4月の新学期(&新年度)を迎えたタイミングで「サイクリング満喫するぞ!」と購入された方も多いかと思うが、その後の愉しみ方はいかがだろうか。ちゃんと乗り続けていらっしゃるだろうか。

※我が家は全開バリバリです
サイクリングを始めて気づくのは、「自転車本体を買ったら終わりかって思ってたけど、それ以外にも細々した出費があるのね……」ってことではなかろうか。ハマればハマるほどお金がかかる。クルマのように車検や税金はなく、自転車保険も微々たるものなのだけど、とはいえゼロというわけにはいかない。
「何をどこまで買い揃えればいいのか?」
「どのアイテムにいくらの費用を投じるのがベストな塩梅なのか?」
「安物買いの銭失いはしたくないが、過剰に高いものに投資はしたくない」
…と迷っている人も少なくないはず。
ということで、「サイクリングを本気の趣味にするかどうかはまだわかんないけど、クロスバイク(or ロードバイク、ミニベロ)を買ったことだし、徐々に投資しながら楽しんでみるか~」という方々に向けて、今後何を買うべきで、何は買う必要がないかをまとめてみた。

まずはただのTシャツでOK。というか、普段着から始めたらよい。ただ、綿100パーセントだと汗が乾きにくいので、ポリエステル素材のスポーツタイプがオススメ。あと、さすがにジーンズはストレッチ性がなくて足を回しにくいので避けておこう。
都合の良いシャツがなければ、押入れで眠っているサッカーのユニフォームとかレプリカシャツでもいい。裾や袖が風でバタバタするけど、スピードを追求するわけでもないのでどうってことはない。

ハードに使いすぎるとサドル(お尻)の部分が擦れて破れることはある(サイクリング用のパンツはお尻に布が当たって補強されてるものも)ので、ちょっと注意は必要かも。
あと、チェーンやチェーンリングは右足首に触れやすく、油断すると黒い線がつく。しかも、洗濯しても完全には汚れが落ちない。お気に入りのパンツでこれが起きるとかなりショックなので、まずは汚れてもいい古着(or ハーフパンツ)で始めたほうがいい。
なお、サッカーの短パンみたいな膝上タイプは漕ぐたびに風がパンツの中に入ってきてバタバタするのでやや不快である。できればひざ下(七分丈)くらいがサイクリングには適している。

サイクルキャップは単独で使うよりも、ヘルメット購入時に合わせて…でも良いと思う。サイクルキャップって使う意味がなさそうに思えるかもだけど、日差しが目に入るのを抑えてくれたり、頭とヘルメットがきゅっと密着させやすいので個人的には超オススメ。
まあ、1,000~2,500円と安いモノなので、このへんから徐々に買いそろえてみるのもいいだろう。

あと、サイクリングソックスは足が疲れにくいよう立体裁断が施されていて、なるほどたしかによくフィットして漕ぎやすい。が、ポタリングならそこまでしなくてOK。3足900円とかのユニクロのソックスで大丈夫。
緩和にはパッド付きショーツ(かビブショーツ)がベストソリューションなのだが、サイクリング以外に使い道がないし、6,000円前後するので躊躇するかも。

なので「お尻が痛くなってきてから考える」ってスタンスでかまわない。まれに「いくら乗っても全然痛くならん」って人もいて個人差が激しい。 パッド付きショーツの購入を考えるタイミングとしては、往復50キロ以上走るようになってから…かなと。

いきなりロードバイク専用でなくてもいいので、UV対策されている安めのサングラスから始めてみよう。眼鏡をしている人だと、眼鏡のフレームにアタッチメント的につけるタイプのもあるし、予算があれば度付きアイウェアを作ってもいいかも。あるいは、メガネのZoffには「Zoff ATHLETE(ゾフ・アスリート)」とか「Zoff SMART Sporty(ゾフ・スマート スポーティ)」ってのがあってかなりリーズナブル。

指切りタイプなら高くない(4,000~5,000円程度)ので、できれば買うことを勧めたいが、安上がりに済ませたいなら家の物置きに眠っている作業用のグローブで始めても構わない。ホームセンターにある作業用手袋でも代用可能。暖かい季節なら防寒性も必要ないので、なんとかなる。
ただし、軍手は滑りやすいのでやめておこう(衝撃で手がハンドルから滑っては危険なので)。

