直感だが、ロードバイクとミニベロの両方を持っている人の割合って、”意外と多い”気がしている。ロードバイクオーナーと話をしていて、よくよく話を聞くと「ミニベロも持ってる」と告白されることがよくある。隠しているわけではないが、わざわざカミングアウトするほどでもない…そんな空気を感じる。
夏に当ブログでおこなったアンケートでは、6割もの回答者の方々がなにかしら複数台所有されているとわかり、「やはりそうなんだ」って思った。
複数台数を持つパターンとして、「ロード2台」、「ロードとクロス」、「クロスとマウンテン」もきっとあると思うけど、「ミニベロ」を組み合わせているサイクリストのほうが多いのではないかと。
ミニベロってサイクリストの胃袋的に「別腹」というか、すでに十分な台数の自転車を所有してても、「それはそれとして、手元に置いておきたい」と思わせる不思議な魔力がある。
実際にミニベロ愛好家はたくさんいて、ロードと使い分けている人も多勢いる(自分もそう)。ときどき「ミニベロの存在意義ってなに?ロード1台で事足りるじゃん?だって速いし、楽に遠くまで行けるし」って質問されるんだけど、なんか答えに詰まる。たしかに理屈ではそうだからだ。
「えっと、ミニベロにはミニベロの良さがあって、街中での取り回しがいいし、ストップ&ゴーがしやすくて…」って説明しても、相手にはうまく伝わった実感はない。「そりゃわかるけど、ミニベロじゃなきゃあかんの?」って首を傾げられる。
なんかいい説明方法はないものかと思いながら、2018年5月に購入したダホンのEEZZ D3でこないだ散歩したとき、ひらめいた。「あ!ミニベロってこう使えばいいんだ。むしろ、この使い方にピッタリな乗り物がミニベロなんだ」って気づいた。
※助手席にも置けます
初心者〜上級者というサイクリスト歴や体力レベルにまったく関係ない、ミニベロだからこその楽しみ方をご紹介したい。
しかも、待ち時間でけっこうな時間を食いそうだし、必ずしも行きたい場所にダイレクトに向かってくれるわけではない。便利なようで、さほどでもない。
それを完ぺきにこなすのがミニベロなんですよね…。スピードはイマイチで距離も伸びないが、5〜10キロ前後の目的地をいくつも転々とするにはミニベロが最適。しかも運賃がゼロ。
「目的地を転々ってなにするのよ?」って思うかもしれない。具体的にどういう使い方をするかを先日自分がやった散歩を例に説明しよう。
自宅(8時)
↓
スタバ(朝食):10キロ
↓
スーパー銭湯:10キロ
↓
ランチ(コンビニでさくっと):5キロ
↓
カフェ(読書):10キロ
↓
自宅;5キロ(14時)
こんなルート。たったの40キロなので、16インチのEEZZ D3でちょうどよい距離。しかも休み休みなのでまったく疲労感はない。 運動した感覚さえかなり希薄。
これをロードバイクでやってしまうと、平均速度が速すぎてあっという間にクリアしてしまう。体が温まったと思ったら休憩…ってかんじで調子が出ない。のんびり走れるミニベロだからこそ、10キロってちょうどいい距離感なのだ。
ちなみに、コンビニでランチにした理由は、ぜんぜんお腹が空かなかったから(笑)。
「サイクリングの途中で風呂入るの?どうせまたすぐ汗かくのにもったいなくない?」
そうなんだけど、清潔にするためにいくというよりは、湯船に浸かったり、サウナに入ったりして楽しむためなので、損した感はない。サイクリング中に行く立ち寄り湯って、異様にリラックス効果が高いです。
あと、ちょっとしたハックとして、朝かなり早めに家を出て、午前中にスーパー銭湯に入店する…のもオススメ。土日の朝早い時間(開店〜正午までとか)は入浴料が半額になる場所もあるからだ。時間帯によってディスカウントされることもあるので、チェックしてから出かけてもいいだろう。
なのだ。
移動の合間に適度にカロリーを消費するので、カフェで休む言い訳にもなる。駐車場の有無で気を揉むこともない。バスが通らない中途半端なロケーションにだって行ける。ダイヤとか待ち時間は無縁。気の向くまま予定変更してOK。徹頭徹尾、自由なのである。
※ロードサイドのスターバックスは、車での来店車の長時間滞在を防ぐため、駐車時間は1時間まで…とか設定していることも。
この楽しみ方って、サイクリング初心者の人には魅力的に映る気がするのだが、どうだろう。
