2000年初期は「アルミとカーボンのハイブリッド」なフレームが登場した次期だそうです。当時、筆者はまだ自転車にハマっておらず、その頃のテクノロジーの変遷には疎いので、「そんな過渡期があったのか~」と、じつに興味深いです。

今回登場するのは、キャノンデールのSix13というハイブリッドなフレームをお持ちのMさんです。

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<オーナーさん>
  • Mさん(53歳・男性)
  • 東京都在住
  • キャノンデールのSix13
  • トップチューブ&ダウンチューブにカーボンを使用したハイブリッドバイク

目次


ロードバイクを始めたキッカケ

2005年(37歳)のときに初めて購入したスポーツバイクは、トレックのMTB(ハードテイル)でした。オートバイクが好きだったので、フロントサスとディスクブレーキのメカメカしさに惹かれました。要するに「メカから入った」かんじです。

そしたら職場の仲間に、MTBマラソンレースの「セルフディスカバリーアドベンチャーin王滝(SDA王滝)」に参加しようと誘われたんですが、運動経験もなかったので、ずっと断っていたんです。

ちょっと気になって練習してみたところ、「自分の体力では完走はムリ」と早々に悟り、参加は断念しました(笑)。

ガチレースには出場しませんが、すでに買ってしまったので、無駄にはできません。MTBはマイペースで楽しむマシンと割り切り、山には持っていかず、スリックタイヤにして街乗りメインとして使っていました。

そうなると、行き着く先はロードバイク…ですよね。オンロード走行をより楽しめるマシンを求めて、MTB売った資金を元手に、2007年モデルのキャノンデールのSix13へ乗り換えました。39歳のときです。これを機に、MTBからロードバイクへ移行しました。

愛車との出会い&選んだ決め手

2007年は、カーボンの完成車が出てきてたタイミングだったんですが、最初はこだわりはなかったです。カーボンで最初は探していて、アンカーを候補に挙げていました。

探しているうちに、Six13に出会いました。ずっとキャノンデールはアルミの会社だと思ってたので、Six13も最初はアルミなのだと勘違いしていました。

アルミの自転車は、溶接の痕がそのままになっていることも多い中、キャノンデールはきれいに研磨にされていて、ぐっと来ましたね。試乗もせず、買ってしまいました。

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2007年当時、ロードバイクの主流はアルミからカーボンに切り替わりつつある時期でした。キャノンデールの看板は、大径アルミフレームでしたから、同社にも苦心があったのでしょうが、そういった時代背景から出たハイブリッド[=カーボン(原子番号6)+アルミ(原子番号13)]のSix13には「時代の徒花」といった感があり、かえって魅力的に思えました。   

私のSix13は、トップ/ダウン両チューブがカーボン(※)で、CAADフレームを切断し、カーボンのチューブを差し込んで接着する、という方法で作られています。アルミの溶接箇所はとても滑らかに研磨されていますので、ぱっと見では接続されていることがわかりません。触っても判別がつかないくらいです。
(※)デビュー時のSix13は、トップ/ダウン/シート各チューブがカーボン

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「HANDMADE IN USA」のロゴがある「アワーグラス(砂時計)シートステー」には、曲線美を感じます。要するに、手の込んだフレームに惚れました。

Six13に乗ってみての感想

他のバイクを知らないんで、正直よくわかりません(笑)。
が、不満は一切ないですね!

床の間バイク的な話になりますが、磨いているとき、砂時計をイメージしたシートステーを眺めている瞬間に、「良いバイクだな~」とうっとりしています。今はもう作っていないので、なおさらレア感がありますね。

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14年間乗っているので、なにかしらの金属疲労はあるんだとは思います。

ただ、メインの趣味がジョギングなので、年に乗る回数は2~3回くらい。14年間の累計走行距離は、せいぜい数千キロですかね。なので、さほど劣化していないでしょう。もっぱら、愛でて楽しんでいます。

