自分の趣味ナンバーワンはブッチギリで自転車(サイクリング)。三度の飯より好きで、これ以上にハマっているものはないし、今後もこれは変わらないと思う。
その次に来るのは車。自転車への愛ほどではないけど、車も大好き。2014年にパンダに惚れてすでに4年以上乗り続け、今も変わらぬ愛を誓っているのであるが、とある国産車に一目惚れをしてしまった…。
それは新型ジムニーシエラ。
※マジかっこいい…
>> ジムニー公式サイトはこちら
>> ジムニーの特設サイトもある
2018年7月に発売されて瞬く間に注目を集め、気がついたら納車1年以上待ち…である。それだけ大勢のファンが待ちわびていたに違いない。
自分はジムニーに乗ったことはない。小型なのに本格的なオフローダーで、世界中で愛されているスズキの名車だとは知っていたが、自分で買おうと思ったことはなかった。新型を目にするまでは。
記事もすでにいっぱい出てますね。
↓
スズキが公開した『新型ジムニー』のプロモーションビデオ(約23分)がマジですごい!(ロケットニュース)
スズキ「ジムニー」刷新が20年ぶりだった事情(東洋経済オンライン)
【新型ジムニー試乗】維持費が安い軽とかっこいい普通車のシエラ、どっちにする?
※X-bodyさんがさっそく試乗してきたらしい…
実施が見たい欲求を抑えきれず、家の近くにあるスズキアリーナ川口さんにロードバイク持参で伺ってきた。 (ご協力ありがとうございます!)
パンダを選んだのもコンパクトさに惚れたからってのが大きい。今後買う車もコンパクトな車種を選び続けるつもり。
※ジムニーです
そういう意味では、ちょっと前までボルボのXC40がいいなとか思ったりもしたが、冷静に考えたら自宅の駐車場に収まらないわ…。
あの雰囲気のまま、まるでドラえもんのスモールライトで縮小されたかのようなのがジムニー。これが萌えないわけがない…。
ちなみに、徒然なるままにGクラスの価格を調べてみたら、なんと1,500万円以上するそうな…。ジムニーが10台買えてしまうぞ…。目が点になるとはこのことである。
ただ、エントリーとはいえ車両本体が300万円近くもするのでなんだかんだで350万くらいになってしまう。とてもではないが手が出ない。
つまり、ジムニーシエラは、超コンパクトでありながら、Gクラスの迫力とレネゲードのキュートさを兼ね備えた稀有な存在なのである。
以下、パンダ(公式サイト)とジムニーシエラ(4AT)の比較をしてみよう。
ジムニーシエラ:FR(4WD切替可能)
ジムニーには初代から一貫して、前輪と後輪をシンプルな構造で直結するパートタイム4WDを採用している。こうすることで、前輪か後輪の片方が空転しても駆動力を確保することができる。駆動系で言えばジムニーシエラの圧勝。
ジムニーシエラ
パンダはターボがあって低回転から最大トルクを発揮するので街中でキビキビと走ってくれる。排気量は軽自動車に毛が生えた程度だけど、さほどパワー不足は感じない。
1500ccのジムニーシエラは、排気量が大きいだけあって余裕の走りをしそうである。
※(4×4)は6速
ジムニーシエラ:4速AT&5速MT
※ジムニーシエラです
ギア数はパンダの方がAT、MT共に1段づつ多い。
ジムニーシエラ: 3リンクリジッドアクスル式サスペンション
詳しい構造はわからないのだが、どうやら左右の車輪をダイレクトにつなぐ方式のサスペンションらしい。
一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べて、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保できるとのこと。堅牢な構造なので、過酷な使用環境にも耐える。世界中のいろんな環境で使われることを想定してのことだろう。
「市街地を走るときに、ガッチガチでお尻がぴょんぴょん飛び跳ねたらやだな…」と心配していたのだが、試乗動画を見ている限り、平地での乗り心地も良好のようだ。
ジムニーのほうが100mm短く、幅は同じ、そして180mm高い。全高が自分と同じ身長のせいで屋根の上は見えない。それと、サイドもリアもほぼ直角にそそり立つので、数字以上に大きくみえるマジック。かなり存在感がある。近づくと迫力を感じ、ちょっと離れるとチョロQのように可愛らしい。このギャップがたまらない。
※ジムニーシエラです
ホイールベースがパンダより50mm短いのは気になるところ。自分の身長(173センチ)に合わせてパンダの後部座席に座ると、膝前には拳がギリ1個入る。ジムニーの後部座席には座ってないので想像だが、おそらくパンダよりやや窮屈になると予想できる。
ただでさえ3ドアになって乗り降りが厳し区なるに加えて、狭いとなると、家族のブーイングは避けられそうにない…。