「エイリアン的なルックスがちょっと…」
「髪型が崩れるのがイヤ…」(女性に多い)
という気持ちはよーーくわかる。しかし命がいちばん大事。近距離のポタリングメインだしってことでヘルメットを不要だと考える人もいるが、事故なんて走行距離関係なく万人に等しく起こり得る。
どうしてもヘルメットが苦手なら、せめてカスクをかぶっていただきたい。街中での私服に似合う、エイリアンちっくではないカジュアルなヘルメットも豊富に出ている。
ちなみに、ヘルメットは安全テストをパスしている物なら安全性は確保されている(そして、ちゃんとしたお店ならぜんぶクリアしている)ので、どれを選んでも大丈夫。3万円の高級ヘルメットと9,000円のヘルメットは安全性に限っては同等。価格差はデザインとか軽量化によるものである。最初に買うなら1万円以下のもので十分だろう。

靴底(ソール)の素材は硬めの方が力が踏み込みやすい。ジョギング用シューズだとクッションのせいでフワフワして漕ぎにくい。

それに、昼間であってもトンネルを通過しなくてはいけない場合もあるので、やはり持っておくに越したことはない。
百均ショップにも置いてあるので、最終手段として外で調達もできるが、コンビニと違ってそうそう見つからない。やはり、事前に用意しておきたい。
あと、百均のライトは防水対策がほぼされておらず、雨天を走ったら一発で壊れる。使い捨てだと心得るべし。
オススメはKnog、レザイン、キャットアイあたりのブランド。それなりの性能(明るさと電池持ち時間)を期待するなら最低でも3,000円台のを。5,000円台のであればかなり安心だ。
ライトは「USBタイプ」か「乾電池タイプ」の2種類あるが、最近は断然USB方式が主流。軽くてどこでも充電できて、繰り返し使えるので経済的だ。

「コンピューター」という物々しい名前が付いているが、ぶっちゃけコンピューターと呼ぶには大げさな気もする。まあ、ガーミンのような多機能(地図、ケイデンス、高低差、斜度、心拍)のものになるとコンピューター感があるが、安いものはただのメーターだと思えばよし。
余談だが、一般的なサイクルコンピューターはボタン電池で動く(1年ちょいはもつ)。表示文字がかすれてきたり、ホイールの回転に反応しなくなったら電池交換の交換時期なんだけど、サイクルコンピューター本体だけでなく、フォーク側のセンサーにもボタン電池が必要。
つまり、本体とフォーク側で2個電池を使うのだが、自分はこのことを知らず、本体の電池だけ交換して「動かない!なぜだ!壊れた!?」と自転車屋に駆け込んで赤っ恥をかいたことがある。
私「えっ、センサー側にもボタン電池が入っているんですか?」
店員さん「は、はい…」
今思い出しても顔が赤くなる。
「サイクルコンピューターってスマホアプリにもあるよね。それでよくね?」
そう、無料のスマホアプリもあるのでそれを試してみてもいい。なかにはエゲツないスピードでバッテリーを消費していくのもあるものの、最近はかなり優秀になってきたとも聞く。
個人的にはスマホのバッテリーを使わせず、スタンドアローンで動作させたい派なのでサイクルコンピューターを使っている。安いものなら3,000~5,000円で手に入り、それでスピード、走行距離、消費カロリー(目安程度だが)はわかる。
サイクルコンピューターがあると距離がわかるので、タイヤの消耗具合とかメンテナンスの目安時期がざっくり掴めるというメリットもある。
使いやすいのは小さめのリュック。デカいのは手に余るし、背中が汗だくになる。ナイロン製のものでよくって、間違っても革製の高級品は使わないように。汗で濡れたら劣化してしまう。

ショルダーバッグならどうか?走っているうちにずれてブランブランして邪魔になる。荷物の少ないポタリングならサコッシュが便利(肩紐をしばれば身体に密着させられる)。安いし、日常生活でも使えるシーンが多いのでひとつ持っておいてソンはない。
「メッセンジャーバッグは走ることにかけては最強」説もある通り、ひじょーにサイクリングにマッチする。
バッグ本体を体に固定できるサブのストラップがあるタイプなら問題なし。自転車用に最適化されていない街歩き用のなんちゃって系だと体にフィットしなかったり、走っているうちにズレてきてイライラさせられる。

