ミニベロにハマる方のきっかけや経緯は人それぞれ。

今回登場する横浜市在住のKさんは、オートバイ→グラベルロード→ミニベロ…という順序でミニベロにたどり着いた方です。

コーダーブルームとパーサーという、一味違うバイクをこれまたオリジナリティ高くカスタマイズされています。

Pursuer 右横 - コピー

Rail20 右 - コピー

<オーナーさん>
  • Kさん(男性・47歳)
  • 神奈川県横浜市在住
  • コーダーブルームのRAIL20とESRのパーサー


※シトロエンのベルランゴのオーナーさんでもあります

目次


自転車を始めたきっかけ

もともとオートバイが好きだったんですが、自転車には縁がなかったです。

10年ほど前、健康のため始めたランニングが高じてマラソンに出るようになり、次にトレーニング目的で2016年にクロスバイクを購入して自転車通勤をスタート。そのとき、「自転車って面白い」と思うようになりました。

Rail700A 2016

その後、2017年1月に24万円が14万円にディスカウントされたFocus Mares Ax 3.0 DISCをに購入し、素人なりに弄ってエスカレートしていきました。

カスタムについては、その時々で「こんな自転車にしたい‼」と感じたことを具現化するために行っています。一応、これまで行ったすべてのカスタムに必然性がある…はずと思っています。

愛車との出会い&選んだ決め手

前述したFocusはなかなか乗りこなせず、かつ乗るなら「グラベルを走らなければ」とか「ロングライドに行かなければ」とか、いろいろ考えてしまい、乗るのに疲れてしまいました。

2018年に転居し、置き場をどうするか悩んでいたところ、ふらっと入った自転車屋さんに(現在所有している)Rail20が置いてありました。コンパクトで軽量な車体(メーカー公称 8.4kg)をみて、これなら構えずお気楽に乗れる!と購入を決断。Focusを売却して軍資金を確保しました。

Rail20 左 - コピー

Rail20を購入後、しばらくは近場をポタリング、ときどきジテツウ、みたいな感じでミニベロならでの軽快な走りを楽しんでいたのですが、ロングライドに行きたくなり、ハンドルやギヤ比、タイヤなどからカスタム開始。

最初はあまりいじらないでいようとは思っていませんでしたが、気が付いたらフレームとフロントフォーク、ハブ、ベルぐらいしかノーマルパーツが残っていない状態になりました(笑)。

カスタムして走ってと、Rail20で楽しんでいるうちに、現在所属しているミニベロのサークル「はまべろ」 に御縁があって参加し、ますますミニベロにのめり込みました。

ただ、Rail20は折り畳み自転車ではないので輪行に時間がかかり、折り畳み自転車のメンバーと輪行でお出かけするのに、ちょっと気後れするところがでてきました。

ほかのミニベロ(Birdy、Ternなど)も試乗したものの、なんとなく馬が合わない感じでどうしたものかと悩んでいたある日、やはりふらっと入った自転車屋さんでESRの Pursuerを発見。

2021-10-10 15.53.59

とても気になり試乗させてもらったところ、デザインの良さ、走行性能にそぐわぬ高いコスパ、カスタムベースとしての素性の良さ、レアさを感じ、これらが決め手となって、妻に許可をもらって二台目所有に至りました。

Khodaa Bloom Rail 20の2022年1月現在の構成パーツ

Rail 20は、こんなかんじで組んでいます。

  • ハンドルバー:KCNC RAMPANT FLAT 25.4mm バックスイープ 8°
  • バーエンドバー:TIOGA PowerStuds 5 およびBBB クラシック BBE-07
  • サイクルコンピュータ:CAT EYE VELO WIRELESS+ CC-VT235W
  • 傾斜計
  • ベル:純正+VIVA きづきベル
  • グリップ: KCNC EVA LOCK-ON Grip
  • ブレーキレバー:Shimano BL-T610
  • シフター:microSHIFT SL-M10R (Indexモードで使用)
  • ミラー:Busch+Muller
  • ライト:CAT EYE GVOLT70
  • セーフティライト:CAT EYE Rapid Mini
  • ライトホルダー:KCNC
  • ステム:SimWorks by Nitto Tomboy Stem
  • ステムスペーサー:BBB+KCNC+SimWorks by Nitto With Me Ti Spacer
  • フレームバッグ:SKS レーサーエッジ
  • サドル:Adept Motive-W
  • シートポスト: SimWorks by Nitto Beatnik SeatPost
  • シートクランプ:Sirverock SR-CL001
  • リフレクター:Blue Lug
  • シートバッグ:Birzman Packman Travel Saddle Pack 6L
  • BB:Shimano BB-UN55 118mm
  • クランク:Sugino RD2BX 170mm
  • ペダル:KCNC クリップレスプラットフォーム
  • チェーンリング:PASS QUESTオーバルナローワイド 54T
  • チェーン:Shimano CN-HG95
  • スプロケット:Shimano HG500 11-42T(11-13-15-18-21-24-28-32-37-42)
  • ディレイラー:Shimano RD-M640-SS(Wolf Tooth GoatLink 10S併用)
  • ブレーキ:RIDEA CLV V-brake CNC Longarm
  • ブレーキシュー:Shimano M70TC4
  • タイヤ:Innova IA-2245 20×1.35 (フォルダブル)
  • クイックリリース:Tioga
  • スタンド:Tioga