ジムニーシエラ:210 mm
オフロード性能を求めていないから、ここの数字はとくに意味を持たない。
ジムニーシエラ:1,070 kg
※ATは1,090kg
ほぼ同じ。ラダーフレームを採用したり、剛性確保のためにしっかり造られているわりにかなり軽いのではないだろうか。軽いことは自転車と同様に正義である。
ジムニーシエラ
ジムニーシエラ:4名
※ジムニーの内装です
ジムニーの後席ヘッドレストはふたつ。シートも均等の二分割。これでよい。座りもしないのに三個のヘッドレストを用意するクルマがあるが、このほうが潔い。
※片方は倒してます
実車を見て驚いたのだが、なんとリアシートは横方向にかなり狭い。荷室をフラットすることを重視して設計されたのであろうか、シートが途中でバツンとぶった切られているかのような見た目。これでは、どうあがいても2人しか座れない。
まあ、リアは2名乗車で構わないのだが、シートの作りがやや薄っぺらいような、頼りない印象を受けてしまった。
ジムニーシエラで常時4人で使うのは、ちょっときついだろう。 乗車人数だけでなく、シートの作りからしてパンダのほうがすっと優れている印象。
ジムニーシエラ:4.8 m
これはとても優秀!とんでもなく小回りが利く!ジムニーシエラの圧勝。
ジムニーシエラ(レギュラー):13.2 km(MTは16.2 km)
どちらもカタログ数値なので、実際はやや低めを想定すべき。パンダは高速ではリッター20-21キロで、一般道だと13キロくらい。
それからすると燃費はパンダの価値。ただ、ハイオクであることを考慮すると引き分けといったところか。
※XC、XLは352
ジムニーはパンダの半分以下の積載量しかないのは驚いた。思っていたよりかなり狭い。スクエアな形状なのでデッドスペースを作らずに隅々まで積めるとは思うが、ロードバイクはどうなのだろうか…?
※ロードバイクを積めるかどうかは別記事にまとめますね
あと、シートバックを倒さない状態での数字がなかったのだが、実車を見て納得した。ほぼないに等しい(笑)。ということは、4人乗車してちょっとお出かけするとして、小さなカバンくらいしか積めなさそう。盆暮の帰省に4人家族で帰るとなると、圧倒的にスペースが足りない。
※ルーフキャリアという手段はあるでしょうが…
※めちゃ狭い…
ただし!ジムニーにはパンダにはない装備があって、
助手席を倒せば床面がフラットになり、長尺物積載がOK。しかも、ユーティリティナット、荷室フックナット、ラゲッジアクセサリーソケットを標準装備していて、荷物をしっかり固定する機能はさすがアウトドアに強いジムニーならではである。
ジムニーシエラのフルフラット:OK
日本車のお家芸といったところか。まあ、ないよりあったほうがいいような気はする。しかし、個人的にはフルフラットにはさほど価値を感じない。フルフラットにするがためにシートバックを切り詰めて、シートとしての基本機能を疎かにした車もあって、これでは本末転倒だ。それよりも椅子としての本分を全うしてほしい。
ただ、ジムニーシエラのフロントシートはサイズ的にたっぷりしていて文句はない。
ジムニーシエラ:左右独立リヤシートリクライニング機構(XC、XL)
左右独立して12段階のリクライニングができる。倒せば荷室がせまくなるが、ありがたい機能だとは思う。
ジムニーシエラ:撥水ファブリック(XC、XLの場合)
ジムニーシエラ:可能(テレスコピックは無し)
※ジムニーのインテリア
テレスコピックはどちらにも設定されてない。ドラポジを合わせるには無くてはならないのだが、ない袖は振れない。受け入れるしかない。
ちなみに、日本人より手足の長いイタリア人に合わせて作られているパンダだと、シートを合わせるとハンドルがほんの少しだけ遠くに感じてしまう。そこの調整のしようがないのが、パンダの数少ない欠点だ。
一般的な乗用車やSUVは、ボディとフレームが一体化された「モノコック構造」であり、それが主流なのだが、ジムニーはあえてのラダーフレーム。こっちの方が強度を出せるのだ。
新開発ラダーフレームには、X(エックス)メンバー、前後にクロスメンバーが追加されていて、ねじり剛性を従来の約1.5倍に高めたそうな。
さらに車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムも新設計。外からは見えない部分だが、上下方向に柔らかくすることで乗り心地を良くしつつ、水平方向に硬くすることで操縦安定性を高めているのである。ううむ、すごい。
その他には…
・荷室左側にアクセサリーソケット
→電源確保できる
・ドアを開けたときの車室内への雨水の侵入を防ぐドリップレール
→地味に有難い!
