サイクリングを初めて間もない方がほぼ間違いなく通る道、それは「どんな格好でサイクリングすればいいの?」だと思う。
2013年10月に書いた「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で己のダサい服装を振り返る」は、「サイクリング ファッション」でずっと検索上位に表示されていて、多くの方から「笑った!でも共感した」とおっしゃっていただけている。

※見るたびに心をえぐられるダサさ
今は順位落ちたようで、google10位。ちなみに1位はx-body さんの「恥ずかしい初心者ファッション!ロードバイクをなめた服装」で、おもろしくわかりやすい記事になっている。オススメ。
どの季節に何を着れば良いのかはまあまあ把握しているつもりだが、初めての冬は「ユニクロのヒートテック×フリース」とか、「セーター×ダウンジャケット」という組み合わせで走って大汗をかき、体を冷やして死にかける…というミスを何度も繰り返した。
サイクリングウェアは、ジョギングとかフットサル等のスポーツウェアよりも総じて高価。それゆえ、購入を躊躇することもあると思う。「こんなペラペラのサイクルジャージが9,000円だと…?」って思うよね。

※ウィンドブレーカーも薄い
冬用ジャケットなんて、15,000は当たり前で、良いブランドになると25,000円するクラスのもある。冬用アウターを上下で揃え、冬用のインナーとグローブを買ったら一気に福沢諭吉が5枚とか飛ぶ。
一度に取り揃えるのは(経済的に)無理なので、自分は2シーズに分けて徐々にウェアを取り揃えていった。一式のウェアを揃えた今、ハッキリ言えるのは、「専用ウェアはええわ~」である。
自転車で走ることに特化されているから、風のバタつきはないし、汗は素早く乾く。ちょうどほしい位置にポケット(背中のバックポケット)があり、ポジションを取ったときにしっくり来るので長時間着用していてもストレスがない。やはり、よ~く考えられて設計、製作されているだけある。いまはもう、サイクリングウェアではない服装で走ろうとは思わない。

えっと、話が長くなりましたが、そんなわけで、サイクリングウェアを作っている会社さんをまとめてみました。
誰にもお馴染みのアディダス、ナイキ、ミズノ、ニューバランス、アシックスはサイクリングウェアを作っていないので、初心者の人は、「そもそも、どんなメーカーがあるの?国産メーカーってあるの?全部輸入なの?」って疑問もあると思う。
※(追記)アディダスはサイクリングウェアを作っています。コメントでのご指摘ありがとうございました。
なお、いわゆる自転車メーカー(キャノンデールとか)はアパレルを作ってもいるけど、リストからは外しまして、純粋なアパレルメーカーさんのみを集めてみました。
初めて目にしたとき、「パールイズミ…、お米のパールライスみたいで恐ろしくダサいブランド名だな…」って思ったのだが、パールイズミブランドのシンボルマークは、「清水(きよみず)」が沸き出す泉の、深く清らかな色を表しているとのこと。
幼いころから清く湧き出る泉を生活用水として使用していたこともあり、常に光り輝く真珠の如く、その清水(きよみず)が、大地よりとめ処もつきぬ泉として湧き出る様に、新鮮で素晴らしい製品を創造し続けたいという願いを込め名付けられたんですって…。ダサいとか思ってスミマセンでした。
商品は高品質で信頼性が高い。国内外のプロチームやオリンピックチームのウェアサプライヤーでもあり、アトランタ五輪、アテネ五輪、ロンドン五輪、リオ五輪では日本ナショナルチームをサポートした。自分とオクサマはインナーパッドでお世話になっている。
>> パールイズミ公式サイト
モンベルは、1975年に世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざして、大阪市西区立売堀に誕生。1975年といえば、ベトナム戦争集結の年である。41年も前…。歴史あるブランドだ。
“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”をコンセプトに商品開発を行っていて、その品質の高さと耐久性は自分もユーザーなのでよくわかる。

※10~11月は、もっぱらmont-bellの秋用ジャージのお世話になってます
驚いたのが、2010年に山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル船内被服として、モンベル製品が採用されているのだ。モンベルって、宇宙でも使われているんだ…。 あと、2014年にはモンベル初のロードバイク、「シャイデック」2モデルの販売が開始された。(知らなかった)
ちなみに自分とオクサマはそろってモンベルを愛用している。秋用ジャケットは丸4年使っているけど、ぜんぜん経年劣化がなく、どこも悪くなっていない。シンプルなデザインなので飽きが来ず、長く使えるのも気に入っている点だ。インナーはさすがに4年を越えると少々ほつれてくるが、いまだに現役である。
>> モンベル公式サイト
1999年にリヒテンシュタインナショナルチームとライセンス契約を締結したり、1996年からはスイスを中心に欧州にも販売網を広げて、その後カナダにも展開を広めているけっこうグローバルな企業のようだ。
スキー、スノーボード、野球、クロスカントリーなど、自転車以外のラインナップも揃えていて、2005年からは、イタリアBRIKOの日本販売代理店となった。その後、自転車用ウェアの開発・販売を開始している。よって、サイクルウェアの歴史そのものは比較的浅い。
なお、ONYONEは「オンヨネ」と読むのだが、サイクリング歴が浅かったころ、自分は「オニョーネ」だと信じ込んでいた恥ずかしい過去がある。それにしても、パールイズミしかり、なぜに国産サイクリングブランド名はこうもダサいのであろうか…。
いったいブランド名の由来はどこから来ているのかと思って公式サイトを調べたら、すぐに判明。1961年に長岡市宮内で「恩田米七商店」が創業され、1974年にオンヨネ株式会社に社名変更されたのだ。つまり、「ON(恩)+YONE(米)」である。
※ダサい名前とか言ってしまって、すみません…
>> オンヨネ公式サイト
