今回取材させていただくのは「サスペンション付きのクロモリグラベルロード」です。

MTBではないのにサスペンションが付いている…?いったいどういう構造なのか、どんなメリットがあって、使い心地はどうなのか?オーナーさんに色々お聞きしました。

IMG_2431
※フォークが見たこともない形状をしている…!

<オーナーさん>
  • Hさん(男性・21歳)
  • 愛知県在住
  • SurlyのMidnight Special(クロモリロード)
※Lauf というメーカーのGRIT SLというサスペンションをつけたロードプラスの規格を採用しているグラベルロード

目次


ロードバイクを始めたキッカケ

大学の自転車部に入ったのがキッカケです。

自転車部の先輩と入学前に知り合い、「入学後に名簿に名前を書くだけでいいから、人集めのつもりと思って…」ということでとりあえず入部しました。当時は自転車を購入する気もなく、本当に名前だけのつもりでした。

とくに自転車が好きだったわけではなく、「部費もかからないし、部のロードバイクに乗ってもいいって言われたし、まあ掛け持ちで入るか」くらいの気持ちでした。

で、その年の11月ごろに「このところ運動不足だし、自転車部に入っているから1台買ってみようかな」となり、お試しでアルミロードのアレースプリントの105油圧ディスクの完成車を購入したら……案の定、沼にハマりました(笑)。

納車日、30kmを走って帰宅したら超楽しかったんですよ。乗り始めは乗ることしか興味なかったのが、今ではメンテも好きになってしまいました。

2台目としてSurlyのMidnight Specialを買う

アレーが諸事情により廃車となり、次をどんなバイクにするか悩んでいたら、先輩から「Wakkaという面白い自転車屋さんが犬山にある」と聞き、行ってみてお店の軒先で見たフォークに一目惚れしました。

Wakkaの店主さんに相談に乗ってもらい、それまで知らなかった今の愛車(SurlyのMidnight Special)になりました。

IMG_2587

なぜロードからグラベルに行ったかといいますと、アレーは荷物が載せられないんですよ。未舗装路も走りたい気持ちが湧いてきて、グラベルの方向に来たかんじです。

あとはサーヴェロのSシリーズ、キャノンデール、トレック、エートス、ヴェンジ、エディメルクスの525あたりを考えていたんですが、最後まで迷ったのはスペシャライズドのディヴァージュでした。

ただ、ガッツリ荷物は積みたいけど、カーボンフレームだとやや心配で…。
ゆくゆく自転車での海外旅もやってみたいので、クロモリをチョイスしました。

あと、Lauf というメーカーのGRIT SLというサスペンションが付いたフォークに惚れてしまいました…!

IMG_2359

フォーク本体と車輪を固定する部分が「上下3ずつのカーボンの板バネでつながる」という構造をしています。一般的なサスペンションと違って、定期的なメンテナンスの必要が無く、汚れたら丸洗いできるのもポイントです。

ミズタニがこのフォークの取り扱いをしていたんですが、もう取り扱いをしなくなる…ということだったのですが、元々の予算は10〜15万ほどで、このフォークを使用できるディスクブレーキのフレームはMidnight Specialだけ。

Midnight Specialは完成車で約30万円。その時点で予算オーバーだったので一度諦めてその日は帰宅。

後日再度来店して他のフレームを候補として探していたところ、店長さんから「もうミズタニさんが取り扱いをやめちゃうみたい」という旨を伺い、これがラストチャンス!どうせなら妥協はなし!と腹を括りGRIT SLが使えるMidnight Specialを購入しました。

IMG_2360

<参考メモ:GRIT SL>
グラベルバイクバイク用フロントフォーク「Grit SL」
※「Grit」をさらに軽量化したモデル

  • ホイールサイズ:700c or 27.5"
  • トラベル量:30mm
  • フォーク肩下サイズ:411mm
  • ステアリングコラム: Taperd 1-1/8” - 1-1/2”
  • ディスク台座:フラットマウント※160mm以上のローターを使用
  • 使用可能タイヤ幅:700x45c または27.5x2.1"まで
  • 体重制限:110kg
  • カラー:NAKED MATTE
  • 重量:850g
  • アクスルタイプ:12x100mm 、15x100mm

