今回の登場するのは「ELVES」というメーカーのバイクに乗る26歳の男性です。
※エルブスと読む(エルベスではない)

オーナーさんは学生時代、競泳と水球に打ち込んだピュアな体育系の方なので、かなりの体力の持ち主。

サイクリング目的で始めたロードバイクが、いつのまにかクリテリウムレースやトライアスロンにもハマってしまうあたりは、元々の体育会系マインドのせいかもしれません(^^)

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※大磯クリテリウムレース会場にて

<オーナーさん>
  • Hさん(26歳・男性)
  • 山梨県在住
  • ELVES(エルブスと読む)

目次


自転車を始めたキッカケ

もともと学生時代、競泳と水球をずっと続けていました。

が、自分の実力の底が見えてきてしまい、別の競技を始めたいと思っていたのがキッカケです。

高校の頃は平泳ぎ、大学の頃は個人メドレーが専門でした。タイムは関東大会に出られるレベル…ほどで、全国大会には届きませんでした。

水球は大学から始めたんです。競技開始が遅いのでは?と思うかもですが、水球部がある高校は少なくて、大学入学と同時に開始する人も多いです。

で、ロードバイクを始めたのは大学4年のときです。

ただのサイクリングのつもりが大磯クリテリウムへ

「自転車少年記」という小説を以前に読んだことがあってロードバイクに憧れがあったのですが、最初はあくまでサイクリング目的でした。

「自転車少年記」には、実際に存在する「糸魚川ファストラン」をモチーフにした八王子から糸魚川まで1日で走破するイベントが描かれていましたが、自分も絶対達成したい!と思ったのでロードバイクを買って1年ほどで走りました(笑)

競技のためではなく、バイトで稼いだお金で買って走るか~的な軽いノリでしたね。

最初はアルミの安いFELTを購入したのですが、盗まれてしまったので2台目にピナレロに。その頃から自転車いじりも好きになって色々パーツをグレードアップし始め、そうこうしていたらお金が無くなってしまいました(笑)。

その次は中古のBHをゲットしたものの、コラムが切り取られすぎていていたのですぐに売ってしまい、今乗っているELVESが4台目となります。

水球部を引退して、部活に区切り着いたタイミング…大学院生のときに、ためしに大磯クリテリウムに出場してみたんです。カテゴリが6つに分かれていて、下から2番目に参加して結果は12位…。自分の中では惨敗でした。

ELVESとの出会い&選んだ決め手

国内では知名度が低いメーカーだと思いますが、実は自分はELVESを買うのは2本目なんです。

2020年、24歳のときに1台目のELVESを買いました。UCIの認可もとっているフレームメーカーで、コンチネンタルチームも使っているモノなんですが、2年前は情報が少なかったです。

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※FALATH

ロードバイクにハマり、自転車競技・トライアスロン主体のレースにも出るようになっていきましたが、学生なので周りの選手と同スペックの自転車を買うお金がありませんでした。そこで中国の通販を見ていたところ、ELVESが目に留まりした。

当時、日本では全く乗っている人がおらず、「いわゆる低品質な中華カーボンかもしれない」という若干の不安もありました。それもそのはずで、僕が買った当時、日本でELVESは数十台しかなかったそうです(セラー談)。

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しかし、セラーは丁寧にやり取りしてくれたので、これなら信用できるだろうと感じ、1本目のELVESを購入するに至りました。

一番の決め手は、フレーム価格が10万円程度と非常に安いことと、カラーオーダーが無料でできることです。

特に、カラーオーダーは他のメーカーではそもそもハイエンドフレームしかできないことに加え、追加料金が必要なのが通常だと思いますが、ELVESは無料でカラーオーダーできるのが魅力でした。

スカイプでセラーに「トップチューブはこの色でグラデーション、ロゴはこんな感じの色で!」と大まかに伝えるだけでデザイナーさんがデザインを仕上げてくれるので、カラーオーダーも非常にやりやすかったです。

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結果、セール時だったこともあり、新品のカーボンフレームが6万円台で買えました。

通常価格でも新品が10万円くらいとかなりリーズナブルですが、大手メーカーのミドルグレードのフレーム等と比べても遜色ない性能だと思います。

FALATHからVANYARへ

最初に買ったのはELVESの「FALATH」というエアロフレーム。
安いのに他メーカーのエアロロードと比べても遜色ない性能で非常に好印象でした。

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※VANYAR

ただ、エアロフレームよりも軽量性や反応性を重視したフレームの方が自分の乗り方には合っているかなと感じ、ELVESのオールラウンド~ヒルクライムモデルの「VANYAR」に乗り換えることにしました。

VANYARに乗ってみた感想

まずは自分でデザインオーダーしただけあって、大満足のかっこよさ!です(笑)。価格を抜きにしてもすごくかっこいいし、性能も十分なので、もっと予算があったとしても選んでいたと思います。