金山氏は少年時代から登山一筋で、死さえも覚悟するクライミングを幾度となくしてきた氏には、並々ならぬアウトドアスポーツへの情熱があった。 バックカントリースキー、MTB、カヤック、釣りなど、ジャンルにとらわれずに広く楽しんできたそうで、アウトドアスポーツにも造詣が深い。
大阪の繊維界での長いバックグラウンドをベースに、「自分のアイデアで納得するものを創りたい」と決意し、2年の構想を経て2004年にfinetrackが誕生したとのこと。
金山氏の経歴が書かれているのだが、読んでビビった。 1950年生まれなので、2016年時点で66歳。国内大手総合アウトドアメーカーに20年勤めた後にfinetrackを創業した。
そんじょそこらのアウトドア好きなオッサンではなく、ガチでいらっしゃる。 ただ、惜しいことに自転車製品のラインナップはやや少なく、デザインも登山風であか抜けてはいない印象。モンベル同様、けっしてかっこよくはないが、長く大切に使えそうだ。
>> ファイントラック公式サイト
余談だが、アイシン・エィ・ダブリュの取引先一覧を見ると驚愕ものだ。 トヨタグループはもちろん、三菱自動車工業、いすゞ自動車、マツダ、スズキ、富士重工業、ボルボ、フォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、シュコダ、セアト)、プジョー・シトロエン、BMW、GM、フォード、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)などなど、世界中の大メーカーの根幹を支えている。
シマノも自転車業界において、これと同じことをしているようなものだ。そんな会社の作る製品がハイクオリティでないわけがない。
ただ、ウェアのデザインがダサくないですか…ときめかないというか…。いや、ファッションセンスがゼロの私にそんなことを言う資格はないのは百も承知ではありますが…。ただ、クオリティは間違いない。無条件に信用できるメーカー、それがシマノ。
>> シマノ公式サイト
公式サイトのコンセプトページによれば、
なるほど、そのコンセプトは商品をひと目見ただけでよくわかる。普段着の延長線で着れそうだ。速さを競わない乗り方をする人には、むしろこんなデザインのほうが受け入れられるような気がする。
すごくおしゃれなデザインばかりで、気に入った。サイクリングに興味がない人でも、ふつーに使えそう。
ただ、STEM DESIGNを着こなすにはそれなりのファッション偏差値が求められそうな気がする。少なくとも、自分にはその資格がない気がする。いつか着用できるよう精進したい。
>> ステムデザイン公式サイト
公式サイトにある
という文章は、何かをアピールしているようで、とくに何も訴えてこない。まるでAIが書いたかのような文章なので、ちょっと見直したほうがいいと思う。

ただ、ゴールドウィンのモノ自体はすこぶる素晴らしい。これまでインナーパンツや夏用グローブでお世話になってきたが、性能的になんの不満もなかった。むしろ、大満足であった。フォローするわけではないが、安心して買えるメーカーさんである。
>> ゴールドウィン公式サイト
サイクルパンツでお世話になっているメーカーで、すごく使いやすくて、シルエットもよい。胴長短足な自分がちょっとだけシュッとして見える(ような気がする)。

じつは、勝手な印象で、「リンプロジェクトは女性専用のウェア会社なので、自分には関係ない」って数年無視していたメーカーだった。2年ほど前に、「あれ?男性用製品もふつーに扱っているんだ?」と気づいた。(完全なる自分のミス…)
歴史&コンセプトのページを見ると、二ヶ国語対応しており、海外のお客様を意識されているのが分かる。もしくはすでに2020年東京オリンピックを意識しているのであろうか。
とても味わいがあって、感情がこもった文章で、リンプロジェクトの想いがしっかりと伝わってくる。最後の「ごゆっくり」がステキなヒトコトではないか。得も言われぬ余韻があって良い。
代表の山田氏はもともとファッション業界のご出身。1995年に交通事故に遭ったことをキッカケに、車ではなく自転車中心の生活にシフトしたそうだ。 で、次第に自転車生活に慣れていく中で、「自転車に乗るとき、こういうものがあったらいいな」と考えたものを、それまでの業界での経験とコネを使い、サイクリング用パンツとバッグを作った。それがリンプロジェクトの原型なのだそう。
リンプロジェクトというブランド名が始まったのは2003年。なお、『リンプロジェクト』というブランド名は、”輪”という単語が由来だが、
1)車輪
2)円
3)リンリン! という自転車のベルの音
がトリプル・ミーニングとして存在するんですって。
詳しい歴史は、こちらを読んでいただきたい。 ただ、惜しむらくは英語がやや文法的、用法的に間違っていたこと…だろうか。やや不自然な慣用句の使い方、文法ミスが目についた。ネイティブチェックを入れたほうが良いかもしれない。
文章そのものが素晴らしいだけに、もったいない。 あと、サイトドメインが本サイトとコンセプトページなどで切り離されているのがもったいないような。デザインも旧態依然なものなので、ずっとリニューアルされないまま運用されているようだ。
サイト下部のコピーライトは2012年となっていた。たぶん、4年間はリニューアルしていないと思われる。
>> リンプロジェクト公式サイト
オーダーサイクルウエア・オーダーランニングウエア・オーダーサッカーユニフォームの企画・製造・販売を行っている。サッカーウェアまで取り扱っていたのは知らなかった。もちろん、オリジナルサイクルウエア【カペルミュール】の企画・製造・販売もしている。
大人っぽさを押し出しているにもかかわらず、「ウェイブニャン」というネコの公式キャラクターを持つ。
「カペルミュールってどういう意味?」という方のために説明すると、ベルギーのフランドル地方で1913年から開催されている伝統的なロードレース、「ロンド・ファン・フラーンデレン」に登場する石畳の急坂名が由来。くわしくは、「カペルミュールとは」をご覧くださいな。
なるほど…坂の名前だったのか。面白い。ただ、坂の名称がブランドの由来になっているわりに、ウェアのデザインは山っぽくはなく、むしろ街中で映える落ち着いた紳士淑女向けデザインに見える。
