今回でこのシリーズも通算100回目……思えば、かなり長い間続けてきました。
高校生から、お孫さんのいらっしゃるおじいちゃんまで、幅広い方々に取材させていただきましたが、全員が異なるこだわりを持ち、それぞれの楽しみ方を確立されていらっしゃいました。個人的にも、とても勉強になりました。
節目となる100回目は、ル・サイク アヴァン アトレ竹芝の現役プロメカニックであり、かつては実業団でレースを戦っていた岩田さんに登場いただきます。
<オーナーさん>

さらに、高校三年時に出会った友人の影響で、それまで以上にのめり込むようになり、19歳くらいから実業団レースにも出場するようになりました。
これまで会った人の中でもっとも強かったと思った人は……群馬グリフィンの古田選手です。2015年に一緒に練習したことがあるんですが、すごかったですね。
ちなみにメカの知識と選手としての力量に相関性はなくて、メンテはさっぱりだけど強い、メカには詳しいけど強くないってことはよくあります。ちなみに自分は後者でした(笑)。

高校生のときは小遣い制で自由にパーツを買えなかったので、おのずと整備知識が身についたんだと思います。
走りの性能にこだわってパーツを案内する立場から、細部までこだわって組み立てできる立場にもなったので、バイクが完成した時の感動はひとしおです。
FUJI (モデル名称は失念…クロモリでかなり安かった)
↓
SCOTT スピードスター(アルミロードでコンポはSORA)
↓

CARRERA エラクルTS(初カーボンロード&初フレーム購入)
↓

MERIDA SCULTURA 9000(初フラグシップモデル購入)
↓
THOMPSON シリウス(MERIDAと並行して少しの期間乗っていました)
↓
Condor Leggero DISC(初ディスクロード)
国内でCondor を扱っているのはアヴァンサイクルだけでして、指名買いが多いです。国内の知名度は高くないですが、イギリス国内ではかなり有名。カーボンもクロモリも幅広く作っています。

購入者の方は様々ですね…かつてイギリスに住んでいた人とかもいらっしゃいます。先日は静岡からわざわざお求めになったお客様もいらっしゃいました。
メインコンポーネントはSHIMANO のR9170/9000/6870のミックス。
狙ってこうしているわけではなく、結果的にこうなってます。
クランクをデュラエースにしている理由は「軽さ」。走りに影響する部分はデュラエースにしています。
カセットは選択肢の幅の広いアルテグラで、以前は11-25Tでした。個人的にはフロント53-39T、リア11-25T が好きで、2014年に榛名山ヒルクライムに初めて出たときも、ノーマルクランク&11-25T で登りました。さすがにきつかったですが、パワーで乗り切りました(笑)。ちなみに、最近は28Tを使ってます。

ホイールは、決戦用が Fulcrum Racing ZERO DB で練習用が Racing7 DB です。ディスクブレーキ用なのでスポークが増えて、リムのホイールより硬さは取れている印象で使いやすいと感じます。
タイヤはHUTCHINSON のセクター TLR(700×28C)です。 これからの時代は28Cが来るって言われているので試していて、デメリットは感じないですね。想像よりも軽快です。6BARで乗っていて、太いので砂利道も走りやすいです。
個人的には25Cか 28C を選びますね。23C はかれこれ5~6年使っていません。完成車でも25C か 28C がほとんどですし、実業団やプロで23C を使う選手はほぼゼロだと思います。ホイールがワイドリム化しているので、機材がないんですよね。

ペダルはSPEEDPLAY ZERO TRACK と SHIMANO デュラエース PD-7801 と TIME XPRO10を気分によって使い分けています。
シマノは長年愛用していたので使用感のフィーリングが1番心地よいです。
TIMEはクリート可動域が広く、ペダル剛性も高すぎないから長時間乗っても足の裏がキツくならないから踏みやすかったですね。
持っているシューズは1足です。なのでクリートも都度交換しています。別に大した手間ではないですから。
なぜ3種類もペダルを持っているのか?ですか……ペダルのデザインや造形美が単純に好きなんだと思います。
ちなみにLOOKは持っていなくて、買おうか迷っているところです(笑)。
あと、細かなパーツはこんなかんじです。
Condorの完成重量が約8.3kgで、以前乗っていたMERIDA SCULTURAより1kgは増量しましたが、その重さを感じさせない性能には驚嘆しました。ガタイがよくて、パワーを出すことができる人にはよりマッチしていると思っています。

