前回からの続き

前日に180キロ(人生初の距離)を走ったので、翌日の疲労の残り具合が不安だったが、気持ちよく目覚める。7時間弱の睡眠時間だったが、眠り足りない感じもない。

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自転車のよいところって、「翌日の筋肉痛が皆無」でして、これは声を大にしてお伝えしたいメリット。

サッカーのような対戦相手がいる球技だと足腰、背筋、靭帯に負荷がかかって翌日に「イテテテ…」ってなるものだけど、自転車だと「疲労は残っても筋肉と関節が痛まない」のです。だから翌日も楽しめる。
※鬼のような激坂でもがきまくった翌日は除く

ただ、とはいえ2日連続で180キロを走るのは、(次の日に仕事を控えるゆえ)少々無謀。できなくはないが、仕事に影響させたくないので、2日目は「碓氷峠を登って見晴台に行き、軽井沢を周遊して高崎まで走って輪行」というコースにした。行程ジャスト80キロ。

碓氷峠(うすいとうげ)は、群馬県安中市松井田町坂本と長野県北佐久郡軽井沢町との境にある日本の峠である。標高は約 960 m。信濃川水系と利根川水系とを分ける中央分水嶺である。峠の長野県側に降った雨は日本海へ、群馬県側に降った雨は太平洋へ流れる。

古代には碓氷坂(うすひのさか)、宇須比坂、碓日坂などといい、中世には臼井峠、臼居峠とも表記された。近世以降は碓氷峠で統一されている。「碓井峠」「碓水峠」は誤表記。
※引用元はウィキペディア


ということで、以下レポートです。

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まずはいきなり碓氷峠をアタック

朝食を済ませ、宿をチェックアウトしてからまず向かったのは碓氷峠。前日に横川駅から登ったほうではなく、今日登るのは旧道のほう。

もちろん登るのは初めて。見晴台までは7キロほど。体感斜度は8~9%。

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斜度のキツさは人それぞれだけど、「8%ってどんなもんなの?」って訝しむ方に(一般的な)オッサンサイクリストとして説明しますと、ふつうの脚力のサイクリストなら「楽ではないけど、キツくもない」絶妙な斜度ですかね。

  • 5~6%はスイスイ登れて会話できるくらい
  • 10%を越えると「まあまあキツイ」。奥歯を噛み締めて登る
  • 12~15%はダンシングを織り交ぜないと足がもたない。会話する余裕はほぼ無い
  • 15%以上はほぼダンシングしばり。一番軽いギアにしてもペダルを踏むのが苦しい
  • 20%越えは…なりふり構わずもがきまくってようやくクリアできるかどうか

だいたいこんな感じです。


それでいうと、碓氷峠は斜度の変化上がるはげしくなく、「まだ終わらないねー」とかおしゃべりしながら登れるレベル。左右を木々に囲まれ、森林浴をしているようで気持ち良い。

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途中、二箇所ほど瞬間的に下る部分もあるので、足を休める区間もある。

ただ、旧道ゆえ道幅は狭く、対向車も時々来るので道幅いっぱい使って走るとかはご法度。ヒルクライムで疲れて来ると、つい「アウトインアウトで登りたくなってしまう」ものだが、車やバイクへの迷惑行為なので慎みましょう。

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40分ほど走ると、見晴台に着く。展望台へは自転車は持ち込み禁止なので、手前で駐輪し、歩いて向かうとそこには…



大絶景!