間違いなくオススメできるのはミッションワークショップ、TIMBUK2、Chromeあたりの専門メーカー。
注意点として、メッセンジャーバッグは荷物がたくさん入って便利なのだが、調子に乗ってあれもこれもと詰め込みすぎると走っている途中で肩が痛むので、最初のバッグにはきもーち小さめを選ぶと良いと思う。
安いものは1,000円前後で買えるが、安心料も込みで3,000円くらい投資してもバチは当たらないだろう。

地球ロックできるよう、そこそこの長さがあるほうが汎用性が高くて便利(目安は70センチ以上)。150センチあると、ホイールとフレームに通して保護できる。(フレームはカギで保護してたので無事だったが、無防備だったホイールが前後輪盗られた…という知人なら何人か知っている。
あと、これを言うと身も蓋もないのだが、サイクリングでかく汗はタオルでどうこうできるレベルではない。それよりは着替えのシャツかインナーが1枚あるほうがよっぽどいい。
ちなみに、サイクリングウェアの人がハードに走っても汗だくに見えないが、速乾性素材だから。汗をかくスピードと乾くスピードがシンクロしているといえばわかりやすいだろうか。どんどん気化していくので汗をかいているように見えないのである。ただ、かなりの水分を失ってはいるので水分補給はこまめに。

サイクリング用ボトルを固定できるものが一般的だが、 ペットボトルを差し込めるタイプも出回っている。お好きなほうをどうぞ。
ボトルはリュックに入れてもいいけど、いちいち取り出すんがめんどう。あと、水滴で中の荷物が濡れるのが嫌。フレームに装着して、手を伸ばせばいつでも飲める状態にしておくほうが都合が良い。

オーストリッチ(OSTRICH)とかモンベル、タイオガ(TIOGA)とかが定番で、5,000~6,000円前後で買える。ミニベロであれば、ギザプロダクツ(GIZA Products)のでもいい。20インチと16インチ用の2種類を作ってて、なんとたったの1,500円ほど(※ミニベロ愛好家の津田圭さんに教えてもらって、自分もEEZZ D3用に買った)
※ちなみにですが、予備チューブは裸でサドルバッグに入れないように。摩擦でこすれて経年劣化し、穴が開いて使い物にならなくなることがある。サランラップで2~3重に巻いて養生しておきましょう。

とくに(乗っている人が少ない)16インチとか20インチのミニベロであればなおさら対策しておくべき。もっとも普及している23c のロードバイクのタイヤであれば、もしかすると親切な人が自分の予備チューブを差し出してくれる可能性もゼロではない。ミニベロではそれはまず起こらない。
あと、アーレンキーやドライバーがコンパクトにまとまったマルチツールも1個あると安心。どこのネジがいつ緩むか、わからないので。
まとめると…
必要だと思うモノ
とりあえず不要(後で買い足せばよい)なモノ
となる。
さらに、上記以外であると助かるのがこちら。