「自転車趣味の人にツーリングに誘われるのはいいんだけど、べらぼうな距離を提案してくるからドン引きするんだよなあ…こっちは体力ないからちぎれそうだし…」
って感じる人ってきっと少なくないはずで、そういう人にはむしろ「たった40キロでこんなにも充実した1日が過ごせるなんて!」って喜んでもらえる自信がある。
自転車を走らせる楽しみに加え、カフェや銭湯でのんびりもできる。一粒で二度美味しい休日の過ごし方だ。
ちなみに、このトゥギャッターはその通り!と膝を打った。
↓
◇ 何かを始めたばかりの初心者には『正しさ』よりも『楽しさ』を先に覚えさせるべきだな…と思った話 (トゥギャッター)
基本ですね。
・外付けバッテリー
これもマストアイテム。
・書籍
Kindleでも構わないが、リクライニングチェアで紙の本をペラペラめくるのも悪くない。
・タオル(2枚)
銭湯用ですね。
・Bluetoothキーボード&Bluetoothイヤホン
道中で仕事するため。
・輪行バッグ
疲れたときに電車に飛び乗れるって保険があるのは心強い。
これを「TOPEAKのBackloader (6L)」に詰めて行く。
※どんなバッグ?と思った方は以下の記事をどうぞ。
↓
◇ TOPEAKのBackloader(バックローダー) 6L でバイクパッキング!ロードバイク&ミニベロの両方で試してみたのでインプレッションします
少しだが、持っていく。まあ、仕事と言っても、スマホとキーボードでできるものに限られるが。溜まったメール返信とか原稿の仕上げとか、企画の骨子…あたりのテキスト加工レベルのもの。それをGoogleドキュメントにカキカキする。
仕事はなるべく朝のうちに済ませる。つまり、上記工程でいうと最初のスタバで朝食をとりながらやる。●時まで集中する!とお尻を決めて一気に終わらせるのがコツ。やってみるとわかるんだけど、休日の朝イチに少しでも仕事が処理されるとすごく気持ちがいい。
「休日の朝1時間でこんなにも進めた俺、エライ!朝ごはんも美味しかったし、気分爽快」って嬉しくなり、その後1日楽しんでOKという免罪符を得た気分になれる。
そのためだけにキーボードを持つのはかさばるのだが、 TOPEAKのBackloader (6L)なら雑に放り込んで運べる。めちゃんこ軽いので気にならず、どこに行くときでも連れて行ける。自分は「使うかどうかわからんが、ひょっとして30分隙間時間ができるかもしれん」って思ったときは一応持参する派。泊りがけのツーリングにも持っていく。
ちなみにiPhoneはこれまたTOPEAKのライドケースを愛用してる。自転車のスタンドよろしく、立てられるため文章入力しやすいのだ。
と、こんなかんじで、自転車に乗ることを主目的に置かず、楽しげなレクリエーションをいくつか用意して、自転車移動しながらクリアしてみてはいかがだろうか。
ミニベロもってないんだよねーって人でも、ママチャリでもなんとかなるもんです。40キロはややしんどいかもだが、20キロをのんびり走る程度なら大したごく普通の人でも無理なくできる。ママチャリは通学や通勤だけの乗り物と思いがちだけど、その気になれば半日サイクリングだってできなくはない。
で、やってみて「もうちょっと快適に走りたいな」って思ったら、その時点でミニベロ購入を検討する…でもいいと思う。
ということで、ミニベロやろっかな…どうしよっかな…とお悩み中の背中を押すことができれば幸いである。\(^o^)/
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夏に当ブログでおこなったアンケートでは、6割もの回答者の方々がなにかしら複数台所有されているとわかり、「やはりそうなんだ」って思った。
複数台数を持つパターンとして、「ロード2台」、「ロードとクロス」、「クロスとマウンテン」もきっとあると思うけど、「ミニベロ」を組み合わせているサイクリストのほうが多いのではないかと。
ミニベロってサイクリストの胃袋的に「別腹」というか、すでに十分な台数の自転車を所有してても、「それはそれとして、手元に置いておきたい」と思わせる不思議な魔力がある。
実際にミニベロ愛好家はたくさんいて、ロードと使い分けている人も多勢いる(自分もそう)。ときどき「ミニベロの存在意義ってなに?ロード1台で事足りるじゃん?だって速いし、楽に遠くまで行けるし」って質問されるんだけど、なんか答えに詰まる。たしかに理屈ではそうだからだ。
