ダイアテックさんの新商品発表会が恵比寿で開催されたので、取材させていただいた。
発表されたのはKnogのユニークなベル「oi」と「Blinder Mini」だ。 発表くださったのはKnog代表のHugo Davidson氏。オーストラリアから来日されたそうな。
※ダイアテックさん展示会場にて@恵比寿
他にも医療器具(医療マスク)とか、ヘルメット等もデザインも手がけていた。つまり、最初から自転車業界にいたわけではない。
Hugo氏はメルボルンに移り住み、プロダクツデザイナーのMalcolm氏と出会ってからKnogを2002年に設立。その数年後、某有名ブランドのブランディングディレクターのMike氏が加わり現在の体制となった。
この3名を中心メンバーを筆頭として数人のデザイナーで構成されるKnogチームから生み出されている。その徹底したデザインは製品、パッケージのみならず、取扱説明書、広告などユーザーの目に見えるすべての範囲をたった数人で網羅しているそうで、驚いた。
ちなみに現在Knogの製品は68カ国、2,000以上の店舗で販売されている。しかも37個以上のデザインアワードも受賞している。
※プレゼン前のHugo氏
ママチャリではお馴染みのあのデザイン、たしかにお世辞にもカッコいいとは言えないしイノベーションも起きていない。ロードバイクにあのベルをつけようって人はまずいないはず。
その退屈だったベルをオシャレで使いたくなるデザインに進化させたのが「Oi」である。ユーザーが手にしたとき「コレだぜ!こういうのが欲しかったんだっ」って思われるようにデザインするのが信条なんですって。
反応は上々で順調に資金を獲得して商品化されることになった「Oi」。お店の反応も芳しく、「ありそうでなかった商品だ」と問い合わせも多いとのこと。メディアにも広く取り上げられ、ソーシャルメディアでも拡散された。
※横から見ると、ベル本体は宙に浮いた状態になっているのがわかる
ボディはCNCマシンで、厚み、幅、素材、曲線の試行錯誤を繰り返して生成され、音は澄んだピュアな音が出る。しかもただ音が出るだけではなく、より前方方向に音が飛ぶような設計になっているので、音が届きやすい。
デザイナーが手作りで開発している様子や実際の音は下記動画で視聴できる。ベル部分の材質は「もっとも音が良かった」アルミが採用された。なお、「Oi」はひとつひとつがハンドメイドで作られている。
動画を見ると、「お、このデザインはロードバイクにも全然マッチするぞ」ということがわかるだろう。
自転車のベルは厳密には法律で装着が義務化されてはいるんだけど、あまり守られていない。ママチャリでは最初から付いてくることが多いので問題ないけど、ロードバイク等のスポーツバイクになるとつけていない人のほうが圧倒的に多い。(熊よけのベルをぶら下げているローディさんはよく見かけるけどね)
※ドロップハンドルバーにもしっくりくる
秀逸だなと思ったのが、ドロップハンドルのロードバイクやミニベロでも使える工夫がされていること。 ハンドルのフラットな箇所に取り付けると聞いたとき、「ケーブルが干渉するのでは?」と心配したサイクリストも多いと思うし、自分もそうだった。しかし、そこの問題もクリアになっている。
※ケーブルを通す溝もあるので安心!
なんと、ケーブルを収納する溝がちゃんと用意されているのだ。しかも31.8ミリと22.2ミリの2タイプの太さに合うよう複数展開されている。ママチャリ、ロードバイク、クロスバイクどれでも使えるのはありがたい。
※プロトタイプ作品がこちら
それと、2017年には「カーボンとチタニウム」と「真鍮とレザー(クラシカル)」のモデルも予定されているそうだよ。 4色展開で9月下旬ごろ発売を予定だ。
上記の動画のスクリーンショットもいくつか紹介しておこう。こんな感じに手作りでOi は開発されたんだってことがよく伝わってくる。
予定の価格は2,300円(税抜)。9月下旬の販売を予定しているそうな。 長くなったので、「Blinder Mini」は次回にお届けしますね!