KAPELMUURのイメージキャラクターはモデルの日向涼子さんとマルコ・ファヴァロ (Marco FAVARO)さん。ダンディなイタリア人男性&美人な日本人女性という組み合わせのせいか、自分には縁遠いブランドのような気がして、いまだ手が出せないでいる。
>> カペルミュール公式サイト
サイトにも、「自転車に乗る機能に優れ、かつ美意識のある装いであるという、私たちが今、必要だと信じる洋服の在り方を形にしています」と書かれているとおり、自転車アパレル屋さんだが、自転車乗りではない人からも受け入れられるオシャレなデザイン。
サイクルジャージを作り始めたのは意外にも2011年のことで、設立当初はメッセンジャーバッグとウインドブレーカーがメインの商品だったそうな。
いわゆる、原色を散りばめ、ロゴがデカデカとプリントされたウェアではなく、街着としても十分通用しそう。尖ったデザインではないが、シンプルで飽きが来ない、一度買ったらずっと大切に着たくなる。若い人にはもちろん、中年が着てもサマになると思う。
少々お高いのだが、質は非常に高い印象だ。ただし、取扱のショップ数はけっして多くはなく、ナリフリの取扱いは22都道府県。sportsのラインナップにいたっては、わずか13都道府県のみ。
直に製品を見て、手にとって確かめたいという方にとっては、お住いの場所によっては難しいかもしれない。
>> ナリフリ公式サイト
「トライウェアってなんだろう?」って調べたら、トライアスロンウェアのことのようだ。
都内の外苑前に店舗があるのは知っていて、何度か足を運んだことがある。ウェアを買おうかどうか迷って、結局買ってはいない。(あまりにも個性の強いデザインで、ダサい自分には着こなす自信がなかったから…)
かなり強烈&独特なデザインなので、好き嫌いが分かれそうな気がするが、人と違うウェアを着たいのならアリ。せっかく独自ブランドを造るなら、これくらいエッジを利かせたほうがいいと思う。
既製品もあるが、チームでオリジナルジャージを造るのも可能。事例ページには個性豊かなジャージの写真が披露されていて、どれもオシャレ。
パンダーニというネーミングは、サイクリストなら知らない人はいないであろう、イタリアの伝説的なヒルクライマー「マルコ・パンターニ」に由来しているが、もうひとつ、ブランドキャラクターの「空飛ぶパンダ」からも来ている。
なるほど、ブランド名は「パンダーニ」であって、パンターニではない。パンターニとパンダを合わせて2で割った名称なのだ。
ユニークなのが、ウェアブランドでありつつ、「team Beach」という独自のサイクルチームも運営している。2007年に結成された、Pandaniご愛用者の方のためのチームとのことなので、ウェアを持っている方であれば誰でも参加することができるのではないだろうか。
チームメンバーは全国で500人超いて、関西や九州では独自の活動もされているそうな。
>> パンダーニ公式サイト
既製品もあるが、オリジナルデザインでオーダーもできる。バレット(VALETTE)もけっこう個性の強いデザインを売りにしている。
アクが強いウェアばかりなのかな?と思えば、「坂が好き」シャツのようなホッコリするのとか、「フムフムジャージ」のようなカワイイラインナップも用意されている。和風のジャージもあって、何でもアリなワイルドなメーカーといった印象。
型にはまらない、自由なデザインをする会社だ。今後のラインナップ展開がいい意味で予測できない。
>> バレット公式サイト
2007年に東京でスタートしたサイクルウェアの会社。優れたデザインが世界的にも認められ、3度のユーロバイクアワードを受賞している。 イタリアの会社とのパートナーシップによってグローバルな活動を展開中で、生産国は日本とイタリアの2ヵ所。
どれも着心地が良さそうで、素材にこだわって丁寧に作られた印象を受ける。デザインはなんとなくだが、Rapha(ラファ)に似ているような気がする。価格はなかなかお高めで、その点もRapha同様。ちょっと自分では手が出せない価格帯である。
残念ながら、取扱店舗は限定的。東北や北海道には店はなく、東京に限ってもたった7ヵ所しかない。
>> ペダレッド公式サイト
系統はナリフリっぽくて、街中で着てもしっくり来るというか、溶け込むようなデザイン。オシャレさんが好みそうな、セレクトショップとかに置いてありそうな上質感がある。
ウェブサイトによると、素材・テキスタイル・デザイン・パターンと、全て自社で手がけている。素材にも製法にも熱い情熱を持っており、日本製にこだわっていることはヒシヒシと伝わってくるのだが、いかんせんサイト上の文章がやや冗長で、わかりにくい表現が散見されるのが残念。
たぶん、伝えたいことはたくさんあるけど、気持ちが高ぶりすぎて、舌足らずになってしまっているのだと思う。製品はさぞかし良いものなのだろう。
ブランドストーリーとか、中の人がぜんぜんコンテンツ化されていないので、いったいどんな会社が、どんな想いで立ち上げたのかとか、他社との差別化ポイントが伝わってこないのももったいないと感じるポイント。つまり、あまり印象に残らない。
ブログもひんぱんに更新していて、このあたりにも熱意を感じ取ることができる。写真もキレイ。ただ、あまりにも文章量が少なすぎて「これだけ?もっと書くことあるでしょ?」という気になってしまうのと、タイトルの付け方に工夫の余地があり。せっかくのブログなのだから、もう少し工夫すればいいのにな~。
>> CCP公式サイト
※rericのブランドが世の中に登場したのは、2012年9月から
ずっと海外ブランドだと思っていたのだが、日本人による日本人のためのサイクルウェアとしてスタートした。サイクルウェアだけでなく、ジョギングウェア、ゴルフウェア、カジュアルウェアも展開している。
サイクルウェアでいえば、ジャージやボトムズだけでなく、グローブ、シューズカバー、アームカバー、ソックス、キャップ等もラインナップしている。
reric(レリック)は、「Enjoy of the Ride」「Inquire of the Run」「Everyday challenge」の頭文字からできているそうな。えーっと、、、並べてもreric にならないのですが…まあ、細かいところはどうでもよい。
※※ 追記 ※※
その後、イノセントデザインワークスさんからご連絡をいただき、由来をご指摘くださった。(ありがとうございます!)