イギリスブランドではありますが、イタリアでハンドメイドされているだけあって、乗っている感じはイタリアンバイクそのもの。ビアンキ、コルナゴ、ピナレロは全体的にフロントの安定性が高いのですが、Condorの方向性も同じです。
ハンドルの安定感が高く、例えば手放ししたとき、意識しなくてもまっすぐ走りやすい。 狙ったラインがブレにくく神経質にならなくていいから気持ちが楽ですね。 ダンシングした際のハンドルを振る安定感の高さ、ダウンヒル時のコーナーの曲がりやすさも特筆したい点です。下りが怖かった方などは、このバイクに乗ったら抜群の安定感で安心できるのかなと思います。
もうちょっと軽いとパーフェクトなんだけどな~と感じないでもないですが、不満はほぼゼロです。
たとえば、超軽量クイックは強度がなく、走りが悪化するので使っていません。
動力の部分は軽くしないように意識していますね。車両重量としては8kgを切っていませんが、しっかりとトルクをかけても進むようにしています。

例を挙げると、ハンドルはカーボンの計量モデルをチョイスし、ステムを高剛性モデルとし軽量化と剛性のバランスを取りました。
スルーアクスルも、最初ついてきたやつから剛性強化を目的にDTSWISSに変更しています。振ったときにかっちりした印象に変わりました。
ディスクに乗り換えた後も、リムに乗っていたときも同じ考え方でした。パーツとして軽くしたのはシートポストくらいだったような気がします。
現在のパーツチョイスはきわめてオーソドックス。多少知られていないパーツブランドは使用していますが、奇をてらったパーツは使用していません。
ちなみに、チタンのペダルのシャフトだと物によりますが、たわんでしまうことも。体重制限があるモデルもあります。自分は剛性重視でステンレス製を使っています。
カーボンパイプ同士をつなぎ合わせた製法によって、芯が通った剛性と繊細なバネ感があると言われています。YouTubeに製造の一過程が載っています。
手間とコストはかかるものの、モノコックには出来ないバネ感が作れて、それを大事にしています。
また、ハンドル操作などでヒラヒラと走りが軽すぎると感じている方ならば、Condorの安定感の虜になるのではないでしょうか。
私の乗っている Condor Leggero DISC はハイパフォーマンス系のレースフレームで、エンデュランス向きではないですが、コンドルの中にロングライド向けのラインナップもあります。

エンデュランス系のフレームであれば、優しい乗り味と踏む込んだ時にマイルドな感触でありつつも確かな踏み心地があり、よく進んでくれると評価されています。
余談ですが、ブラッドリー・ウィギンスやイネオス所属のタオ・ゲオゲガンハート、EFエデュケーション所属のヒュー・カーシーなどは、若かりし頃にCondorのバイクでレースに出ていたそうです。
昔は膝が痛かったり、シンスプリント、足底筋膜炎にもなっていたので、グリッドフォームローラーやソフトボール、ゴルフボールを利用した筋膜リリースも同時に行っています。
静的ストレッチと動的ストレッチも取り入れて、トレーニング前には汗ばむくらい身体を温め、アップオイルを足と臀部、腰にも塗って、動き出しから最高のパフォーマンスが出せるようにしています。
最近は行けていませんが、ギックリ腰をやってから半年ほどは整体にも通っていました。
食事に関しては、昨年から低糖食を心がけてオートミールを食べるようになりました。
それと、MCTオイルという脂質を摂取しています。中鎖脂肪酸という、すぐにエネルギーになりやすくて腹持ちがよいオイルで、空腹感を感じにくくなります。コーヒーにも入れますよ。無味無臭なので味はそのままです。ただ、摂取しすぎはNGです。
また、練習後のプロテインの摂取時間と量も気をつかっていて、2種類プロテインは用意してあります。

