サイクリストとして「一皮剥けたな!」ってなるのは初めて100kmを走りきったとき。これ、きっとすべてのサイクリストが「わかるわ~」って同意してくれると思う。
走行距離が二桁から三桁になるのって、感慨深いというか感動的というか、「ついに自分もここまで成長したか…」って気持ちに浸れるものだ。
※30歳を越えてからの肉体的成長実感って日常生活ではなかなか味わえないので、純粋に嬉しいものです。
ただ、100キロを越えてしまうとその先は感覚が麻痺するのもあり、120kmも150kmも大差なくなってくる。あと、いちいち感激もしなくなる。
で、次に「もう一皮剥けた」って感じるのは160km(100マイル)でして、ここまで行くにはもう60km積まなければならず、ちょっと時間がかかるかも。
「100kmは何度も走っているけど、160kmはまだなんだよなー」
ってサイクリストの方々は少なくないかなと。
そんなときに検討したくなるのが「センチュリーライド(160km)」なのだが、走りきったことのない距離をいきなりイベントで試すってどうなの…途中棄権しちゃうんじゃないの…という不安もあるはず。
ということで、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」という動画を翻訳し、個人的体験談も交えつつご紹介してみよう。
不思議なもので、いったん申し込むと腹をくくれるというか、「やったるで!」という気持ちになるし、練習にも身が入る。やっぱり目標大事。
複数のよさげなセンチュリーライド大会が見つかったとして、どれを選ぶかだが、チェックしたいのはコース設定。長さではなく(センチュリーなので当然160kmだし)高低のほう。アップダウンがどれだけあるか。
初めてのセンチュリーライドで、ヒルクライム系はまっったくオススメしない。160kmを走りきったことがない上にアップダウンを加えるのはやや無謀でして、下手をするとDNF(Did Not Finish:途中棄権)の憂き目に合うこともありえる。よって、なるべく平坦路が多めのイベントにしておこう。
※とはいえ、160kmのコース設定をできる大会となると、どうしても地方開催にならざるをえない。地方は山々が多いので、結局少々のヒルクライムは避けられないのだが(日本は山の国なので…)。
首尾よくフラット基調の大会を見つけたら、次は「大会の歴史」を確認する。長年やっているということは、主催者も慣れており、スムースな運営が期待できる。
町おこし&村おこしでサイクリングイベントを開催する市町村も増えていて、それはとっても喜ばしいことなのだが、初開催だと運営者も勝手がわからないので、補給箇所が少なかったり、食料や水分が不足してしまうこともある。ボランティアの数も読み誤って、ぜんぜん足りん!→当日プチ混乱…とかなることもあるそうな。
経験者になってくると、「ハプニングも、それはそれでサイクリングの風物詩」的に楽しめる余裕が生まれるが、 初心者が安心して参加するには、そこそこ歴史(せめて第2回目の開催)のあるイベントのほうがよいだろう。
あと、個人的なHack として、「その大会に前回参加したことのある人と一緒に出る」はとってもオススメ。周辺の宿泊先情報、コンビニや飲食店の有無、会場の混雑具合、宿泊先からスタート地点までの所要時間、車と輪行どっちで行くのが良いか、コース上のキツイい箇所、エイドステーションの充実度は、参加したものでないと肌で感じられない。参加経験者がいるだけで、すごく安心できるし、かなりのトラブルを事前回避できる。
◇ 『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(アクセス編)
◇ 『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(当日イベント編)
50年代のイタリア人サイクリスト、 Fausto Coppi の言葉で「Ride you bike, Ride you bike, Ride you bike」というのがある通り、なにはともあれある程度の距離を走り込まないと話にならない。
週に2~3回で、短くても(通勤とか)かまわないので走ってみる。で、週末に長めのライドをする。そうすれば持久力はつくし、体も慣れていく。体を鍛えるという意味では、一人よりもクラブに入るとか、複数人でのグループライドがよい。他人のペースについていくことで、いつもより負荷が高まってトレーニング効果が高いからだ。