↓
「Eが重複していますが、そこはご容赦ください」とのこと(*^^*)
さて、reric のブランドの特徴は、
ユニークなのは、自社で「reric MAGAZINE」というタブロイド誌を作っていて、郵送で申し込めば送ってもらえる。(さっそく申し込んでみた)
>> レリック公式サイト
1997年設立なので、来年20年周年を迎える。イギリスBISLEY社日本総代理店業務、ドイツSYSTEM180社日本総代理店業務をおこないつつ、bici サイクルウエア事業もされている。
コンセプトのページを抜粋すると、
既成のラインナップ以外にも、オーダーウェアも作成できる。制作事例はこちら。見ていると、「サイクルガジェット・オリジナルウェアを作ろうかな…」という気持ちが昂ぶってくる(笑)。
惜しいのが、ショップへのアクセスマップが実にわかりにくいこと。電話番号の記載はあるが、テキストでの住所情報がないのでコピペできないし、マップのイラストが不親切なほど簡略化されている。
あまりにも読みづらくて、赤坂に10年勤務した自分でさえ、解読に15秒も要した。
「えーっと、なになに・・・表参道通りと青山通りの交差点を・・・渋谷方向に行くと、あーたしかにKFCあるわー、はいはい、スパイラルカフェのあるビルの斜向いね。そのあたりの細道を右に入って…でも、ビル名もないし、何階にあるかの情報もないぞ。せめて店頭の写真でもあればイメージしやすいのだが…。出たとこ勝負するしか無いのか…どうしようかな」
って思ってしまった。土地勘のない人なら、このマップだけだと「やめておこう」って諦めてしまいかねない。google map を載せるだけで解決するのではないだろうか。
>> BICI公式サイト
アパレル専業メーカーだと思っていたが、もともとは自転車フレーム、部品、用品製造卸が本業らしい。実際にウェブサイトにはフレーム、完成車、フォークなどが紹介されている。
告白すると、自転車歴6年になるが、これまでウィザード社のフレームは一度も見たことがない…(気がする)。もしくは自分の目が節穴なだけなのかもしれない。
他にも、サドル、サドルバッグ、トップチューブバッグ、チェーンカッター、ヘッドセット、シートクランプ…といった周辺部品も製造販売している。
ニュースが2015年1月時点で止まっているし、フッターのコピーライト表記が2013年であることから想像するに、あまりウェブには力を入れていない印象。
ウェアの種類は…あまり多くはない。デザインも凝ったかんじではなく、いたってシンプル。「ロゴが散りばめられて、ハデハデしいデザインのジャージはちょっと・・・」という方はウィザードくらい簡略化されたデザインのほうがお気に召すかもしれない。
>> ウィザード公式サイト
BE.(ビードット)は、「トーキョーでのバイクライドをいかに快適にするのか?」をコンセプトにスタート。 春夏用のラインナップと、秋冬用のラインナップがあり、デザインテイストはアーバン&タウン寄りでレーシーさは希薄。
このページが着こなしの参考になりそう。
>> ビードット公式サイト
>> 公式ブログもあるが、2016年11月で更新が止まっている…

※自分もシャツ&パーカーを作っているので、厳密に言えば国産メーカー…なんだろうか(たぶん違う)
以上、国産のサイクルアパレル会社さんを調べてみました。「他にもあるよ~」、「ココ忘れてるぞ~」等、ご指摘ありましたら、コメントもしくはメールでご連絡いただけますとありがたいです。m(_ _)m
なお、海外ブランドも調べております。追って記事にしますが、なにしろ時間がかかるのでしばしお待ちくださいませ。
(^_^;)
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★サイクルガジェットストア
2013年10月に書いた「サイクリングのファッションって何を着ればいいの?自転車歴6年のオッサンが時系列で己のダサい服装を振り返る」は、「サイクリング ファッション」でずっと検索上位に表示されていて、多くの方から「笑った!でも共感した」とおっしゃっていただけている。

※見るたびに心をえぐられるダサさ
今は順位落ちたようで、google10位。ちなみに1位はx-body さんの「恥ずかしい初心者ファッション!ロードバイクをなめた服装」で、おもろしくわかりやすい記事になっている。オススメ。
サイクリングは専用ウェアに限る。しかし、安くはない
自分は手探りで知識を身に着けたのだが、自転車歴が7年目のいまは、四季を通じたウェアを取り揃えている。どの季節に何を着れば良いのかはまあまあ把握しているつもりだが、初めての冬は「ユニクロのヒートテック×フリース」とか、「セーター×ダウンジャケット」という組み合わせで走って大汗をかき、体を冷やして死にかける…というミスを何度も繰り返した。
サイクリングウェアは、ジョギングとかフットサル等のスポーツウェアよりも総じて高価。それゆえ、購入を躊躇することもあると思う。「こんなペラペラのサイクルジャージが9,000円だと…?」って思うよね。

※ウィンドブレーカーも薄い
冬用ジャケットなんて、15,000は当たり前で、良いブランドになると25,000円するクラスのもある。冬用アウターを上下で揃え、冬用のインナーとグローブを買ったら一気に福沢諭吉が5枚とか飛ぶ。
一度に取り揃えるのは(経済的に)無理なので、自分は2シーズに分けて徐々にウェアを取り揃えていった。一式のウェアを揃えた今、ハッキリ言えるのは、「専用ウェアはええわ~」である。
自転車で走ることに特化されているから、風のバタつきはないし、汗は素早く乾く。ちょうどほしい位置にポケット(背中のバックポケット)があり、ポジションを取ったときにしっくり来るので長時間着用していてもストレスがない。やはり、よ~く考えられて設計、製作されているだけある。いまはもう、サイクリングウェアではない服装で走ろうとは思わない。

えっと、話が長くなりましたが、そんなわけで、サイクリングウェアを作っている会社さんをまとめてみました。
誰にもお馴染みの
※(追記)アディダスはサイクリングウェアを作っています。コメントでのご指摘ありがとうございました。
なお、いわゆる自転車メーカー(キャノンデールとか)はアパレルを作ってもいるけど、リストからは外しまして、純粋なアパレルメーカーさんのみを集めてみました。
国産のサイクリングアパレルメーカー
パールイズミ
長野県飯田市の山間で育った創業者である清水釿治さんが、1950年に個人商店として誕生させたブランド。初めて目にしたとき、「パールイズミ…、お米のパールライスみたいで恐ろしくダサいブランド名だな…」って思ったのだが、パールイズミブランドのシンボルマークは、「清水(きよみず)」が沸き出す泉の、深く清らかな色を表しているとのこと。