20歳あたりのときはジェル感覚で練乳を直に飲んでいたことも。粘度の高いハチミツに比べてのどごしが良いです。もう今はやっていませんが…。
国内の自転車系YouTubeはシマノレーシングとJsports、シクロチャンネル、サイクルガジェットくらい。
自転車とは関係ないですが、アクアリウムが趣味で、メダカ、エビを飼育しているので、そっち系のチャンネルは登録しています。
さぼりch
秀峰ch
媛めだかチャンネル
奥多摩の都民の森、宮ヶ瀬湖、道志、あたりも好きです。
軽井沢の碓氷峠周辺、日光のいろは坂と戦場ヶ原、レース遠征で行った北海道のニセコや沖縄も素晴らしい景色でした。

伊豆の戸田峠周辺の景色も美しく、走っていて飽きませんでした。
あと、PINARELLO DOGMA F12 DISKも。
※フレーム価格:70~80万円
※フレーム価格:60~70万円
もちろん、SARTOもアヴァンサイクルでも買えます。ただ、オーダーフレームに近いので、店頭には置いてはありませんが。
知らない下りでも抜群のハンドリング性能で、1mmも怖くないダウンヒル。手に持った重量からは想像できない登りでの走りの軽さ。他社エアロロードに匹敵する平地の巡航性能。ため息が出るほど惚れ惚れする走りの性能でした…。
※フレーム価格:70~80万円
ちなみにピナレロは、2020年からアヴァンサイクルでも取り扱いを始めました。
あ、もう1台ありました。
アヴァンサイクルでは扱っていないんですが、SCOTTです。
SCOTTは軽量性と剛性のバランスが取れている素晴らしいブランドなので、また乗ってみたいです。
チューブレス特化したフックレスリムのホイールも気になるし、SPEEDPLAYの新型も注目しています。オークリーのサングラスもいいですね。シューズも6足くらい気になるのありますし、欲しいものは山ほどあって困ってます(笑)。
カスタムが好きな性格ってのが、お金がかかる体質にさせているのかなと。アクアリウムのほうでも、水質調整剤、ポンプ、ろ過装置、水草をどうしようかな……って考えますからね。両方の趣味でカスタム欲が発揮されてしまってます。
面積も約2倍に増床し、いままで以上に幅広いバイクが展示できる予定です。

他社購入品や海外通販購入品はプロショップでお断りされるパターンもあるそうですが、当店では持ち込み大歓迎です。海外通販、ヤフオクで購入されたフレームの組み立て依頼も多数いただきます。(当店購入者に比べて多少工賃は上がってしまいますが…)
私自身が元々レーサーだったので、チェーンオイルのさし方やワイヤー抵抗を少なくするための工夫はもちろん、高い性能を長期間維持できる組み立てを意識しています。乗り方で使うグリスやオイルも色々と用意しているので、店頭でもたくさんん質問してください。
チェーンオイルを含めると、組み立てで約18種類のケミカルを用意しています。18種類すべては使いませんが、幅広く対応できるよう揃えています。
またフィッティングも行っているので、スポーツバイクを楽しむためトータルでお手伝いできますよ。
練乳の直飲みはヤバい!真似したくない(笑)!
今度お店にも遊びに行きまーす。ありがとうございました~。
※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
→アーカイブはこちら
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます
高校生から、お孫さんのいらっしゃるおじいちゃんまで、幅広い方々に取材させていただきましたが、全員が異なるこだわりを持ち、それぞれの楽しみ方を確立されていらっしゃいました。個人的にも、とても勉強になりました。
節目となる100回目は、ル・サイク アヴァン アトレ竹芝の現役プロメカニックであり、かつては実業団でレースを戦っていた岩田さんに登場いただきます。
<オーナーさん>
- 岩田さん(男性・27歳)
- ル・サイク アヴァン アトレ竹芝のメカニック
- 東京都在住
- Condor Leggero DISC