・太めの500mlペットボトルも入るセンターコンソールドリンクホルダー
→日本車に慣れている人には「当たり前だろ」であるが、パンダのドリンクホルダーは日本の飲み物を入れるのにことごとく適しておらず、二本同時に挿せない。しかも、 ふつうのペットボトルはそもそも入らないというお粗末さ(笑)。
※パンダのドリンクホルダー設計した人にはマジで説教したい(笑)
・助手席シートバックポケット
→まあ、ないよりはあった方がいいかと
・ラゲッジボックス & ツールボックス(XC、XLのみ)
→なかなか秀逸なトランクの隠れスペース。ラゲッジボックスはリッド開閉式で、小物や汚れたブーツなどを整理・収納できる。さらにラゲッジボックスの下にツールボックスが用意され、ジャッキやツール類がまとまって入っている。
ジムニーシエラ※最上級のJC
シエラにはJLとJCの2グレードあって、装備の充実した高い方でもこのお値段。この価格を見た第一印象は「やすっ!!」だった。ATでも15万円程。MTで見れば25万円もの差がある。こりゃ、人気が出るわけだわ…。
というわけで、ジムニーシエラをパンダとガッツリ比較してしまった。
正直、ロードバイクを積むとか、使い勝手を考えると乗用車であるパンダがやや優れているのだが、キャラクターの強さとインパクからするとジムニーシエラも捨てがたい。いや、捨てがたいどころかマジで欲しくなってきた。車両本体価格が200万円以下ってところにリアリティがありすぎて、実に悩ましい。
まあ、人気すぎて今注文しても1年以上の待ちだそうで、その1点で理性を保っている状況である。
しかし!
ジムニーシエラにロードバイクが積めるかどうかの確認をしていない。これをせずに購入判断はできない。ということで、次回は「ジムニーシエラにロードバイクは積めるのかどうか」を検証してみる。
もし問題なく積めてしまったとき、自分はどうなってしまうのだろうか…。
◇ 新型ジムニーにロードバイクは載るのか?【ディーラーで検証してきた】
◇ ジムニーシエラへの想いが本当の恋かどうか確かめるため、大宮ソニックシティで開催してた輸入車展示会に行ってきました
◇ 日本で大絶賛のスズキのジムニー(&ジムニーシエラ)は、海外ではやや辛口なレビューをされていた(動画を翻訳してみました)
新型 ジムニー / ジムニーシエラ のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)
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その次に来るのは車。自転車への愛ほどではないけど、車も大好き。2014年にパンダに惚れてすでに4年以上乗り続け、今も変わらぬ愛を誓っているのであるが、とある国産車に一目惚れをしてしまった…。
それは新型ジムニーシエラ。
※マジかっこいい…
>> ジムニー公式サイトはこちら
>> ジムニーの特設サイトもある
2018年7月に発売されて瞬く間に注目を集め、気がついたら納車1年以上待ち…である。それだけ大勢のファンが待ちわびていたに違いない。
自分はジムニーに乗ったことはない。小型なのに本格的なオフローダーで、世界中で愛されているスズキの名車だとは知っていたが、自分で買おうと思ったことはなかった。新型を目にするまでは。
記事もすでにいっぱい出てますね。
↓
スズキが公開した『新型ジムニー』のプロモーションビデオ(約23分)がマジですごい!(ロケットニュース)
スズキ「ジムニー」刷新が20年ぶりだった事情(東洋経済オンライン)
【新型ジムニー試乗】維持費が安い軽とかっこいい普通車のシエラ、どっちにする?