幼いころから清く湧き出る泉を生活用水として使用していたこともあり、常に光り輝く真珠の如く、その清水(きよみず)が、大地よりとめ処もつきぬ泉として湧き出る様に、新鮮で素晴らしい製品を創造し続けたいという願いを込め名付けられたんですって…。ダサいとか思ってスミマセンでした。
商品は高品質で信頼性が高い。国内外のプロチームやオリンピックチームのウェアサプライヤーでもあり、アトランタ五輪、アテネ五輪、ロンドン五輪、リオ五輪では日本ナショナルチームをサポートした。自分とオクサマはインナーパッドでお世話になっている。
>> パールイズミ公式サイト
モンベル/mont-bell
総合アウトドアメーカーなイメージの強いモンベルだが、サイクリング製品も幅広く扱っている。モンベルは、1975年に世界で愛される登山用具やアウトドアグッズの開発を目ざして、大阪市西区立売堀に誕生。1975年といえば、ベトナム戦争集結の年である。41年も前…。歴史あるブランドだ。
“Function is Beauty(機能美)”と“Light & Fast(軽量と迅速)”をコンセプトに商品開発を行っていて、その品質の高さと耐久性は自分もユーザーなのでよくわかる。

※10~11月は、もっぱらmont-bellの秋用ジャージのお世話になってます
驚いたのが、2010年に山崎直子宇宙飛行士のスペースシャトル船内被服として、モンベル製品が採用されているのだ。モンベルって、宇宙でも使われているんだ…。 あと、2014年にはモンベル初のロードバイク、「シャイデック」2モデルの販売が開始された。(知らなかった)
ちなみに自分とオクサマはそろってモンベルを愛用している。秋用ジャケットは丸4年使っているけど、ぜんぜん経年劣化がなく、どこも悪くなっていない。シンプルなデザインなので飽きが来ず、長く使えるのも気に入っている点だ。インナーはさすがに4年を越えると少々ほつれてくるが、いまだに現役である。
>> モンベル公式サイト
オンヨネ/ONYONE
ONYONEは1968年に設立された、モンベル以上に歴史の長いメーカー。本社は新潟県長岡市。1999年にリヒテンシュタインナショナルチームとライセンス契約を締結したり、1996年からはスイスを中心に欧州にも販売網を広げて、その後カナダにも展開を広めているけっこうグローバルな企業のようだ。
スキー、スノーボード、野球、クロスカントリーなど、自転車以外のラインナップも揃えていて、2005年からは、イタリアBRIKOの日本販売代理店となった。その後、自転車用ウェアの開発・販売を開始している。よって、サイクルウェアの歴史そのものは比較的浅い。
なお、ONYONEは「オンヨネ」と読むのだが、サイクリング歴が浅かったころ、自分は「オニョーネ」だと信じ込んでいた恥ずかしい過去がある。それにしても、パールイズミしかり、なぜに国産サイクリングブランド名はこうもダサいのであろうか…。
いったいブランド名の由来はどこから来ているのかと思って公式サイトを調べたら、すぐに判明。1961年に長岡市宮内で「恩田米七商店」が創業され、1974年にオンヨネ株式会社に社名変更されたのだ。つまり、「ON(恩)+YONE(米)」である。
※ダサい名前とか言ってしまって、すみません…
>> オンヨネ公式サイト
ファイントラック/finetrack
代表の金山洋太郎氏が、「どこにもないまったく新しいモノを」という思いでスタートしたのがfinetrack。金山氏は少年時代から登山一筋で、死さえも覚悟するクライミングを幾度となくしてきた氏には、並々ならぬアウトドアスポーツへの情熱があった。 バックカントリースキー、MTB、カヤック、釣りなど、ジャンルにとらわれずに広く楽しんできたそうで、アウトドアスポーツにも造詣が深い。
大阪の繊維界での長いバックグラウンドをベースに、「自分のアイデアで納得するものを創りたい」と決意し、2年の構想を経て2004年にfinetrackが誕生したとのこと。
金山氏の経歴が書かれているのだが、読んでビビった。 1950年生まれなので、2016年時点で66歳。国内大手総合アウトドアメーカーに20年勤めた後にfinetrackを創業した。
ロッククライミングで北極圏バフィン島・日本人初ルート開拓、黒部奥鐘山西壁OCCルート(単独)、山スキーで笠ガ岳・穴毛谷二ノ沢奥壁登攀~笠ガ岳~穴毛谷など、国内登攀・四季を通じ多数記録。カヤック遠征はネパール・トリスリ川とセティコーラ、北アルプス黒部渓谷上ノ廊下・下ノ廊下。自転車で立山から黒部下ノ廊下走破。2005日本オートルートスキー、2006知床半島シーカヤック1周など四季を通じてフィールドを駆け巡る。
そんじょそこらのアウトドア好きなオッサンではなく、ガチでいらっしゃる。 ただ、惜しいことに自転車製品のラインナップはやや少なく、デザインも登山風であか抜けてはいない印象。モンベル同様、けっしてかっこよくはないが、長く大切に使えそうだ。
>> ファイントラック公式サイト
シマノ
世界のシマノなので、品質に疑いの余地はない。余地はないどころか、自分は全幅の信頼を置いている。シマノは自動車業界でいえば、あらゆるメーカーのトランスミッションを提供する、日本が誇るアイシン・エィ・ダブリュ株式会社にあたる。余談だが、アイシン・エィ・ダブリュの取引先一覧を見ると驚愕ものだ。 トヨタグループはもちろん、三菱自動車工業、いすゞ自動車、マツダ、スズキ、富士重工業、ボルボ、フォルクスワーゲングループ(アウディ、ポルシェ、ランボルギーニ、ベントレー、シュコダ、セアト)、プジョー・シトロエン、BMW、GM、フォード、FCA(Fiat Chrysler Automobiles)などなど、世界中の大メーカーの根幹を支えている。
シマノも自転車業界において、これと同じことをしているようなものだ。そんな会社の作る製品がハイクオリティでないわけがない。
ただ、ウェアのデザインがダサくないですか…ときめかないというか…。いや、ファッションセンスがゼロの私にそんなことを言う資格はないのは百も承知ではありますが…。ただ、クオリティは間違いない。無条件に信用できるメーカー、それがシマノ。
>> シマノ公式サイト
ステムデザイン
サイトのデザインがとにかくオシャレ。ずっと見ていたくなる、気持ちよいUI。デザインはかなりカジュアル路線で、いわゆるレーシーなテイストではなく、街乗りに似合うポップでありつつ、シックで落ち着いた印象もある。公式サイトのコンセプトページによれば、
自転車用のウェアーと言えばこれまでサイクルウェアーは、スポーツウェアーのひとつとして扱われる事が多く、サイクルジャージのようにスポーツウェアーをイメージされることが多く、速さや距離に適したウェアーばかりが目立っていました。
そのため、自転車通勤や休日の気軽なサイクリングシーンを楽しく演出してくれるウェアーは、あまり多くは存在していませんでした。
なるほど、そのコンセプトは商品をひと目見ただけでよくわかる。普段着の延長線で着れそうだ。速さを競わない乗り方をする人には、むしろこんなデザインのほうが受け入れられるような気がする。