GRIT SLの使用感

元々グラベル用のフォークなんですがオンロードでも快適です。路面のギャップを角がとれたかんじで手に優しいですね。そのせいでわざと自分から路面のギャップに突っ込んでしまいたくなります(笑)。

MTBのフォークのように沈まないし、力が逃げない&たわまないのでダンシングしても問題ありません。ちなみに最大トラベル量は30mmで、手でぐっと押し込んでも1cm くらいしか動かないです。

IMG_2437

しかもカーボンフォークなので、デフォルトのクロモリフォークより軽いんです。 単純な構造なのでメンテナンスが不要なのも気に入っている点です。

ただ、特殊な形状をしているゆえキャリアは付けられない、のが唯一のネガですね。

レアなフォークではありますが、Wakkaの中では珍しくなくて使っているユーザーさんは多いです。

Hさんのこだわり

ディスクブレーキは譲れません!
軽さよりもカッコよさが大事なんです(笑)。

ホイールが回っているのを上から覗き込むと、ローターも一緒にシュンシュン回っている様子が…得も言われずカッコよくないですか?かっこいいですよね?共感してくれる人、きっといるはずです(笑)。

油圧式と機械式だと、機械式派ですね!効き具合も油圧と大差なく、油圧にするメリットを感じません。アレーのときは「油圧さいこー」って思ってましたけど、今では「なんで油圧にこだわっていたんだ?」って思うほどです。

IMG_2642

もちろんレバーの引きの軽さは違ってくるかと思いますが、私の自転車ではWakkaの店長さんがすごくしっかり調整して下さったので、油圧と比べても劣らないくらい軽く引けます。何でも「組む人次第」って感じですね。

ちなみにブレーキは完成車から変更していないので、TRPの物を使用しています。

最近買ってよかったアイテム

1.SPD-SLをフラットペダル化するアダプター

街乗りで名古屋市内に行くとき持参してます。
ビンディングペダルのまま歩くのはしんどいですから。

2.S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE

スペシャライズド製の3Dプリンタで作られた「S-WORKS POWER WITH MIRROR SADDLE」というサドルです。

パッドのない私服でも快適に走れます。
お値段が55000円もするのがお財布に痛いですが(汗)。

液状ポリマーを3Dプリント加工することで生まれたMirrorテクノロジーは、ライダーの体型を完璧に再現します。この最先端の技術は、従来のフォームでは不可能なレベルで素材の密度を調整できる複雑なハニカム構造により実現しました。これら14000本の線と7799個の点をつないだ特許出願中の特殊構造により、一人ひとりに適したフィット感をもたらしてくれます。

突きこむような柔らかさで、ママチャリのサドルのような単純なソフト感ではありません。

サドル沼に入っている人にはおすすめできます。個人的には大満足です。別に実害はないですが、カーボンレールなのがちょっと心配…に感じるくらいですね。

スペシャのコンセプトストアのイベントで試せるらしいですよ。

3.REC MOUNT Type 19α

使用しているライトがCateyeのVolt 1700という大きいものを使用しているので普通にハンドルにつけるとダンシングをした時に膝に干渉する時があるんです。

また、アレーに乗ってた時からハンドルをすっきりさせたい!という願望があったので思い切って買ってみたら言うことなしでした。

最近買って失敗したアイテム

1.携帯式の空気圧計

パナレーサーのデジタル空気圧計を買ったものの、使ったことがないです。

用途もよくわからないし、ライドに持っていくものでもないし…すぐ処分しました。記事に騙されましたね…(汗)。

自転車パーツのお金はどう工面している?

バイトを頑張っています!
仕事はホテルフロントとスターバックスの掛け持ちです。

学校では基本的にボッチ生活なので交際費はかからず、お金は貯まりやすいです。

心がけているトレーニング

週3日の筋トレです。
筋力低下を防ぐのが目的なので負荷は小さめです。

基礎代謝を上げて、太りにくい身体にしたいです。やっているのは腹筋ローラーと腕立て伏せがメイン。背筋は…やってないです。

ロードバイクでは腹筋が大事だなって思ってて、踏むよりも引く意識、を重視しています。

IMG_2358

【募集】取材させていただけませんか?

「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m

アーカイブはこちら

★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!

You Tubeチャンネルもやってます