他に検討したメーカーやモデル

クラインは検討しました。塗装も含めて、フレームが美しかったのが印象的。あとはデローザ。これも溶接箇所の研磨がたいへん丁寧です。でも、高かったので諦めました。

どうやら、私は仕上げの良いフレームに惹かれる傾向があるみたいです(笑)。

ロードバイクに関する情報の仕入先

ネット記事がメインです。サイクルガジェットも参考にさせていただいています。

今の時代、インターネットからたくさんの情報を得られます。自分でバイクをいじる私にとって、とても好都合です。  

ご自身のこだわり

ホイールも含めて、「コンポはシマノ」と決めています。

カンパニョーロやスラムにもいいところはあると思います。が、こと品質に関してはシマノがNo.1と信じています。

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複数メーカーのパーツを混在させたくない性格でして、ホイールとコンポーネントは揃えたい派。なので、宝の持ち腐れと知りつつ、Six13は7800系デュラエースで組んでいます。旧型となって久しい7800系デュラエースですが、アルミの輝きと柔らかなデザインが気に入っています。

7800系デュラエースがお気に入りなので、仮にお金に余裕があっても載せ替えるつもりはありません。ギアは10速で個人的には十分。12速はすごいとは思いますが、興味はないですね。

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7800系から前は1色で、これが好きなんです。エッジが効いているデザインより、丸みのふわってしているので、リアディレイラーは角が丸いのが好みです。

車に例えると、ポルシェの911のデザインがたまらない……と言えば、わかっていただけるのではないかなと。

私は「ロードバイクのシルエットは、シンプルであるに限る」と思っています。

こだわりとは少し違うかもしれませんが、ボトルケージやサイコンも付けません。飲み物はその都度自販機で買って飲み干すか、ジャージの背中に入れてます。走行するのは町中メインだし、長距離を走るわけでもないので問題ありません。

サドルバッグはいちおう付けていますが、最小サイズのにしています。

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タイヤのこだわりも少々あって、「23C&チューブレス」です。

23Cにこだわる理由は「細身のタイヤこそロードバイク」という刷り込みがあるから(笑)。

チューブレスタイヤなのでチューブすら持っていません。サドルバッグにはシーラントとCO2ガスだけ入れています。

チューブレスの使い勝手ですか?1日で1barは減るかな…。チューブレスのタイヤによっては、表面からエアが抜けるものもあるらしいです。シーラントを入れててもこうなるので、連泊のサイクリングには向いていないかもしれません。

タイヤはIRCかパナレーサーで統一しています。コンチネンタルグランプリGP5000のチューブレスは、はめるのが鬼キツイらしいので避けています。

釘を踏んだことがあって、そのときはシーラントも使ってなかったので、歩いて帰宅したことはあります。が、クリンチャーに戻したい気持ちはとくになく、満足して使っています。

次にバイクを買い足すなら?

チタンがいいですね~。

パナチタン、LYNSKEY(リンスキー)あたりを選びたいです。

お好きなコースや好きな景色

印象に残っているのは、定番ですがしまなみ海道です。島々にかかる橋の個性と土木工学的な美しさ、瀬戸内海の素晴らしい景色、いずれも心に残っています。

変速なしの折り畳み小径車で走ったので、いずれSix13で再訪したいと思っています。

しまなみ

青森県の奥入瀬渓流(おいらせ)もオススメしたいです。7月末の暑い時期に走りましたが、涼やかな水の流れと樹木の緑がとても心地よかった。

こちらも折り畳み小径車だったので、Six13での再訪を狙っています。

奥入瀬渓流

どちらも東京からは遠く、遠方への輪行(夜行バス)となるとどうしても折り畳み小径車に流れてしまいますね。

健康&体力維持法、健康習慣

当たり前の話ですが、運動と食事の2つです。

30代後半から始めたジョギング、ウォーキングは継続しています。単独行動が好きなので、ソロでできる自転車とジョギングは最適。

1回10kmほど、1時間ほど気が向いたときにさくっと走れるのも魅力です。風景、街の変化を楽しめるので、走っている間は退屈には感じません。タイムを狙っていないので、時間との戦いではなく、のんびり走っています。

もうひとつの食事については、野菜中心の食事を意識しています。30代半ばで人間ドックで指摘されたのをキッカケに、食生活を変えました。今では習慣になったので、苦ではありません。

野菜以外の食品ももちろん食べますが、食品添加物は確認する癖がついています。カップ麺、ジャンクは避けていますね。

【募集】取材させていただけませんか?

「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m

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