各種仕様変更を経て今の姿になっています。ちょこちょこ変更されています。

Rail20 ドライブトレイン - コピー

タイヤはMaxxis Overdrive Elete(20×1.35)、Panaracer Pasela compact(20×1.5)、Maxxis DTH(20×1.5 ケブラービード)、果てはTioga Powerblock 20×1.95(!!)など試してみましたが、現在のInnovaが軽くて転がりが良く、かつ安定感があり一番気に入っています。

Rail20 ハンドル - コピー

ハンドルバーもGIZAのDeviant barやVero Orange Casey’s Crazy barなど試してきましたが、今はKCNC RAMPANT FLATBarに二種類のバーエンドバーを装着、ちょっとマルチポジション風味にして楽しんでいます。

基本的にRail20は素直な性格の自転車だと思いますので、その良さを引き出すようにしている…つもりです。

ESR Pursuerの2022年1月現在の構成パーツ

Pursuer の2022年1月現在の構成は以下の通りです。

  • ハンドルバー:Nitto RM-016 mustache bar
  • サイクルコンピュータ:CAT EYE VELO WIRELESS+ CC-VT235W
  • バーテープ:Cinelli Gel Ribbon
  • ブレーキレバー:Dia-Compe DC204QC
  • シフター:Dia-Compe: ENE THUMB SHIFTER(10S パワーラチェットNon-Index)
  • ミラー:Zefal
  • ベル:メーカー不詳+VIVA きづきベル
  • ライト:CAT EYE Volt 400
  • セーフティライト:CAT EYE Rapid mini
  • ライトホルダー:KCNC
  • サドル:Shimanopro Sterlth
  • シートポスト: Velo line シートポストクランプ二重化
  • リフレクター:Blue Lug
  • シートバッグ:Topeak バックローダー 6L
  • BB:純正 116mm
  • クランク:純正(Prowheel) 170mm
  • ペダル:Wellgo クリップレス
  • チェーンリング:RIDEAオーバルナローワイド 50T
  • チェーン:Shimano CN-HG95
  • スプロケット:SunRace CSRX0 11-34T(11-12-13-15-17-19-21-24-28-34)
  • ディレイラー:Shimano RD-M640-SS
  • Derailleur Optimization: WolfTooth TANPAN
  • ブレーキ:Gorix G1 ハイブリッドディスクブレーキ
  • タイヤ:Continental Contact Speed 20×1.1
  • スタンド:GIZA

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ハンドルのNitto RM-016 mustache bar は、上から見ると「ひげ」のようなので「マスタッシュ」と呼ばれています。奇抜な形状ですが、適度な前傾姿勢で乗りやすく、疲れ知らずのハンドルバー。独特なデザインが気に入っています。

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ただし、折りたたみ時にフラットバーよりはかさばるのが難点。

メーカーもHPで謳っているとおり、一般的なミニベロより直進安定性がいい印象があります。これらのカスタムも合わせ、安定感があってロングライドも楽しいです。

フロントライトを前輪ハブに取り付けている理由

個人的に、こっちのほうが路面が照らされて見やすく感じます。

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あと、歩行者や車のドライバーの目線より下なので、相手をまぶしくさせてしまうこともないかなと。

他に検討したメーカーやモデル

Rail20は、ほぼ衝動買いなので、ほかとの比較はしていません。
Pursuerのときは、BirdyやTern,Dahonなども考えていました。

現在、DahonのSpeed FalcoBoardwalk D8KHSのF-20SXなど、クロモリの折り畳み自転車が気になっています。

…が、置き場がないのと、妻の許可が出ないので妄想のみ…ですね(汗)。

Kさんの4つのこだわり

1.シフトは、サムシフター一択

STIもラピッドファイアも、私には不要です。どちらも操作がせわしなく感じてしまい、サムシフターに慣れるともう戻れません。

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なお、Rail20はMicroshift SL-M10R(Index)、PursuerはDia-compe ENE Thumb shifter(パワーラチェット Non-Index)を用いています。

2.自転車はフロントシングル一択

二台ともフロントシングルです。

フロントシングル+オーバルナローワイドチェーンリング+ワイドレシオスプロケットが私の基本です。

  • Rail20:54Tのチェーンリングに11-42Tのスプロケット
  • Pursuer:50Tのチェーンリングに11-34Tのスプロケット

で組んでいます。

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過去の取材で、横浜在住のDAHON ROUTEのオーナーさんもお話しされていましたが、横浜は坂の街です。