STEM DESIGNは、自転車をスポーツという面から捉えるだけでなく、ライフスタイルの中にもっと自転車を取り入れたときのウェアーをコンセプトにつくられています。
奇をてらわないベーシックなデザインに上質な素材と熟練パタンナーによる機能的かつ端正なパターン、そしてテーラーメードの縫製技術が合わさったデイリーサイクルウェアーはこれまでにない新しいカテゴリーのアパレルブランドです。
すごくおしゃれなデザインばかりで、気に入った。サイクリングに興味がない人でも、ふつーに使えそう。
ただ、STEM DESIGNを着こなすにはそれなりのファッション偏差値が求められそうな気がする。少なくとも、自分にはその資格がない気がする。いつか着用できるよう精進したい。
>> ステムデザイン公式サイト
ゴールドウィン(GOLDWIN)
公式サイトにはろくな情報が載っていないが、店頭に行くと「なんだ、いっぱいあるじゃん、ゴールドウィンって」って思うメーカー。ちゃんとサイクリングに取り組んでいるのか、たいしてやる気がないのか、掴みどころのないメーカー。公式サイトにある
バイクライドシーンにおける運動効率と身体機能を考慮したデザインのバイク用タイツや、アーチサポート構造を搭載したソックス、適材適所に機能素材を配置したグローブなど、C3fitテクノロジーから生まれる専用設計のコレクションです。
という文章は、何かをアピールしているようで、とくに何も訴えてこない。まるでAIが書いたかのような文章なので、ちょっと見直したほうがいいと思う。

ただ、ゴールドウィンのモノ自体はすこぶる素晴らしい。これまでインナーパンツや夏用グローブでお世話になってきたが、性能的になんの不満もなかった。むしろ、大満足であった。フォローするわけではないが、安心して買えるメーカーさんである。
>> ゴールドウィン公式サイト
リンプロジェクト(rin project)
シャノアという会社が運営する、自転車カジュアルブランド。本社は台東区にある。サイクルパンツでお世話になっているメーカーで、すごく使いやすくて、シルエットもよい。胴長短足な自分がちょっとだけシュッとして見える(ような気がする)。

じつは、勝手な印象で、「リンプロジェクトは女性専用のウェア会社なので、自分には関係ない」って数年無視していたメーカーだった。2年ほど前に、「あれ?男性用製品もふつーに扱っているんだ?」と気づいた。(完全なる自分のミス…)
歴史&コンセプトのページを見ると、二ヶ国語対応しており、海外のお客様を意識されているのが分かる。もしくはすでに2020年東京オリンピックを意識しているのであろうか。
自転車といっしょに暮らし旅するサイクルグッズを作っています。 自転車に乗るのがクセになった方が、乗る時と、乗らない時とを分けなくてもすむように。場所、年齢、服装、どんな状況でも主張しすぎず、とけ込みやすいサイクルグッズを作っています。
一番気にしているのは、風。風を切る、のではなく、風とともに。逆らわず、風に乗るために。走りを重くする空気抵抗を少なくできるよう、ばたつきにくい作りを心がけています。他にも、自転車遊びに必要となりそうなものを、取り揃えています。
ごゆっくり。
とても味わいがあって、感情がこもった文章で、リンプロジェクトの想いがしっかりと伝わってくる。最後の「ごゆっくり」がステキなヒトコトではないか。得も言われぬ余韻があって良い。
代表の山田氏はもともとファッション業界のご出身。1995年に交通事故に遭ったことをキッカケに、車ではなく自転車中心の生活にシフトしたそうだ。 で、次第に自転車生活に慣れていく中で、「自転車に乗るとき、こういうものがあったらいいな」と考えたものを、それまでの業界での経験とコネを使い、サイクリング用パンツとバッグを作った。それがリンプロジェクトの原型なのだそう。
リンプロジェクトというブランド名が始まったのは2003年。なお、『リンプロジェクト』というブランド名は、”輪”という単語が由来だが、
1)車輪
2)円
3)リンリン! という自転車のベルの音
がトリプル・ミーニングとして存在するんですって。
詳しい歴史は、こちらを読んでいただきたい。 ただ、惜しむらくは英語がやや文法的、用法的に間違っていたこと…だろうか。やや不自然な慣用句の使い方、文法ミスが目についた。ネイティブチェックを入れたほうが良いかもしれない。
文章そのものが素晴らしいだけに、もったいない。 あと、サイトドメインが本サイトとコンセプトページなどで切り離されているのがもったいないような。デザインも旧態依然なものなので、ずっとリニューアルされないまま運用されているようだ。
サイト下部のコピーライトは2012年となっていた。たぶん、4年間はリニューアルしていないと思われる。
>> リンプロジェクト公式サイト
カペルミュール/KAPELMUUR
ずっと海外ブランドだと思っていたが、純粋な国産ブランド。企業名は株式会社ウエイブワン (WAVE ONE)。2000年に創業し、2002年にサイクルジャージの生産を開始した。オーダーサイクルウエア・オーダーランニングウエア・オーダーサッカーユニフォームの企画・製造・販売を行っている。サッカーウェアまで取り扱っていたのは知らなかった。もちろん、オリジナルサイクルウエア【カペルミュール】の企画・製造・販売もしている。
大人っぽさを押し出しているにもかかわらず、「ウェイブニャン」というネコの公式キャラクターを持つ。
「カペルミュールってどういう意味?」という方のために説明すると、ベルギーのフランドル地方で1913年から開催されている伝統的なロードレース、「ロンド・ファン・フラーンデレン」に登場する石畳の急坂名が由来。くわしくは、「カペルミュールとは」をご覧くださいな。
なるほど…坂の名前だったのか。面白い。ただ、坂の名称がブランドの由来になっているわりに、ウェアのデザインは山っぽくはなく、むしろ街中で映える落ち着いた紳士淑女向けデザインに見える。
KAPELMUURのイメージキャラクターはモデルの日向涼子さんとマルコ・ファヴァロ (Marco FAVARO)さん。ダンディなイタリア人男性&美人な日本人女性という組み合わせのせいか、自分には縁遠いブランドのような気がして、いまだ手が出せないでいる。
>> カペルミュール公式サイト
ナリフリ/NARIFURI
narifuri(ナリフリ)は2007年の設立で事務所と直営店が恵比寿にある。サイトにも、「自転車に乗る機能に優れ、かつ美意識のある装いであるという、私たちが今、必要だと信じる洋服の在り方を形にしています」と書かれているとおり、自転車アパレル屋さんだが、自転車乗りではない人からも受け入れられるオシャレなデザイン。
サイクルジャージを作り始めたのは意外にも2011年のことで、設立当初はメッセンジャーバッグとウインドブレーカーがメインの商品だったそうな。