あと、本番では赤の他人と集団(に近い状態)で走ることにもなるので、距離感の慣れにもなる。
大会に向けて徐々に走行距離を伸ばしていくわけだが、では
「大会前に、何キロ走れるようになればいいんだろう?」
という疑問が湧く。
4分の3を走れ切ってヘロヘロの疲労困憊になっていなければ、本番でも大丈夫。つまり、本番を迎えるまでに、120キロ走れるようになっておこう。なお、長く走るトレーニングは大会の10日か2週間前に済ませておく。その後は追い込まずに、マイルド目のライドにシフト。
で、同時に自身の補給食を取るタイミングや種類も知っておく。食べたことのない補給食を本番で試すと胃がびっくりするかもしれないので、トレーニングで食べてみるわけ。
「食べたけど効果を感じにくいな…」
「単純に美味しくないわ…」
ってことはままある(笑)。
さらに
「え!?想像してたのとぜんぜん違う…(悪い意味で)」
という悲劇もある。
爽やかな柑橘系ジェルをイメージしてたら、ネットリした濃縮ハチミツみたいな「世界中の甘さという甘さを詰め込んだ」ような味に出くわしたこともあった(笑)。
※オエエエ…って感じでむりやり飲みきった(効果は感じたが…)
少なくとも、「これは大切な補給食だから食べずに本番にとっておこう…!きっと美味しいだろうな…うふふ」はしないように。補給食は単価が安くないので、「練習で食べるなんてもったいない」って気持ちはわかるが、そこはケチらないように。
ただ、まったく体を動かすのをやめるのではなく、2~3回は軽めに走っておくのはアリ。三本ローラーを利用するのもいいだろう。
リカバリーからはちょっと外れるが、バイクのチェックは1週間か10日前にやっておく。ショップにメンテナンスを頼っている人なら、(とくに不調がなくても)2週間前に1回持っていき、チェックしてもらうといい。
ブレーキシューが摩耗し切る直前かもしれないし、ヘッドのネジが緩んでいるかもしれない。見落としがちだが、ビンディングシューズのクリートのネジがグラグラしていることもある。
大会前にパーツ交換(タイヤ、チェーン、スプロケット等)することになったら、少々走り込んでおくようにしたい。変速が合わなくてメカの調整が必要になるかもしれないし、タイヤは100キロほど走って慣れておきたいから。
ご法度なのは「ポジションをいじる」こと。ただでさえ初めての160kmなのにそのうえ慣れないポジションで走るのはリスクが高すぎ。そういう意味ではサドル交換もしないように。極力、いつもの乗り慣れたパーツ、セッティングで臨みましょう。
自分はヒルクライム系ロングライドイベント前に、スプロケットを最大25Tから28Tに交換したことがある。1ヶ月前には交換を済ませ、脚を慣らせておいたことで本番を快適に走ることができた。
タイヤの空気圧チェック、チェーンへの注油は前日に済ませておく。前後のライトも充電をして、バイクにセットしておこう。自分は当日の朝に空気圧をチェックするようにしているので、(入れ忘れないよう)バイクの真横にフロアポンプを置いている。
センチュリーライドは朝早くスタートするので、早起きを強いられる。慌ただしい朝に準備をしなくて済むよう、できることは就寝前にやっておくのだ。ヘルメット、グローブ、ウェア、ソックス、アイウェア、キャップ等の小物は前日に全部用意して、カバンに入れる(or 車に積む)などしておくのもよい。
急いでいると忘れてしまうモノはけっこうある。 荷物のチェックリストを作っておくと、忘れ物防止になる。
◇ サイクリングで忘れ物をしないための心がけ&予防のコツ
あと、「カーボローディングするぞ」って気合を入れすぎた食事はしなくて大丈夫。 大量のパスタを詰め込もうとはせず、ふつうに栄養価の高い食事を摂ればよし。当然ながら飲酒はほどほどにしておきましょう。
次々と抜かれてしまうのはフラストレーションがたまるかもだけど、意識してセーブ。後半できっと笑える。序盤で威勢良くカッ飛んでいっても、それを160キロ続けられる人はいない。それに、そもそもセンチュリーライドは人との競争ではない。
それよりも自分のペースを守るのと、肝心の補給を忘れないように。これまた興奮状態にあると、空腹感や喉の渇きを感じないまま走ってしまうことがある。
どんなにトレーニングを積んで準備してきても、燃料がなければ意味なし。空腹(乾き)を感じる前にちょっと食べる(飲む)のがベストだが、
