公道を走る以上、自転車と車は切っても切り離せない。自転車専用道路はひじょーに少なく、99%以上は車道なので。
ロードバイクデビューしようとするとき、「車がバンバン走る車道は怖い」という人は多い。自分も都内に足を踏み入れるまでは数ヶ月要した。住み慣れた埼玉県内で練習したのもいい思い出である。
オクサマは1年近く車道を嫌がり、川沿いのサイクリングロードか交通量の少ない県内の田舎道しか走りたがらない時期もあった。
まあ、全国交通事故件数からすると埼玉は愛知に次ぐトップ2か3を維持しているので、埼玉県内が自転車にとって安全というのはただの幻想に過ぎないのだが(笑)。
車道には慣れた今でもトラックやダンプなどの大型車は怖いってサイクリストは多いはず。(恐怖・・・というよりは神経を使うという表現が合っているかも)
数年前になるが、Global Cycling Network が「トラックやタンクローリーとサイクリストの共存。どうすればもっと安全に走れるようになるのか」という動画が公開されていて今更ながら視聴した。絵的な面白さはまったくないが、ドライバー側の意見が聞けて学びが多かった。
動画の翻訳だけでなく、コメント欄の意見とか自分がトラックの近くを走るときに心がけている車道での所作なども含めてご紹介したい。
大型車と同じタイミングで交差点に入る場合、右に膨らむ挙動を見せたらそれは左折の予備動作だと思ったほうがいい。無理せずスピードダウンしよう。
動画に登場した現役トラックドライバーによれば、「ホイールベースが長いトラックのほうが右左折の(外に膨らむ)予備動作があるためサイクリストは気づきやすく、意外に危険性は低い」と指摘していた。
「むしろ危険なのはホイールベースがが短めのトラックだったりする」という意見もあった。まあ、私的にはどっちも危険です。とにかく大型車からは離れましょう。
サイクリストはサイズいかんに関わらず、トラックとの並走は極力避けるのがいいと思う。ちょっとでも「あ、並走しちゃってる」と感じたらスピード落として先に行かせよう。
あと、信号待ちでも横には立たないほうがベター。できれば車体の後ろに。難しければ前に出てドライバーの視界に入る。
※混んでたらおとなしく後ろで待つ
ただ、トラックの前に出るのって、トラックドライバーからすると「いちいち抜かなくっちゃいけない」わけでストレスになるとは思う。べつに車と勝負しているわけではないのだから、あまりでしゃばらないようにしたい。
補助ミラーで見てもらえるからOKと考えるのではなく、強制的に視界に入るようにグッと前に出ておくのが賢明。
大型車に限らず、どんな車両とでも心がけている自分の距離感は、「もしもウインカーなしで急左折されても、余裕を持ってブレーキングできる」である。これのおかげでヒヤリハットはほぼ経験していない。
あと、駐車中の大型車を右側から抜くとき、運転席のドアをかすめるように走るのはまずい。ドアが開いたら巻き込まれるか、タイミングによっては右に弾き飛ばされる(車道側に飛ぶので危険)ので、1~1.5メートルはマージンをとろう。
※「D」のポジションで
最後に、バーエンドにバックミラーを取りつけるのは事故予防に効果的でして、自分はロードバイク、ミニベロ両方に装着しています。
以上、Global Cycling Network の「トラックやタンクローリーとサイクリストの共存。どうすればもっと安全に走れるようになるのか」の翻訳紹介でした。
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ロードバイクデビューしようとするとき、「車がバンバン走る車道は怖い」という人は多い。自分も都内に足を踏み入れるまでは数ヶ月要した。住み慣れた埼玉県内で練習したのもいい思い出である。
オクサマは1年近く車道を嫌がり、川沿いのサイクリングロードか交通量の少ない県内の田舎道しか走りたがらない時期もあった。
まあ、全国交通事故件数からすると埼玉は愛知に次ぐトップ2か3を維持しているので、埼玉県内が自転車にとって安全というのはただの幻想に過ぎないのだが(笑)。
車道には慣れた今でもトラックやダンプなどの大型車は怖いってサイクリストは多いはず。(恐怖・・・というよりは神経を使うという表現が合っているかも)
数年前になるが、Global Cycling Network が「トラックやタンクローリーとサイクリストの共存。どうすればもっと安全に走れるようになるのか」という動画が公開されていて今更ながら視聴した。絵的な面白さはまったくないが、ドライバー側の意見が聞けて学びが多かった。
動画の翻訳だけでなく、コメント欄の意見とか自分がトラックの近くを走るときに心がけている車道での所作なども含めてご紹介したい。
目次
- 大型トラックは左折時に(内輪差を考慮して)いったん右に膨らむ
- ウインカーが光っていないか意識する
- ドライバーの真横は意外に死角なので見落とされやすい
- トラックの前に出れば安全なのか?
