サイクリングはボッチでも始められる気軽なスポーツ。勝ち負けもなく、気分に任せて適当に走るのは気楽で楽しい。
だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。
それの究極がサイクリングイベントの出場だろう。ひとつのゴールを目指し、不特定多数のアカの他人と走る高揚感は、グループライドでも味わえない特別感がある。
音楽鑑賞にたとえると、「ボッチ=イヤホンで聴く」、「グループライド=車のオーディオで友人と聴く」、「イベント=コンサート」だろうか。同じ音楽でも、ライブってぜんぜん違うじゃないですか。迫力ハンパないし、高揚感とか一体感とかあるじゃないですか。(音楽コンサートに行った経験がないので想像ですが…)
サイクリングが男性メインのスポーツである現状から鑑みて、女性だけのイベントでは十分な参加者が集まらず、採算がとれないのだ。
ということで、女性がイベントに出ようと思うと、男性らと一緒のコースを走ることになる。
「男性より体力劣るし…」
「最下位になるのみっともない…」
「他のサイクリストに迷惑をかけちゃうかも…」
と考え、「今回はパスで」とか「もうちょっと体力がついてから」と考えるのはいたって普通の心理。
※ソロでも走らない(鬼方向オンチなので)
そもそも順位を競うレースは興味なく、速く走りたい欲望もないらしい。彼女のサイクリング目的は「気持ちよく走って美味しいものを食べ、観光気分を味わう」という旅行の延長線だから。まあ、大半の女性はこのゾーンにカテゴライズされると思う。
よって、エンデューロも関心がない。周回タイムとか、順位とか、どうでもいいんですって。
夫の自分に真顔で、「同じところをぐるぐる廻って楽しいの?バカなの?」と訊いてくるほど。真顔で尋ねられると、なんと答えて良いかわからない。
ただ、サーキットを使うタイプのエンデューロコースは路面がキレイで好きなだけぶんまわせる特殊な環境なので、バイクと己のポテンシャルを存分に味わうことができる。これ、公道では体験できない楽しさである。
実際、女性サイクリストをエンデューロ会場で見かけることも多い。ガチで順位を狙うというより、楽しくパイペースで走るかんじ。
事故ったときの被害は(スピード行きが高めなため)大きくなるけど、高速集団から離れて遅い側のコースを淡々と走る限り、ほぼ事故とは無縁でいられる。女性サイクリストにも、エンデューロの楽しさは味わっていただきたい。
从 ・皿・) 「なんでお金払って苦しい思いをしに行くの?バカなの?」
(´・ω・`) 「…お、己の限界に挑み、打ち克ち、高みを目指す崇高なサイクリストのロマンがそこに…」
从 ・皿・) 「でも、1時間かそこらですぐ終わるんでしょ、コスパ悪すぎじゃん」
(´・ω・`) 「その一瞬のために研鑽を積む…なんと美しくも儚い姿であろうか…」
从 ・皿・) 「狂っているしか思えん」
(´・ω・`) 「今度、富士山でサイクリングってプランを考えているんだけど」
从 ・皿・) 「富士山を!素敵ね。富士五湖を周回するの?」
(´・ω・`) 「いや、五合目まで片道24キロ登る」
从 ・皿・) 「24キロってどれくらいよ」
(´・ω・`) 「自宅(川口市)からJR田町駅まで。品川駅までは届かないくらい」
从 ・皿・) 「その間、ずっと登りなんでしょ」
(´・ω・`) 「うん」
从 ・皿・) 「お前だけで行ってこい」
イベント参加はおろか、自分との峠越えにもついてきてくれない。少々のアップダウンは許せても、延々と登りのみはNGなんだそうな。
男のロマンを理解しないバカ嫁め…。
※子の権現に続く道(地獄への入り口)
オクサマが考え方を変えることはないだろうから、今後もヒルクライムには参加しないであろう。恐怖心とは別の、「イベントに参加したくない」理由である。
女性でも快適に走れるヒルクライムイベントの目安は、平均斜度5%前後かしら(感覚値ですが)。女性の場合、体力の不安が真っ先に思い浮かぶと思うけど、100キロのロングライドを淡々とこなせるくらいの体力があれば、平均斜度5%のヒルクライム完走はできる。
それくらいなら子供や中高年でもいけるだろう。たとえば富士ヒルがそう。(参加したことないけど、完走率は極めて高い)
平均斜度で7~8%になると、ややきつめのヒルクライムだ。最大で10%を超えてくるだろうから、乗り込んでいない女性だと楽しさより苦しさがくると思う。
楽めなヒルクライムを選べば、女性でも十分に楽しめる。レースの前後に温泉や観光を折り込めば、ただの旅行以上の密度の高いイベントになる。