お小遣いは有限なので、最低限の装備から始めればOK。イッキにそろえるのではなく、必要性を感じたらちょっとづつ買い足せばよいのである。 \(^o^)/
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※我が家は全開バリバリです
サイクリングを始めて気づくのは、「自転車本体を買ったら終わりかって思ってたけど、それ以外にも細々した出費があるのね……」ってことではなかろうか。ハマればハマるほどお金がかかる。クルマのように車検や税金はなく、自転車保険も微々たるものなのだけど、とはいえゼロというわけにはいかない。
「何をどこまで買い揃えればいいのか?」
「どのアイテムにいくらの費用を投じるのがベストな塩梅なのか?」
「安物買いの銭失いはしたくないが、過剰に高いものに投資はしたくない」
…と迷っている人も少なくないはず。
ということで、「サイクリングを本気の趣味にするかどうかはまだわかんないけど、クロスバイク(or ロードバイク、ミニベロ)を買ったことだし、徐々に投資しながら楽しんでみるか~」という方々に向けて、今後何を買うべきで、何は買う必要がないかをまとめてみた。
目次
- サイクルジャージ
- サイクルパンツ
- サイクルキャップ
- サイクルソックス
- インナーパッド付きパンツ
- アイウェア
- グローブ
- ヘルメット
- ビンディングシューズ&ペダル
- ライト
- サイクルコンピューター
- バックパック&メッセンジャーバッグ&サコッシュ
- カギ
- タオル
- ボトル&ボトルケージ
- 輪行バッグ
- サドルバッグ&パンク修理キット一式
- 外付けバッテリー
- 目薬
サイクルジャージ
結論からいうと不要。1万円前後するシャツを買うのは抵抗あるだろうし、ピチピチシャツもいきなりは恥ずかしいと思う。(下に合わせるパンツも迷うだろうし)
まずはただのTシャツでOK。というか、普段着から始めたらよい。ただ、綿100パーセントだと汗が乾きにくいので、ポリエステル素材のスポーツタイプがオススメ。あと、さすがにジーンズはストレッチ性がなくて足を回しにくいので避けておこう。
都合の良いシャツがなければ、押入れで眠っているサッカーのユニフォームとかレプリカシャツでもいい。裾や袖が風でバタバタするけど、スピードを追求するわけでもないのでどうってことはない。
サイクルパンツ
これもまずは不要である。ストレッチ性のないジーンズやチノパンは窮屈でサイクリングには適さないけど、登山&アウトドア系のハーフパンツとレギンスの組み合わせとかでもオシャレ。ノースフェイスとかパタゴニアとか。(アウトドア&マウンテン系アパレルは街乗りによく似合う)
ハードに使いすぎるとサドル(お尻)の部分が擦れて破れることはある(サイクリング用のパンツはお尻に布が当たって補強されてるものも)ので、ちょっと注意は必要かも。
あと、チェーンやチェーンリングは右足首に触れやすく、油断すると黒い線がつく。しかも、洗濯しても完全には汚れが落ちない。お気に入りのパンツでこれが起きるとかなりショックなので、まずは汚れてもいい古着(or ハーフパンツ)で始めたほうがいい。
なお、サッカーの短パンみたいな膝上タイプは漕ぐたびに風がパンツの中に入ってきてバタバタするのでやや不快である。できればひざ下(七分丈)くらいがサイクリングには適している。
サイクルキャップ
これもわざわざ買う必要はない。どうしても被りたいなら野球帽でもいいが、風圧で飛ばされやすいのでご注意を。
サイクルキャップは単独で使うよりも、ヘルメット購入時に合わせて…でも良いと思う。サイクルキャップって使う意味がなさそうに思えるかもだけど、日差しが目に入るのを抑えてくれたり、頭とヘルメットがきゅっと密着させやすいので個人的には超オススメ。
まあ、1,000~2,500円と安いモノなので、このへんから徐々に買いそろえてみるのもいいだろう。
サイクルソックス
フラットペダル × スニーカーで乗るのであれば、まったくもって不要。ビンディングシューズを履くようになると、足首にシュータンが当たってチクチクするのでくるぶしの上までくるサイクルソックスの長さがちょうどいいのは事実。
あと、サイクリングソックスは足が疲れにくいよう立体裁断が施されていて、なるほどたしかによくフィットして漕ぎやすい。が、ポタリングならそこまでしなくてOK。3足900円とかのユニクロのソックスで大丈夫。
インナーパッド付きパンツ
初心者サイクリストが必ず通る道に「お尻が痛くなる問題」がある。経験者の「慣れと気合だ(笑)」は真実ではあるが、初心者にはなんの慰めにもならない。緩和にはパッド付きショーツ(かビブショーツ)がベストソリューションなのだが、サイクリング以外に使い道がないし、6,000円前後するので躊躇するかも。