「えっと、ミニベロにはミニベロの良さがあって、街中での取り回しがいいし、ストップ&ゴーがしやすくて…」って説明しても、相手にはうまく伝わった実感はない。「そりゃわかるけど、ミニベロじゃなきゃあかんの?」って首を傾げられる。
なんかいい説明方法はないものかと思いながら、2018年5月に購入したダホンのEEZZ D3でこないだ散歩したとき、ひらめいた。「あ!ミニベロってこう使えばいいんだ。むしろ、この使い方にピッタリな乗り物がミニベロなんだ」って気づいた。
※助手席にも置けます
初心者〜上級者というサイクリスト歴や体力レベルにまったく関係ない、ミニベロだからこその楽しみ方をご紹介したい。
目次
「乗り放題のバス1日券=ミニベロ」と考える
その日バスが乗り放題になる1日券ってあるじゃないですか。頻繁に乗り降りすればかなり安いぞ!ってなるんだけど、じゃあそんなこまめにバスを乗り降りするか?そんな用事ってあるか?って考えると「んなことないか…」ってなるのでふつうは買わない…ものだと思う。しかも、待ち時間でけっこうな時間を食いそうだし、必ずしも行きたい場所にダイレクトに向かってくれるわけではない。便利なようで、さほどでもない。
それを完ぺきにこなすのがミニベロなんですよね…。スピードはイマイチで距離も伸びないが、5〜10キロ前後の目的地をいくつも転々とするにはミニベロが最適。しかも運賃がゼロ。
「目的地を転々ってなにするのよ?」って思うかもしれない。具体的にどういう使い方をするかを先日自分がやった散歩を例に説明しよう。
10キロごとに目的地を設定
目的地を4つほど決めて、半日かけて一つ一つクリアしていくイメージ。自宅(8時)
↓
スタバ(朝食):10キロ
↓
スーパー銭湯:10キロ
↓
ランチ(コンビニでさくっと):5キロ
↓
カフェ(読書):10キロ
↓
自宅;5キロ(14時)
こんなルート。たったの40キロなので、16インチのEEZZ D3でちょうどよい距離。しかも休み休みなのでまったく疲労感はない。 運動した感覚さえかなり希薄。
これをロードバイクでやってしまうと、平均速度が速すぎてあっという間にクリアしてしまう。体が温まったと思ったら休憩…ってかんじで調子が出ない。のんびり走れるミニベロだからこそ、10キロってちょうどいい距離感なのだ。
ちなみに、コンビニでランチにした理由は、ぜんぜんお腹が空かなかったから(笑)。
「サイクリングの途中で風呂入るの?どうせまたすぐ汗かくのにもったいなくない?」
そうなんだけど、清潔にするためにいくというよりは、湯船に浸かったり、サウナに入ったりして楽しむためなので、損した感はない。サイクリング中に行く立ち寄り湯って、異様にリラックス効果が高いです。
あと、ちょっとしたハックとして、朝かなり早めに家を出て、午前中にスーパー銭湯に入店する…のもオススメ。土日の朝早い時間(開店〜正午までとか)は入浴料が半額になる場所もあるからだ。時間帯によってディスカウントされることもあるので、チェックしてから出かけてもいいだろう。
サイクリングとその他アクティビティを同時に楽しめる
40キロで数回休憩を入れるので、これはもはやサイクリングと呼ぶよりも、カフェや銭湯をハシゴするために自転車で移動する…と言ったほうがいい。- 主=色んなアクティビティ&リラクゼーション
- 副=そのための移動ツール
なのだ。
移動の合間に適度にカロリーを消費するので、カフェで休む言い訳にもなる。駐車場の有無で気を揉むこともない。バスが通らない中途半端なロケーションにだって行ける。ダイヤとか待ち時間は無縁。気の向くまま予定変更してOK。徹頭徹尾、自由なのである。
※ロードサイドのスターバックスは、車での来店車の長時間滞在を防ぐため、駐車時間は1時間まで…とか設定していることも。
この楽しみ方って、サイクリング初心者の人には魅力的に映る気がするのだが、どうだろう。
「自転車趣味の人にツーリングに誘われるのはいいんだけど、べらぼうな距離を提案してくるからドン引きするんだよなあ…こっちは体力ないからちぎれそうだし…」
って感じる人ってきっと少なくないはずで、そういう人にはむしろ「たった40キロでこんなにも充実した1日が過ごせるなんて!」って喜んでもらえる自信がある。
