第91回の紹介記事に登場してくださったつくば市在住のSさん。

当時はエアロオールラウンダー「キャノンデールのSystemSix」をかっ飛ばしていらっしゃいましたが、「Cervelo P5 Discに買い替えちゃいました♡」とご連絡をいただきました。え~~どうして~~あんなにカッコいいバイクを手放しちゃうの~と驚いたので、再度お話を聞かせてもらいました。

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※すごくエアロ…!

<オーナーさん>
  • Sさん(男性・41歳)
  • 茨城県つくば市在住
  • Cervelo P5 Disc

■参考記事
あなたのロードバイクを見せてください!第91回 キャノンデールのSystem Six 2020

目次


キャノンデールのSystemSix 2020を手放し、Cervelo P5 Discに買い替えた理由は?

買い替えたのは去年の12月です。

2021年10月の九十九里トライアスロンにSystemSixで初のミドルディスタンスに出場しました。その際、バイク後のラン(21km)で残りちょっとの18kmくらいまではいいペースだったんです。

でも、最後の方に大殿筋とハムストリングが攣りそうになり、ペースダウンしてしまいまして…一応最後まで走り切ることはできたものの、タイム的には不満が残る結果に。

今後、ミドルディスタンスの2倍となるロングディスタンスに出ることも視野に入れているため、体重を乗せやすく、使う筋肉のバランスを考えてTTバイクへの乗り換えを決断しました。

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トライアスロンにおけるバイクって、大腿四頭筋も使わないといけないんです。なぜなら、そうしないとランまでに大殿筋とハムストリングを使い果たしてしまうからです。

TTバイクは大臀筋、ハムストリング、大腿四頭筋をバランス良く使うイメージで、ランでは大臀筋とハムストリングをアクセル筋として使うイメージになります。(大腿四頭筋はストップ筋と言われています)

つまり、使う筋肉が偏ったバイク(乗り方)より、前後の筋肉を効率的に使えるバイク(乗り方)にした方がより効率的に筋肉を使うことができるんです。

この考え方は、普通のロード乗りの方には関係ないものではありますが。

ちなみにショート(オリンピック)ディスタンスだと、ノーマルなロードバイクでも全然大丈夫です。むしろ、アップダウンの多いテクニカルなコースでは、ロードバイクの方が有利だと思います。

しばらくはテクニカルなバイクコースの大会には出る予定はありませんが、もし、そのような大会に出る場合はロードを買い足そうかと思っています。

なぜCervelo P5 Discを選んだ?

シンプルに、周囲にCervelo乗りが多いから(笑)。
それと、ラインナップが多いのもCerveloのメリット。

最初はUCIルールから外れていて、トライアスロンに特化したPXシリーズにしようかなと思っていましたが、2019年モデルのCervelo P5 Discのフレームセットを半額近くで購入できることを知りまして。

フレームセットの定価が68万円くらいなので、バラ完で組むと100万円以上かかってしまうところが、30万円ほど安く仕上げられる…かなりお得でした。

一番欲しい色ではなかったんですが、色が違うだけなのでまあいいか、と決断しました。

機材をSystemSixから引っ越しさせる際、STIだけは使えなかったのでTRPのHD-T910という油圧ブレーキセットにしてあります。

本当はデュラエース(ST-R9180)にしたかったところですが、昨今のパーツ不足の影響で断念しました(汗)。

資金はどう確保した?

フレームが30万円台で買え、パーツはSystemSixのを使い回しています。
SystemSixも売却して軍資金にしたので、予算的にはまずまず抑えることはできました。

パーツ構成は?カスタムした箇所は?

ホイール

Campagnolo Bora WTO 60です。

前まで使っていたBora One 50と比べて「10mmリムハイトが高いのに横風の影響が少ない」と感じています。

風を受け流してくれるというか…ナローリムではなく、ワイドリムのほうが風洞実験で良い効果が出ているらしいです。風を受けやすい霞ヶ浦で走るたび、効果を実感しています。

タイヤ

Bora WTOは25Cがベストだから、Continental GP5000 25Cにしています。

コンポーネント

Shimano Dura-Ace Di2 R9150(FD、RD)、R9160(シフター)、TRP HD-T910+Di2対応オプション(油圧ブレーキセット)にしてあります。

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プーリー

RIDEA E60というビッグプーリーを使っていますが、ROTORのクランクや楕円リングと一緒に変えてしまったので単体での効果は正直わからないです(笑)。

見た目がカッコいいから良しとします!