なので「お尻が痛くなってきてから考える」ってスタンスでかまわない。まれに「いくら乗っても全然痛くならん」って人もいて個人差が激しい。 パッド付きショーツの購入を考えるタイミングとしては、往復50キロ以上走るようになってから…かなと。
アイウェア
これは必要。無しでも走れるが、じきに欲しくなるはず。目が乾燥するし、眩しいし、紫外線予防もしたいし、ゴミや虫が目に当たるからだ。コンタクトレンズしていれば、なおさら必要だと思う。
いきなりロードバイク専用でなくてもいいので、UV対策されている安めのサングラスから始めてみよう。眼鏡をしている人だと、眼鏡のフレームにアタッチメント的につけるタイプのもあるし、予算があれば度付きアイウェアを作ってもいいかも。あるいは、メガネのZoffには「Zoff ATHLETE(ゾフ・アスリート)」とか「Zoff SMART Sporty(ゾフ・スマート スポーティ)」ってのがあってかなりリーズナブル。
グローブ
「グローブなんていらないでしょー」と思うかもだが、 あると無いとでは雲泥の差。振動吸収にびっくりするくらい効果があるのでオススメ。
指切りタイプなら高くない(4,000~5,000円程度)ので、できれば買うことを勧めたいが、安上がりに済ませたいなら家の物置きに眠っている作業用のグローブで始めても構わない。ホームセンターにある作業用手袋でも代用可能。暖かい季節なら防寒性も必要ないので、なんとかなる。
ただし、軍手は滑りやすいのでやめておこう(衝撃で手がハンドルから滑っては危険なので)。
ヘルメット
激しくオススメする。個人的に「ぜっっったいに買ってほしいアイテム」である。腕や足のケガはまだなんとかなるが、頭部のケガはシャレにならない。何は無くともヘルメットには投資すべき。
「エイリアン的なルックスがちょっと…」
「髪型が崩れるのがイヤ…」(女性に多い)
という気持ちはよーーくわかる。しかし命がいちばん大事。近距離のポタリングメインだしってことでヘルメットを不要だと考える人もいるが、事故なんて走行距離関係なく万人に等しく起こり得る。
どうしてもヘルメットが苦手なら、せめてカスクをかぶっていただきたい。街中での私服に似合う、エイリアンちっくではないカジュアルなヘルメットも豊富に出ている。
ちなみに、ヘルメットは安全テストをパスしている物なら安全性は確保されている(そして、ちゃんとしたお店ならぜんぶクリアしている)ので、どれを選んでも大丈夫。3万円の高級ヘルメットと9,000円のヘルメットは安全性に限っては同等。価格差はデザインとか軽量化によるものである。最初に買うなら1万円以下のもので十分だろう。
ビンディングシューズ&ペダル
当然ながら不要。検討するのは、ビンディングにしたいと思ってからでOK。まずはスニーカーでかまわないが、靴ひもがチェーンに巻き込まれないよう、しっかり結んでおきたい。できれば、靴ひもを固定できるゴムバンドとかを使うと巻き込み防止になってよい。
靴底(ソール)の素材は硬めの方が力が踏み込みやすい。ジョギング用シューズだとクッションのせいでフワフワして漕ぎにくい。
ライト
