誰でも、「これは間違いない!」とオススメできるマンガを持っていると思うんだけど、久々にむちゃくちゃ共感できる自転車系マンガに出会った。
きっかさんという女性マンガ家さんが書く、『
亀が無理してロードバイク乗ってみた』という作品で、同名のブログの書籍バージョンだ。
※出版は2016年12月

旦那さんと奥さん(きっかさん)が、弱虫ペダルを読んだことでロードバイクに興味を持ち、揃って購入し、最初は苦労しながらも徐々に乗りこなしたり、色んな場所に出かける様子をコミカルに描いている。
※夫婦での七転八倒…という点では我が家と共通してる(*^^*)
きっかさんのブログは以前から読んでいたものの、マンガ内の自画像ではどんな方か想像ができず、ずっと謎の存在だった。 それが、とあるイベントで昨年末にお会いすることができた。きっかさんから声をかけてくださったのだが、「え!こんな若い女の子だったの!しかも、画とぜんぜんちゃう!」とビックリした。(若さっていいですね…)
きっかさんのブログでも、サイクルガジェットを紹介していただけた。「スタイリッシュな紳士」なんて表現、45年の人生で一度も言われたこと無いのでむっさうれしかった。
ということで、本作のレビューを書いてみます。

夫婦で
弱虫ペダルに影響されて、ロードバイク購入検討を開始するところからマンガはスタートする。

※わかり易すぎる反応…(笑)
自分は弱虫ペダルの知識はまったくないけど、マンガがキッカケでそれまで縁のなかったスポーツにハマる感覚はよくわかる。 男子であれば、スラムダンクからのバスケ、キャプテン翼からのサッカー、巨人の星(古い)からの野球、あしたのジョー(古い)からのボクシング…ちなみに小学校の頃の自分は、『侍ジャイアンツ』にドハマりした野球少年でした。
あと、中学校時代は「
北斗の拳」と「
男塾」にぞっこん。北斗の拳の好きなキャラは自由奔放に活きる「雲のジュウザ」、男塾ではアメリカ人留学生の「ジェイ」。
マンガではないが、ジャッキーチェンのカンフー映画も大好物でして、一番好きな作品は「
少林寺木人拳」。主題歌の「ミラクルガイ」は毎日口ずさんでた。
小~中は身体が小さくて、もやしっ子で体力なくて、その反動で強い男に憧れていたのよね。
とはいえ、格闘技は怖くて痛いという理由でやらなかったヘタレ。小学校三年生くらいのとき、親に無理やりに剣道を習いに行かされ、初回の練習後に「やりたくない」と伝えた。理由は痛くて防具が臭いから(笑)。
・・・自分の過去を熱く語りすぎてしまった。申し訳ない。

※「みんな最初はニワカです」 いい言葉。声に出して読みたい。
話を元に戻すと、「
弱虫ペダル影響でロードバイクを好きになったこと」を恥ずかしそうに告白するサイクリストさん(女性に多い印象)にときどき会うけど、引け目を感じる必要なんてぜんぜんないと思う。
※きっかさんはそうではない。
マンガやアニメがキッカケでスポーツを始めるのって、極めて王道じゃないですか。ふつうじゃないですか。弱虫ペダルからロードバイクを始める、憧れのキャラと同じバイクを買う、いいことじゃないですか。
で、ようやく肝心の作品レビューなんですが、女性目線の共感とあるあるが満載。オクサマと照らし合わせることができるので、人一倍共感できる。

※リアディレイラーが「ガチャン」と動作する画も。リアディレイラー好きにはたまらない描写
女性サイクリストはもちろん、彼女や奥さんをサイクリングに引き込みたい男性サイクリスト男性にもってこい。理屈や数値で自転車の魅力を語るよりも、この本を渡すほうが効果が高い。
男性の自分でも、笑う部分がたくさんありすぎ。
↓
・アルミのつもりが、トレック(カーボン)に一目惚れしてしまう旦那さん
・STIブレーキが握りにくくて止まれず、赤信号の交差点に突っ込んであわや死にかける
・シフト操作でギアが軽くなって、生きかえる瞬間の表情
・平地と聞かされて向かったら激坂で、誘った旦那さんを呪うダークな目線
・しまなみ海道で、頑なにオロナミンCを要求する、きっかさん

笑ってはいけないのだが、納車直後にいきなり事故りかけるシーン、絵的にかわいいので大笑いしてしまった。
※しかし、怖いことなので注意必要
事故未遂を起こしてから、即効でブレーキシューを交換してタッチは改善されたそうだが、ブレーキシューに良し悪しがあるなんて、普通は考えないもんね。個人的にオススメしたいのはシマノの105グレード。この辺りを選べば間違いない。

中央がきっかさん、右は旦那様
あと、本編中でのきっかさんは基本かわいいのだが、たまに地獄のようなダークサイドの表情浮かべるシーンがあって好き(あえて載せないでおく)。表情に落差がありすぎるのがいい。体力がないことを自虐してるが、きっと本当なのだろう。が!今は体力ついてるはず。