オクサマを誘うとしたら、ロングライドがいちばん可能性がある。すでに100キロライドは何度か経験しているので、ロングライドをという単語に対する免疫もついた。
ちなみに、100キロ走った実績が一度でもあると、人ってものすごく自信を持つ。なので、ロングライドイベントに参加を渋る人がいたら、とりあえず100キロ走るって経験をさせるといい。
>> オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する
ただ、100キロ走るロングライドともなると、たいていが田舎になる。田舎にはほぼもれなく山がセットでついてくる。なにしろ、日本は山の国である。
まあ、ヒルクライム系ロングライドイベントでなければ、登りといっても長くは続かないので、十分にクリアできるはずだ。それに、多少なりともアップダウンがないと、それはそれで変化がなくて面白くない。
※オクサマお気に入りの場所、三浦半島
オクサマも「平坦路だけじゃつまらない。変化が欲しい。少しは登りたいし、下りもしたい」って言っている。
100キロ走れる体力があれば、(ヒルクライム系)じゃないロングライドならどれに参加してもまず問題はないはず。
それに、不特定多数の人らと走るイベントって、いつも以上にアドレナリンが出て、頑張れてしまうものである。
イベント参加を躊躇している女性サイクリストのお役に立てれば幸いである。
>> サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い
>> サイクリングが人生を豊かにする5つの理由
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だが、グループで走る楽しさもあって、仲間と出かけるのはボッチとは違った楽しさがある。1人で食事するより、大勢で食べた方が盛り上がるのと同じだ。
それの究極がサイクリングイベントの出場だろう。ひとつのゴールを目指し、不特定多数のアカの他人と走る高揚感は、グループライドでも味わえない特別感がある。
音楽鑑賞にたとえると、「ボッチ=イヤホンで聴く」、「グループライド=車のオーディオで友人と聴く」、「イベント=コンサート」だろうか。同じ音楽でも、ライブってぜんぜん違うじゃないですか。迫力ハンパないし、高揚感とか一体感とかあるじゃないですか。(音楽コンサートに行った経験がないので想像ですが…)
女性だけのサイクリングイベントってなかなかない
そんな気がしません?もちろん例外はある。海外などでは女性オンリーのイベントも見聞きするし、バイクメーカーなどが「女性だけのライド」を企画することもある。しかし数は少ない。サイクリングが男性メインのスポーツである現状から鑑みて、女性だけのイベントでは十分な参加者が集まらず、採算がとれないのだ。
ということで、女性がイベントに出ようと思うと、男性らと一緒のコースを走ることになる。
「男性より体力劣るし…」
「最下位になるのみっともない…」
「他のサイクリストに迷惑をかけちゃうかも…」
と考え、「今回はパスで」とか「もうちょっと体力がついてから」と考えるのはいたって普通の心理。
オクサマもイベントは未体験
ちなみにオクサマは、サイクリングイベントに参加したことが一回もない。気にはなるそうだが、やはり何かしら不安要素があるそうな。※ソロでも走らない(鬼方向オンチなので)
そもそも順位を競うレースは興味なく、速く走りたい欲望もないらしい。彼女のサイクリング目的は「気持ちよく走って美味しいものを食べ、観光気分を味わう」という旅行の延長線だから。まあ、大半の女性はこのゾーンにカテゴライズされると思う。
よって、エンデューロも関心がない。周回タイムとか、順位とか、どうでもいいんですって。
夫の自分に真顔で、「同じところをぐるぐる廻って楽しいの?バカなの?」と訊いてくるほど。真顔で尋ねられると、なんと答えて良いかわからない。
ただ、サーキットを使うタイプのエンデューロコースは路面がキレイで好きなだけぶんまわせる特殊な環境なので、バイクと己のポテンシャルを存分に味わうことができる。これ、公道では体験できない楽しさである。
実際、女性サイクリストをエンデューロ会場で見かけることも多い。ガチで順位を狙うというより、楽しくパイペースで走るかんじ。
事故ったときの被害は(スピード行きが高めなため)大きくなるけど、高速集団から離れて遅い側のコースを淡々と走る限り、ほぼ事故とは無縁でいられる。女性サイクリストにも、エンデューロの楽しさは味わっていただきたい。
ヒルクライムはどうか?