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クリテリウムでは、減速→コーナーの立ち上がり→加速の反応の良さが大事なんですが、VANYARはじつにマッチします。

トライアスロンもやっているんですが、平坦を高速巡航するならやっぱりエアロフレームのFALATHのほうが向いていますね。

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軽量性と反応性を求めてVANYARを選びましたが、やはり登りでは軽いです。

エアロロードのFALATHと比べると、コーナーの立ち上がりやスプリントの掛かりが良くて自分の乗り方には非常に合っているなと感じます。

ロングライドの時も、信号のストップ&ゴーでの体力の消耗が抑えられている印象です。

唯一気になった点は、シートポストが普通の丸シートポストな点ですかね。「FALATH」には専用のエアロシートポストがあるので、VANYARも専用のエアロシートポストがあればなあと思います。

他に検討したメーカーやモデル

正直、この価格帯でカラーオーダーまでできるメーカーは他にないので、他に検討したメーカーはありませんでした。

山梨(甲府)のサイクリング事情

冬季の気温は低いんですが、晴れが多い&雪はほぼ降らない地域なので昼間なら結構走れるものです。

信号が少なく、農道が多いのでサイクリングに向いています。東京より全然走りやすいので、サイクリングを満喫しやすい場所です。

夏はふつうに暑いですね~。
夏は清里や諏訪など、標高が高くて涼しい場所に足が向きますね。

Hさんのこだわり

こだわりなのかはわかりませんが、自転車ってやっぱり落車とかで傷がついてしまうことが多いので、超お金持ちやトップアスリートでなければデザインがかっこよくて性能もそこそこのフレームを選ぶのが一番満足度が高いのではないかと思っています。

ホイールは、ちくわさん(ちくわ輪業の業務日誌|ロードバイク機材を中心とした雑記)という、厳選した中華のリムを数多く組んでいる方にお願いして安く組んでもらった物を使っています。

僕のはリムハイト40ミリでリムの重量が360g。クリンチャーホイールで前後合計でも1300gちょいなので相当軽い部類かなと。チューブレスも使える仕様でリム幅が29ミリあって限界までが広い(リムブレーキだとここが限界)です。

好きなコースや好きな景色

山梨はどこを走ってもすぐに坂がありますし、坂を登れば盆地を見渡すことができます。基本的にどこを走っても満足度が高いです。

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その中でも、甲府から身延~富士宮間を往復するコースはほとんど信号がなくて走りやすいですし、甲府から清里、八ヶ岳の方面に向かうコースは素晴らしい景色が楽しめるのでこの2つのコースはよく走ります。

甲府から白樺湖に行ったときは、行きが延々80km の登りで、帰りは延々と下るルートだったんですが、標高差のせいで甲府に近づくに連れて気温が上がり、まるでドライヤーで吹かれているような気分になります(笑)。

自転車以外の趣味

トライアスロンもやっているので、水泳とランニングも趣味です。
ただ、自転車が一番楽しいですね。

サイクリングに行って景色を楽しんだり、仲間と競争したり、インドアで漕いだりと、様々な楽しみ方があるのが自転車の一番の良さだと思います。

山梨の美味しいモノ

ぶどう、いちご、さくらんぼ、桃、柿など1年中美味しい果物が食べられます。

桃は堅いやつをシャキシャキと食べるのが地元流。りんごに近い硬さです。

一般的な桃のイメージにある柔らかい状態のは「腐っている」と言われてしまいます(笑)。
個人的には柔らかいほうがうまいと思うんですがね…。

そうそう、山梨はワイナリーが多いです。私ほとんどお酒を飲まないので恩恵はないんですが、父が山梨に遊びに来ると、僕の運転でワイナリー巡りして飲んだくれています(苦笑)。

一升瓶でワインが売られているのも特徴でしょうか。900ml とかの小瓶ではなく一升瓶。 それがふつうらしいです。スーパーには一升瓶のワインがずら~~っと大量に並んでいますよ。国産ワインなら小諸、勝沼がうまい産地です。

地元ワインで言うと、例えばグレイスワイン(中央葡萄酒)は最近賞を取った有名なワインです。

(余談)水泳&水球は自転車にも役立っている

体力は相当培われましたので、十分に今も生きています。

水球のおかげで「フルパワーでもがく…を繰り返す体力」がつきました。
とくに脚の筋肉はめっちゃ鍛えられてます。

水球って、攻撃側は30秒以内に終わらせないといけないんです。
攻守交代がひっきりなしに繰り返されるので、体力勝負の競技です。

当時のトレーニングで「水中で20kg の重りを手に持って立ち泳ぎする」ってのがありまして、30秒キープを10セットとかやるんです。水球部あるあるの筋トレなんですが、純粋に苦しさしかなく、人生で二度とやりたくないくらいきつかったですね…。

取材させていただけませんか?

「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m

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