自転車を走らせる楽しみに加え、カフェや銭湯でのんびりもできる。一粒で二度美味しい休日の過ごし方だ。
ちなみに、このトゥギャッターはその通り!と膝を打った。
↓
◇ 何かを始めたばかりの初心者には『正しさ』よりも『楽しさ』を先に覚えさせるべきだな…と思った話 (トゥギャッター)
数年前、プラモを作ってた弟にヤスリのかけ方を教えたら面倒だと感じたのかプラモを作らなくなっちゃったので、やらかしたなぁと未だに悔やんでいる。
— くまごろ (@kumagoro_mk2) 2018年10月23日
面白さを知って沼にハマるまで、手法を押し付けずに無言で見とくのが一番いいんすよねこういうのは。
荷物と運び方はこんなかんじ
・財布と鍵とスマホ基本ですね。
・外付けバッテリー
これもマストアイテム。
・書籍
Kindleでも構わないが、リクライニングチェアで紙の本をペラペラめくるのも悪くない。
・タオル(2枚)
銭湯用ですね。
・Bluetoothキーボード&Bluetoothイヤホン
道中で仕事するため。
・輪行バッグ
疲れたときに電車に飛び乗れるって保険があるのは心強い。
これを「TOPEAKのBackloader (6L)」に詰めて行く。
※どんなバッグ?と思った方は以下の記事をどうぞ。
↓
◇ TOPEAKのBackloader(バックローダー) 6L でバイクパッキング!ロードバイク&ミニベロの両方で試してみたのでインプレッションします
ちょっぴり仕事を持っていくのがミソ
「え?サイクリングに仕事を持って行くの?」少しだが、持っていく。まあ、仕事と言っても、スマホとキーボードでできるものに限られるが。溜まったメール返信とか原稿の仕上げとか、企画の骨子…あたりのテキスト加工レベルのもの。それをGoogleドキュメントにカキカキする。
仕事はなるべく朝のうちに済ませる。つまり、上記工程でいうと最初のスタバで朝食をとりながらやる。●時まで集中する!とお尻を決めて一気に終わらせるのがコツ。やってみるとわかるんだけど、休日の朝イチに少しでも仕事が処理されるとすごく気持ちがいい。
「休日の朝1時間でこんなにも進めた俺、エライ!朝ごはんも美味しかったし、気分爽快」って嬉しくなり、その後1日楽しんでOKという免罪符を得た気分になれる。
そのためだけにキーボードを持つのはかさばるのだが、 TOPEAKのBackloader (6L)なら雑に放り込んで運べる。めちゃんこ軽いので気にならず、どこに行くときでも連れて行ける。自分は「使うかどうかわからんが、ひょっとして30分隙間時間ができるかもしれん」って思ったときは一応持参する派。泊りがけのツーリングにも持っていく。
ちなみにiPhoneはこれまたTOPEAKのライドケースを愛用してる。自転車のスタンドよろしく、立てられるため文章入力しやすいのだ。
と、こんなかんじで、自転車に乗ることを主目的に置かず、楽しげなレクリエーションをいくつか用意して、自転車移動しながらクリアしてみてはいかがだろうか。
ミニベロもってないんだよねーって人でも、ママチャリでもなんとかなるもんです。40キロはややしんどいかもだが、20キロをのんびり走る程度なら大したごく普通の人でも無理なくできる。ママチャリは通学や通勤だけの乗り物と思いがちだけど、その気になれば半日サイクリングだってできなくはない。
で、やってみて「もうちょっと快適に走りたいな」って思ったら、その時点でミニベロ購入を検討する…でもいいと思う。
ということで、ミニベロやろっかな…どうしよっかな…とお悩み中の背中を押すことができれば幸いである。\(^o^)/
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コメント
コメント一覧 (2)
かっこいい、おしゃれ
MTB派としては
もっとMTBにも乗ってほしいなぁ
海外ではMTB任期あるのになぁ
cyclegadget
がしました
なだらかなトレイルを走らせるのって、ロードバイクとは違った面白さがありますよね。
ただ、購入となると置き場がなく、あと持ち運びもしんどいな~ってことで躊躇して今に至る・・・かんじですね。
暖かい季節になったら、奥多摩でレンタルしているMTBに乗りに行こうかなあとは考えています!
\(^o^)/
cyclegadget
がしました