オクサマは「まあ、強く勧められれば、エンデューロなら1回くらい参加してみてもいいけど」とは言うが、ヒルクライムイベントは1ミリも興味を示さない。从 ・皿・) 「なんでお金払って苦しい思いをしに行くの?バカなの?」
(´・ω・`) 「…お、己の限界に挑み、打ち克ち、高みを目指す崇高なサイクリストのロマンがそこに…」
从 ・皿・) 「でも、1時間かそこらですぐ終わるんでしょ、コスパ悪すぎじゃん」
(´・ω・`) 「その一瞬のために研鑽を積む…なんと美しくも儚い姿であろうか…」
从 ・皿・) 「狂っているしか思えん」
(´・ω・`) 「今度、富士山でサイクリングってプランを考えているんだけど」
从 ・皿・) 「富士山を!素敵ね。富士五湖を周回するの?」
(´・ω・`) 「いや、五合目まで片道24キロ登る」
从 ・皿・) 「24キロってどれくらいよ」
(´・ω・`) 「自宅(川口市)からJR田町駅まで。品川駅までは届かないくらい」
从 ・皿・) 「その間、ずっと登りなんでしょ」
(´・ω・`) 「うん」
从 ・皿・) 「お前だけで行ってこい」
イベント参加はおろか、自分との峠越えにもついてきてくれない。少々のアップダウンは許せても、延々と登りのみはNGなんだそうな。
男のロマンを理解しないバカ嫁め…。
※子の権現に続く道(地獄への入り口)
オクサマが考え方を変えることはないだろうから、今後もヒルクライムには参加しないであろう。恐怖心とは別の、「イベントに参加したくない」理由である。
女性でも快適に走れるヒルクライムイベントの目安は、平均斜度5%前後かしら(感覚値ですが)。女性の場合、体力の不安が真っ先に思い浮かぶと思うけど、100キロのロングライドを淡々とこなせるくらいの体力があれば、平均斜度5%のヒルクライム完走はできる。
それくらいなら子供や中高年でもいけるだろう。たとえば富士ヒルがそう。(参加したことないけど、完走率は極めて高い)
平均斜度で7~8%になると、ややきつめのヒルクライムだ。最大で10%を超えてくるだろうから、乗り込んでいない女性だと楽しさより苦しさがくると思う。
楽めなヒルクライムを選べば、女性でも十分に楽しめる。レースの前後に温泉や観光を折り込めば、ただの旅行以上の密度の高いイベントになる。
ロングライドイベントならどうか?
参加の恐怖心が最も薄らぐのがロングライドだろうか。エイドステーションもあるし、郊外の美しい景色を愛でることもできる。競うのではなく、仲間同士でゴールを目指す。登りばかりではないので、苦しさはヒルクライムほどではない。オクサマを誘うとしたら、ロングライドがいちばん可能性がある。すでに100キロライドは何度か経験しているので、ロングライドをという単語に対する免疫もついた。
ちなみに、100キロ走った実績が一度でもあると、人ってものすごく自信を持つ。なので、ロングライドイベントに参加を渋る人がいたら、とりあえず100キロ走るって経験をさせるといい。
>> オクサマ、人生初の100キロのロングライドに霞ヶ浦で挑戦する
ただ、100キロ走るロングライドともなると、たいていが田舎になる。田舎にはほぼもれなく山がセットでついてくる。なにしろ、日本は山の国である。
まあ、ヒルクライム系ロングライドイベントでなければ、登りといっても長くは続かないので、十分にクリアできるはずだ。それに、多少なりともアップダウンがないと、それはそれで変化がなくて面白くない。
※オクサマお気に入りの場所、三浦半島
オクサマも「平坦路だけじゃつまらない。変化が欲しい。少しは登りたいし、下りもしたい」って言っている。
100キロ走れる体力があれば、(ヒルクライム系)じゃないロングライドならどれに参加してもまず問題はないはず。
それに、不特定多数の人らと走るイベントって、いつも以上にアドレナリンが出て、頑張れてしまうものである。
イベント参加を躊躇している女性サイクリストのお役に立てれば幸いである。
>> サイクリングにハマった女性が思う、「自転車にハマらないほうが良い11の理由」がなかなか興味深い
>> サイクリングが人生を豊かにする5つの理由
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コメント
コメント一覧 (8)
修正しました…m(_ _)m
子の権現は20%越えもあったりして、ホント死にそうになりました…。
お前呼ばわり失礼。
一人で行ってきます!\(^o^)/
私は、どのイベントにも不参加ですね。
好みのペースが違う人が大半を占めているのは確実
周りに気を遣うのがストレスなんです。
だから、自転車はひとりで乗るつもり。
たらたら走りたい女子ですから笑
しかし、
そんなことを思っているんだと、いうことは
勉強にはなりました。
メンテナンスみたいな面白そうなことは、
自分でやりたいから、覚えたいと思います!
面白い記事をありがとうございました。
お役に立てて嬉しいです。走り方は人それぞれなので、マイペースでご自身が楽しいと思えることがじゅうようなんじゃないでしょうか(^^) 私も1人で走るの好きですし。
メンテナンスに抵抗がないのは大きなプラスですね!できるに越したことはないですから