単体で5万円もしますが、価格がもっと上のモノもあります。
Ceramic Speedだと20万円以上のモデルがありますからね…。

クランク

ROTOR ALDHU24 CRANK ARMSです。

ショートクランク(165mm)にして短くしたところ、楕円リングと非常に相性が良く回しやすいと感じていて、淡々と一定ペースで回すTTに向いていると思います。

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ショートクランク+楕円リングはおススメです!

パワーメーターはINSPIDER DMを付けています。

チェーンリング

AERO OVAL Q RING 110×4 OUTER、Q-RINGS 9100 4ARM INNER、INSPIDER AERO CROWN RING COVERを使っています。

BB

TOKEN BB46BR24-TBTです。

チェーン

ROTOR製のモノを使っています。

いつも通っているお店で「ROTORとシマノのチェーンは変速の相性が良くない」とお聞きしましたので、こちらにしました。

まあ、実際はKMCのOEMなんですが、1セット8000円くらいするので、デュラのチェーンより高いです…。

サドル

SPECIALIZED SITEROというTT用サドルです。
ロードバイクでも人気のPOWERサドルのベースとなったサドルですね。

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DHバーのポジションで思い切り前傾すると、サドル先端が股間を圧迫してしまいます。 ロードバイクでイメージすると「下ハン持って、かつ前乗り」な感じです。

SITEROは先端が短くかつ穴が開いているため、TTの走行シーンにマッチした、理にかなった形状というわけです。

バーテープ

SUPACAZです。

ボトルケージ

XLAB Gorilla カーボンボトルケージ、Aero Pouch 300というのをサドル後ろに付けています。

空気抵抗軽減を意識した形状なのと、荷物も少しですが入る実用性も兼ね備えています。

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リアストレージボックス

Custom Bike Xcessoriesというものです。
マグネット式の蓋が上についていて、それで開け閉めできます。

P5 Discにはリアストレージの設定がなく困っていました。ネットで探しまくってようやく発見したのですが、アメリカの会社が3Dプリンターで作っており、日本で使っている人はほぼいないと思います。

P5専用品として売っていたので飛びつきました。

Cervele以外にもArgon 18とかCanyon、Trek、Giant、Specialized等のバイクのモデルに完全特化した形で作られていて、そのモデル以外にはマッチしません。

逆にそのバイクをピンポイントで持っていたら、ぴったりフィットするストレージボックスになります。

支払いはクレジットカードかペイパルになります。

使ってみた印象は大満足!! Aero Pouch 300とCustom Bike Xcessoriesの2つがあればツール缶は不要ですね。P5 Disc乗りの方には是非オススメしたいですね!!

トップチューブの膨らみはバッグ?

完成車、フレームセットについてくるストレージです。

ただ、ジッパーは無くて、代わりに切れ目が入っています。
主に補給食を入れています。

ライトはどこに付ける?

サイコンマウント(レックマウント)の下に付けられます。

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これ以上いじる部分はある?

いつかBora Ultra WTOにしてみたいかな…カルトベアリング乗ってみたいんですよね……定価で50万円近くしますけど(汗)。

実はホイールは練習用としてZipp(303S)を使っています。

対応タイヤはチューブレスのみなんですが、Zippで15万円台は安い!と思います。ただ、303Sはフックレスリムになっていて、対応するタイヤが少ないことが難点ですね。(新しいFirecrestもフックレスリムです)

コンチネンタルのグランプリ5000シリーズが好きなんですが、21年の秋にコンチネンタルがフックレスリム対応の「コンチネンタル GP5000S TR」というタイヤをリリースしてくれたので、それを使用しています。

手でそんなに苦労せずはめられますし、ビードは上げやすいです。(普通にフロアポンプで上がります)

チューブレス食わず嫌いの人にぜひ試してほしいです。

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