目次
- ロードバイクを始めたキッカケは?
- 実業団の選手って、自分でメンテナンスできるものですか?
- メカニックを志した理由は?
- Condor Leggero DISC の前はどんなバイクを?
- 愛機(Condor Leggero DISC)はどんなパーツで組んでいる?
- Condor Leggero DISCに乗ってみての感想
- 愛車のこだわり、譲れないこと
- Condorの特徴と差別化ポイント
- Condorをオススメしたい人
- 体のメンテナンス、健康維持で心がけていることは?
- メカニックさんって、自転車系YouTubeを視聴することありますか?
- お好きなサイクリングコースは?
- 今後、欲しい自転車とその理由
- 最近、気になるテクノロジーとか新商品はありますか?
- アヴァンサイクルのアピールポイント
- 【募集】取材させていただけませんか?
ロードバイクを始めたキッカケは?
入学した高校にサイクリング部があったのがキッカケです。さらに、高校三年時に出会った友人の影響で、それまで以上にのめり込むようになり、19歳くらいから実業団レースにも出場するようになりました。
これまで会った人の中でもっとも強かったと思った人は……群馬グリフィンの古田選手です。2015年に一緒に練習したことがあるんですが、すごかったですね。
実業団の選手って、自分でメンテナンスできるものですか?
できる人が多い気はしますが、そうでない人もいますよ。ハッキリ分かれる気がします。ちなみにメカの知識と選手としての力量に相関性はなくて、メンテはさっぱりだけど強い、メカには詳しいけど強くないってことはよくあります。ちなみに自分は後者でした(笑)。

高校生のときは小遣い制で自由にパーツを買えなかったので、おのずと整備知識が身についたんだと思います。
メカニックを志した理由は?
アヴァンサイクルに入る前のプロショップでは接客販売スタッフとして勤務していました。いまの店でも接客メインで勤務していましたが、少しづつ作業もやるようになり、現在は組み立て作業の虜になってます。走りの性能にこだわってパーツを案内する立場から、細部までこだわって組み立てできる立場にもなったので、バイクが完成した時の感動はひとしおです。
Condor Leggero DISC の前はどんなバイクを?
遍歴はこんなかんじです。FUJI (モデル名称は失念…クロモリでかなり安かった)
↓
SCOTT スピードスター(アルミロードでコンポはSORA)
↓

CARRERA エラクルTS(初カーボンロード&初フレーム購入)
↓

MERIDA SCULTURA 9000(初フラグシップモデル購入)
↓
THOMPSON シリウス(MERIDAと並行して少しの期間乗っていました)
↓
Condor Leggero DISC(初ディスクロード)
愛機(Condor Leggero DISC)はどんなパーツで組んでいる?
フレーム価格は税込み60万弱なので、まあまあ高い部類です。国内でCondor を扱っているのはアヴァンサイクルだけでして、指名買いが多いです。国内の知名度は高くないですが、イギリス国内ではかなり有名。カーボンもクロモリも幅広く作っています。

購入者の方は様々ですね…かつてイギリスに住んでいた人とかもいらっしゃいます。先日は静岡からわざわざお求めになったお客様もいらっしゃいました。
メインコンポーネントはSHIMANO のR9170/9000/6870のミックス。
狙ってこうしているわけではなく、結果的にこうなってます。
クランクをデュラエースにしている理由は「軽さ」。走りに影響する部分はデュラエースにしています。
カセットは選択肢の幅の広いアルテグラで、以前は11-25Tでした。個人的にはフロント53-39T、リア11-25T が好きで、2014年に榛名山ヒルクライムに初めて出たときも、ノーマルクランク&11-25T で登りました。さすがにきつかったですが、パワーで乗り切りました(笑)。ちなみに、最近は28Tを使ってます。