※X-bodyさんがさっそく試乗してきたらしい…
実施が見たい欲求を抑えきれず、家の近くにあるスズキアリーナ川口さんにロードバイク持参で伺ってきた。 (ご協力ありがとうございます!)
目次
- ジムニーシエラが( ・∀・)イイ!!と思った理由
- ジムニーシエラの駆動方式
- ジムニーシエラのエンジン種類
- ジムニーシエラの変速機
- ジムニーシエラのサスペンション
- ジムニーシエラのボディサイズ
- ジムニーシエラの最低地上高
- ジムニーシエラの車両重量
- ジムニーシエラのブレーキ
- ジムニーシエラの乗車定員
- ジムニーシエラの最小回転半径
- ジムニーシエラの燃費
- ジムニーシエラのトランク積載スペース(L)
- ジムニーシエラのシートアレンジ
- ジムニーシエラのリアシートのリクライニング
- ジムニーシエラのシート生地
- ジムニーシエラのハンドル位置調整
- その他、ジムニーシエラの特徴
- ジムニーシエラの価格
ジムニーシエラが( ・∀・)イイ!!と思った理由
理由は3つあって、- かわいい&小さい
- メルセデス・ベンツのGクラスを彷彿とさせる
- 顔がJEEPのレネゲードっぽい
ジムニーはかわいい&小さい
自分は車は小さければ小さいほど良いと考えるタイプ。取り回しの良さ、狭い道でのすれ違いのしやすさ、駐車場を選ばないコンパクトさを重視する。でかい=威張れるって感覚もわからないでもないけど、自分はそこに価値を感じず、チョコマカ走るのが好き。パンダを選んだのもコンパクトさに惚れたからってのが大きい。今後買う車もコンパクトな車種を選び続けるつもり。
※ジムニーです
そういう意味では、ちょっと前までボルボのXC40がいいなとか思ったりもしたが、冷静に考えたら自宅の駐車場に収まらないわ…。
ジムニーはメルセデス・ベンツのGクラスを彷彿とさせる
べつにGクラスに思い入れはないのだが、カッコいいのは間違いない。予算的にもサイズ的にも100%買うことはない車なんだけど、あの軍用車っぽい無骨さはいつ見ても「カッコいいなあ。男の子の憧れが詰まっているなぁ」と感じている。あの雰囲気のまま、まるでドラえもんのスモールライトで縮小されたかのようなのがジムニー。これが萌えないわけがない…。
ちなみに、徒然なるままにGクラスの価格を調べてみたら、なんと1,500万円以上するそうな…。ジムニーが10台買えてしまうぞ…。目が点になるとはこのことである。
ジムニーは顔がJEEPのレネゲードっぽい
フィアットグループのJEEPのラインナップのひとつ、レネゲード。JEEPのエントリー的存在であり、比較的リーズナブルな価格が設定されている。丸目が愛嬌があり、個人的に好きなルックス。それに酷似した顔をジムニーシエラも持つ。ただ、エントリーとはいえ車両本体が300万円近くもするのでなんだかんだで350万くらいになってしまう。とてもではないが手が出ない。
つまり、ジムニーシエラは、超コンパクトでありながら、Gクラスの迫力とレネゲードのキュートさを兼ね備えた稀有な存在なのである。
以下、パンダ(公式サイト)とジムニーシエラ(4AT)の比較をしてみよう。
ジムニーシエラの駆動方式
パンダ:FF(前輪駆動)※四駆モデルのパンダ(4×4)もあるジムニーシエラ:FR(4WD切替可能)
ジムニーには初代から一貫して、前輪と後輪をシンプルな構造で直結するパートタイム4WDを採用している。こうすることで、前輪か後輪の片方が空転しても駆動力を確保することができる。駆動系で言えばジムニーシエラの圧勝。
ジムニーシエラのエンジン種類
パンダ- 直列2気筒8バルブ マルチエア(インタークーラー付ターボ)
- 排気量:875cc
- 最高出力:85PS
- 最大トルク:14.8 kgm/ 1,900 rpm
ジムニーシエラ
- 水冷4サイクル直列4気筒
- 排気量:1500cc
- 最高出力:102PS
- 最大トルク:13.3kgm/ 4,000 rpm