- 真後ろも当然ながら死角
- 後輪よりもやや後ろを走る
- ギリギリの真横を走り抜けない
- 結論
大型トラックは左折時に(内輪差を考慮して)いったん右に膨らむ
大型車……とくにホイールベースが長い車ほど内輪差が大きくなる。よってコーナーの角に接触しないよう、いったん外(右)に膨らむ傾向があるのだが、この動作がサイクリストに「道が広がった=抜ける」と思わせてしまうので危険。大型車と同じタイミングで交差点に入る場合、右に膨らむ挙動を見せたらそれは左折の予備動作だと思ったほうがいい。無理せずスピードダウンしよう。
ウインカーが光っていないか意識する
サイドミラーにウインカーがついている車種、あるいは「サセツします。ゴチュウイください」などと警告音を鳴らしながら曲がる車種もあるが全てがそうとは限らない。車体の真横を走っていると、ウインカーが見えないことも多く、左折し始めてからようやく気づくこともある。これはタイミング的にやや手遅れ。動画に登場した現役トラックドライバーによれば、「ホイールベースが長いトラックのほうが右左折の(外に膨らむ)予備動作があるためサイクリストは気づきやすく、意外に危険性は低い」と指摘していた。
「むしろ危険なのはホイールベースがが短めのトラックだったりする」という意見もあった。まあ、私的にはどっちも危険です。とにかく大型車からは離れましょう。
ドライバーの真横は意外に死角なので見落とされやすい
懐に入り込みすぎているとミラーの死角になりやすい。トップミラーという物があると助手席真下付近が見れる。たしかに大型車を観察しているとそういう補助ミラーもあることに気づく。ただ、このミラーを運転手が常に確認してくれているとは限らない。(確認頻度は低そう)サイクリストはサイズいかんに関わらず、トラックとの並走は極力避けるのがいいと思う。ちょっとでも「あ、並走しちゃってる」と感じたらスピード落として先に行かせよう。
あと、信号待ちでも横には立たないほうがベター。できれば車体の後ろに。難しければ前に出てドライバーの視界に入る。
※混んでたらおとなしく後ろで待つ
ただ、トラックの前に出るのって、トラックドライバーからすると「いちいち抜かなくっちゃいけない」わけでストレスになるとは思う。べつに車と勝負しているわけではないのだから、あまりでしゃばらないようにしたい。
トラックの前に出れば安全なのか?
大型車の前に出てしまうのは、少なくとも横にいるよりは死角に入る可能性は低い。しかし、これも時と場合によりまして、あまりにも車体に近すぎるとこれまた死角に入る。補助ミラーで見てもらえるからOKと考えるのではなく、強制的に視界に入るようにグッと前に出ておくのが賢明。
真後ろも当然ながら死角
言うまでもないことだけど、真後ろに着くのは危険でしかない。まあ、向かい風のときは「このでっかいトラックの後ろにつけたらさぞかし楽なのに…」と妄想することはあるが、妄想だけに留めておこう。後輪よりもやや後ろを走る
視界に後輪が入るくらいのポジションを取っておくと、急に左折されても巻き込みを回避できる。逆に「今この瞬間に曲がられたらアウトだな…」って状況に長くとどまらないこと。交差点でなくても、とにかく並走は避けるべし。大型車に限らず、どんな車両とでも心がけている自分の距離感は、「もしもウインカーなしで急左折されても、余裕を持ってブレーキングできる」である。これのおかげでヒヤリハットはほぼ経験していない。
ギリギリの真横を走り抜けない
動画内でのインタビューでドライバーが「停車中に車体のギリギリ真横を高速で追い抜かれるのが怖い」と話していた。自転車は音もなく急に視界に現れるのでヒヤッとするのだろう。あと、駐車中の大型車を右側から抜くとき、運転席のドアをかすめるように走るのはまずい。ドアが開いたら巻き込まれるか、タイミングによっては右に弾き飛ばされる(車道側に飛ぶので危険)ので、1~1.5メートルはマージンをとろう。
結論
- 大型車とは並走しない(先に行かせる)
- 常に「ドライバーに認識されているか」と自問自答を
- 交差点では左側から追い抜こうとしない
- 追い抜く際は1メートル以上のマージンを取る
- 信号待ちでは前に出ない…が吉
※「D」のポジションで
最後に、バーエンドにバックミラーを取りつけるのは事故予防に効果的でして、自分はロードバイク、ミニベロ両方に装着しています。
以上、Global Cycling Network の「トラックやタンクローリーとサイクリストの共存。どうすればもっと安全に走れるようになるのか」の翻訳紹介でした。
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コメント
コメント一覧 (11)
昨日、一昨日と金沢~舞鶴を走ってきました。
敦賀から舞鶴に向かう国道27号線は歩道や路肩が無い区間があり、大型トラックも多く通行してました。特に古いトンネルとかは怖いですよね。自分は昼夜問わず、常時リアライトを点灯させて走っております。
cyclegadget
がしました
視覚が意外に多いのは間違いないので、ロードでははっきり見える位置を意識してます。
そして、トラックやバスはバック時にリアモニターがありますが、ダンプには基本的にないので、真後ろはかなり危険!ですよ!
cyclegadget
がしました
まあ自分で買って試せよって話しなのですがw
個人的にはバーエンドにはリアリフレクターを付けたいですね(電池の必要なライトではなくリフレクター)
ただバーエンド用リフレクターはちょっと前はあったようなのですが今はないみたいなので、中山さん作って下さいw
(それとも3Dプリンターで作ってくれるとこ探すか???)
cyclegadget
がしました
歩道を直進していた義姪を運転手が完全に見落としたまま左折したことが事故原因でした。
なのでこのテーマは他人事ではなく、誰も被害者にも加害者にもならずに済むことを願っています。
cyclegadget
がしました
旧式トンネルは真っ暗でバイクは見落とされやすいですね。リアの常時点灯はナイスな判断だと思います。
attsさん
>ダンプには基本的にないので、真後ろはかなり危険!