ホイールは、決戦用が Fulcrum Racing ZERO DB で練習用が Racing7 DB です。ディスクブレーキ用なのでスポークが増えて、リムのホイールより硬さは取れている印象で使いやすいと感じます。
タイヤはHUTCHINSON のセクター TLR(700×28C)です。 これからの時代は28Cが来るって言われているので試していて、デメリットは感じないですね。想像よりも軽快です。6BARで乗っていて、太いので砂利道も走りやすいです。
個人的には25Cか 28C を選びますね。23C はかれこれ5~6年使っていません。完成車でも25C か 28C がほとんどですし、実業団やプロで23C を使う選手はほぼゼロだと思います。ホイールがワイドリム化しているので、機材がないんですよね。

ペダルはSPEEDPLAY ZERO TRACK と SHIMANO デュラエース PD-7801 と TIME XPRO10を気分によって使い分けています。
- SPEEDPLAY:調整幅が広いので、細かく位置を決めたいとき
- デュラエース:調子が上がってきて、コンディションがいいとき
- TIME:2年前まではメインだった(膝の感覚がおかしいとき)
シマノは長年愛用していたので使用感のフィーリングが1番心地よいです。
TIMEはクリート可動域が広く、ペダル剛性も高すぎないから長時間乗っても足の裏がキツくならないから踏みやすかったですね。
持っているシューズは1足です。なのでクリートも都度交換しています。別に大した手間ではないですから。
なぜ3種類もペダルを持っているのか?ですか……ペダルのデザインや造形美が単純に好きなんだと思います。
ちなみにLOOKは持っていなくて、買おうか迷っているところです(笑)。
あと、細かなパーツはこんなかんじです。
- ハンドル:SHIMANO PRO VIBE Super light
- ステム:ZIPP SL sprint
- サドル:gebiomized SLEAK
Condor Leggero DISCに乗ってみての感想
最初の印象は、「フレームの見た目の太さとは裏腹に、意外と乗り心地が良い」でした。Condorの完成重量が約8.3kgで、以前乗っていたMERIDA SCULTURAより1kgは増量しましたが、その重さを感じさせない性能には驚嘆しました。ガタイがよくて、パワーを出すことができる人にはよりマッチしていると思っています。

イギリスブランドではありますが、イタリアでハンドメイドされているだけあって、乗っている感じはイタリアンバイクそのもの。ビアンキ、コルナゴ、ピナレロは全体的にフロントの安定性が高いのですが、Condorの方向性も同じです。
ハンドルの安定感が高く、例えば手放ししたとき、意識しなくてもまっすぐ走りやすい。 狙ったラインがブレにくく神経質にならなくていいから気持ちが楽ですね。 ダンシングした際のハンドルを振る安定感の高さ、ダウンヒル時のコーナーの曲がりやすさも特筆したい点です。下りが怖かった方などは、このバイクに乗ったら抜群の安定感で安心できるのかなと思います。
もうちょっと軽いとパーフェクトなんだけどな~と感じないでもないですが、不満はほぼゼロです。
愛車のこだわり、譲れないこと
軽量化ももちろん重要ですが、「軽量化に振りすぎて走らない」ということがないように、必要な剛性は確保しなければならないと考えています。たとえば、超軽量クイックは強度がなく、走りが悪化するので使っていません。
動力の部分は軽くしないように意識していますね。車両重量としては8kgを切っていませんが、しっかりとトルクをかけても進むようにしています。