パンダはターボがあって低回転から最大トルクを発揮するので街中でキビキビと走ってくれる。排気量は軽自動車に毛が生えた程度だけど、さほどパワー不足は感じない。
1500ccのジムニーシエラは、排気量が大きいだけあって余裕の走りをしそうである。
ジムニーシエラの変速機
パンダ:5速 (デュアロジック)※(4×4)は6速
ジムニーシエラ:4速AT&5速MT
※ジムニーシエラです
ギア数はパンダの方がAT、MT共に1段づつ多い。
ジムニーシエラのサスペンション
パンダ- 前:独立懸架・マクファーソンストラット式
- 後:トーションビーム式
ジムニーシエラ: 3リンクリジッドアクスル式サスペンション
詳しい構造はわからないのだが、どうやら左右の車輪をダイレクトにつなぐ方式のサスペンションらしい。
一般的な乗用車の独立懸架式サスペンションに比べて、凹凸路で優れた接地性と大きな対地クリアランスを確保できるとのこと。堅牢な構造なので、過酷な使用環境にも耐える。世界中のいろんな環境で使われることを想定してのことだろう。
「市街地を走るときに、ガッチガチでお尻がぴょんぴょん飛び跳ねたらやだな…」と心配していたのだが、試乗動画を見ている限り、平地での乗り心地も良好のようだ。
ジムニーシエラのボディサイズ
パンダ- 全長:3,655 mm
- 全幅:1,645 mm
- 全高:1,550 mm
- ホイールベース:2,300 mm
- 全長:3,550mm(3,395 mm)
- 全幅:1,645mm(1,475 mm)
- 全高:1,730mm(1,725 mm)
- ホイールベース:2,250 mm
ジムニーのほうが100mm短く、幅は同じ、そして180mm高い。全高が自分と同じ身長のせいで屋根の上は見えない。それと、サイドもリアもほぼ直角にそそり立つので、数字以上に大きくみえるマジック。かなり存在感がある。近づくと迫力を感じ、ちょっと離れるとチョロQのように可愛らしい。このギャップがたまらない。
※ジムニーシエラです
ホイールベースがパンダより50mm短いのは気になるところ。自分の身長(173センチ)に合わせてパンダの後部座席に座ると、膝前には拳がギリ1個入る。ジムニーの後部座席には座ってないので想像だが、おそらくパンダよりやや窮屈になると予想できる。
ただでさえ3ドアになって乗り降りが厳し区なるに加えて、狭いとなると、家族のブーイングは避けられそうにない…。
ジムニーシエラの最低地上高
パンダ:情報なしジムニーシエラ:210 mm
オフロード性能を求めていないから、ここの数字はとくに意味を持たない。
ジムニーシエラの車両重量
パンダ:1,070 kgジムニーシエラ:1,070 kg
※ATは1,090kg
ほぼ同じ。ラダーフレームを採用したり、剛性確保のためにしっかり造られているわりにかなり軽いのではないだろうか。軽いことは自転車と同様に正義である。
ジムニーシエラのブレーキ
パンダ- 前:ディスク
- 後:ドラム
ジムニーシエラ
- 前:ディスク
- 後:リーディング・トレーリング
ジムニーシエラの乗車定員
パンダ:5名ジムニーシエラ:4名
※ジムニーの内装です
ジムニーの後席ヘッドレストはふたつ。シートも均等の二分割。これでよい。座りもしないのに三個のヘッドレストを用意するクルマがあるが、このほうが潔い。
※片方は倒してます
実車を見て驚いたのだが、なんとリアシートは横方向にかなり狭い。荷室をフラットすることを重視して設計されたのであろうか、シートが途中でバツンとぶった切られているかのような見た目。これでは、どうあがいても2人しか座れない。
まあ、リアは2名乗車で構わないのだが、シートの作りがやや薄っぺらいような、頼りない印象を受けてしまった。
ジムニーシエラで常時4人で使うのは、ちょっときついだろう。 乗車人数だけでなく、シートの作りからしてパンダのほうがすっと優れている印象。
ジムニーシエラの最小回転半径
パンダ:情報なしジムニーシエラ:4.8 m
これはとても優秀!とんでもなく小回りが利く!ジムニーシエラの圧勝。