いわゆる、原色を散りばめ、ロゴがデカデカとプリントされたウェアではなく、街着としても十分通用しそう。尖ったデザインではないが、シンプルで飽きが来ない、一度買ったらずっと大切に着たくなる。若い人にはもちろん、中年が着てもサマになると思う。
少々お高いのだが、質は非常に高い印象だ。ただし、取扱のショップ数はけっして多くはなく、ナリフリの取扱いは22都道府県。sportsのラインナップにいたっては、わずか13都道府県のみ。
直に製品を見て、手にとって確かめたいという方にとっては、お住いの場所によっては難しいかもしれない。
>> ナリフリ公式サイト
パンダーニ/PANDANI
パンダーニはデザイナーズジャージ(サイクルオーダーウェア)、オリジナルサイクルジャージ、ランニングウェア、トライウェアのオリジナルブランドとのこと。「トライウェアってなんだろう?」って調べたら、トライアスロンウェアのことのようだ。
都内の外苑前に店舗があるのは知っていて、何度か足を運んだことがある。ウェアを買おうかどうか迷って、結局買ってはいない。(あまりにも個性の強いデザインで、ダサい自分には着こなす自信がなかったから…)
かなり強烈&独特なデザインなので、好き嫌いが分かれそうな気がするが、人と違うウェアを着たいのならアリ。せっかく独自ブランドを造るなら、これくらいエッジを利かせたほうがいいと思う。
既製品もあるが、チームでオリジナルジャージを造るのも可能。事例ページには個性豊かなジャージの写真が披露されていて、どれもオシャレ。
パンダーニというネーミングは、サイクリストなら知らない人はいないであろう、イタリアの伝説的なヒルクライマー「マルコ・パンターニ」に由来しているが、もうひとつ、ブランドキャラクターの「空飛ぶパンダ」からも来ている。
なるほど、ブランド名は「パンダーニ」であって、パンターニではない。パンターニとパンダを合わせて2で割った名称なのだ。
ユニークなのが、ウェアブランドでありつつ、「team Beach」という独自のサイクルチームも運営している。2007年に結成された、Pandaniご愛用者の方のためのチームとのことなので、ウェアを持っている方であれば誰でも参加することができるのではないだろうか。
チームメンバーは全国で500人超いて、関西や九州では独自の活動もされているそうな。
>> パンダーニ公式サイト
バレット/VALETTE
2008年に江戸川区で生まれた国産ブランド。スポーツウェアの企画・製造・販売、並びに輸出入、グラフィックデザインの企画・制作をされている。 ウェア事業以外にも、- ファッションアイテムの企画、デザイン制作、製造
- 新聞、雑誌、ポスター、カタログ、パンフレット、PR誌、SPツール等
- グラフィック媒体における広告、宣伝、販促の企画および制作
- CI(コーポレート・アイデンティティ)、BI(ブランド・アイデンティティ)の企画および制作
- 写真撮影、イラスト制作
既製品もあるが、オリジナルデザインでオーダーもできる。バレット(VALETTE)もけっこう個性の強いデザインを売りにしている。
アクが強いウェアばかりなのかな?と思えば、「坂が好き」シャツのようなホッコリするのとか、「フムフムジャージ」のようなカワイイラインナップも用意されている。和風のジャージもあって、何でもアリなワイルドなメーカーといった印象。
型にはまらない、自由なデザインをする会社だ。今後のラインナップ展開がいい意味で予測できない。
>> バレット公式サイト
ペダレッド/PEdALED
ずっと「ペダル・イーディー」と読んでいたが、正しくは「ペダレッド」。(サーセン…)2007年に東京でスタートしたサイクルウェアの会社。優れたデザインが世界的にも認められ、3度のユーロバイクアワードを受賞している。 イタリアの会社とのパートナーシップによってグローバルな活動を展開中で、生産国は日本とイタリアの2ヵ所。
どれも着心地が良さそうで、素材にこだわって丁寧に作られた印象を受ける。デザインはなんとなくだが、Rapha(ラファ)に似ているような気がする。価格はなかなかお高めで、その点もRapha同様。ちょっと自分では手が出せない価格帯である。
残念ながら、取扱店舗は限定的。東北や北海道には店はなく、東京に限ってもたった7ヵ所しかない。
>> ペダレッド公式サイト
CCP/シーシーピー
ウェアを調べていてたまたま知ったブランド。店舗で見た記憶がないが、どの辺でメジャーブランドなのだろうか…。自分が知らなかっただけかもしれない。系統はナリフリっぽくて、街中で着てもしっくり来るというか、溶け込むようなデザイン。オシャレさんが好みそうな、セレクトショップとかに置いてありそうな上質感がある。
ウェブサイトによると、素材・テキスタイル・デザイン・パターンと、全て自社で手がけている。素材にも製法にも熱い情熱を持っており、日本製にこだわっていることはヒシヒシと伝わってくるのだが、いかんせんサイト上の文章がやや冗長で、わかりにくい表現が散見されるのが残念。
たぶん、伝えたいことはたくさんあるけど、気持ちが高ぶりすぎて、舌足らずになってしまっているのだと思う。製品はさぞかし良いものなのだろう。
ブランドストーリーとか、中の人がぜんぜんコンテンツ化されていないので、いったいどんな会社が、どんな想いで立ち上げたのかとか、他社との差別化ポイントが伝わってこないのももったいないと感じるポイント。つまり、あまり印象に残らない。
ブログもひんぱんに更新していて、このあたりにも熱意を感じ取ることができる。写真もキレイ。ただ、あまりにも文章量が少なすぎて「これだけ?もっと書くことあるでしょ?」という気になってしまうのと、タイトルの付け方に工夫の余地があり。せっかくのブログなのだから、もう少し工夫すればいいのにな~。
>> CCP公式サイト
レリック/reric
2006年創業のサイクリングウェア企画・製造・販売会社。株式会社イノセントデザインワークスという法人で、なんと埼玉県熊谷市にオフィスがある。※rericのブランドが世の中に登場したのは、2012年9月から
ずっと海外ブランドだと思っていたのだが、日本人による日本人のためのサイクルウェアとしてスタートした。サイクルウェアだけでなく、ジョギングウェア、ゴルフウェア、カジュアルウェアも展開している。
サイクルウェアでいえば、ジャージやボトムズだけでなく、グローブ、シューズカバー、アームカバー、ソックス、キャップ等もラインナップしている。
reric(レリック)は、「Enjoy of the Ride」「Inquire of the Run」「Everyday challenge」の頭文字からできているそうな。えーっと、、、並べてもreric にならないのですが…まあ、細かいところはどうでもよい。
※※ 追記 ※※
その後、イノセントデザインワークスさんからご連絡をいただき、由来をご指摘くださった。(ありがとうございます!)
