今回登場いただくのは、ウィンスペースにお乗りの30代の男性です。じつは第126回でGIANT TCRオーナーとして登場された方なのですが、どうやらお乗り換えになったそう。

なぜ買い替えるに至ったのか?
ウィンスペースとはいったいどんなバイクなのか?

興味津々でお話を伺いました。

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※めっちゃエアロ~~

<オーナーさん>
  • Kさん(男性・34歳)
  • 東京都在住
  • ウィンスペース(T1500)ディスクブレーキ専用フレーム

※前回記事:あなたのロードバイクを見せてください 第126回 GIANT TCR(アドバンスドSLグレード)・クロモリ・ピスト

目次


ウィンスペース(WINSPACE)とは?

2008年に生まれた中国のロードバイクブランドで、オランダ、ベラルーシ、イランなどの世界各国のレースで実績を積み上げてきたブランド。

日本法人は2021年に設立された。
↓ 

軽量モデル「SLC」、エアロロード「T1500」、万能タイプ「T1300」、グラベル「G1 Gravel」の4種類がある。

Kさんが購入したウィンスペース(T1500)

スペックはこんな感じ。

  • サイズ:シートチューブ410/440/470/510 / 550mm
  • ヘッドチューブ:1 1/8 “-1 1/2”
  • BB: BB86
  • シートポスト: オリジナルシートポスト
  • ブレーキ:ダイレクトマウス/フラットマウントディスクブレーキ
  • カーボンファイバー:東レ-T800およびT700、UD
  • 重量:Mサイズ のフレーム1050 +/- 30g
  • UCI承認済み

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ジャイアントのTCRを手放した理由

TCRのフレームが嫌だったわけではありません。ただ、時間の問題でディスクブレーキが主流になるのがわかっていたから…ですね。

リムブレーキのコンポーネントは残っているけど、ホイールの選択肢がなくなってきているし、あっても「ついでに作っている」感があるので。

売るタイミングを逃すと価値が下がってしまう心配もありますし、今後リムブレーキにメーカーの最先端技術は使われないような気がして、買い替えを決意しました。

ということで、コンポーネントは残し、フレームとホイールは手放しました。

ウィンスペースを選んだワケ

日本法人の代表、石倉さんが尾根幹で走行会を開催されたとき、参加してみたんです。そこではじめてメーカーの存在を知り、エアロモデルに乗ってみました。

正直に言うと、中華カーボンって悪いイメージしかなかったんですが、乗ってみたらエアロなのに重さも感じないし、力が推進力になっている!と感触は良好。

価格を訊いて「ジャイアントよりもコスパがいい」と思ったほどです。

そのタイミングではTCRを売る気はなかったけど、いちおう査定に出してみたら予想以上の値段が付いたので、売却益で買えることになりました。

迷ったのが、どこでどう買うか…で、扱っているショップもありますが、公式サイトから買うことにしました。

余談ですが、LOOK795も視野に入れていたんですけど、値上げされていて(35万円以上)手が届かず、諦めました。

アッセンブルしたコンポーネント

コンポーネントはTCRからのお引越しです。

グロータックというディスクキャリパーがあって、機械式なんですが、それを使えばリムのSTIをそのまま移植できます。 

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とりあえずディスクブレーキに乗り換えたいんだけど、油圧にお金をかけたくなくて……コンポーネント代節約のため、ですね(笑)。

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お世話になっている店でブリーディングしている様子を見たんですが、「自分でやるのは厳しい」と思ったのも理由です。油圧がいいのは間違いないんですが。

組んでいるとき苦労したポイント

ディスクブレーキのケーブルの内蔵で苦労しました。

TCRはリムで苦労はなかったんだけど、ディスクブレーキのケーブルは違う難しさがあるんです。グロータックには2種類のワイヤー(ハードとソフト)があって、その調整で四苦八苦しました。

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構造上、ハンドル周りはハードワイヤーが使えないので、ソフトワイヤーに切り替える必要があったりします。

選んだホイールはMAVICのコスミックSLR65

けっこう良い値段でTCRが売れたので、奮発してMAVICのコスミックSLR65(30万)を買いました。

日本限定モデルで、重量は1,540g です。

ウィンスペース(T1500)の感想

良いところ

ホイールが以前と違うので純粋な比較ではないと前置きしつつ、1ヶ月乗ってみての感想は、「車体はやや重くなったけど、重さを感じさせない走行感」です。

癖はなく、オールラウンドに使えます。レースでもバッチリです。

あと、フレームではなくて機械式ディスクブレーキのグロータック(Growtac)の方なんですが、制動力は十分で、引きが重いってこともなく、満足しています。

そうでもないとこ

楕円リングをウィンスペースで使うとなると、フロントディレイラーがそのまま付きません。台座の位置がちょっとアンバランスになってしまうのか、変速はするけど、キャパシティがおかしくなります…。

もちろん、真円のチェーンリングならこの問題はないですよ。

7ミリ後ろにオフセットさせるパーツがあって、今はそれで対処しています。あと、前がインナーの状態でTop2枚は使わないと決めてます。

こだわりポイント

個人的には楕円リングが好きですね。

ギアが一瞬軽くなってクルッと回転してくれるので、ケイデンスが上げやすい。踏まなくてよいポイントでの「抜け感」がたまりません。

日本で乗っている人は多い?どんな人が選んでいる?

Sparkle Oita Racing Team (スパークルおおいた)というプロチームが採用しています。ツアーオブジャパンにも出場してたチームですね。

が、まだマイナーなので認知拡大に努めているステージかなと思います。
試乗会も開催していて、ツイッターインスタで情報は拾えます。
※ ディーラーリストはこちら

ウィンスペース(T1500)をオススメしたい人、しない人

ジャイアントのプロペル(Propel)がフレームで50万くらいなので、約半分の値段でエアロロードが手に入ります(笑)。

詳細は不明ですが、僕と同じフレームを使うユーザーさんが「ブレーキかけたらフォークが折れた」ってツイートしていたのを見かけたことがあって、ちょっとビビったこともあります。その後ちゃんと補償はしてもらったそうです。

ブランドの情報も少ないし大手メーカーと比べて扱っているショップが少ないので初心者向けではないと思います

Facebook、Instagramに自分の自転車を載せたら、海外からDEDAのステムの付け方を教えてくださいと質問攻めされたくらい情報が少ないようです(笑)。近くにウィンスペースを取り扱っているショップがあればいいと思います。

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