ジムニーシエラの燃費
パンダ(ハイオク仕様):18.4 kmジムニーシエラ(レギュラー):13.2 km(MTは16.2 km)
どちらもカタログ数値なので、実際はやや低めを想定すべき。パンダは高速ではリッター20-21キロで、一般道だと13キロくらい。
それからすると燃費はパンダの価値。ただ、ハイオクであることを考慮すると引き分けといったところか。
ジムニーシエラのトランク積載スペース(L)
パンダ- 通常:225
- 後席バックレスト格納時:870
※XC、XLは352
ジムニーはパンダの半分以下の積載量しかないのは驚いた。思っていたよりかなり狭い。スクエアな形状なのでデッドスペースを作らずに隅々まで積めるとは思うが、ロードバイクはどうなのだろうか…?
※ロードバイクを積めるかどうかは別記事にまとめますね
あと、シートバックを倒さない状態での数字がなかったのだが、実車を見て納得した。ほぼないに等しい(笑)。ということは、4人乗車してちょっとお出かけするとして、小さなカバンくらいしか積めなさそう。盆暮の帰省に4人家族で帰るとなると、圧倒的にスペースが足りない。
※ルーフキャリアという手段はあるでしょうが…
※めちゃ狭い…
ただし!ジムニーにはパンダにはない装備があって、
助手席を倒せば床面がフラットになり、長尺物積載がOK。しかも、ユーティリティナット、荷室フックナット、ラゲッジアクセサリーソケットを標準装備していて、荷物をしっかり固定する機能はさすがアウトドアに強いジムニーならではである。
ジムニーシエラのシートアレンジ
パンダのフルフラット:不可ジムニーシエラのフルフラット:OK
日本車のお家芸といったところか。まあ、ないよりあったほうがいいような気はする。しかし、個人的にはフルフラットにはさほど価値を感じない。フルフラットにするがためにシートバックを切り詰めて、シートとしての基本機能を疎かにした車もあって、これでは本末転倒だ。それよりも椅子としての本分を全うしてほしい。
ただ、ジムニーシエラのフロントシートはサイズ的にたっぷりしていて文句はない。
ジムニーシエラのリアシートのリクライニング
パンダ:不可ジムニーシエラ:左右独立リヤシートリクライニング機構(XC、XL)
左右独立して12段階のリクライニングができる。倒せば荷室がせまくなるが、ありがたい機能だとは思う。
ジムニーシエラのシート生地
パンダ:ふつうのファブリックジムニーシエラ:撥水ファブリック(XC、XLの場合)
ジムニーシエラのハンドル位置調整
パンダ:可能(テレスコピックは無し)ジムニーシエラ:可能(テレスコピックは無し)
※ジムニーのインテリア
テレスコピックはどちらにも設定されてない。ドラポジを合わせるには無くてはならないのだが、ない袖は振れない。受け入れるしかない。
ちなみに、日本人より手足の長いイタリア人に合わせて作られているパンダだと、シートを合わせるとハンドルがほんの少しだけ遠くに感じてしまう。そこの調整のしようがないのが、パンダの数少ない欠点だ。
その他、ジムニーシエラの特徴
新開発ラダーフレーム ハシゴ型のフレームにサスペンションなどを取り付け、その上に車体を載せる…という本格派4WDの伝統であるラダーフレーム構造を採用している。一般的な乗用車やSUVは、ボディとフレームが一体化された「モノコック構造」であり、それが主流なのだが、ジムニーはあえてのラダーフレーム。こっちの方が強度を出せるのだ。
新開発ラダーフレームには、X(エックス)メンバー、前後にクロスメンバーが追加されていて、ねじり剛性を従来の約1.5倍に高めたそうな。
さらに車体とラダーフレームをつなぐボディーマウントゴムも新設計。外からは見えない部分だが、上下方向に柔らかくすることで乗り心地を良くしつつ、水平方向に硬くすることで操縦安定性を高めているのである。ううむ、すごい。
その他には…
・荷室左側にアクセサリーソケット
→電源確保できる
・ドアを開けたときの車室内への雨水の侵入を防ぐドリップレール
→地味に有難い!