↓
・「Enjoy of the Ride」 の、EとR
・「Inquire of the Run」の、IとR
・「Everyday challenge」の、EとC
「Eが重複していますが、そこはご容赦ください」とのこと(*^^*)
さて、reric のブランドの特徴は、
- 熱心なサイクリスト集団
- 人間工学を基にデザインされたパターン
- イチから手がけるからこそ築けた独自の開発ルート
- 繊維のプロフェッショナル
ユニークなのは、自社で「reric MAGAZINE」というタブロイド誌を作っていて、郵送で申し込めば送ってもらえる。(さっそく申し込んでみた)
>> レリック公式サイト
BICI
ずっと、「イタリアっぽい響きだから、イタリアだろう」と決めつけていたブランド。なんと、日本の会社で、港区の北青山にオフィスを構える。社名は株式会社シンパティコ。(イタリア語かスペイン語っぽい…意味はわからない)1997年設立なので、来年20年周年を迎える。イギリスBISLEY社日本総代理店業務、ドイツSYSTEM180社日本総代理店業務をおこないつつ、bici サイクルウエア事業もされている。
コンセプトのページを抜粋すると、
biciのウェアは全て国内生産です。 肌に直接触れるものなので、着心地、肌触り、フィット感全てにこだわっています。高品質な生地、素材、優秀な技術スタッフから生み出されるウェアのクオリティーには自信があります。とのこと。 デザインや色使いは若々しく。くっきりしたラインや色分けが特徴的。20~30代のサイクリストに似合いそう。ショップでもよく見かける、わりとメジャーなブランドな気がする。
既成のラインナップ以外にも、オーダーウェアも作成できる。制作事例はこちら。見ていると、「サイクルガジェット・オリジナルウェアを作ろうかな…」という気持ちが昂ぶってくる(笑)。
惜しいのが、ショップへのアクセスマップが実にわかりにくいこと。電話番号の記載はあるが、テキストでの住所情報がないのでコピペできないし、マップのイラストが不親切なほど簡略化されている。
あまりにも読みづらくて、赤坂に10年勤務した自分でさえ、解読に15秒も要した。
「えーっと、なになに・・・表参道通りと青山通りの交差点を・・・渋谷方向に行くと、あーたしかにKFCあるわー、はいはい、スパイラルカフェのあるビルの斜向いね。そのあたりの細道を右に入って…でも、ビル名もないし、何階にあるかの情報もないぞ。せめて店頭の写真でもあればイメージしやすいのだが…。出たとこ勝負するしか無いのか…どうしようかな」
って思ってしまった。土地勘のない人なら、このマップだけだと「やめておこう」って諦めてしまいかねない。google map を載せるだけで解決するのではないだろうか。
>> BICI公式サイト
ウィザード
大阪の住吉区にある会社。なんと設立は昭和34年!西暦1959年である。社名は「株式会社みどり製作所」という、自転車アパレル屋さんとは思えない可愛らしい名称。アパレル専業メーカーだと思っていたが、もともとは自転車フレーム、部品、用品製造卸が本業らしい。実際にウェブサイトにはフレーム、完成車、フォークなどが紹介されている。
告白すると、自転車歴6年になるが、これまでウィザード社のフレームは一度も見たことがない…(気がする)。もしくは自分の目が節穴なだけなのかもしれない。
他にも、サドル、サドルバッグ、トップチューブバッグ、チェーンカッター、ヘッドセット、シートクランプ…といった周辺部品も製造販売している。
ニュースが2015年1月時点で止まっているし、フッターのコピーライト表記が2013年であることから想像するに、あまりウェブには力を入れていない印象。
ウェアの種類は…あまり多くはない。デザインも凝ったかんじではなく、いたってシンプル。「ロゴが散りばめられて、ハデハデしいデザインのジャージはちょっと・・・」という方はウィザードくらい簡略化されたデザインのほうがお気に召すかもしれない。
>> ウィザード公式サイト
BE.(ビードット)
「ビー」ではなく、「ビードット」と読む。東京都豊島区にある株式会社カーメイトのブランド。BE.(ビードット)は、「トーキョーでのバイクライドをいかに快適にするのか?」をコンセプトにスタート。 春夏用のラインナップと、秋冬用のラインナップがあり、デザインテイストはアーバン&タウン寄りでレーシーさは希薄。
このページが着こなしの参考になりそう。
>> ビードット公式サイト
>> 公式ブログもあるが、2016年11月で更新が止まっている…

※自分もシャツ&パーカーを作っているので、厳密に言えば国産メーカー…なんだろうか(たぶん違う)
以上、国産のサイクルアパレル会社さんを調べてみました。「他にもあるよ~」、「ココ忘れてるぞ~」等、ご指摘ありましたら、コメントもしくはメールでご連絡いただけますとありがたいです。m(_ _)m
なお、海外ブランドも調べております。追って記事にしますが、なにしろ時間がかかるのでしばしお待ちくださいませ。
(^_^;)
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コメント
コメント一覧 (10)
毎回楽しく読ませて頂いております。
多くの方が目を通される記事だと思われるので1点だけ。
アディダスにはサイクルジャージの取り扱いがありますよ。
ショップでは余り見かけませんが量販店では扱っているみたいです。
来年度のラインナップがあるかまでは調べていませんが自分の嫁さんは冬用のアディダスのウィンドブレイクジャージを待っています。
これからも応援しています(´・Д・)」
な、なんと、そうなのですか!ご指摘ありがとうございます。
たしかに「http://shop.adidas.jp/」内を見ると、数は少ないですが取扱ありますね・・・。
近日中に訂正いたします。ありがとうございました!
<(_ _)>
なので縫製はしっかりしてます。
確か社長さんもサイクリストで、着たいデザインのサイクルウェアが無いから自分で作ってしまったそうです(笑)
渋谷店に行くとレリックデザインのバイクが飾ってあります。
であれば、品質は大丈夫だって思えますね。(^^)/
専用ウェアと汎用カジュアルがほどよく融合したのが無いしなぁ...と私も悩んでる口です。
ところで海外モノだと、こちら↓のブログ主さんがかなりの情報を集めて紹介してくださってます。
参考までに。
http://d.hatena.ne.jp/Blackcomb/20150621/p1
ところで、情報もありがとうございます。
初めて知るブランドも多かったです。勉強になりました。
m(__)m
今から30年前、日本のメーカーと言えばパールイズミとデサントしか
サイクルウェアを作ってなかったんですよ。
今はデサントは無くなって、ル・コックですけどね。
ちなみにすごく高額なスイスデサントなんてのもありました。
ご指摘ありがとうございました。m(_ _)m
スイスデサントってのがあったんですね。これは初耳でした。
(^_^;)
先日、偶然にビードットと言うメーカーに出会いました、此方も国産メーカの様ですのでお知らせします。特徴はバックの他にサイドポケットまで有るデザイン。
割りと気に入りました。
http://www.bebike.jp/
ここですね。情報ありがとうございます。オシャレなサイトですし、シンプルでカジュアルなルックスですね。たしかにサイドポケットがある・・・ありそうでなかった機能で、目からウロコ。いいですね(*^^*)