中年になると、「身体の劣化に抗い、ジタバタもがくこと」が日常となる。

46年間の人生で、一度も肩こりに悩まされたことがなかった。しかし、今年の夏に初めて「これが肩こりというものか…」と思い知らされた。

2ヶ月前に発症し、あれこれ試行錯誤して今はかなり回復してきたので、その一部始終を書いてみる。肩こりに悩むサイクリストの方々の助けになればこれ幸い。

「寝違えたか?」と思ったのが間違いだった

最初に意識したのは7月上旬。左肩甲骨辺りに鈍い痛みがあった。左を向くと痛む。右は問題ない。真正面を向いていると問題ない。

「寝違えたかな」と思い、数日で解消するだろうと放っておいた。別に日常生活は送れるし、ロードバイクにも支障はなかったのだが、1週間経っても痛みが残っている。それどころか、痛みが増している気がする。

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/ 肩の痛みを堪えつつ、イベントに参加 \

「あれ?もっと何か別のことが原因か?これまで、こんなに長く肩の痛みに悩むことなかったよなあ」

と訝しみ、ストレッチ店のトレーナーさんに診ていただいたら、「肩、首、肩甲骨、鎖骨周り、全部ガッチガチに硬い」と言われた。ロードバイクで前傾姿勢になることも要因の一つだし、そもそもの加齢もある。

「そっかー、自転車に乗りすぎるのも考えものなのかなー」

と言ったら、

自転車よりも、デスクワーク中心の生活のほうが原因としては大きいかなと

と指摘された。

確かに仕事の方が自転車よりもやっている時間が長い。来る日も来る日もパソコンをいじる仕事なので、さぞかし肩の血行は悪くなっているのだろう。

1ヶ月後、痛みがピークに達するもヒルクライム出場

日増しに痛む肩甲骨周辺。ピークは「ぐるっとまるごと栄村100キロサイクリング」に出場した8月上旬。じっとしているだけで痛む。左に首をひねるのが辛い。

こんな状態で100キロヒルクライムロングライドに出れるか不安だったのだが、不思議とロードバイクに乗っている間だけは痛みがなかったので、「なんとかなるっしょ」と新幹線に乗った。

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/ 肩こり&重いメッセンジャーバッグというコンボがキツい \

初日の移動が終わり、宿に到着すると同時に痛みがぶり返す。右は問題がなく、左側だけが異様に張っている。なんだこれは。「肩甲骨をカナヅチでバシバシ叩いてやりたい」衝動に襲われる。

痛みは我慢して、そのまま大会には参加した、無事に走り終えた(走行中は不思議と痛みが消える)。しかし、走り終えると痛むし、それはずっと続くことになった。

>>『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(アクセス編)

>>『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(当日イベント編)

>>『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(荷物の持ち運び編)

肩こり解消のためにやったことリスト

栄村~~8月中旬を過ぎるくらいの2週間がもっともきつかったように思う。立っていても、横になっても、車を運転していても、痛みと張りで左肩&肩甲骨がジワジワ蝕まれるかんじ。

緩和させたい一心であれこれトライしてみた。まずは効果がなかったものから。


効果なかったもの、その1:塗り薬

筋肉の炎症、コリ、痛みを和らげる塗り薬を試した。塗った直後はスッとするが、大して変化なし。「1日4回まで」と書いてあったのだが、無視して7〜8回塗布してたら、皮膚がボロボロに荒れてきた。

オクサマに「首と背中だけ皮膚が亀の甲羅みたいになっててヤバイよ。塗りすぎはよくないよ」と指摘され、回数を減らした。(軟膏を塗ったらすぐに皮膚は元に戻った)

2週間ほど毎日塗ったが、結果はかんばしくなかった。一時的な緩和には効果ありだが、根本原因の解決にはならないと悟った。

効果なかったもの、その2:湿布

湿布も同様に効果ナシ。塗り薬と併用してみたものの、貼って1時間で効果は消える。デスクに座っていると、背中が当たってすぐずれるし、就寝時にも役に立たない(寝相が悪いので)。1週間もしないうちに使用をやめた。

ちょっとした筋肉痛には効果があるのだと思うが、積年の習慣が引き起こしたしぶとい肩こりにには歯が立たないのだと諦めた。

効果なかったもの、その3:お風呂

「肩の血行を良くすれば疲労物質が抜けやすいだろうし、マッサージをすると効果倍増かも?」と思って、重点的に入浴も重ねた。

なるほど、血行は良くなるし、気分も優れる。しかし、これも一時的であった。24時間風呂に入り続けるわけにもいかないし、結局「やっている時だけ気持ちいい」部類の処方にしかならなかった。

肩こり解消に効果があったのは、ストレッチポール

薬もダメ、お風呂もダメ、ほとほと困ってストレッチのトレーナーさんに相談したら、自宅でできるセルフストレッチを教えてもらった。それを試したらわずか数日で、「マジか!これまでの苦しみはなんだったんだ!?」ってくらい効果てきめん。

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使ったのはストレッチポール。数年前から我が家にあって、オクサマがよく使っていたんだけど、自分は「こんな棒の上に寝転がって、何の意味あるのかしら?」くらいに思ってて、滅多に使うことはなかった。

ただ、トレーナーさんは、「すごく効果的だし、毎日寝っ転がってもいい。ひんぱんにロードバイクに乗る中山さんはむしろ積極的にやるべき」 と強く勧めてくれた。

背骨に沿って寝転ぶだけでもいいんですが、こっている肩甲骨にグリグリ回し当てるとさらに効果的」とも教わったので、やってみたら、これが本当にその通り。

ストレッチポールの使い方

ストレッチポールを横向きに置き、仰向けに寝っ転がり、ローラーよろしく肩甲骨全体を舐めるように転がす。肩甲骨に圧がかかると、ビキビキビキ…と筋肉が刺激され、半ば強引にコリを引き剥がしてくれるよう。かなり痛気持ちいい。

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/ 3年前にやってた写真があった(みっともない写真でスミマセン…) \

左右の肩甲骨を1分づつバキバキして、真ん中の僧帽筋もグリグリし、正味3分で終了。たったのこれだけ。「カンタンすぎるぞ…これで効果あるんか?」と訝しんだが、翌日いきなり肩が軽い。

「もしや、効果出てる??」と、俄然うれしくなり、3日ほど繰り返してたら綺麗さっぱり痛みが飛んで消えた。朝に3分、夜寝る前に3分のストレッチだけで、2ヶ月近く続いた頭痛の種がなくなった。狐につままれた気分とはまさにこのこと。

すっかり嬉しくなりまして、いまではストレッチポールに乗るのが日課になってしまいました。

ムック本も併用してます

肩こり解消系の本も買って、書かれているエクササイズをやってます。500円と安いわりに、有益。書店の健康コーナーにいったら、「肩こり系の書籍とムック本だけで、こんなにあるの?」ってビックリした。それだけ、肩こりに悩む人が多いってことなんでしょうね…。


肩こりは、「なってから対処する」ではなく、ならないような生活習慣を身につけておくことが大事だと実感。

そのための日々のストレッチ、欠かさないようにします。身体の不調で大好きなロードバイクに乗れなくなるのはイヤですからね。


以下、ツイッターで見つけた参考になりそうなストレッチ情報も掲載しておきますね。






トゥギャッターのまとめも参考になった→なぜこんなに肩が凝るのか・・・ 【慢性肩こり対処法】 30秒でできる対処療法と、1週間で劇的変化の根本療法



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