・太めの500mlペットボトルも入るセンターコンソールドリンクホルダー
→日本車に慣れている人には「当たり前だろ」であるが、パンダのドリンクホルダーは日本の飲み物を入れるのにことごとく適しておらず、二本同時に挿せない。しかも、 ふつうのペットボトルはそもそも入らないというお粗末さ(笑)。
※パンダのドリンクホルダー設計した人にはマジで説教したい(笑)
・助手席シートバックポケット
→まあ、ないよりはあった方がいいかと
・ラゲッジボックス & ツールボックス(XC、XLのみ)
→なかなか秀逸なトランクの隠れスペース。ラゲッジボックスはリッド開閉式で、小物や汚れたブーツなどを整理・収納できる。さらにラゲッジボックスの下にツールボックスが用意され、ジャッキやツール類がまとまって入っている。
ジムニーシエラの価格
パンダ:2,171,000円(税抜価格:2,010,185円)~ジムニーシエラ※最上級のJC
- 4AT 2,019,600円(税抜価格:1,870,000円)
- 5MT 1,922,400円(税抜価格:1,780,000円)
シエラにはJLとJCの2グレードあって、装備の充実した高い方でもこのお値段。この価格を見た第一印象は「やすっ!!」だった。ATでも15万円程。MTで見れば25万円もの差がある。こりゃ、人気が出るわけだわ…。
というわけで、ジムニーシエラをパンダとガッツリ比較してしまった。
正直、ロードバイクを積むとか、使い勝手を考えると乗用車であるパンダがやや優れているのだが、キャラクターの強さとインパクからするとジムニーシエラも捨てがたい。いや、捨てがたいどころかマジで欲しくなってきた。車両本体価格が200万円以下ってところにリアリティがありすぎて、実に悩ましい。
まあ、人気すぎて今注文しても1年以上の待ちだそうで、その1点で理性を保っている状況である。
しかし!
ジムニーシエラにロードバイクが積めるかどうかの確認をしていない。これをせずに購入判断はできない。ということで、次回は「ジムニーシエラにロードバイクは積めるのかどうか」を検証してみる。
もし問題なく積めてしまったとき、自分はどうなってしまうのだろうか…。
◇ 新型ジムニーにロードバイクは載るのか?【ディーラーで検証してきた】
◇ ジムニーシエラへの想いが本当の恋かどうか確かめるため、大宮ソニックシティで開催してた輸入車展示会に行ってきました
◇ 日本で大絶賛のスズキのジムニー(&ジムニーシエラ)は、海外ではやや辛口なレビューをされていた(動画を翻訳してみました)
新型 ジムニー / ジムニーシエラ のすべて (モーターファン別冊 ニューモデル速報)
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コメント
コメント一覧 (3)
私は前後輪も外したくないので、外さなくてもいい車種にしましたが、
サイクルガジェットさんの記事では前後輪を外していますよね・・・。
それにロードバイクのサイズも大きく影響するので(私は58cmです)、
詰める詰められないは人によってまちまちだと思います。
あ、私が申しているのは「両輪外す」前提です。コンパクトカーを選ぼうとすると、どうしてもおのずと両輪脱着になってしまいますね。あと、おっしゃる通りサイズはまちまちですよね。私は身長173センチなのでMサイズですね。
たしくさん
助手席が倒せるのはいざというとき便利ですね。急ブレーキでフォークが運転席に流れ込んでこないよう、しっかり固定させておいたほうがよさげですね。