ですよねーー。リアモニターがあったとしてもそれに期待しては危険だと思いますね(;^ω^)
私も注意します。
なさん
>バーエンドにはリアリフレクターを付けたい
なるほどー、ライトは見かけますがリフレクターはあまり目撃したことないです。
でも便利そう。3Dプリンタなら行けそうな気がします、ふふふ、、、やってみようかしら
yoshimotoya120さん
そんな出来事が、、、痛ましいです。
意識するだけ、注意深く走るだけできっと減らせるタイプの事故なので、なんとか減ってほしいですね。。
cyclegadget
がしました
世の中の大半の人は
歩行者、ママチャリ、車。の経験があると思いますがこれ以外にも道路を走る車両はいろいろいるわけですね。
オートバイ、ロードバイク、バスやトラックなどの大型車、更に言えば馬車や人力車なんてのも有り得ますね。
更に更に形は普通の自動車でもタクシーだとまた特別な運転の仕方になることでしょう。
歩行者でもランニングしている人は通常の歩行者とは違った思考で行動するはずです。
私自身にも言えますが、やはり運転経験のない車両の気持ちになるのは難しいですね。
難しいからこそお互い気をつけあって配慮しあって運転していきたいものです。
ただやはり数が少なく目立たないオートバイやロードバイク(もちろんママチャリも)は周りの不注意によるもらい事故に遭いやすいと思うので、オートバイ、ロードバイク側が十分な注意と配慮をするしかないんだろうなと思います。
※大型車の不注意を擁護したいわけではないです。そういう啓蒙が必要だということです。若い人ほど注意不足であったり、自分の命を大事にしない傾向があるかなと思うので(これは自分の経験談です。どうも若いと命知らずな気がしますが、年を取ると死にたくないと思うようになります)
cyclegadget
がしました
cyclegadget
がしました
こちらから顔が見えるなら、向こうからも顔が見えている事になりますので。
その上で、ドライバーから意識されやすい様に日中でも必ず前後ライトは点滅で点けています。
cyclegadget
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トラックやバスは私は経験がないので、せめてドライバーから自分が見えていないかどうか?見えていないのではないか?と想像を膨らませるようにしています。私も死にたくないです。。というか、落車すらいやです。。(;^_^A
キャノンデール乗りさん
たまにいらっしゃって、息をのみます。。。汗
FELT_F75さん
ドライバーの顔が見える所で止まる!基本ですが、効果的だと思います。
私も同様にしております。
デイタイムライトもですか、なるほど。リアはヘルメットにもつけて2個体制にしようかな・・・
cyclegadget
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「相手に自分は見えていない」と思うようにしています。当然、昼間でもデイライトをつけています。クルマもロードバイクもどちらでもです。
ロードバイクの時はクルマが追い抜きたいときはスピードを落としてかつ、手信号。
交差点では極力↙️後ろで死角に入らないようにしています。
クルマの時は左折は特に気を使いますね。
左折の巻き込みは死角に入りやすいので交差点で車輌の横にいるというのは極力避けるべきでしょう。
「自分は交通ルールを守っているのだから、相手が悪い」ではきりがありません。
自分も集中力が切れてしまうときもあります。
相手の方に助けられた経験も自覚なしでもあるかもしれません。
お互いさまなので、できるだけ自分が自重するしかないですね。
※自転車レーンのない歩道が脇にある車道で走っているとき、(つまり普通に走っていると)「きちんと歩道を走れよ。この野郎!」と怒られ走り去られたこともあります。自転車は歩道という考えの人は多い。困ったものです。
あと、左折するクルマ、右折するクルマがあるときにこちらも動いている場合はドライバーの方の目を見るようにしています。目が合わなければ進みません。
これはけっこう有効です。こどもにも言っています。
それでも私はそそつかしいので自信ありませんが安全には全力を尽くすのみです。
cyclegadget
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>自転車レーンのない歩道が脇にある車道で走っているとき、(つまり普通に走っていると)「きちんと歩道を走れよ。この野郎!」と怒られ走り去られたこともあります
↑
私もあります。車道を走る自転車全てにクラクションを鳴らす車とか・・・正当な行為だよ~~って言いたくなります(;^ω^)
あと、私も務めてアイコンタクトをドライバーに取るようにします。こっちに気付いていないケースはままありますからね。夜は難しいので、昼間以上に慎重になります。
cyclegadget
がしました