例を挙げると、ハンドルはカーボンの計量モデルをチョイスし、ステムを高剛性モデルとし軽量化と剛性のバランスを取りました。
スルーアクスルも、最初ついてきたやつから剛性強化を目的にDTSWISSに変更しています。振ったときにかっちりした印象に変わりました。
ディスクに乗り換えた後も、リムに乗っていたときも同じ考え方でした。パーツとして軽くしたのはシートポストくらいだったような気がします。
現在のパーツチョイスはきわめてオーソドックス。多少知られていないパーツブランドは使用していますが、奇をてらったパーツは使用していません。
ちなみに、チタンのペダルのシャフトだと物によりますが、たわんでしまうことも。体重制限があるモデルもあります。自分は剛性重視でステンレス製を使っています。
Condorの特徴と差別化ポイント
数少ない「チューブtoチューブ製法」でフレームが製造されている点です。カーボンパイプ同士をつなぎ合わせる製法で、クロモリフレームでいう「フィレット溶接」に印象としては近いかもしれません。カーボンパイプ同士をつなぎ合わせた製法によって、芯が通った剛性と繊細なバネ感があると言われています。YouTubeに製造の一過程が載っています。
手間とコストはかかるものの、モノコックには出来ないバネ感が作れて、それを大事にしています。
Condorをオススメしたい人
クロモリフレームからカーボンまで幅広く扱っているので、目的に応じて選択できるのがポイントです。確かなイタリアンメイドを感じたい方には、強くお勧めできます。また、ハンドル操作などでヒラヒラと走りが軽すぎると感じている方ならば、Condorの安定感の虜になるのではないでしょうか。
私の乗っている Condor Leggero DISC はハイパフォーマンス系のレースフレームで、エンデュランス向きではないですが、コンドルの中にロングライド向けのラインナップもあります。

エンデュランス系のフレームであれば、優しい乗り味と踏む込んだ時にマイルドな感触でありつつも確かな踏み心地があり、よく進んでくれると評価されています。
余談ですが、ブラッドリー・ウィギンスやイネオス所属のタオ・ゲオゲガンハート、EFエデュケーション所属のヒュー・カーシーなどは、若かりし頃にCondorのバイクでレースに出ていたそうです。
体のメンテナンス、健康維持で心がけていることは?
若いころに腰を痛めた経験から、体幹トレーニングは強く意識しています。昔は膝が痛かったり、シンスプリント、足底筋膜炎にもなっていたので、グリッドフォームローラーやソフトボール、ゴルフボールを利用した筋膜リリースも同時に行っています。
静的ストレッチと動的ストレッチも取り入れて、トレーニング前には汗ばむくらい身体を温め、アップオイルを足と臀部、腰にも塗って、動き出しから最高のパフォーマンスが出せるようにしています。
最近は行けていませんが、ギックリ腰をやってから半年ほどは整体にも通っていました。
食事に関しては、昨年から低糖食を心がけてオートミールを食べるようになりました。
それと、MCTオイルという脂質を摂取しています。中鎖脂肪酸という、すぐにエネルギーになりやすくて腹持ちがよいオイルで、空腹感を感じにくくなります。コーヒーにも入れますよ。無味無臭なので味はそのままです。ただ、摂取しすぎはNGです。
また、練習後のプロテインの摂取時間と量も気をつかっていて、2種類プロテインは用意してあります。

20歳あたりのときはジェル感覚で練乳を直に飲んでいたことも。粘度の高いハチミツに比べてのどごしが良いです。もう今はやっていませんが…。
メカニックさんって、自転車系YouTubeを視聴することありますか?
「Dream build bike」という海外の組み立て動画を見ます。最近はプロチームも積極的に動画の配信を行っているので、どんな工具を使っているのか、どう作業しているにか注目して見ています。国内の自転車系YouTubeはシマノレーシングとJsports、シクロチャンネル、サイクルガジェットくらい。
自転車とは関係ないですが、アクアリウムが趣味で、メダカ、エビを飼育しているので、そっち系のチャンネルは登録しています。
さぼりch
秀峰ch
媛めだかチャンネル
お好きなサイクリングコースは?
定番コースの埼玉県ときがわ町です。奥多摩の都民の森、宮ヶ瀬湖、道志、あたりも好きです。
軽井沢の碓氷峠周辺、日光のいろは坂と戦場ヶ原、レース遠征で行った北海道のニセコや沖縄も素晴らしい景色でした。