はまべろ隊長が坂ポタリングが好きなことにも影響され、坂に挑むようになりました。 Rail20で川崎、麻生区岡上にある42%の坂を登った時は、ちょっと痺れました。

Pursuer tanpan ZEE - コピー

ディレイラーは、シマノ RD-M640-SS 「ZEE」(フリーライドスペック)を愛用しています。サムシフター(特にNon-index)及びワイドレシオだと、チェーン落ちしやすいことは確か。ナローワイドチェーンリング&クラッチ付きディレイラーは、安心安全なライドの必須アイテムと考えています。

Pursuer ドライブトレイン - コピー

ZEEはクラッチがついており、ショートケージなのにワイドレシオスプロケットでの運用が可能な貴重なディレイラーだと思います。

メーカー公称では「ローは最大36T」ですが、私は自己責任でRail20では42Tで用いています。きちんと動きますが、やや変速が不安定なきらいがあり、このためWolfToothのGoatLink(10s)にてディレイラーのアライメントを補正し、快適な変速性能を確保しています。Indexシフトで変速が安定しているため、こちらではクラッチはoffにしています。

Pursuerでは、シマノ旧10速ロード適応のNon-Indexシフターで作動させるため、WolfToothのTanpanを用いて、シフトケーブル作動を適正化しています。

3.迷ったら、セオリーの逆を行く

これは、かつてオートバイ雑誌「Clubman」に載っていた名言です。
誰もやらないようなことをしてみるのは、楽しいものです。

4.サドルバッグには温泉セットを入れておく

サイクリング途中、いつでも立ち寄れるように、です(笑)。

お好きなコース、お気に入りの風景

基本的にはジテツウで、雨の日以外は大体通勤で乗っています。

お気に入りの定番コースはないのですが、横浜をポタリングして高台から風景を眺めるのが好きで、ワシン坂上や根岸米軍住宅がお気に入りポイントです。

あと、潮の香りも好きなので、みなとみらいや大黒などに海を見に行ったりもします。夜の眺めも素敵です。鶴見川水系近隣も時々流しています。河の流れを眺めながらのんびり走るのもいいですね。

夕暮れの横浜みなとみらい

また、はまべろの皆さんの影響で、山サイクリングやロングライドが楽しいと思うようになりました。

Purseurで箱根や三国/明神峠、西伊豆の戸田峠に挑んだり、Rail20で和田峠を八王子側から登ったこともあります。葉山教会や武山などの激坂にも挑み、登頂を果たしています。山道を登るのはつらいですが、登った時の感動は、他では味わえないものがありますね。

休日、財布と時間に余裕があるときは、ちょっと遠出することも。ロードバイクにはかないませんが、100kmライドなどはミニベロでも特に支障なく走れます。

遠出においては、折り畳み自転車のPursuerを購入して以後、輪行が面倒でなくなり楽になりましたね。でも、Rail20で行きたいときは、こちらで輪行で出かけることもあります。通常のロードバイク同様の輪行となりますが、これはこれで味があって楽しいです。

いつか欲しい自転車は?

KHSのクロモリの「F-20SX」を試乗したら、すごく良かったです!
子供の進学が控えているので今すぐは難しいけど、いつか手に入れたいですね。

サイクリングでよく立ち寄る飲食店

グルメ情報には疎いのですが、汗をかいたあとのラーメンでしょうか。相模原にある壱発ラーメンの「めかとろチャーシュー」ラーメンをライド後に食べると感動的にうまいです。 ほか、天下一品などにメロメロです。

あと、遠出したときは、なるべくその土地のお店で地のモノを食べますね。

自転車を楽しむ自分流のコツ

ジテツウがメインなので、生活ルーティンに自転車があるかんじ。よって特別意識していることはないです。仕事帰りに自転車に乗ることで、仕事からプライベートへと精神がシフトし、リフレッシュできるのは大変いいことだと思っています。

しいて言えば、「マイペースで無理しない」のがポイントかなと。

疲れて乗りたくない、悪天候などで気乗りしない…ときは乗りません。
無理するとつまらないし、事故&トラブルにあう確率が高まります。

自転車に乗っていてうまくいかないことがあったときは、うまくいった時の喜びのためのちょっとしたスパイスだと思うようにしています。

Pursuer 大観山 20210911

また、自転車で遠出できない週末はランニングして体力づくりしたり、家族サービスをするなどして、他のことも楽しむようにしています。そのことで、また自転車に乗りたくなりますからね。

旅をするように、日常生活を生きていければ素敵だなあ、と思っており、日々を旅するためのツールとして自転車は最高だと思います。自転車の中でも、ミニベロは速すぎず遅すぎず、構えることなく普段着でも乗れて、僕にとってはちょうどいい感じの乗り物ですね。これからも、この二台を通じて楽しい日々を過ごしていきたい、と思っています。

ちなみに、この二台を通じたサイクルライフを記したブログも書いています。
ご興味のある方はどうぞ(*^^*)

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