発表されたのはKnogのユニークなベル「oi」と「Blinder Mini」だ。 発表くださったのはKnog代表のHugo Davidson氏。オーストラリアから来日されたそうな。
※ダイアテックさん展示会場にて@恵比寿
Knogの歴史について
Knog公式サイト情報を元にカンタンに紹介すると… 1989年にロンドンにてインダストリアルデザイナーのHugo Davidson がデザイン会社を立ち上げる。ハウスセキュリティーや当時世界最小のGMS方式の携帯電話のデザインなど先端電子機器を筆頭に数々の工業製品デザインを手がけたそうな。他にも医療器具(医療マスク)とか、ヘルメット等もデザインも手がけていた。つまり、最初から自転車業界にいたわけではない。
Hugo氏はメルボルンに移り住み、プロダクツデザイナーのMalcolm氏と出会ってからKnogを2002年に設立。その数年後、某有名ブランドのブランディングディレクターのMike氏が加わり現在の体制となった。
この3名を中心メンバーを筆頭として数人のデザイナーで構成されるKnogチームから生み出されている。その徹底したデザインは製品、パッケージのみならず、取扱説明書、広告などユーザーの目に見えるすべての範囲をたった数人で網羅しているそうで、驚いた。
ちなみに現在Knogの製品は68カ国、2,000以上の店舗で販売されている。しかも37個以上のデザインアワードも受賞している。
※プレゼン前のHugo氏
ブランド哲学は「Unboring Things」
訳すと、「面白いものを造る!」だろうか。あるいは「つまらなかったコモディティを楽しく変化させる!」と解釈してもいいかもしれない。とくに今回リリースされる新型ベルの「Oi」がそうなんだけど、自転車ベルって何十年もドーム型から変化がなかったじゃないですか。ママチャリではお馴染みのあのデザイン、たしかにお世辞にもカッコいいとは言えないしイノベーションも起きていない。ロードバイクにあのベルをつけようって人はまずいないはず。
その退屈だったベルをオシャレで使いたくなるデザインに進化させたのが「Oi」である。ユーザーが手にしたとき「コレだぜ!こういうのが欲しかったんだっ」って思われるようにデザインするのが信条なんですって。
クラウドファンディングで資金を集めた
面白いのが、「Oi」はクラウドファウンディングkickstarterで資金を調達し開発されたってこと。既存の起業がわざわざクラウドで資金を集めつつ、同時に市場の反応を探ったようだ。反応は上々で順調に資金を獲得して商品化されることになった「Oi」。お店の反応も芳しく、「ありそうでなかった商品だ」と問い合わせも多いとのこと。メディアにも広く取り上げられ、ソーシャルメディアでも拡散された。
※横から見ると、ベル本体は宙に浮いた状態になっているのがわかる
Oi はシンプルだが構造は複雑
「Oi」のルックスはいたってシンプル。ハンドルに輪を巻きつけるようにして装着する。音を発生させるベルのボディは工夫が施されており、フローティング構造になっている。ボディはCNCマシンで、厚み、幅、素材、曲線の試行錯誤を繰り返して生成され、音は澄んだピュアな音が出る。しかもただ音が出るだけではなく、より前方方向に音が飛ぶような設計になっているので、音が届きやすい。
デザイナーが手作りで開発している様子や実際の音は下記動画で視聴できる。ベル部分の材質は「もっとも音が良かった」アルミが採用された。なお、「Oi」はひとつひとつがハンドメイドで作られている。
動画を見ると、「お、このデザインはロードバイクにも全然マッチするぞ」ということがわかるだろう。
自転車のベルは厳密には法律で装着が義務化されてはいるんだけど、あまり守られていない。ママチャリでは最初から付いてくることが多いので問題ないけど、ロードバイク等のスポーツバイクになるとつけていない人のほうが圧倒的に多い。(熊よけのベルをぶら下げているローディさんはよく見かけるけどね)
※ドロップハンドルバーにもしっくりくる
秀逸だなと思ったのが、ドロップハンドルのロードバイクやミニベロでも使える工夫がされていること。 ハンドルのフラットな箇所に取り付けると聞いたとき、「ケーブルが干渉するのでは?」と心配したサイクリストも多いと思うし、自分もそうだった。しかし、そこの問題もクリアになっている。
※ケーブルを通す溝もあるので安心!
なんと、ケーブルを収納する溝がちゃんと用意されているのだ。しかも31.8ミリと22.2ミリの2タイプの太さに合うよう複数展開されている。ママチャリ、ロードバイク、クロスバイクどれでも使えるのはありがたい。
※プロトタイプ作品がこちら
それと、2017年には「カーボンとチタニウム」と「真鍮とレザー(クラシカル)」のモデルも予定されているそうだよ。 4色展開で9月下旬ごろ発売を予定だ。
上記の動画のスクリーンショットもいくつか紹介しておこう。こんな感じに手作りでOi は開発されたんだってことがよく伝わってくる。
他の取材記事はこちら
ノグ Oi スマートなルックスと美しい音色を追求した新基軸のベル(cyclowired)予定の価格は2,300円(税抜)。9月下旬の販売を予定しているそうな。 長くなったので、「Blinder Mini」は次回にお届けしますね!
コメント
コメント一覧 (7)
しかしベルってもの不思議ですよね。
道交法上では保安部品として備えなければならないと直接的には規定されていないけど、多くの都道府県では道路交通法施行細則ないし道路交通規則などで、ベルを保安部品として備えるよう規定しているし、道路交通法施行細則、道路交通規則でベルの規定があるにも関わらずベルがなかった場合は道路交通法違反になる。
でも、危険を防止する為以外に使用は禁止。
歩行者に道を譲らせる為に使用してはならない。
じゃあ、どこで使うんだよ!と(笑)
どういう場面なら使えるんだよ(笑)
確かにロードバイクにママチャリに使ってるようなベルは似合わないし、然りとて熊よけの鈴も。。。
あの鈴が付いたロードに後ろ走られると、正直五月蝿いんですよね(笑)
チリンチリンズーッと音立てて後ろ付いてくるし。
だもんで、こういうデザインのベルを待ってました!って感じです。
個人的に、これはHITしそうな予感です。
既に予約受け付けてるんですね。
即ワタシも!と思ったんですが、自分のハンドル周り眺めると... 場所が無い!(T.T)
というわけでまた悩みの種が...
ところでこの「Oi」は、どうやって取り付けるんでしょうか?
断面など見ると、バーテープとレバーばらしてから通さないと付けられないのかな?と思えるんですが。
#ベルに関してはトトサマご指摘どおり、ホント腹立たしいというか、出口の無いトンネルのような疑問しか湧かないですね。
いえ、そんな面倒なことはないはずです。取り付ける様子は見ませんでしたが、いわゆるふつうのベルト同じかと。
(*^^*)
ん〜、そうするとゴングの下にネジらしき棒が見えるので、ここから開いてバーに取り付けるんでしょうかね。
これは実物触ってみるしかないですね...
(^^)/