「日没までに必ず帰宅する自信がある」ならなくてよし。でも、予定通りにいかないのがサイクリングで、ちょっと想定外のハプニングがあるとすぐ1~2時間は消費してしまう。
それに、昼間であってもトンネルを通過しなくてはいけない場合もあるので、やはり持っておくに越したことはない。
百均ショップにも置いてあるので、最終手段として外で調達もできるが、コンビニと違ってそうそう見つからない。やはり、事前に用意しておきたい。
あと、百均のライトは防水対策がほぼされておらず、雨天を走ったら一発で壊れる。使い捨てだと心得るべし。
オススメはKnog、レザイン、キャットアイあたりのブランド。それなりの性能(明るさと電池持ち時間)を期待するなら最低でも3,000円台のを。5,000円台のであればかなり安心だ。
ライトは「USBタイプ」か「乾電池タイプ」の2種類あるが、最近は断然USB方式が主流。軽くてどこでも充電できて、繰り返し使えるので経済的だ。
サイクルコンピューター
走行距離やスピードがわかるのって、自分の頑張りが可視化されたようで気分がいい。サイクリングに慣れて距離が伸びてきたら欲しくなるかもだが、開始直後は無くても問題なし。
「コンピューター」という物々しい名前が付いているが、ぶっちゃけコンピューターと呼ぶには大げさな気もする。まあ、ガーミンのような多機能(地図、ケイデンス、高低差、斜度、心拍)のものになるとコンピューター感があるが、安いものはただのメーターだと思えばよし。
余談だが、一般的なサイクルコンピューターはボタン電池で動く(1年ちょいはもつ)。表示文字がかすれてきたり、ホイールの回転に反応しなくなったら電池交換の交換時期なんだけど、サイクルコンピューター本体だけでなく、フォーク側のセンサーにもボタン電池が必要。
つまり、本体とフォーク側で2個電池を使うのだが、自分はこのことを知らず、本体の電池だけ交換して「動かない!なぜだ!壊れた!?」と自転車屋に駆け込んで赤っ恥をかいたことがある。
私「えっ、センサー側にもボタン電池が入っているんですか?」
店員さん「は、はい…」
今思い出しても顔が赤くなる。
「サイクルコンピューターってスマホアプリにもあるよね。それでよくね?」
そう、無料のスマホアプリもあるのでそれを試してみてもいい。なかにはエゲツないスピードでバッテリーを消費していくのもあるものの、最近はかなり優秀になってきたとも聞く。
個人的にはスマホのバッテリーを使わせず、スタンドアローンで動作させたい派なのでサイクルコンピューターを使っている。安いものなら3,000~5,000円で手に入り、それでスピード、走行距離、消費カロリー(目安程度だが)はわかる。
サイクルコンピューターがあると距離がわかるので、タイヤの消耗具合とかメンテナンスの目安時期がざっくり掴めるというメリットもある。
バックパック&メッセンジャーバッグ&サコッシュ
荷物をどのように運ぶかは悩みどころだろう。短距離のライドでもスマホや鍵(自宅&ワイヤー)ロック、財布、ハンカチ…さすがにポケットに入れて走るのはうざったいので、何かしら入れ物が欲しい。使いやすいのは小さめのリュック。デカいのは手に余るし、背中が汗だくになる。ナイロン製のものでよくって、間違っても革製の高級品は使わないように。汗で濡れたら劣化してしまう。