「空腹を感じる前に食べるとか飲むって難しくない?」
ってのはそのとおり。尿意を感じる前にトイレに行けってのと同じで、何気にタイミングがわかりにくい。
食べる目安は「40分に1回」、飲む目安は「10〜15分に1回」であればまず問題ないかなと。
ちなみに、イベントであれば15キロ前後でエイドステーションが設けられているので、そこで振舞われるモノを飲み食いできる。ただ、これもイベントごとに充実度にはかなり差があって、消費カロリーより摂取カロリーの方が多いんじゃないかってグルメなのもあれば、塩分とミネラルは十分だけど、固形物が少ない(つまり、エネルギーになる食事は不足気味)のもある。
この辺の充実度合いは公式ウェブサイトなどからではわかりにくいので、やはり経験者に同行するのがベスト。補給食を保険としてバックポケットに忍ばせておくのは良いアイデア。複数持っていくなら、バラエティ豊かにしておくのも一案。
全部ジェルだと「栄養補給はできているけど、食べた感が薄い…」ので心が満足できないかも。自分はジェルではなく固形物が好きなので、カロリーメイトとかシリアルバー的な噛みごたえのあるバータイプのモノを2セットほど持っておくようにしている。
※なお、エイドステーションでは水分は十分に用意されるので、給水できなくて困ることはまずない。
以上、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」の動画翻訳をベースに、個人経験談も併せてお伝えしました。
どうか皆様もお役に立ちますように…。
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走行距離が二桁から三桁になるのって、感慨深いというか感動的というか、「ついに自分もここまで成長したか…」って気持ちに浸れるものだ。
※30歳を越えてからの肉体的成長実感って日常生活ではなかなか味わえないので、純粋に嬉しいものです。
ただ、100キロを越えてしまうとその先は感覚が麻痺するのもあり、120kmも150kmも大差なくなってくる。あと、いちいち感激もしなくなる。
で、次に「もう一皮剥けた」って感じるのは160km(100マイル)でして、ここまで行くにはもう60km積まなければならず、ちょっと時間がかかるかも。
「100kmは何度も走っているけど、160kmはまだなんだよなー」
ってサイクリストの方々は少なくないかなと。
そんなときに検討したくなるのが「センチュリーライド(160km)」なのだが、走りきったことのない距離をいきなりイベントで試すってどうなの…途中棄権しちゃうんじゃないの…という不安もあるはず。
ということで、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」という動画を翻訳し、個人的体験談も交えつつご紹介してみよう。
目次
どのセンチュリーライドに申し込むか(計画)
まずは申し込まないと始まらない。が、160キロを走ったことがないのにセンチュリーライドに申し込むのはちょっとビクビクするとは思う。トレーニング期間も含めると、最低で2ヶ月、できれば3ヶ月ほど先のものにしたい。不思議なもので、いったん申し込むと腹をくくれるというか、「やったるで!」という気持ちになるし、練習にも身が入る。やっぱり目標大事。
複数のよさげなセンチュリーライド大会が見つかったとして、どれを選ぶかだが、チェックしたいのはコース設定。長さではなく(センチュリーなので当然160kmだし)高低のほう。アップダウンがどれだけあるか。
初めてのセンチュリーライドで、ヒルクライム系はまっったくオススメしない。160kmを走りきったことがない上にアップダウンを加えるのはやや無謀でして、下手をするとDNF(Did Not Finish:途中棄権)の憂き目に合うこともありえる。よって、なるべく平坦路が多めのイベントにしておこう。
※とはいえ、160kmのコース設定をできる大会となると、どうしても地方開催にならざるをえない。地方は山々が多いので、結局少々のヒルクライムは避けられないのだが(日本は山の国なので…)。
首尾よくフラット基調の大会を見つけたら、次は「大会の歴史」を確認する。長年やっているということは、主催者も慣れており、スムースな運営が期待できる。