しまなみ海道のレポもよい。絶景の景色はすでに色々と見聞きしていたが、道中の施設や食べ物の詳しい紹介がよかった。それと、onomichi u2 というオシャンティーな宿泊施設が気になった。ますます、しまなみ海道に行きたくなった。

※関東人なら、ロードで一度は行っておきたい芦ノ湖
番外編の書き下ろしとして、箱根遠征の様子も描かれている。箱根は登ったことあるけど、たしかにかなりキツイ坂。でも、芦ノ湖はキレイですよ。

年末に沖縄に行く機会があって、飛行機の中で読むつもりが、面白すぎて出発待ち時間の間にロビーでほぼ完読してしまった。が、ジワジワくる面白さがあるので、機内とホテルでの就寝前に何度も繰り返して読んだ。
あと、「チャリにゃんのラインスタンプ」も買ってしまった。サイクリスト的に使えるスタンプ多くて便利。 それにしても、猫キャラ「チャリにゃん」のイラスト完成度が高い!よく見ると、チャリにゃんのバイクにはブラケットとブレーキがないので、どういうメカニズムで走行しているかは不明。

※チャリにゃんのロードバイクには、ブラケットもシフトレバーもない(仕様です!)
さすがプロ。Tシャツつくってほしい。(グッズ展開しないのかな…)

※サイクリストにはお馴染み(?)の、「charidekita!」も(笑) 元ネタはこちら
ってことで、
亀が無理してロードバイク乗ってみたはオクサマも読了。夫婦揃って年末年始に大笑いさせていただけました。続編、ぜひ出してほしいな…。
きっかさんという女性マンガ家さんが書く、『
※出版は2016年12月

旦那さんと奥さん(きっかさん)が、弱虫ペダルを読んだことでロードバイクに興味を持ち、揃って購入し、最初は苦労しながらも徐々に乗りこなしたり、色んな場所に出かける様子をコミカルに描いている。
※夫婦での七転八倒…という点では我が家と共通してる(*^^*)
きっかさんのブログは以前から読んでいたものの、マンガ内の自画像ではどんな方か想像ができず、ずっと謎の存在だった。 それが、とあるイベントで昨年末にお会いすることができた。きっかさんから声をかけてくださったのだが、「え!こんな若い女の子だったの!しかも、画とぜんぜんちゃう!」とビックリした。(若さっていいですね…)
きっかさんのブログでも、サイクルガジェットを紹介していただけた。「スタイリッシュな紳士」なんて表現、45年の人生で一度も言われたこと無いのでむっさうれしかった。
@Cycle_Gadget フォーー( ;∀;)中山さんに読んでいただけるなんて…!ありがとうございます…!!お言葉すごく嬉しいです〜!!
— きっか(亀チャリ12/6発売) (@kikkatenten) 2016年12月21日
ということで、本作のレビューを書いてみます。

作者の「きっか」さんは、こんな女性
- 奈良県のご出身
- 旦那さんと、脳内妄想の猫(実際は存在しない)と暮らしてる
- 弱虫ペダルの影響でロードバイクを始める
- 旦那さんがトレック、きっかさんはビアンキに乗る
- ロードバイク歴は約2年
- 体力はなく、運動音痴(自己申告による)
夫婦で

※わかり易すぎる反応…(笑)
自分は弱虫ペダルの知識はまったくないけど、マンガがキッカケでそれまで縁のなかったスポーツにハマる感覚はよくわかる。 男子であれば、スラムダンクからのバスケ、キャプテン翼からのサッカー、巨人の星(古い)からの野球、あしたのジョー(古い)からのボクシング…ちなみに小学校の頃の自分は、『侍ジャイアンツ』にドハマりした野球少年でした。
あと、中学校時代は「
小~中は身体が小さくて、もやしっ子で体力なくて、その反動で強い男に憧れていたのよね。
とはいえ、格闘技は怖くて痛いという理由でやらなかったヘタレ。小学校三年生くらいのとき、親に無理やりに剣道を習いに行かされ、初回の練習後に「やりたくない」と伝えた。理由は痛くて防具が臭いから(笑)。
・・・自分の過去を熱く語りすぎてしまった。申し訳ない。

※「みんな最初はニワカです」 いい言葉。声に出して読みたい。
話を元に戻すと、「
※きっかさんはそうではない。
マンガやアニメがキッカケでスポーツを始めるのって、極めて王道じゃないですか。ふつうじゃないですか。弱虫ペダルからロードバイクを始める、憧れのキャラと同じバイクを買う、いいことじゃないですか。
で、ようやく肝心の作品レビューなんですが、女性目線の共感とあるあるが満載。オクサマと照らし合わせることができるので、人一倍共感できる。