ショルダーバッグならどうか?走っているうちにずれてブランブランして邪魔になる。荷物の少ないポタリングならサコッシュが便利(肩紐をしばれば身体に密着させられる)。安いし、日常生活でも使えるシーンが多いのでひとつ持っておいてソンはない。
「メッセンジャーバッグは走ることにかけては最強」説もある通り、ひじょーにサイクリングにマッチする。
バッグ本体を体に固定できるサブのストラップがあるタイプなら問題なし。自転車用に最適化されていない街歩き用のなんちゃって系だと体にフィットしなかったり、走っているうちにズレてきてイライラさせられる。

間違いなくオススメできるのはミッションワークショップ、TIMBUK2、Chromeあたりの専門メーカー。
注意点として、メッセンジャーバッグは荷物がたくさん入って便利なのだが、調子に乗ってあれもこれもと詰め込みすぎると走っている途中で肩が痛むので、最初のバッグにはきもーち小さめを選ぶと良いと思う。
カギ
安物でよいのでひとつ持っておきたい。トイレにも行くし、コンビニにも立ち寄るし、バイクから目を離さざるを得ない状況もある。ソロライドならなおさら。安いものは1,000円前後で買えるが、安心料も込みで3,000円くらい投資してもバチは当たらないだろう。

地球ロックできるよう、そこそこの長さがあるほうが汎用性が高くて便利(目安は70センチ以上)。150センチあると、ホイールとフレームに通して保護できる。(フレームはカギで保護してたので無事だったが、無防備だったホイールが前後輪盗られた…という知人なら何人か知っている。
タオル
汗をかいたときのために持っているといいのではと考えがちだが…じつは不要。ハンカチは荷物にならないしあってもよいけど、タオルはけっこうなカサがあるため、扱いに困ることが多かった。あと、これを言うと身も蓋もないのだが、サイクリングでかく汗はタオルでどうこうできるレベルではない。それよりは着替えのシャツかインナーが1枚あるほうがよっぽどいい。
ちなみに、サイクリングウェアの人がハードに走っても汗だくに見えないが、速乾性素材だから。汗をかくスピードと乾くスピードがシンクロしているといえばわかりやすいだろうか。どんどん気化していくので汗をかいているように見えないのである。ただ、かなりの水分を失ってはいるので水分補給はこまめに。
ボトル&ボトルケージ
これは絶対に付けておこう。なぜなら季節を問わずとても喉が渇くから。サイクリングではガブガブ水を飲むことはなく、10~15分毎にひとくち口に含む…を繰り返す。よって、乗り始めてわりとすぐに水が欲しくなる。
サイクリング用ボトルを固定できるものが一般的だが、 ペットボトルを差し込めるタイプも出回っている。お好きなほうをどうぞ。
ボトルはリュックに入れてもいいけど、いちいち取り出すんがめんどう。あと、水滴で中の荷物が濡れるのが嫌。フレームに装着して、手を伸ばせばいつでも飲める状態にしておくほうが都合が良い。
輪行バッグ
いきなり買わなくて大丈夫。走行距離が伸び、自宅周辺だけを走るのに飽きてきたら電車で足を延ばすことを考えよう。
オーストリッチ(OSTRICH)とかモンベル、タイオガ(TIOGA)とかが定番で、5,000~6,000円前後で買える。ミニベロであれば、ギザプロダクツ(GIZA Products)のでもいい。20インチと16インチ用の2種類を作ってて、なんとたったの1,500円ほど(※ミニベロ愛好家の津田圭さんに教えてもらって、自分もEEZZ D3用に買った)
サドルバッグ&パンク修理キット一式
パンクトラブルに欠かせない予備チューブや三本レバー、パッチを入れておくために必要。「自分でパンク修理できないし…」という人でも持っておこう。装備があれば誰かに助けを求めることはできるが、予備チューブがないと手も足も出ない。※ちなみにですが、予備チューブは裸でサドルバッグに入れないように。摩擦でこすれて経年劣化し、穴が開いて使い物にならなくなることがある。サランラップで2~3重に巻いて養生しておきましょう。

とくに(乗っている人が少ない)16インチとか20インチのミニベロであればなおさら対策しておくべき。もっとも普及している23c のロードバイクのタイヤであれば、もしかすると親切な人が自分の予備チューブを差し出してくれる可能性もゼロではない。ミニベロではそれはまず起こらない。
あと、アーレンキーやドライバーがコンパクトにまとまったマルチツールも1個あると安心。どこのネジがいつ緩むか、わからないので。
まとめると…
必要だと思うモノ
- アイウェア
- グローブ
- ヘルメット
- ライト
- バッグ類
- カギ
- ボトル(&ケージ)
- サドルバッグ(&パンク修理キット一式)
とりあえず不要(後で買い足せばよい)なモノ
- サイクルジャージ
- サイクルパンツ
- サイクルキャップ
- サイクルソックス
- インナーパッド付きショーツ
- ビンディングシューズ
- サイクルコンピューター
- タオル
- 輪行バッグ
となる。
さらに、上記以外であると助かるのがこちら。
外付けバッテリー
写真を撮りまくるし、地図を見まくるので消費が激しい。あと、スマホだけでなく、USB ライトの充電もできる(※USBケーブルも忘れずに)目薬
なにげに目が乾くので。ゴミが入って目が痛くなることもあったりして、そんなときの痛みの緩和に役立つ。
お小遣いは有限なので、最低限の装備から始めればOK。イッキにそろえるのではなく、必要性を感じたらちょっとづつ買い足せばよいのである。 \(^o^)/
◇ 【僕らは皆、かつてロードバイク初心者だった】初心者がやらかしがちな失敗&その回避法を全力でお伝えしたい
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コメント
コメント一覧 (3)
確かにほとんど使う場所がないので付けるのが無駄なんですけど、現状ではしょうがない。
前照灯と尾灯(反射板)も、条例で必須としている自治体もあったはずですので、日中しか走らなくても「最低限」に含める必要があるかもしれませんね。
必須だと思う
あ!たしかにそうです。おっしゃる通りです。法的にはベルも反射板も必須でしたね。
ご指摘ありがとうございます。
<(_ _)>
愛読者さん
これも忘れていました…。空気は毎回入れてあげないと抜けますもんね。
ご指摘感謝です。
<(_ _)>