町おこし&村おこしでサイクリングイベントを開催する市町村も増えていて、それはとっても喜ばしいことなのだが、初開催だと運営者も勝手がわからないので、補給箇所が少なかったり、食料や水分が不足してしまうこともある。ボランティアの数も読み誤って、ぜんぜん足りん!→当日プチ混乱…とかなることもあるそうな。
経験者になってくると、「ハプニングも、それはそれでサイクリングの風物詩」的に楽しめる余裕が生まれるが、 初心者が安心して参加するには、そこそこ歴史(せめて第2回目の開催)のあるイベントのほうがよいだろう。
あと、個人的なHack として、「その大会に前回参加したことのある人と一緒に出る」はとってもオススメ。周辺の宿泊先情報、コンビニや飲食店の有無、会場の混雑具合、宿泊先からスタート地点までの所要時間、車と輪行どっちで行くのが良いか、コース上のキツイい箇所、エイドステーションの充実度は、参加したものでないと肌で感じられない。参加経験者がいるだけで、すごく安心できるし、かなりのトラブルを事前回避できる。
◇ 『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(アクセス編)
◇ 『グルッとまるごと栄村100キロサイクリング』に参加してきました(当日イベント編)
センチュリーライドに向けたトレーニング
トレーニングといっても、べつにスピードを競うレースではなく、自分のペースで走れば良いのがセンチュリーライド。まずは身体をバイクに慣らすことから始めよう。50年代のイタリア人サイクリスト、 Fausto Coppi の言葉で「Ride you bike, Ride you bike, Ride you bike」というのがある通り、なにはともあれある程度の距離を走り込まないと話にならない。
週に2~3回で、短くても(通勤とか)かまわないので走ってみる。で、週末に長めのライドをする。そうすれば持久力はつくし、体も慣れていく。体を鍛えるという意味では、一人よりもクラブに入るとか、複数人でのグループライドがよい。他人のペースについていくことで、いつもより負荷が高まってトレーニング効果が高いからだ。
あと、本番では赤の他人と集団(に近い状態)で走ることにもなるので、距離感の慣れにもなる。
大会に向けて徐々に走行距離を伸ばしていくわけだが、では
「大会前に、何キロ走れるようになればいいんだろう?」
という疑問が湧く。
4分の3を走れ切ってヘロヘロの疲労困憊になっていなければ、本番でも大丈夫。つまり、本番を迎えるまでに、120キロ走れるようになっておこう。なお、長く走るトレーニングは大会の10日か2週間前に済ませておく。その後は追い込まずに、マイルド目のライドにシフト。
で、同時に自身の補給食を取るタイミングや種類も知っておく。食べたことのない補給食を本番で試すと胃がびっくりするかもしれないので、トレーニングで食べてみるわけ。
「食べたけど効果を感じにくいな…」
「単純に美味しくないわ…」
ってことはままある(笑)。
さらに
「え!?想像してたのとぜんぜん違う…(悪い意味で)」
という悲劇もある。
爽やかな柑橘系ジェルをイメージしてたら、ネットリした濃縮ハチミツみたいな「世界中の甘さという甘さを詰め込んだ」ような味に出くわしたこともあった(笑)。
※オエエエ…って感じでむりやり飲みきった(効果は感じたが…)
少なくとも、「これは大切な補給食だから食べずに本番にとっておこう…!きっと美味しいだろうな…うふふ」はしないように。補給食は単価が安くないので、「練習で食べるなんてもったいない」って気持ちはわかるが、そこはケチらないように。
センチュリーライド出場前のリカバリー
トレーニングは本番の1週間前には全部終わらせておく。数日前まで必死に追い込むことのないように。代わりに休憩で疲れた身体を回復させたい。ただ、まったく体を動かすのをやめるのではなく、2~3回は軽めに走っておくのはアリ。三本ローラーを利用するのもいいだろう。
リカバリーからはちょっと外れるが、バイクのチェックは1週間か10日前にやっておく。ショップにメンテナンスを頼っている人なら、(とくに不調がなくても)2週間前に1回持っていき、チェックしてもらうといい。
ブレーキシューが摩耗し切る直前かもしれないし、ヘッドのネジが緩んでいるかもしれない。見落としがちだが、ビンディングシューズのクリートのネジがグラグラしていることもある。
大会前にパーツ交換(タイヤ、チェーン、スプロケット等)することになったら、少々走り込んでおくようにしたい。変速が合わなくてメカの調整が必要になるかもしれないし、タイヤは100キロほど走って慣れておきたいから。
