非日常の感動物でした。能登の名所、機具岩(はたごいわ)がライトアップされていた時は、あまりに幻想的でギリギリのタイムなのに思わず写真を撮ってしまいました(笑)。

慣れの問題とは思いますが、ダウンヒルでスピードを出すと、STIのブレーキレバーがフラットバーより操作しにくいと感じました。効きに関しては、晴れだったのでリムブレーキに不満はなかったです。

カレラフィブラ(CARRERA PHIBRA)を組んだ機材

こんなかんじで組んでいます。

  • コンポーネント:R7000フル105リムブレーキ(完成車)
  • ステム&ハンドル:FSAomegaアルミ(完成車)
  • ホイール:VISION team comp 35SL(完成車)※ゾンダの下のシロッコくらいに相当する
  • ペダル:TIME SPD-SL 02タイプ(追加購入)
  • タイヤ:シュワルベワン25C(換装)※元はハッチソン23Cチューブレスレディ
  • フロントギア:105(50-34T)
  • リアギア:105(11-30T)(換装)※元は105 11-28T(登りがきつそうだったので)

こだわったカスタム箇所

車体はタイヤをマラソン譲りの耐久性を兼ねたワンに付け替え、スプロケットは登りを考慮して11-30Tへ交換しました。

……が!最大のこだわりは、カレラフィブラをバイクパッキング仕様にした事です。

フィブラはその形状ゆえ、フレームバッグが付けられないというブルベライダー泣かせなバイクです。

「ろんぐらいだぁす!」の雛子ちゃんスタイルで、すべての荷物を大型サドルバッグに積載するという方法もありますが、それでは面白くありません。マネもしたくなかったし、自分のオリジナリティを出したかった。

そこで、フロントにブルベマウントでエクステンションして、APIDURA(アピデュラ)の2L小型フロントバッグとライトマウント二つ、極太のダウンチューブに付けました。

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さらに、APIDURA(アピデュラ)のダウンチューブバッグをギリギリ絞りこんで輪行袋入れに、サドルバッグはトピークMを使い、フィブラらしさを生かしつつ、ブルベ用のカスタマイズを施しました。

ちなみに、APIDURA(アピデュラ)のバッグは1万円からなのでまあまあ高いです。類似品の2倍はするし、TOPEAKに比べると2~3倍の価格差があります。でも使い心地は素晴らしいので満足しています。

クロスバイクは別目的で活用中

前回紹介したクロスバイクは更なる改装を加え、短距離(100km位)の市民大会のロードキラーみたいな位置付けにしたいと思っています。

今年のツール・ド・のと400に妻と一緒にチャンピオンコースへ出たとき、最下位集団ではありますが、ロードバイクを山でも平坦でもゴボウ抜きした快感が忘れられません。

参考までに二泊三日で400km走るツール・ド・のと400のタイムスケジュールを紹介すると、1日め:135km→2日め:161km→3日め:121km…という流れです。

妻と来年も出たいと思っています。

妻も自転車を楽しむようになった

最初は乗り気ではなかったんですが、やってみたらハマってしまったようです(笑)。

妻用のロードバイクに「コーダーブルームのファーナ105」も予約しました! 納車までに1年はかかりそうなので、2023年のツール・ド・のと400には間に合いそう…かなと。

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