※リアディレイラーが「ガチャン」と動作する画も。リアディレイラー好きにはたまらない描写
女性サイクリストはもちろん、彼女や奥さんをサイクリングに引き込みたい男性サイクリスト男性にもってこい。理屈や数値で自転車の魅力を語るよりも、この本を渡すほうが効果が高い。
男性の自分でも、笑う部分がたくさんありすぎ。
↓
・アルミのつもりが、トレック(カーボン)に一目惚れしてしまう旦那さん
・STIブレーキが握りにくくて止まれず、赤信号の交差点に突っ込んであわや死にかける
・シフト操作でギアが軽くなって、生きかえる瞬間の表情
・平地と聞かされて向かったら激坂で、誘った旦那さんを呪うダークな目線
・しまなみ海道で、頑なにオロナミンCを要求する、きっかさん

笑ってはいけないのだが、納車直後にいきなり事故りかけるシーン、絵的にかわいいので大笑いしてしまった。
※しかし、怖いことなので注意必要
事故未遂を起こしてから、即効でブレーキシューを交換してタッチは改善されたそうだが、ブレーキシューに良し悪しがあるなんて、普通は考えないもんね。個人的にオススメしたいのはシマノの105グレード。この辺りを選べば間違いない。

中央がきっかさん、右は旦那様
あと、本編中でのきっかさんは基本かわいいのだが、たまに地獄のようなダークサイドの表情浮かべるシーンがあって好き(あえて載せないでおく)。表情に落差がありすぎるのがいい。体力がないことを自虐してるが、きっと本当なのだろう。が!今は体力ついてるはず。

しまなみ海道のレポもよい。絶景の景色はすでに色々と見聞きしていたが、道中の施設や食べ物の詳しい紹介がよかった。それと、onomichi u2 というオシャンティーな宿泊施設が気になった。ますます、しまなみ海道に行きたくなった。

※関東人なら、ロードで一度は行っておきたい芦ノ湖
番外編の書き下ろしとして、箱根遠征の様子も描かれている。箱根は登ったことあるけど、たしかにかなりキツイ坂。でも、芦ノ湖はキレイですよ。

年末に沖縄に行く機会があって、飛行機の中で読むつもりが、面白すぎて出発待ち時間の間にロビーでほぼ完読してしまった。が、ジワジワくる面白さがあるので、機内とホテルでの就寝前に何度も繰り返して読んだ。
あと、「チャリにゃんのラインスタンプ」も買ってしまった。サイクリスト的に使えるスタンプ多くて便利。 それにしても、猫キャラ「チャリにゃん」のイラスト完成度が高い!よく見ると、チャリにゃんのバイクにはブラケットとブレーキがないので、どういうメカニズムで走行しているかは不明。

※チャリにゃんのロードバイクには、ブラケットもシフトレバーもない(仕様です!)
さすがプロ。Tシャツつくってほしい。(グッズ展開しないのかな…)

※サイクリストにはお馴染み(?)の、「charidekita!」も(笑) 元ネタはこちら
ってことで、

コメント
コメント一覧 (5)
ちょっと気になるタイトルだったから後で書店で探してみる
弱虫ペダルは意識高い系の人はどうなんだろ?(´・ω・`)
カディエがロードに興味持ったきっかけも弱虫ペダルだけど登場人物の御堂筋が演出のためとは言えわざとぶつけたり等悪質な表現があるので万人にオススメと言うわけにはいかない作品です
万人向けというならろんぐらいだぁす!でしょうね
でも弱虫ペダルの影響力は現在の自転車漫画の中では最強じゃないかな?
関東の女子ヒルクライムチャンピオンの人も元々30代の主婦だったのが弱虫ペダルでロード始めた人らしいし
意識高い系の人だと のりりん なんかはオススメかと思う
逆走を注意したり道路交通法上どうすれば?とかセーフ、アウト、グレーゾーンの説明があったり読むとなるほどって感心出来ました
ちなみに漫画の影響力今だと
バスケは黒子のバスケ
野球はDreams、ダイヤのエース、メジャー
サッカーはシュート
ボクシングははじめの一歩
が定番ですよ(^^)/
スタイリッシュな紳士… 某所でのパーティーでの話題ですね^_^
私は「夫者(おとじゃ)」とか「おめさん」とか、ご夫婦での独特の言語感覚に惹かれてまして、特に「行こうず、行こうず〜」はすっかり伝染しちゃってます。
弱虫ペダルの影響ってほんとすごいですよね。えー、こんなところにまで浸透してるの??って驚くことがしばしば。わたしも、ろんぐらいだぁす!好きです\(^o^)/
yoshimotoya120さん
あー、独特の言葉遣いもいいですよね。とうちゃこ!とかも好き(*^^*)
我が家でも普段から使ってますが、なぜか車のときは出ないで、自転車のときは自然に口から出てしまってます。
恐るべし、テレビの刷り込み効果F(^ ^;)