ご法度なのは「ポジションをいじる」こと。ただでさえ初めての160kmなのにそのうえ慣れないポジションで走るのはリスクが高すぎ。そういう意味ではサドル交換もしないように。極力、いつもの乗り慣れたパーツ、セッティングで臨みましょう。
自分はヒルクライム系ロングライドイベント前に、スプロケットを最大25Tから28Tに交換したことがある。1ヶ月前には交換を済ませ、脚を慣らせておいたことで本番を快適に走ることができた。
センチュリーライドに向けたロジスティック
前日の準備と移動のコツもある。タイヤの空気圧チェック、チェーンへの注油は前日に済ませておく。前後のライトも充電をして、バイクにセットしておこう。自分は当日の朝に空気圧をチェックするようにしているので、(入れ忘れないよう)バイクの真横にフロアポンプを置いている。
センチュリーライドは朝早くスタートするので、早起きを強いられる。慌ただしい朝に準備をしなくて済むよう、できることは就寝前にやっておくのだ。ヘルメット、グローブ、ウェア、ソックス、アイウェア、キャップ等の小物は前日に全部用意して、カバンに入れる(or 車に積む)などしておくのもよい。
急いでいると忘れてしまうモノはけっこうある。 荷物のチェックリストを作っておくと、忘れ物防止になる。
◇ サイクリングで忘れ物をしないための心がけ&予防のコツ
あと、「カーボローディングするぞ」って気合を入れすぎた食事はしなくて大丈夫。 大量のパスタを詰め込もうとはせず、ふつうに栄養価の高い食事を摂ればよし。当然ながら飲酒はほどほどにしておきましょう。
センチュリーライド開始後の過ごし方
スタート序盤(最初の1時間)はややのんびり目のペースで走る。アドレナリンも出て、周囲に釣られてペースをあげてしまいたくなる気持ちは抑えよう。次々と抜かれてしまうのはフラストレーションがたまるかもだけど、意識してセーブ。後半できっと笑える。序盤で威勢良くカッ飛んでいっても、それを160キロ続けられる人はいない。それに、そもそもセンチュリーライドは人との競争ではない。
それよりも自分のペースを守るのと、肝心の補給を忘れないように。これまた興奮状態にあると、空腹感や喉の渇きを感じないまま走ってしまうことがある。
どんなにトレーニングを積んで準備してきても、燃料がなければ意味なし。空腹(乾き)を感じる前にちょっと食べる(飲む)のがベストだが、
「空腹を感じる前に食べるとか飲むって難しくない?」
ってのはそのとおり。尿意を感じる前にトイレに行けってのと同じで、何気にタイミングがわかりにくい。
食べる目安は「40分に1回」、飲む目安は「10〜15分に1回」であればまず問題ないかなと。
ちなみに、イベントであれば15キロ前後でエイドステーションが設けられているので、そこで振舞われるモノを飲み食いできる。ただ、これもイベントごとに充実度にはかなり差があって、消費カロリーより摂取カロリーの方が多いんじゃないかってグルメなのもあれば、塩分とミネラルは十分だけど、固形物が少ない(つまり、エネルギーになる食事は不足気味)のもある。
この辺の充実度合いは公式ウェブサイトなどからではわかりにくいので、やはり経験者に同行するのがベスト。補給食を保険としてバックポケットに忍ばせておくのは良いアイデア。複数持っていくなら、バラエティ豊かにしておくのも一案。
全部ジェルだと「栄養補給はできているけど、食べた感が薄い…」ので心が満足できないかも。自分はジェルではなく固形物が好きなので、カロリーメイトとかシリアルバー的な噛みごたえのあるバータイプのモノを2セットほど持っておくようにしている。
※なお、エイドステーションでは水分は十分に用意されるので、給水できなくて困ることはまずない。
以上、Global Cycling Network の「Cycling Your First 100 Miles | How To Prepare For A Century(160キロ(100マイル)を楽しく走り切るためにできるコト&心がけるコツ)」の動画翻訳をベースに、個人経験談も併せてお伝えしました。
どうか皆様もお役に立ちますように…。
◇ ロングライドあるある、「長い→退屈だ→もう帰ろう」な心理を撃退する方法
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