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軽井沢を囲む山々が一望できる。浅間山がすぐ近くに見える。

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ちょうど長野県と群馬県の県境の場所だそうで、こんな標識も。この景色を拝むために碓氷峠を登るのはぜんぜんアリ。今回の旅で、もっとも素晴らしい景色がここだった。

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旧軽井沢の雲場池に

その後峠を下って旧軽井沢方面へ。駅の北側ですね。立派な別荘を左右に見つつ、お土産店が並ぶショップがある場所を抜け、雲場池に。

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紅葉時期には人気スポットとなる名所らしく、見事な景色が。サイクリスト以外の観光客も大勢いらっしゃった。あと、外国人観光客も多い。

水がとにかく綺麗。遠く離れた場所から湖面を眺めても、底面がハッキリと見える。どの角度から見ても良い景色。ビンディングシューズでも難なく徒歩で一周できる程度の距離なので、サイクリスト的にもオススメしたい景勝地だ。

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その後はMaruyama Coffee で小休止。

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コーヒーのメニューの多さにビビる。コーヒーのお値段が600~900円とやや観光地価格なような気もしたけど、2杯分がこんなかんじでサーブされるので ナットク。ゆっくり過ごすなら、むしろ多めに提供される方がうれしく感じる。

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Maruyama Coffeeは軽井沢以外に複数店舗展開してて、都内にもお店があります。あまりに居心地が良すぎて、つい長居をしてしまった。

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軽井沢から高崎を目指す

さて、ここで解散。軽井沢から都内を目指す方法はいくつかありまして、


1 軽井沢駅から新幹線輪行で大宮駅までひとっ飛び

一番楽チン(運賃は高め)


2 横川駅まで自走(15キロほど)

下るだけなのでかなり楽(在来線なので時間はかかる)


3 下仁田方面まで走り、富岡製糸場を見学して上信電鉄線で高崎駅まで輪行

観光できる(在来線なので時間はかかる)


4 高崎駅まで自走して大宮まで新幹線輪行

・50キロほど走れてちょうどいいサイクリングになる
・高崎から25分で大宮に着ける


軽井沢は、ロードバイクで走り回るにはやや規模が小さく、この日もまだ15キロしか走っていなかったので、「物足りないな…」という気持ちだった。

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/ 定番コースも歩いた \


自分は選択肢4で高崎駅を目指す。標高が高い場所から向かうわけで、「下りだけだから楽勝だろ」と思っていたのがじつは見当違い。3回ほど登坂を強いられてしまった…。(斜度はふつうでしたけど)

とはいえ、基本は下り基調なので、消耗することなく17時に高崎駅に到着。ちょうどよいリカバリーライドになった。

ただ、国道18号は車の平均速度が高く、大型トラックにビュンビュンと追い抜かれた。路面がきれいなので自転車も車もスピードが出やすい区間なのだと思う。かっ飛ばしたくなる場所ではあるが、控え気味に下ることをオススメします。

高崎駅から大宮駅までは新幹線の自由席でオーケー。たいした時間ではないので、「混んでいたら通路に立っていればよい」と判断。

運良く、最後尾シートとその後ろのスペースが空いていたので座れたが、高崎駅~大宮駅間ならたったの25分。立ったままでもさして苦にはならない。

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/ この距離がたった25分! \

しかも、大宮駅~軽井沢駅は新幹線でなんとわずか1時間。たった1時間で都会の喧騒を抜け、こんなステキな場所に来れてしまう!こりゃ人気が高いはずですね…。

軽井沢、まごうことなき名所観光地

正直に告白すると、軽井沢に来るまでは「最盛期の賑わいはもうなく、やや寂れているのかしら」とか思っていたんだけど、久々に訪れて大間違いだと気付かされた。

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「あ、やっぱ素晴らしい観光地だわ。格調が高いし、雰囲気は良いし、自然はきれいで空気もうまい。コンパクトにまとまった観光地もよい。1日のんびり過ごすのに最高の場所だな」と思った。

寂れているかもとか一瞬でも考えた自分をぶん殴りたい。むしろ、また来たい。(紅葉の季節は大渋滞するでしょうが…)

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渋滞とは無縁で軽井沢を堪能したい!という方は、ぜひ自走でアクセスされてはいかがでしょうか? (これからは寒いので天候対策は十分と…)


前編はこちらです(*^^*)

軽井沢に自走で行く一泊二日ツーリング (川口市~軽井沢 180キロ自走編)



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