伊豆の戸田峠周辺の景色も美しく、走っていて飽きませんでした。
今後、欲しい自転車とその理由
いくつかあるのですが、SARTO のLAMPO+ とDINAMICA です。あと、PINARELLO DOGMA F12 DISKも。
SARTO LAMPO+
SARTOはCondorのカーボンフレームを製造しているブランドです。SARTOのバイクの試乗したことはないですが、Condorを乗っている印象からいいバイクを造っているんだろうなと予想しています。※フレーム価格:70~80万円
SARTO DINAMICA
エアロ系でDINAMICAが高剛性オールラウンダーモデルです。※フレーム価格:60~70万円
もちろん、SARTOもアヴァンサイクルでも買えます。ただ、オーダーフレームに近いので、店頭には置いてはありませんが。
PINARELLO DOGMA F12 DISK
2020年にメーカー様のご厚意で試乗する機会をいただき、伊豆を80km程サイクリングした際にあらゆる場面で抜群の性能を実感しました。知らない下りでも抜群のハンドリング性能で、1mmも怖くないダウンヒル。手に持った重量からは想像できない登りでの走りの軽さ。他社エアロロードに匹敵する平地の巡航性能。ため息が出るほど惚れ惚れする走りの性能でした…。
※フレーム価格:70~80万円
ちなみにピナレロは、2020年からアヴァンサイクルでも取り扱いを始めました。
あ、もう1台ありました。
アヴァンサイクルでは扱っていないんですが、SCOTTです。
SCOTT ADDICT RC DISC
カーボンフレームに乗り換えるまでSCOTTのアルミフレームに乗っていたので、とても思い入れがあるブランドです。軽量カーボンフレームです。SCOTTは軽量性と剛性のバランスが取れている素晴らしいブランドなので、また乗ってみたいです。
最近、気になるテクノロジーとか新商品はありますか?
3Dプリンターで作られたサドルです。FIZIKは発売されてすぐに試しましたので、スペシャライズド制のサドルを試してみたいです。チューブレス特化したフックレスリムのホイールも気になるし、SPEEDPLAYの新型も注目しています。オークリーのサングラスもいいですね。シューズも6足くらい気になるのありますし、欲しいものは山ほどあって困ってます(笑)。
カスタムが好きな性格ってのが、お金がかかる体質にさせているのかなと。アクアリウムのほうでも、水質調整剤、ポンプ、ろ過装置、水草をどうしようかな……って考えますからね。両方の趣味でカスタム欲が発揮されてしまってます。
アヴァンサイクルのアピールポイント
「アヴァンサイクル」としては4月20日に閉店し、4月29日に浜松町駅&竹芝駅近くのアトレ竹芝に「ル・サイク アヴァン アトレ竹芝 」として移転しました。面積も約2倍に増床し、いままで以上に幅広いバイクが展示できる予定です。

他社購入品や海外通販購入品はプロショップでお断りされるパターンもあるそうですが、当店では持ち込み大歓迎です。海外通販、ヤフオクで購入されたフレームの組み立て依頼も多数いただきます。(当店購入者に比べて多少工賃は上がってしまいますが…)
私自身が元々レーサーだったので、チェーンオイルのさし方やワイヤー抵抗を少なくするための工夫はもちろん、高い性能を長期間維持できる組み立てを意識しています。乗り方で使うグリスやオイルも色々と用意しているので、店頭でもたくさんん質問してください。
チェーンオイルを含めると、組み立てで約18種類のケミカルを用意しています。18種類すべては使いませんが、幅広く対応できるよう揃えています。
またフィッティングも行っているので、スポーツバイクを楽しむためトータルでお手伝いできますよ。
練乳の直飲みはヤバい!真似したくない(笑)!
今度お店にも遊びに行きまーす。ありがとうございました~。
【募集】取材させていただけませんか?
「自分が取材相手になってもいいよー」「俺(私)のバイクを見てほしい!」って方はこちらからご連絡ください。会いに行ける距離なら参りますし、遠方でしたら電話取材(小一時間ほど)させていただきたく。※愛車のお写真もご提供いただけると幸いですm(_ _)m
→アーカイブはこちら
★ツイッターアカウントはこちら\(^o^)/<最近記事を常にお届け!
★You Tubeチャンネルもやってます

コメント